溺愛彼氏は消防士!?

すずなり。

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雪華の部屋。

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初めて雪華の部屋に足を踏み入れた俺は、玄関のとこで固まっていた。

広いキッチンに・・・目を奪われる。




雄大「すごいな・・・俺んちとは全然違う・・・。」

雪華「そう?雄大さんもアパートでしょ?うちと違うの?」

雄大「俺んちはこんなにキッチン広くないし。」



六畳はあるL字型のキッチン。

真ん中に小さめのテーブルまで置かれてる。

キッチン兼ダイニングって感じの部屋だ。




雪華「へぇー、うちはこの奥にもう一部屋あるくらいだよ?そこに二人用のソファーとベッドとちっちゃいテーブルがあるくらい。あ、どうぞ?」

雄大「お邪魔します。」




靴を脱いで部屋に上がる。

雪華は壁に手をつきながらひょこひょこと入っていき、奥の部屋に続く戸を開けた。




雄大「すげ・・・カフェみたい・・・。」



奥の部屋はナチュラルウッド調の家具で統一されていた。

木目調の本棚に、机。

小さいベッドも茶色と白の布団カバーでおおわれている。




雄大「女の子の部屋って・・・もっとピンクとかキャラクターで溢れてるものだと思ってた・・・。」

雪華「え?・・・あぁ、私、カフェで働いてるからカフェチックな雰囲気のほうが落ち着くの。」

雄大「へぇー・・・。」

雪華「座って?」




ひょこひょこと歩きながら雪華はスツールに座った。

俺は空いてる床に座る。




雪華「雄大さん、ほうじ茶でいい?」

雄大「ケガしてんだからいいよ、気にしないで。」

雪華「ありがと。座ったままで入れれるから大丈夫だよ。」



そう言ってテーブルに置いてあるお茶セットみたいなものを取り出して、電気ポットを手に取った。

使い捨てのようなカップに入れられ、湯気の立つお茶が俺に差し出された。



雪華「動きたくない時用のセットなの(笑)」

雄大「おぉ、便利だな。いただきます。」



ゆっくり口をつけながら、今日のことや過去のことを話す。

雪華とのおしゃべりは楽しくて・・・時間が経つのを忘れそうだ。




雄大「そういえば雪華って兄妹は?」

雪華「弟が一人いるよ?」

雄大「学生?社会人?」

雪華「社会人。仕事が忙しいみたいだから滅多に会わないの。」

雄大「へぇー・・・。」




俺の知らないことがまだまだたくさんある雪華。

一つ一つ知っていくためにお喋りをするけど・・時間は限りがある。

気がつけば外は暗くなっていて・・・もう湿布を貼り変えていいころだった。




雄大「雪華、湿布貼りかえる。んで、俺帰るわ。ゆっくり寝なよ?」

雪華「うん。」



雪華の足に貼った湿布を剥がしていく。

密着してる湿布を剥がすということは、それなりに足首が動いてしまうもので・・・雪華は痛みに顔を歪めた。



雪華「んーっ・・!」

雄大「明日はちょっとマシになってるといいんだけど・・・。」




鞄から湿布と紙テープを取り出した。

腫れてるところを包むようにして湿布を貼り、剥がれないように紙テープで固定していく。




雄大「はい、これで終わり。」

雪華「ありがとう・・・。あ、雄大さんご飯、帰ったら食べるんだよね?」

雄大「うん。買って帰ろうかなーって思ってるけど?」

雪華「ちょうどよかった!私、今日はもう寝ようと思ってるんだけど・・・よかったらおかずもらってくれない?昨日作ったのが冷蔵庫にあるのー。」




そう言って雪華は立ち上がろうとした。



雄大「雪華は座ってな?冷蔵庫、開けてもいい?」

雪華「うん。青い蓋のタッパーが四つあると思うんだけど・・・。」



俺はキッチンに行き、冷蔵庫を開けた。

中はいろいろ小分けされてきれいにしまわれていて・・・雪華が料理をする人だってことが一瞬でわかるくらいだった。



雄大「青い蓋・・・あ、あった。」



雪華の言った通り、四つ積み重なって置かれていたタッパー。

俺はそれを全部取り出して雪華に見せた。



雪華「あ、そうそう。嫌いなものがないといいけど・・・。」

雄大「ないない。ほんとにもらっていいの?」

雪華「うん。ご飯はある?冷凍でよかったらうちのもあるけど・・・」

雄大「あるある。レンチンのご飯がある。」

雪華「よかった。」





雪華は座ったまま手を伸ばして布の袋を取り出した。

それを俺に向けて差し出してる。




雪華「これに入れて帰って?」

雄大「ありがと。・・・ほんとに食べていいの?」

雪華「今日、朝早かったし・・・せっかくの3連休だからいっぱい寝ようと思って(笑)」

雄大「・・・わかった。おいしくいただくよ。」




俺は雪華から袋を受け取り、タッパーを入れた。

そのまま玄関に向かい、靴を履く。



雄大「明日の朝、湿布貼りかえにくるから。」

雪華「明日、休み?」

雄大「うん。デートは・・・無理そうだからケーキでも買ってくる。なにがいい?」

雪華「!・・・チーズケーキ!」




目を輝かせて答えた雪華。

チーズケーキがものすごく好きそうだ。



雄大「ははっ。おっけ。じゃあおやすみ。」



そう言って玄関のドアを開けると、雪華がひょこひょこと歩いて来た。

せっかく座らせていたのに・・・意味がない。



雪華「あの・・・今日はごめんね・・?」



上目づかいで謝ってるくる雪華。

その表情があまりにも可愛くて・・・俺は自分の頬を雪華に差し出した。




雪華「?」

雄大「ちゅってしてくれたら・・・嬉しいけどなー?」

雪華「!?」




雪華は自分からキスをしてくることがない。

恥ずかしいからか・・俺がするまで待ってる。



雄大(これを機に雪華からしてくれるようになったら嬉しんだけどなー。)



そんな淡い期待をしながら身体を屈め、指で頬を指した。

唇は無理でも・・・頬ならハードルが低いと思ったのだ。



雪華「・・・・。」



なのに雪華は・・・俺の予想の斜め上を行く。

そっと包まれた俺の頬。

くぃっと顔の向きを変えられ、唇を塞がれた。




ちゅ・・・ちゅちゅ・・・ちゅ・・・




雄大「!?」

雪華「んっ・・・んぅ・・・・」




雪華の唇と俺の唇が合わさり、雪華が俺の下唇をはむはむと食べていたのだ。




雄大(これは・・・ちょっと・・・・)




目を閉じながら一生懸命食べてる雪華が可愛く、俺は目を開けたまま見ていた。

少しだけ角度を変えて食べ続ける雪華は・・・まるで小動物だ。




雪華「ぷはっ・・・。」



雪華からのキスが終わり、唇が離れた。

まさかなキスをもらった俺は、これだけじゃ物足りなくなり・・・雪華の腰元に手を回した。



雪華「?」

雄大「んじゃ、お礼・・・。」




そう言って雪華の唇を塞ぐ。



ちゅっ・・・




雪華「んむ!?」

雄大「ほら・・・口開けないと・・・。」

雪華「んぁ・・・・」





舌を絡め合わせながら口の中を犯していく。

くちゅくちゅと鳴る水音に合わせるようにして、雪華の顔がとろけていった。




ちゅぱっ・・・





雪華「はぁっ・・はぁっ・・・」

雄大「満足。ちゃんと鍵かけなよ?おやすみ。」




最後に雪華のおでこにキスを落とし、俺は雪華のアパートを出た。

若干成長してる自分のモノを沈めながら・・・帰路についた。










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