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課題2。
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私はキッチンにいき、お茶を沸かし始める。
要さんはお惣菜の蓋を開けてくれた。
美都「あ、明日って交番?」
要「うん。7時出勤、17時終わりの予定。」
美都「もし、結構個数が焼けたら持って行ってもいい?」
要「それは・・・楽しみ過ぎて仕事にならないかも?」
美都「あははっ。じゃあちゃんと持って行くので楽しみに仕事しててください。」
要「リョーカイ。」
要さんはご飯を食べた後、少しだけ喋って帰っていった。
きっと私の課題を心配してくれたんだろう。
美都「明日、何個焼けるかなー。」
楽しみにしながら私は眠りについた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日・・・
先生「では作業に入ってください。」
生徒たち「はいっ。」
みんなが作業に取り掛かる。
スポンジを焼き始める人、フルーツを煮始める人・・・
みんながみんな、違う作業をしていた。
美都「リンゴが崩れないように砂糖で煮て・・・冷ます。
冷ましてる間にカスタードを作って・・・・。」
昨日作ったレシピ通りに作っていく。
ちゃんと粘土で練習したように、パイ生地をクルクルと巻いていき、オーブンに放り込んだ。
美都「さぁ、ここが一番の問題。何分で焼けるかな?」
とりあえず180度で15分。
オーブンの中をじーっと見つめ続けて、焼き上がりを見極めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
美都「・・・できた!」
調節しながら焼きあがったアップルパイは、ほんのり焼き色がついて、おいしそうだ。
リンゴの皮の部分の赤さがいいアクセントになってる。
美都「これを冷まして・・・真ん中にカスタードを少し絞る・・・。」
花の蜜のようにつややかなカスタードクリーム。
完成品として、私は先生のもとに持って行った。
先生「これは?」
美都「バラのアップルパイです!一口サイズで価格は35円。原価は光熱費抜きで23円です。」
先生「へぇー・・・いいね。合格。」
美都「よっし!」
『合格』をもらった私は自分の実習台に戻った。
焼きあがったパイの数を数えてみる。
美都「1・・2・・3・・・・・・50!・・・結構あるな。」
カスタードを絞ると持って行くのが大変になる。
美都「籐の籠に入れて・・・ペーパーナプキン敷いて・・・カスタードは別容器に入れて持って行くのが・・・いいっ!」
私は学校に置いてあった籠にパイを入れた。
カスタードは、紙の蓋つきカップにいれて籠の端っこに収める。
美都「完璧っ!」
準備ができた時、京ちゃんが沈んだ顔で私のところにやってきた。
京「美都ー・・・・。」
美都「ど・・どうしたの?」
京「落ーちーたー・・・。」
美都「あぁ・・・・頑張って!」
京「うん・・・。」
落ち込んだまま帰っていった京ちゃんを見送り、私は要さんが勤務する交番に向かって歩き始めた。
美都「交番までは歩いて・・・30分くらい?」
パイが籠の中で崩れないように歩く。
いつもよりゆっくり歩いたからか交番まで40分以上かかってしまった。
美都「要さん・・・いるかな?」
外からひょこっと覗く。
ドアが閉まってるから開けていいのかもわからない。
美都「開けて・・・いなかったら困るし・・・。」
悩んでると、私の後ろから声をかけてくれた人がいた。
山下 健太「・・・どうかされましたか?」
振り返るとそこにはお巡りさんの格好をした人が立っていた。
要さんと・・・同い年くらいな感じがする。
美都「あ、すみません。お仕事中に・・・。」
山下「いえ・・・ご用ですか?」
美都「佐々木さんって・・・。」
山下「いますよ?中にどうぞ?」
美都「ありがとうございます。」
私は中に入れてもらった。
山下「佐々木ー!お客さんー!」
美都(呼び捨てなんだ・・・。)
名前を呼ばれたからか、奥から要さんが出てきた。
要「お客って・・・美都だったのか。」
美都「たくさん焼けたから・・・差し入れですっ。」
要「ははっ。ありがと。・・・お茶淹れるから美都も食べていきなよ。」
美都「いいの?仕事の邪魔じゃない?」
要「ほぼ、誰も来ないよ。俺がパトロールに出るまでもう少し時間あるし。おいで。」
交番に入ってすぐ横にある部屋。
和室だけどオープンな感じで、縁側みたいだ。
要「じーさん、ばーさんがきたらここで座って、しゃべって帰ったりしてる。酔っぱらいが寝たりとか。」
美都「へぇー。」
私は籠の蓋を開けた。
中はびっしり詰まったバラのアップルパイ。
要さんは籠の中を覗き込んだ。
要「おぉ。粘土とは全く違うな。」
美都「でしょ?焼いたらパイ生地が膨らむから大きくなったんだけどね。」
要「・・・食べていい?」
美都「もちろんっ。」
要さんは、一つ手に取って口に放り込んだ。
要さんはお惣菜の蓋を開けてくれた。
美都「あ、明日って交番?」
要「うん。7時出勤、17時終わりの予定。」
美都「もし、結構個数が焼けたら持って行ってもいい?」
要「それは・・・楽しみ過ぎて仕事にならないかも?」
美都「あははっ。じゃあちゃんと持って行くので楽しみに仕事しててください。」
要「リョーカイ。」
要さんはご飯を食べた後、少しだけ喋って帰っていった。
きっと私の課題を心配してくれたんだろう。
美都「明日、何個焼けるかなー。」
楽しみにしながら私は眠りについた。
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翌日・・・
先生「では作業に入ってください。」
生徒たち「はいっ。」
みんなが作業に取り掛かる。
スポンジを焼き始める人、フルーツを煮始める人・・・
みんながみんな、違う作業をしていた。
美都「リンゴが崩れないように砂糖で煮て・・・冷ます。
冷ましてる間にカスタードを作って・・・・。」
昨日作ったレシピ通りに作っていく。
ちゃんと粘土で練習したように、パイ生地をクルクルと巻いていき、オーブンに放り込んだ。
美都「さぁ、ここが一番の問題。何分で焼けるかな?」
とりあえず180度で15分。
オーブンの中をじーっと見つめ続けて、焼き上がりを見極めた。
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美都「・・・できた!」
調節しながら焼きあがったアップルパイは、ほんのり焼き色がついて、おいしそうだ。
リンゴの皮の部分の赤さがいいアクセントになってる。
美都「これを冷まして・・・真ん中にカスタードを少し絞る・・・。」
花の蜜のようにつややかなカスタードクリーム。
完成品として、私は先生のもとに持って行った。
先生「これは?」
美都「バラのアップルパイです!一口サイズで価格は35円。原価は光熱費抜きで23円です。」
先生「へぇー・・・いいね。合格。」
美都「よっし!」
『合格』をもらった私は自分の実習台に戻った。
焼きあがったパイの数を数えてみる。
美都「1・・2・・3・・・・・・50!・・・結構あるな。」
カスタードを絞ると持って行くのが大変になる。
美都「籐の籠に入れて・・・ペーパーナプキン敷いて・・・カスタードは別容器に入れて持って行くのが・・・いいっ!」
私は学校に置いてあった籠にパイを入れた。
カスタードは、紙の蓋つきカップにいれて籠の端っこに収める。
美都「完璧っ!」
準備ができた時、京ちゃんが沈んだ顔で私のところにやってきた。
京「美都ー・・・・。」
美都「ど・・どうしたの?」
京「落ーちーたー・・・。」
美都「あぁ・・・・頑張って!」
京「うん・・・。」
落ち込んだまま帰っていった京ちゃんを見送り、私は要さんが勤務する交番に向かって歩き始めた。
美都「交番までは歩いて・・・30分くらい?」
パイが籠の中で崩れないように歩く。
いつもよりゆっくり歩いたからか交番まで40分以上かかってしまった。
美都「要さん・・・いるかな?」
外からひょこっと覗く。
ドアが閉まってるから開けていいのかもわからない。
美都「開けて・・・いなかったら困るし・・・。」
悩んでると、私の後ろから声をかけてくれた人がいた。
山下 健太「・・・どうかされましたか?」
振り返るとそこにはお巡りさんの格好をした人が立っていた。
要さんと・・・同い年くらいな感じがする。
美都「あ、すみません。お仕事中に・・・。」
山下「いえ・・・ご用ですか?」
美都「佐々木さんって・・・。」
山下「いますよ?中にどうぞ?」
美都「ありがとうございます。」
私は中に入れてもらった。
山下「佐々木ー!お客さんー!」
美都(呼び捨てなんだ・・・。)
名前を呼ばれたからか、奥から要さんが出てきた。
要「お客って・・・美都だったのか。」
美都「たくさん焼けたから・・・差し入れですっ。」
要「ははっ。ありがと。・・・お茶淹れるから美都も食べていきなよ。」
美都「いいの?仕事の邪魔じゃない?」
要「ほぼ、誰も来ないよ。俺がパトロールに出るまでもう少し時間あるし。おいで。」
交番に入ってすぐ横にある部屋。
和室だけどオープンな感じで、縁側みたいだ。
要「じーさん、ばーさんがきたらここで座って、しゃべって帰ったりしてる。酔っぱらいが寝たりとか。」
美都「へぇー。」
私は籠の蓋を開けた。
中はびっしり詰まったバラのアップルパイ。
要さんは籠の中を覗き込んだ。
要「おぉ。粘土とは全く違うな。」
美都「でしょ?焼いたらパイ生地が膨らむから大きくなったんだけどね。」
要「・・・食べていい?」
美都「もちろんっ。」
要さんは、一つ手に取って口に放り込んだ。
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