救助隊との色恋はご自由に。

すずなり。

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薬。

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弓弦side・・・




ゴンっ・・!




弓弦「?・・・今、上でなんか音がした?」



前を歩く純弥に聞いた。



純弥「俺も聞こえた。」





階段の手すりから身を乗り出して上を見ると、頂上の手すりの間から人の手が見えた。




弓弦「ほたるちゃん!?」

純弥「!?」




俺たちは慌てて階段を駆け上がった。

頂上で、ほたるちゃんが座ってたところをみると、ほたるちゃんが横向きに倒れてる。




純弥「ほたる!?ほたる!」




純弥が仰向けにして頬を叩くけど反応がない。




弓弦「息はしてる。意識がないだけ・・・か。」



純弥が必死にほたるちゃんを起こそうとしてる時、ほたるちゃんの近くに薬の袋が落ちてるのを見つけた。



弓弦「薬?・・・なんの?・・日付が書いてある。今日の夜?・・・水筒があるってことは飲もうとしたのか。」

純弥「とりあえず下に連れてくから、弓弦は荷物頼む。」

弓弦「おっけ。」




純弥がほたるちゃんを姫抱きにして階段を下りて行った。

俺は鞄の中を少し調べた。



弓弦「あった、病院の診察カード。」



俺はケータイから病院に電話をかけた。




受付「はい、天河総合病院受付です。」

弓弦「天河消防署の織部と申します。月城ほたるさんの担当医はいますか?」

受付「少々お待ちください。お繋ぎします。」





担当医「もしもし、月城ほたるさんの担当医です。」

弓弦「天河消防署の織部と申します。月城ほたるさんが倒れたのですが、搬送しますか?」

担当医「え!?今日の薬は飲んでますか?」

弓弦「我々には分からないのですが・・・一つ、粉薬の袋が未開封で水筒と共に落ちてました。日付が今日の夜。」

担当医「今日最後の分がまだですね。飲ませることが出来れば搬送はしなくて大丈夫です。できなければ搬送してください。」

弓弦「わかりました。・・・ちなみになんの病気か聞いても?」

担当医「それはお教えできません。」

弓弦「ですよねー。飲ませれなかったらまた連絡します。」





電話を切った俺はダッシュで階段を駆け下り、純弥のもとに行った。



純弥はほたるちゃんを署内の救護室に運んでいた。



純弥「弓弦、搬送するか?」

弓弦「いや、これを飲ませれたら搬送はしなくていいって医者が言ってた。」

純弥「どうやって?」



それが問題だ。


意識はないけど、息はしてる。

なら・・・



弓弦「ちょっとコップ取って来て。」

純弥「わかった。」



純弥は休憩室からコップを一つ持って来た。

俺はそのコップにほんの少し、水を入れた。



純弥「?」

弓弦「・・・ちゃんと飲んでくれよ?」



ベッドに寝かされてるほたるちゃんの口を少し開けて、コップの水を数滴流し込んだ。




ごくん・・・・・。




純弥「飲んだ!」

弓弦「よし。幸いにも粉薬だ。水に溶かして少しずつ飲ませよう。」



コップに薬を入れて水で溶かした。

赤い粉薬。

水に溶かすと真っ赤な液体が出来上がった。



純弥「すげー色・・・。」

弓弦「・・何の薬なんだろね。」



2人で協力して少しずつ飲ませ、10分ぐらいかけて全部飲ませることができた。



弓弦「ふー。あとは目が覚めるまで待つか。」

純弥「俺、書類がまだ終わってないから行くわ。」

弓弦「あぁ、俺はもう終わってるし、ここでほたるちゃんが目覚めるまで待つ。明日の朝になっても起きなかったら搬送しよう。」

純弥「わかった。」



この仕事をしてると、意識のない人を見ることなんてザラにあるのに、すごい恐怖感にかられた。



目がさめなかったらどうしよう・・・とか、

薬のこと気づいてたら・・・とか、



無駄に色々考えてしまう。





頭の中で、ぐるぐるもやもや考えて、3時間が経った頃、ほたるちゃんは目を覚ました。





ほたる「う・・・ん・・・。」

弓弦「・・・気が付いた?」

ほたる「・・・弓弦・・さん?」

弓弦「そう。どう?気分は。」

ほたる「あれ?・・私?・・・んっ?この味・・・薬・・・?」




目が覚めたことで自分の口の中に広がる、薬の味に気が付いた
みたいだ。



弓弦「病院に連絡してから飲ませた。水に溶かせて少しづつ口の中に入れて・・・。」

ほたる「!!・・・ありがとうございます。」

弓弦「何の薬か・・・聞いてもいい?」




俺の問いに、ほたるちゃんは黙り込んだ。



弓弦「言いたくなったら教えてくれる?」

ほたる「・・・。」

弓弦「・・・そう。」





肌に刺さるような空気が流れた時、森川さんたちが部屋に入ってきた。



森川「ほたるが倒れたって!?」



バーン!と、開け放たれたドア。

ほたるちゃんがびっくりしてベッドから起き上がった。



宮下「起きてる・・?」

ほたる「はい・・大丈夫です・・・。」


ほたるちゃんの無事を確認して、みんなが安堵の息を漏らした。



森川「あー、よかったぁ・・・。」

宮下「ほんとよかった。大事なほたるの身に何かあったら自分を恨むよ・・・。」

笹井「そうだな。また、遊びに来てくれよ。」








そんな心配してる3人に向かって、ほたるちゃんはびっくりするようなことを言った。











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