再婚相手は溺愛消防士!?二度と結婚しないと決めてたのに、どうしてこんなことに!

すずなり。

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2人とも治療。

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ーーーーー



「真那・・・!」

圭吾さんの背中に乗せてもらった私は真那が消防署に到着してすぐに駆け付けることができた。
足から血は出てるものの、真那が気になって痛みどころではない。

「すぐに診察しますね。」

常駐してるお医者さんが真那を診始めた。
ヒューヒューと息苦しそうな音が聞こえ、目に涙が溜まっていくのを感じる。

「喘息をお持ちですよね?」

先生の言葉に、私は鞄から母子手帳を取り出した。
ここに今までの通院歴を書いてあるのだ。

「あります・・・!これ・・・!」

今まで処方してもらった薬も全部そこに書いてある。
これと同じ薬をもらえたら、数日でマシになると思った。
でも・・・

「!!・・・これ・・・」
「?」

先生は母子手帳に書いてある薬の名前を見て顔をしかめたのだ。
なぜそんな顔をするのかわからずにいると、先生は少し気まずそうに言い始めた。

「お母さん、非常に言いにくいのですが・・・この薬で娘さんはすぐに良くなりました?」
「え?」
「おそらく2~3日は症状が治まりにくかったのでは?」
「!!・・・どうしてそれを・・・」

先生の言う通り、真那に処方された薬は確かに3日くらいはあまり症状が良くならなかった。
『真那の体に負担をかけないように』と言われていたのだ。

「今まで処方されていた薬はどれも効きません。症状を緩やかに抑える効果はありますが、喘息の根本的な治療にはならないのです。」

その言葉を聞いて、私の頭の中は真っ白になった。
今まで真那の為にとおもって頑張っていたことが全て無駄だったのだ。

「そんな・・・」

治療をしていたつもりが何の役にも立ってない。
それどころかこうやってまた発作を出させてしまったのだ。

「・・・大丈夫ですよ。これからがんばればいいんです。今日はすぐに落ち着くようにステロイド系の吸入をしましょう。」
「吸入・・・?」
「直接肺に薬を届ける薬です。家で1か月、毎日続けて様子を見ましょう。徐々に発作も出なくなりますよ。」

その言葉に私は驚いた。
真那の喘息はと言われていたからだ。

「な・・治る・・・?」
「はい。小児喘息は治る子も多いんですよ。娘さんは恐らく治るでしょう。今までたくさんの子供たちを見てきたのでわかるんです。」

話を聞くとこの先生は小児医療を中心に過ごされてきたそうだ。
そんな先生の言葉だからか私は膝から崩れ落ち、目からは涙がぽろぽろとこぼれていた。

「!!あ・・ありがとうございます・・・!」
「ほらほら泣かないで。とりあえず娘さんにはマスク装着で吸入しますね。お母さんはあちらで足の消毒をしてもらってきてください。」

そう言われたとき、私の足に痛みが走った。
今まで気づかないようにしていた痛みに、脳が気づいてしまったようだ。

「いっ・・・!」
「三井さん、おいでー。」

深田さんに呼ばれて私はゆっくり立ち上がった。
酸素マスクのようなものをつけられてる真那の頭を一撫ですると、少しだけ・・・ほんの少しだけ真那の呼吸が楽になってるような気がしたのだ。

「真那、ちょっと待っててね・・・。」

私が診察室を出ると、圭吾さんと深田さんが救急セットを持って待機していた。
椅子も用意されていて、私はその椅子に座らされたのだ。
ズボンをめくりあげると見事にズル剥けてる皮膚が見える。

「あーあー、派手にやったなぁ・・・。」
「少し痛いだろうけど耐えてよー?」

2人は私の足を消毒し、きれいに包帯を巻いていってくれた。
真那の体調も悪いことから、しばらく二人ともお風呂に入れそうになさそうだ。

「はい、完了。明日・明後日と包帯交換に長谷川を送るからきれいにしてね。」
「うぅ・・・すみません・・・。」
「真那ちゃんの様子もその時に長谷川に伝えてね。何か様子がおかしくなったらすぐ電話すること。いい?」
「はい・・・。ありがとうございます・・。」

処置が終わって真那のところに戻ると、真那は落ち着いた様子ですぅすぅと眠っていた。
先生に状況を教えてもらい、薬を頂いて全て説明してもらった。
咳止めに吸入、風邪も引いてたみたいで抗生物質なんかもあり、結構大変そうだ。

「吸入に関しては1か月、毎日してください。状態がよくなってもずっとですからね。」
「はい。・・これを続ければ真那は治るんですよね?」
「徐々に発作は出なくなりますよ。ここは空気もいいですし、大人になるころには風邪を引いても重症化することはないでしょう。」
「!!・・・ありがとうございます・・・!」

真那が一生苦しまなくて済むなら1か月の薬くらいなんてことはない。
ここに引っ越してきてよかったと思いながら、私は真那を抱っこしようと手を伸ばした。
その時・・・

「俺が連れてく。」

そう言って圭吾さんが真那を抱っこしたのだ。

「やっ・・そこまでしてもらうわけには・・・」
「那智もケガしてるだろ?その状態で抱いて帰るのは危ない。」
「あ・・・。」

確かに何かの拍子で真那ごと転んでしまうかもしれない。
そうなれば真那が大けがをしてしまうかもしれないのだ。

「すみません・・・。」
「大丈夫。これも仕事だから。」

圭吾さんの大きな体に抱かれてるからかすぅすぅと眠ってる真那。
私はお言葉に甘えて圭吾さんに真那をお願いした。
薬を鞄に入れ、一緒に消防署を出る。

「足、痛くない?もうちょっと歩くスピード落とそうか?」

すでにかなりゆっくり歩いてくれてる圭吾さんは真那の様子を見ながら私の様子まで気にかけてくれていた。
ただでさえ迷惑をかけてしまってるのにこれ以上は申し訳なく、首を横に振る。

「大丈夫です・・・っ。」
「ほんとに?・・・あ、吸入が難しかったら署でも指導はできるから。」
「何から何まで助かります・・・。」

人口が少ない分、手厚くしてもらって助かることに感謝しながら帰路についたのだった。



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