救助隊との色恋はご自由に。

すずなり。

文字の大きさ
3 / 44

名前。

しおりを挟む
翌日の仕事帰り・・・




ほたる「天河消防署って・・・おっきいんだ・・・。」




あまりにも広い敷地。

何台も並んでる消防車や救急車。

火の見やぐらもある。




ほたる「・・・香川さん、いるのかな。」



どきどきしながら入り口から中に入った。



織部 弓弦(おりべ ゆづる)「・・・どうかされましたか?」



署内に入った瞬間、目の前にいた救助隊の人。

香川さんと同じ服を着てる。



ほたる「お仕事中すみません。香川さんいらっしゃいますか?」

弓弦「・・・いますよ?よかったら案内しましょうか?」

ほたる「お願いします!」



案内され、着いた先はミーティングルーム。


ガチャ・・・とドアを開けて入ると、香川さんと同じ服をきた人が数人いた。




弓弦「純弥ー。お客さん。」

純弥「え?」



名前を呼ばれて振り返ったのは紛れもなく、私を助けてくれた救助隊の人だった。



純弥「ああ、昨日の。」

ほたる「昨日はありがとうございました。」

純弥「どういたしまして。」

ほたる「これ・・・昨日頂いたドリンクゼリーです。よかったら受け取ってください。」



ここに来る前にドラッグストアに寄って、ケースで買ってきた。



純弥「まじ?・・・ありがたく頂きます。」

ほたる「・・・で、こっちはみなさんに。」



焼き菓子の詰め合わせをケーキ屋さんにお願いした。

最大限の個数が入るように、無理やり詰めてもらった箱には50個の個包装焼き菓子が入ってる。



署員「いいんですか!?」

ほたる「昨日、お世話になったので・・・。」

署員「ありがとうございまーす!いただきます!」



みなさん、わいわい言いながら箱を開け、あっという間に食べ進めていく。



署員「うまっ・・・!」

署員「やばい、止まんないっ!」




すごいスピードで食べちゃう署員さんを、私は呆気にとられながら眺めていた。




ほたる「え・・・もう無くなっちゃった?」



気がつけば空になった箱しか目にうつらない。

驚いてる私に、さっき案内してくれた救助隊の人が話しかけてきた。



弓弦「うちの署員はみんな甘いの好きだからね。差し入れ、ありがとう。」

ほたる「・・・こちらこそ、助けていただいてありがとうございました、織部さん。」

弓弦「?・・・あれ?俺、名前言った?」

ほたる「名札があったので。」

弓弦「あぁ、なるほど。」



和やかな時間が流れていたけど、みなさんが仕事中なことを思い出した私は、そろそろ帰ることにした。



ほたる「あ、お仕事中失礼しました。香川さん、織部さん、森川さん、宮下さん、笹井さん、昨日はほんとにありがとうございました、じゃあ。」



回れ右をして、ミーティングルームから出ようと思ったとき、署員のみなさんに引き留められた。



宮下「ちょ・・・!」

森川「なんで名前っ!?」

笹井「言った覚えはないけど?」


ほたる「?・・・昨日、名札を見かけた方と、今、名札を見て知っただけですよ。」


純弥「・・・そんなすぐには覚えれないだろ。」

ほたる「?・・・そんなことないと思いますけど。じゃあ、失礼しまーす。」






直接お礼を言うことができた私は、そのまま家に帰った。

帰り道を歩きながら、天河消防署のことを思い出す。




ほたる「天河消防署の人たちって、みんな顔立ちがいいんだ。」



香川さんには昨日ドキッとしたけど、織部さんもイケメンだ。

シャープな顎のライン。

切れ長の二重。

それに・・・



ほたる「男の人ってみんな背が高いの?私の職場は女の人がほとんどだからあんまりわかんないけど・・・。」



私よりはるかに大きい身長。

それはあの場にいた全員だ。



ほたる「まー、どんなにイケメンでも、もう2度と会うこともないし。私は怪我なく助けてもらったんだから、明日からもがんばって働こうっ。」






何事も変わらない、いつもの日常に戻ると思ってたのに、


私は天河消防署の人たちに出会ってから


少しずつ、何かが変わり始めた。








しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる

まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」 父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。 清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。 なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。 学校では誰もが憧れる高嶺の花。 家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。 しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。 「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」 秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。 彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。 「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」 これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。 完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。 『著者より』 もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。 https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858

迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる

九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。 ※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。

ヤクザは喋れない彼女に愛される

九竜ツバサ
恋愛
非道でどこか虚無感を纏わせる男が、優しく温和な彼女のごはんと笑顔に癒され、恋に落ちる。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

優しい雨が降る夜は

葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン 無自覚にモテる地味子に 余裕もなく翻弄されるイケメン 二人の恋は一筋縄ではいかなくて…… 雨降る夜に心に届いた 優しい恋の物語 ⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡ 風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格 雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

身体の繋がりしかない関係

詩織
恋愛
会社の飲み会の帰り、たまたま同じ帰りが方向だった3つ年下の後輩。 その後勢いで身体の関係になった。

処理中です...