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本当に。
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「雪華さん・・・!あのっ・・!弟さんのユキくんに連絡取ってもらえませんか!?」
カフェに入るなりそう聞くと、厨房にその『ユキくん』の姿があった。
いきなり名前を呼ばれたからか、きょとんとして俺たちを見ていたのだ。
「えと・・僕に用事・・ですかね?」
「!!・・・園田さんのことについて聞きたくて・・・」
「園田さんですか?」
カフェの中でする話じゃないと思った俺たちは、カフェの外に出た。
そして勝手口側に回り、そこで小声で話し始めたのだ。
「園田さんって何者なのか教えてくれないか?守秘義務があるのはわかってるんだけど、知りたくて・・・。」
「・・・お教えすることはできませんけど・・・何があったんですか?」
「それは・・・・」
「内容によっては個人情報に触れない程度に答えれるかもしれませんよ?」
「!!」
俺と那智は、園田さんに電話したことをユキくんに話すことにした。
彼が弁護士ということもあり、できるだけ詳細に話をしていく。
するとユキくんは時折考え込むような仕草を見せながら、頷いて聞いてくれたのだ。
「その話でしたら、本当だと思います。」
「その根拠は?」
「そうですねー・・・。彼、自分専用に医者を雇ってるんですよ。」
「医者?医者とこの話になんの関係が・・・」
「その医者、治療は得意じゃないんです。」
「治療が得意じゃない医者?え?なんの話?」
話が脱線してしまってるような気がしてしまい、俺と那智は頭のなかがぐちゃぐちゃになりそうだった。
「治療が得意じゃないその医者は、解体作業が好きなんです。そしてその解体されたモノは高値で売られ、彼の収入になる。」
「え・・・?は!?それって・・・」
「そういうことです。彼、表向きはあの会社の社長、代表ですけど裏の顔もしっかり有名人なんですよ。」
「!!」
軽く想像していた内容は、現実のものだったようだ。
那智の前の旦那の顔は、もう二度と見ることはない。
「ま、結婚してからだいぶ丸くなったって聞いてるんで、もしかしたら海の上かもしれませんけどね。どっちにしても会わないでしょう。」
そう言うと、ユキくんは手を軽く振ってカフェの中に戻っていった。
残された俺と那智はどんな反応をしていいのかわからず、困ってしまう。
「・・・知らない方がよかったかもしれないな。」
「・・・だね。」
那智の前の旦那が『死んだ』という確証はどこにもない。
園田さんや野崎さん、ユキくんはあんな風に言っていたけど、もしかしたら違うかもしれないのだ。
いや、違うと信じたいところだ。
「とりあえず、もう来ないと思って生活して大丈夫そうだな。」
「うん・・・。なんだかちょっと・・怖い気もするけど・・・。」
「時間が経てば・・・忘れるよきっと。」
こうして那智の前の旦那襲来事件は幕を閉じた。
正直、警察が介入したり弁護士に頼んだりしてあの男との縁を切ることを考えたら、園田さんに相談して正解だったのかもしれないと思った。
精神的に幼い真那のことを思うと、変にトラウマ化する前に解決してよかったと思っている。
那智のほうは、少し引きずりそうな感じを見せていたけど、そこは俺の仕事だ。
惚れた女を癒せないなんて、男じゃない。
「・・・今度、真那が幼稚園の夏休みくらいのときに家族で旅行にいこうか。真那が好きそうなところ回るとか・・・どう?」
「家族って・・・・」
「夏になれば、俺たちが出会って1年が経つ。俺を正式に・・・真那の父親にしてくれないか?前の旦那のことを忘れろとは言えないけど、思い出す暇がないくらい幸せにしてみせる。だから・・・」
そう言うと、那智は俺の体をそっと抱きしめてきた。
そして、
「・・・最終確認していい?」
と、声を少し震わせながら聞いてきたのだ。
「うん、言ってみて?」
「・・・私、バツイチだけどいいんですか?」
「もちろん。バツイチだろうとバツ4だろうと関係ないよ。」
「ちょっとお転婆な娘がいるんですけど、いいですか?」
「ははっ。この先は俺に似るから、ちょっと落ち着くかもな?」
「~~~~っ。」
那智はこの先も、「料理は得意ではないけどいいですか?」や「寝相が悪いかもしれないけどいいですか?」など、いろいろ聞いてきた。
そのどれもがかわいく思えてしまい、笑いをこらえながら返事をすることが大変だったくらいだ。
「・・・もう全部聞き終わったか?」
言葉がでなくなったところでそう聞くと、那智は首を縦に振った。
「じゃあ、最終確認は終わりっ。全部『ヨシ』だっただろ?」
「・・・うん。」
「これから先、よろしくな?」
「・・・うん!」
こうして俺たちは、少し先の未来で夫婦に・・家族になることを決めたのだった。
ーーーーー
カフェに入るなりそう聞くと、厨房にその『ユキくん』の姿があった。
いきなり名前を呼ばれたからか、きょとんとして俺たちを見ていたのだ。
「えと・・僕に用事・・ですかね?」
「!!・・・園田さんのことについて聞きたくて・・・」
「園田さんですか?」
カフェの中でする話じゃないと思った俺たちは、カフェの外に出た。
そして勝手口側に回り、そこで小声で話し始めたのだ。
「園田さんって何者なのか教えてくれないか?守秘義務があるのはわかってるんだけど、知りたくて・・・。」
「・・・お教えすることはできませんけど・・・何があったんですか?」
「それは・・・・」
「内容によっては個人情報に触れない程度に答えれるかもしれませんよ?」
「!!」
俺と那智は、園田さんに電話したことをユキくんに話すことにした。
彼が弁護士ということもあり、できるだけ詳細に話をしていく。
するとユキくんは時折考え込むような仕草を見せながら、頷いて聞いてくれたのだ。
「その話でしたら、本当だと思います。」
「その根拠は?」
「そうですねー・・・。彼、自分専用に医者を雇ってるんですよ。」
「医者?医者とこの話になんの関係が・・・」
「その医者、治療は得意じゃないんです。」
「治療が得意じゃない医者?え?なんの話?」
話が脱線してしまってるような気がしてしまい、俺と那智は頭のなかがぐちゃぐちゃになりそうだった。
「治療が得意じゃないその医者は、解体作業が好きなんです。そしてその解体されたモノは高値で売られ、彼の収入になる。」
「え・・・?は!?それって・・・」
「そういうことです。彼、表向きはあの会社の社長、代表ですけど裏の顔もしっかり有名人なんですよ。」
「!!」
軽く想像していた内容は、現実のものだったようだ。
那智の前の旦那の顔は、もう二度と見ることはない。
「ま、結婚してからだいぶ丸くなったって聞いてるんで、もしかしたら海の上かもしれませんけどね。どっちにしても会わないでしょう。」
そう言うと、ユキくんは手を軽く振ってカフェの中に戻っていった。
残された俺と那智はどんな反応をしていいのかわからず、困ってしまう。
「・・・知らない方がよかったかもしれないな。」
「・・・だね。」
那智の前の旦那が『死んだ』という確証はどこにもない。
園田さんや野崎さん、ユキくんはあんな風に言っていたけど、もしかしたら違うかもしれないのだ。
いや、違うと信じたいところだ。
「とりあえず、もう来ないと思って生活して大丈夫そうだな。」
「うん・・・。なんだかちょっと・・怖い気もするけど・・・。」
「時間が経てば・・・忘れるよきっと。」
こうして那智の前の旦那襲来事件は幕を閉じた。
正直、警察が介入したり弁護士に頼んだりしてあの男との縁を切ることを考えたら、園田さんに相談して正解だったのかもしれないと思った。
精神的に幼い真那のことを思うと、変にトラウマ化する前に解決してよかったと思っている。
那智のほうは、少し引きずりそうな感じを見せていたけど、そこは俺の仕事だ。
惚れた女を癒せないなんて、男じゃない。
「・・・今度、真那が幼稚園の夏休みくらいのときに家族で旅行にいこうか。真那が好きそうなところ回るとか・・・どう?」
「家族って・・・・」
「夏になれば、俺たちが出会って1年が経つ。俺を正式に・・・真那の父親にしてくれないか?前の旦那のことを忘れろとは言えないけど、思い出す暇がないくらい幸せにしてみせる。だから・・・」
そう言うと、那智は俺の体をそっと抱きしめてきた。
そして、
「・・・最終確認していい?」
と、声を少し震わせながら聞いてきたのだ。
「うん、言ってみて?」
「・・・私、バツイチだけどいいんですか?」
「もちろん。バツイチだろうとバツ4だろうと関係ないよ。」
「ちょっとお転婆な娘がいるんですけど、いいですか?」
「ははっ。この先は俺に似るから、ちょっと落ち着くかもな?」
「~~~~っ。」
那智はこの先も、「料理は得意ではないけどいいですか?」や「寝相が悪いかもしれないけどいいですか?」など、いろいろ聞いてきた。
そのどれもがかわいく思えてしまい、笑いをこらえながら返事をすることが大変だったくらいだ。
「・・・もう全部聞き終わったか?」
言葉がでなくなったところでそう聞くと、那智は首を縦に振った。
「じゃあ、最終確認は終わりっ。全部『ヨシ』だっただろ?」
「・・・うん。」
「これから先、よろしくな?」
「・・・うん!」
こうして俺たちは、少し先の未来で夫婦に・・家族になることを決めたのだった。
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