5 / 21
5.
しおりを挟む
大学に着いた頃奏多さんから連絡がきた。
それは今日ご飯にでも行かないか、という誘いで…。
「…まあ、特に用事もないし…」
いいですよ。と返せばじゃあ19時にそっちに迎えに行くよときて僕は目を見張る。…そっちって…大学に!?
流石にそれは…と思ったが、奏多さんの帰り道がこの大学の近くらしくその方が都合がいいという事で僕は了承せざるを得なかった。
結構強引だなぁと思いつつ、ふふっと小さく笑みをこぼした時ガシッと後ろから肩に手を回され「よっ!」と明るい声をかけられた。
「…彼方か。おはよ」
「なぁんでそんなに不満そうなんだよ~」
「そんな顔してないってば」
「あ、それよりさ!今日講義終わったら遊びに行かねー?実はさ…」
「ご、ごめん!今日は用事があるから、無理だ」
ゴソゴソと話しながら何かを探っている彼方を遮って断ればピタッと彼方の動きが止まった。…う、怒っちゃったかな。でも奏多さんとの約束を破る訳にはいかない。奏多さんとの約束が先だし。
「…用事って、何…昨日もそう言って帰ったけど」
「…?どうしたんだ…?別に、僕が何してても彼方には関係ないだろ?なんか、変だぞ」
「変って、関係ないってなんだよ!おれっ俺はお前を心配して…!」
「心配って、何に?…僕は彼方に心配されるような事してないよ」
なのにどうしてそんなに突っかかってくるんだ?
親友が自分を優先してくれないから?
じゃあ早くあの人を自分の側に置けばいいじゃないか。
本当に意味が分からなくて訝し気に彼方を見つめたらギロリと睨まれた。
「…もういい」
「え、ちょ、彼方…!?……なんなんだよ…意味わかんない…」
彼方は何に対して怒ってるの?
…気にしてても意味ないか。講義室に行こう。
それは今日ご飯にでも行かないか、という誘いで…。
「…まあ、特に用事もないし…」
いいですよ。と返せばじゃあ19時にそっちに迎えに行くよときて僕は目を見張る。…そっちって…大学に!?
流石にそれは…と思ったが、奏多さんの帰り道がこの大学の近くらしくその方が都合がいいという事で僕は了承せざるを得なかった。
結構強引だなぁと思いつつ、ふふっと小さく笑みをこぼした時ガシッと後ろから肩に手を回され「よっ!」と明るい声をかけられた。
「…彼方か。おはよ」
「なぁんでそんなに不満そうなんだよ~」
「そんな顔してないってば」
「あ、それよりさ!今日講義終わったら遊びに行かねー?実はさ…」
「ご、ごめん!今日は用事があるから、無理だ」
ゴソゴソと話しながら何かを探っている彼方を遮って断ればピタッと彼方の動きが止まった。…う、怒っちゃったかな。でも奏多さんとの約束を破る訳にはいかない。奏多さんとの約束が先だし。
「…用事って、何…昨日もそう言って帰ったけど」
「…?どうしたんだ…?別に、僕が何してても彼方には関係ないだろ?なんか、変だぞ」
「変って、関係ないってなんだよ!おれっ俺はお前を心配して…!」
「心配って、何に?…僕は彼方に心配されるような事してないよ」
なのにどうしてそんなに突っかかってくるんだ?
親友が自分を優先してくれないから?
じゃあ早くあの人を自分の側に置けばいいじゃないか。
本当に意味が分からなくて訝し気に彼方を見つめたらギロリと睨まれた。
「…もういい」
「え、ちょ、彼方…!?……なんなんだよ…意味わかんない…」
彼方は何に対して怒ってるの?
…気にしてても意味ないか。講義室に行こう。
378
あなたにおすすめの小説
妹に奪われた婚約者は、外れの王子でした。婚約破棄された僕は真実の愛を見つけます
こたま
BL
侯爵家に産まれたオメガのミシェルは、王子と婚約していた。しかしオメガとわかった妹が、お兄様ずるいわと言って婚約者を奪ってしまう。家族にないがしろにされたことで悲嘆するミシェルであったが、辺境に匿われていたアルファの落胤王子と出会い真実の愛を育む。ハッピーエンドオメガバースです。
契約結婚だけど大好きです!
泉あけの
BL
子爵令息のイヴ・ランヌは伯爵ベルナール・オルレイアンに恋をしている。
そんな中、子爵である父からオルレイアン伯爵から求婚書が届いていると言われた。
片思いをしていたイヴは憧れのベルナール様が求婚をしてくれたと大喜び。
しかしこの結婚は両家の利害が一致した契約結婚だった。
イヴは恋心が暴走してベルナール様に迷惑がかからないようにと距離を取ることに決めた。
......
「俺と一緒に散歩に行かないか、綺麗な花が庭園に咲いているんだ」
彼はそう言って僕に手を差し伸べてくれた。
「すみません。僕はこれから用事があるので」
本当はベルナール様の手を取ってしまいたい。でも我慢しなくちゃ。この想いに蓋をしなくては。
この結婚は契約だ。僕がどんなに彼を好きでも僕達が通じ合うことはないのだから。
※小説家になろうにも掲載しております
※直接的な表現ではありませんが、「初夜」という単語がたびたび登場します
僕は今日、謳う
ゆい
BL
紅葉と海を観に行きたいと、僕は彼に我儘を言った。
彼はこのクリスマスに彼女と結婚する。
彼との最後の思い出が欲しかったから。
彼は少し困り顔をしながらも、付き合ってくれた。
本当にありがとう。親友として、男として、一人の人間として、本当に愛しているよ。
終始セリフばかりです。
話中の曲は、globe 『Wanderin' Destiny』です。
名前が出てこない短編part4です。
誤字脱字がないか確認はしておりますが、ありましたら報告をいただけたら嬉しいです。
途中手直しついでに加筆もするかもです。
感想もお待ちしています。
片付けしていたら、昔懐かしの3.5㌅FDが出てきまして。内容を確認したら、若かりし頃の黒歴史が!
あらすじ自体は悪くはないと思ったので、大幅に修正して投稿しました。
私の黒歴史供養のために、お付き合いくださいませ。
痩せようとか思わねぇの?〜デリカシー0の君は、デブにゾッコン〜
四月一日 真実
BL
ふくよか体型で、自分に自信のない主人公 佐分は、嫌いな陽キャ似鳥と同じクラスになってしまう。
「あんなやつ、誰が好きになるんだよ」と心無い一言を言われたり、「痩せるきねえの?」なんてデリカシーの無い言葉をかけられたり。好きになる要素がない!
__と思っていたが、実は似鳥は、佐分のことが好みどストライクで……
※他サイトにも掲載しています。
【8話完結】僕の大切な人はBLゲームの主人公でした。〜モブは主人公の幸せのためなら、この恋も諦められます〜
キノア9g
BL
転生先は、まさかのBLゲームの世界。
モブであるリセルは、恋を自覚した瞬間、幼馴染・セスがこの世界の“主人公”だと気づいてしまう。
このまま一緒にいても、いつか彼は攻略対象に惹かれていく運命——それでも、今だけは傍にいたい。
「諦める覚悟をしたのに、どうしてこんなにも君が愛おしいんだろう」
恋の終わりを知っているモブと、想いを自覚していく主人公。
甘さと切なさが胸を締めつける、すれ違いから始まる運命の物語。
全8話。
目線の先には。僕の好きな人は誰を見ている?
綾波絢斗
BL
東雲桜花大学附属第一高等学園の三年生の高瀬陸(たかせりく)と一ノ瀬湊(いちのせみなと)は幼稚舎の頃からの幼馴染。
湊は陸にひそかに想いを寄せているけれど、陸はいつも違う人を見ている。
そして、陸は相手が自分に好意を寄せると途端に興味を失う。
その性格を知っている僕は自分の想いを秘めたまま陸の傍にいようとするが、陸が恋している姿を見ていることに耐えられなく陸から離れる決意をした。
王太子殿下に触れた夜、月影のように想いは沈む
木風
BL
王太子殿下と共に過ごした、学園の日々。
その笑顔が眩しくて、遠くて、手を伸ばせば届くようで届かなかった。
燃えるような恋ではない。ただ、触れずに見つめ続けた冬の夜。
眠りに沈む殿下の唇が、誰かの名を呼ぶ。
それが妹の名だと知っても、離れられなかった。
「殿下が幸せなら、それでいい」
そう言い聞かせながらも、胸の奥で何かが静かに壊れていく。
赦されぬ恋を抱いたまま、彼は月影のように想いを沈めた。
※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。
表紙イラストは、雪乃さんに描いていただきました。
※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎月影 / 木風 雪乃
【完結】好きな人の待ち受け画像は僕ではありませんでした
鳥居之イチ
BL
————————————————————
受:久遠 酵汰《くおん こうた》
攻:金城 桜花《かねしろ おうか》
————————————————————
あることがきっかけで好きな人である金城の待ち受け画像を見てしまった久遠。
その待ち受け画像は久遠ではなく、クラスの別の男子でした。
上北学園高等学校では、今SNSを中心に広がっているお呪いがある。
それは消しゴムに好きな人の前を書いて、使い切ると両想いになれるというお呪いの現代版。
お呪いのルールはたったの二つ。
■待ち受けを好きな人の写真にして3ヶ月間好きな人にそのことをバレてはいけないこと。
■待ち受けにする写真は自分しか持っていない写真であること。
つまりそれは、金城は久遠ではなく、そのクラスの別の男子のことが好きであることを意味していた。
久遠は落ち込むも、金城のためにできることを考えた結果、
金城が金城の待ち受けと付き合えるように、協力を持ちかけることになるが…
————————————————————
この作品は他サイトでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる