イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。

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お付き合い。

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要「それ・・・見えてるの?」

美都「・・・見えてるんで大丈夫です。色だけですから。」

要「・・・。」





美都ちゃんは俺から手を離した。




要(見えてない・・・よな?)




なんでこうなってるのかわからずに悩んでると、美都ちゃんが口を開いた。





美都「帰った・・・かな?」

要(・・・見えてないな。)

美都「立ちっぱで2時間はキツイなー。どっか椅子までつれていってもらえばよかったかも。」




そういいながら手探りで歩き始めた。




美都「リヒトー。」

要(?)




彼女の言葉に反応したのかケータイが喋り出した。




リヒト「ゴヨウハ?」

美都「この遊園地のマップをダウンロード。あと、私を位置検索。」

リヒト「リョーカイ。・・・デマシタ。」

美都「椅子はどこ?」

リヒト「ゼンポウ10メートルサキ。」

美都「ありがと。」





言われた通りに歩き、美都ちゃんは椅子にたどり着いた。

手探りで形を確認して座る。




美都「リヒトー。」

リヒト「ゴヨウハ?」

美都「聞いて?『私がいい』って言ってくれた男の人がいたんだよ?」

リヒト「・・・ゴヨウハ?」

美都「・・・かっこいい人だった。優しい話し方で・・・楽しかった。」

リヒト「ゴヨウ、ナイナラマタネ。」

美都「楽しい時間をありがとう、要さん。最後に嫌なもの見せてごめんなさい。」

要「---っ!」





俺は美都ちゃんの前に屈んだ。

膝の上に置かれてる手を、そっと包む。





美都「ひゃっ!?」

要「帰ってないよ。」

美都「!?・・・要さん!?」

要「嫌いにならなくて残念だったな。その目のこと、全部聞かせてくれる?」

美都「・・・。」





美都ちゃんはゆっくり話始めた。

小さい頃に高熱を出して、目が見えなくなってしまったこと。

それも、明るいとこなら大丈夫で、暗いとダメなこと。

一度暗闇に入ってしまい、見えなくなった目は2時間くらい明るいとこにいるとまた見えるようになることを。





要「なるほど・・・。」

美都「まぁ、気味悪がられるんで、これを見た人は二度と近づいては来ません。」

要「俺は何とも思わないけど?」

美都「・・・え?」





俺は美都ちゃんの隣に座った。





要「俺は気にならない。・・・てか、それよりごめん。さっきぶつかったの俺のせいだよな。」



少し赤くなってるおでこをそっと撫でた。




美都「・・・なんかなってます?」

要「赤くなってる。」

美都「大丈夫ですよ?」

要「大丈夫じゃないだろ?1人で抱えて・・・。」




慣れてそうな口ぶりで淡々と話す美都ちゃん。

でも、視覚からの情報がない世界って・・・辛いはずだ。

何も見えないところで、俺は一歩すら踏み出せないかもしれない。






美都「?・・・どうかしました?」






俺は立ち上がって美都ちゃんを抱きしめた。




美都「!?」

要「見えてないのにごめん。でも俺、美都ちゃんがいい。目が見えないなら俺が守る。・・・俺じゃダメ?」

美都「いやっ・・ダメなんて・・っ!」

要「俺の彼女になってください。」




美都ちゃんは焦点の合わない目で俺を見た。




美都「私で・・・いいんですか?」

要「違う。美都ちゃん『が』いい。お願いだから俺の事好きになって。」





失いたくない女の子に出会うなんて思いもしなかった。

大人げもなく『俺を好きになるように』お願いしてる。

情けなく感じる一面もあるけど、どうしてもこの子を手放したくなかった。

大人になってからの恋は・・・自分の気持ちが一番厄介かもしれない。






美都「・・・・・ふふっ。」

要「?」

美都「要さんの言った通りになりましたね。」

要「・・・え?」



美都「『きっと俺のことをことを好きになる』。」

要「あー・・・・言った。」

美都「私、要さんのこと、年齢と連絡先くらいしか知りません。なんの仕事をしてるのかも、どこに住んでるのかも、兄弟がいるのかも知りません。」

要「・・・言ってないからね。」

美都「でも、楽しかったんです。要さんと一緒の時間。こんな私なんですけど、これから一緒にいてもらえますか・・?」





大きな目に涙が溢れそうになってる。

一回でも瞬きをすれば途端にこぼれてしまいそうだ。




要「・・・大事にする。」

美都「よろしく・・お願いします・・。」












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