溺愛モードな警察官彼氏はチョコレートより甘い!?

すずなり。

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最終話。

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ーーーーー



「ごめんな、賑やかな妹で・・・。」

お家をあとにして帰路についてると、車の中で近衛さんがそう言ってきた。

「いえ。塞ぎ込んでると聞いていたのでちょっと印象が変わりましたけど・・・すごくかわいい妹さんでした。」

明るくて正直者で・・・クラスの人気者と言われても違和感が無さそうな印象だ。
事故のことが無ければ、また違った学生生活だったのかもしれない。

「いじめのことはちょっと心配だけど・・・まぁ、どうしようもなくなったら助けを求めて来るだろうと思ってる。・・・自分で解決するだろうけど。」
「自分で?できますかね・・・。」

私だったら自分で解決することはできないだろう。
今だったらいくつか案は浮かぶものの、16歳当時の私には至難の業だ。

「たぶん『切る』と思うんだよね。無理に仲良くする必要はないと判断すると思う。だから必要最低限の接触だけになるように持っていくんじゃないかな。」
「あー・・・なるほど。」

学校生活とはいえ、全員と仲良くなる必要はどこにもない。
それを妹さんが理解していて行動するんじゃないかと、近衛さんは思ってるみたいだ。

「あ、チョコもありがとう。商品なのによかったのか?」
「それはもちろん。妹さんが好きかどうかがわからなかったですけど、喜んでもらえたみたいなんでよかったです。」
「琴葉は甘いものが好きなんだよ。特にコンクールとか満腹状態では出れないからさ、一口で糖分を取れるものが好きなんだ。」
「なるほど・・。」

発表系の舞台でも需要がありそうなことを知り、何かに活かせないかと考えてみようと思った私。
そんな私を見透かしたのか、近衛さんが頭をぽんっと叩いた。

「凜華は新規開拓より今の受注を捌かないとな。」
「う・・・・その通りですね。」

思ってることを見透かされてることはスルーしながらも、現実は新規開拓より今の受注が問題だった。
予定より遅れてる発送をこなしていかないといけないのだ。

「明日からはいつも通りの時間に戻してがんばりますっ。」
「ん。帰る時は連絡してよ?心配だから。」
「はいっ。」

こうして私たちは『弾丸近衛さん実家旅』は終わり、翌日からいつも通りの生活が始まった。
私はチョコ作りに精を出し、近衛さんは街の治安を守るために忙しく動き回る日々。
今まで休みを作ってなかった私は近衛さんに合わせて休みを作るようになり、公私ともに充実した日々を送れるように・・・。
それも近衛さんと出会ってから変わったことで、彼に出会わなければこんな生活は存在しなかっただろう。

(人を好きになるって色々変化がでるんだなぁ・・。)

『人を好きになる』と、いい方に進むこともあれば悪い方に進むこともある。
全てが全ていい方にはならないのが人生だけど、悪い方ばかりの時は少し見つめ直した方がいいかもしれない。
それは近衛さんがその経験をしてきたからこそわかることなのかもしれないけど、どうしようもないくらい二人が悪い方にいるときに乗り越えられたとしたら、それはもう一生続く愛になるのだろう。

「凜華。」
「はい?」
「好き。」
「!!・・・私も好きですよ。」

この2年後、結婚式を挙げた私たち。
妹さんが活躍するバンドを呼んで賑やかな式を挙げたのは、また別のお話。


ーーーーーおわり。




最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
時々?出て来るチョコレート屋さん『ベアーズ』のお話を書きたくてずっと持っていました。
(もしかしたら未公開でまだ書いてるお話の中にベアーズがよく登場してるかもしれません。)
短編ということで5万文字くらいで考えていたのですが、いろいろ書いていたら10万文字近くになってしまいましたね・・・。

最終話を書いてる現在は2024/01/15の午前11時15分でございます。


それではまたお会いできる日をたのしみに。すずなり。



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