49 / 69
46 望まぬ再会
しおりを挟む
月島が目覚めてから、俺は一度も病院に足を運んでいなかった。
猫宮から伝え聞いた話によると、明日には月島も退院となるらしい。
けれども、まだ顔を合わせてやる気はなかった。
「じゃあ、しばらく留守にするから」
月島と協力して進めていたプロジェクトの終局を見届けてから、俺は長期の有給休暇を申請していた。
今までほとんど使っていなかった有給を、年度末に向けてほぼ使い果たした形だ。
課長は何か言いたそうにしていたが、仕事も一段落したこのタイミングでの休暇申請は無事に受理された。
休暇前最後の仕事を終え、机を片付け終えた俺を、神原が心配そうに見詰めている。
「ちゃんと、戻ってきますよね?」
そう尋ねる神原は、至極不安そうな表情を浮かべていた。
まさか失踪するとでも思っているのだろうか。今の俺が神原の目にどう映っているのか測りかね、思わず苦笑いを浮かべた。
「当たり前だろ? ただ、ちょっと遠出をしてくるだけだ」
「何処に行かれるんですか」
「とりあえずは、叔母さんのところに顔を出しに行くつもりだが」
予定は未定だ。神原は少し考えてから、再び口を開いた。
「じゃあ、何をしに行かれるんですか」
「そうだな……自分を見つめ直させる旅、かな」
俺の答えを聞いて、神原は納得した顔つきになる。
しかし、今後自分に降りかかってくるだろう苦労を思い浮かべたのか、徐々にその顔色は苦いものとなっていく。
コイツもかなり察しが良くなったようだ。
「かさばる荷物は置いていくから、後はよろしくな」
「僕があの人をよろしく出来る訳ないでしょう。お土産期待して待ってますからね」
「おう、じゃあな」
軽く言い残して、俺は普段通りに会社を後にした。
◆
俺が叔母さんの元を訪ねようと考えたのは、ただの思いつきからではない。少し前に、葵さんから声をかけられていたのだ。
年度末が近付いてきたこの繁忙期に、なんと事務員が急病を患ってしまったらしい。
そこで、白羽の矢を立てられたのが俺だった。
「聡くんが手伝いに来てくれて本当に助かったわ。お疲れ様」
「いえ、このくらい気にしないでください。それに、俺も色々と都合が良かったので」
数日かけて処理を終えた伝票の山を片付けて、葵さんが淹れてくれた紅茶を口に含む。
すると、せっかく一心地ついた空気を切り裂くようにコール音が鳴り響いた。
「ふん」
問答無用で叩き切る。
「都合っていうのは……」
「これのことですね」
間髪置かずに再び鳴り響いたスマホをワンコールで黙らせて、悠々と紅茶を味わう。
マナーモードや着信拒否にしないのは、敢えて着信を断ち切る事で話す意思がないと思い知らせてやるためだ。
不毛な攻防戦は丸一日続いている。お互い、意地になっていた。
「それ、月島くんからの連絡でしょう。喧嘩でもしたの?」
「実は……」
これまでの経緯をかいつまんで伝えると、葵さんは神妙な顔つきで口を開いた。
「だから、仕返しの為に姿をくらませているのね」
「大人げないと思いますか?」
「まさか。やられた分はしっかりやり返しなさい」
流石、俺の育ての親である。喧嘩っ早いところばかり似てしまったとは葵さんの談だ。
「それで、気が済んだらちゃんと仲直りするのよ」
「……はい」
優しく諭されて素直に頷く。
とっくに独り立ちしていても、葵さんにとって、俺はいつまでも手のかかる子どものようだ。
月島は、今頃どうしているだろうか。アイツの部屋に突き返した荷物の山や、神原に預けた手紙を見て、打ちひしがれている頃だろうか。
まだ、荷物を全部返した訳じゃないことには気付いていないだろう。あまり早く気付いてさっさと安心されても癪だ。
ひとり残される辛さを、俺が味わった何分の一かでも思い知ればいい。
「そうだ。一週間も休みがあるなら、兄さんたちの墓参りでもして来たら? しばらく行ってないでしょう」
「そう、ですね」
声をかけられて我に返り、慌てて月島への恨み節を振り払う。
両親の墓参りは、しばらく行っていないどころの話ではない。葬儀の日から、一度も顔を見せられずにいた。
向き合えなかったのだ。
「……これも、良い機会かもしれません」
「今の貴方の姿を、二人が見たらきっと喜ぶわよ」
「そうですかね。やっと出来た恋人とも喧嘩してるなんて、心配させちゃうかもしれませんよ」
「それだけ本気でぶつかり合える相手に出会えたんでしょう、喜ぶわよ。無理にとは言わないけど、考えてみたら?」
「……ええ」
葵さんはそれっきり、事務所の片づけの為にバックルームから出て行ってしまった。
一人になり、何ともなしに窓から外を眺める。
どうせ行く宛てなどなかったのだ。心の整理をつけるためにも、悪くない提案かもしれない。
過去と向き合う勇気なら、すでに月島からもらっているのだから。
「月島……」
傍らに置いた鞄から、布にくるんだ小さな箱を取り出して、胸に抱く。
事故のあった日から肌身離さず持ち歩いている、月島の想いの表れを。
「聡君、そろそろ事務所を閉めるわよ」
「あ、はい!」
急いで帰り支度を整え、葵さんに続いて事務所を後にする。
今日の夕食は、などと他愛もない話に興じていた俺は、物陰からじっとこちらを伺う視線がある事に気付かなかった。
◆
「うわ」
葵さんの家で一晩を過ごした俺は、起き抜けにスマホを眺めて固まった。
不在着信が三十件。未読メッセージが二十件。たった一晩でこの惨状である。
こうなることは想定済みではあったものの、いざおびただしい量の着信を目にすると、引く。
まあ俺が何度呼んでも目を覚まさなかったのだ。いくらかけて来ようと全くかけ直してやる気はないのだが。
埋もれていた神原からのメールにだけ返信を打ち込んで、俺はスマホを鞄へと仕舞い込んだ。
「おはよう、今日は早いのね」
「ええ。……葵さんの言う通り、墓参りに行こうかと思いまして」
「そう、気を付けていってらっしゃい」
俺の言葉を聞いて、葵さんが僅かに頬を緩ませる。どうやら随分と長い間、気を揉ませてしまっていたらしい。
「色々、世話をかけました。また近い内に顔を出しに来ます」
「そうしてくれると嬉しいわ。あんた、仕事でトラブルがあった時くらいしか連絡を寄越さないんだもの」
「ははは……すみません」
痛いところを突かれたのを笑ってごまかす。
葵さんは不服そうな表情を作って黙り込んでいたが、やがて根負けして大きな溜息を吐いた。
「まあいいわ、月島くんとの逢瀬に忙しいんだろうし。邪魔するのも野暮ね」
「いや、別に、そういう訳ではないですよ」
「視線も声のトーンもぶれぶれ。嘘を吐くのも下手になったわねぇ」
「ぐぐっ」
腹いせとばかりに翻弄されて、なす術もなく口をつぐむ。
葵さんに口で勝てた例はない。形勢不利を悟った俺は、そそくさと荷物をまとめて逃げるように玄関へと向かった。
「じゃあ、行って来ます」
「はいはい。また今度ね」
葵さんに見送られながら家を後にして、スーツケースを転がしながら少し離れた駐車場へと歩みを進める。
通勤通学が終わった後の時間帯だからか、周囲にはほとんど誰も歩いていなかった。聞こえてくるのは犬の鳴き声と室外機の音くらいだ。
そんな寂しい街の中、俺の愛車の隣に、一際目を引く長身の男が立っていた。
すらっとした長身を仕立ての良い白のコートに包み、茶色がかったさらさらの髪をきっちりと左右に分けた男が、俺の姿を認めて顔を綻ばす。
そして、形の良い眉を僅かに垂れさせ、薄い唇を開いた。
「篠崎君」
甘く、低い声が耳朶を打つ。
「――――!」
思わず我が目を疑った。
何故この男がここに居るのか。とても信じられなかった。
男は、驚く俺を見て苦しそうに顔を歪ませながら言葉を続ける。
「私が悪かった。両親を早くに失って人一倍孤独に苦しんできた君に、ひとりでも幸せになって欲しいなんて、思った私が馬鹿だった」
「……」
「今度は君の手を離さないから。頼む、私の元へ戻ってきてくれないか。私には、君が居ないと駄目なんだ」
「……ッ」
「一緒に帰ろう、篠崎君」
そう言って包帯に包まれた大きな手を差し出し、俺を迎える男の姿に鼓動が早まる。
強く両手を握り締め、我慢出来ずに駆け寄り、勢いのまま――男の顔に向かって拳を振り上げた。
「なッ!」
男は驚いて顔を逸らすが、避ける暇など与えない。
ガーゼを付けた頬に体重を乗せた拳を叩き込み、憎たらしい長身を地面に叩き伏せた。
鈍い音を立てて倒れ込んだ身体を追い、腹に足をかけて仰向けに転がす。そして、未だ呆気にとられた表情を浮かべているその真横に、勢いよく靴底を叩き付けた。
固いアスファルトを打ち鳴らした派手な音に、足元に転がる男が肩を揺らす。
「篠崎君、待て、落ちつ……」
「黙れ」
踏みつけた髪をにじって、五月蠅く喚く男を黙らせる。もう一言たりとも、男の言葉を聞きたくなかった。
唯一無二のあの男を騙る、偽物の言葉など。
「お前、よくもぬけぬけと俺の前に顔を見せられたな。……玲二」
猫宮から伝え聞いた話によると、明日には月島も退院となるらしい。
けれども、まだ顔を合わせてやる気はなかった。
「じゃあ、しばらく留守にするから」
月島と協力して進めていたプロジェクトの終局を見届けてから、俺は長期の有給休暇を申請していた。
今までほとんど使っていなかった有給を、年度末に向けてほぼ使い果たした形だ。
課長は何か言いたそうにしていたが、仕事も一段落したこのタイミングでの休暇申請は無事に受理された。
休暇前最後の仕事を終え、机を片付け終えた俺を、神原が心配そうに見詰めている。
「ちゃんと、戻ってきますよね?」
そう尋ねる神原は、至極不安そうな表情を浮かべていた。
まさか失踪するとでも思っているのだろうか。今の俺が神原の目にどう映っているのか測りかね、思わず苦笑いを浮かべた。
「当たり前だろ? ただ、ちょっと遠出をしてくるだけだ」
「何処に行かれるんですか」
「とりあえずは、叔母さんのところに顔を出しに行くつもりだが」
予定は未定だ。神原は少し考えてから、再び口を開いた。
「じゃあ、何をしに行かれるんですか」
「そうだな……自分を見つめ直させる旅、かな」
俺の答えを聞いて、神原は納得した顔つきになる。
しかし、今後自分に降りかかってくるだろう苦労を思い浮かべたのか、徐々にその顔色は苦いものとなっていく。
コイツもかなり察しが良くなったようだ。
「かさばる荷物は置いていくから、後はよろしくな」
「僕があの人をよろしく出来る訳ないでしょう。お土産期待して待ってますからね」
「おう、じゃあな」
軽く言い残して、俺は普段通りに会社を後にした。
◆
俺が叔母さんの元を訪ねようと考えたのは、ただの思いつきからではない。少し前に、葵さんから声をかけられていたのだ。
年度末が近付いてきたこの繁忙期に、なんと事務員が急病を患ってしまったらしい。
そこで、白羽の矢を立てられたのが俺だった。
「聡くんが手伝いに来てくれて本当に助かったわ。お疲れ様」
「いえ、このくらい気にしないでください。それに、俺も色々と都合が良かったので」
数日かけて処理を終えた伝票の山を片付けて、葵さんが淹れてくれた紅茶を口に含む。
すると、せっかく一心地ついた空気を切り裂くようにコール音が鳴り響いた。
「ふん」
問答無用で叩き切る。
「都合っていうのは……」
「これのことですね」
間髪置かずに再び鳴り響いたスマホをワンコールで黙らせて、悠々と紅茶を味わう。
マナーモードや着信拒否にしないのは、敢えて着信を断ち切る事で話す意思がないと思い知らせてやるためだ。
不毛な攻防戦は丸一日続いている。お互い、意地になっていた。
「それ、月島くんからの連絡でしょう。喧嘩でもしたの?」
「実は……」
これまでの経緯をかいつまんで伝えると、葵さんは神妙な顔つきで口を開いた。
「だから、仕返しの為に姿をくらませているのね」
「大人げないと思いますか?」
「まさか。やられた分はしっかりやり返しなさい」
流石、俺の育ての親である。喧嘩っ早いところばかり似てしまったとは葵さんの談だ。
「それで、気が済んだらちゃんと仲直りするのよ」
「……はい」
優しく諭されて素直に頷く。
とっくに独り立ちしていても、葵さんにとって、俺はいつまでも手のかかる子どものようだ。
月島は、今頃どうしているだろうか。アイツの部屋に突き返した荷物の山や、神原に預けた手紙を見て、打ちひしがれている頃だろうか。
まだ、荷物を全部返した訳じゃないことには気付いていないだろう。あまり早く気付いてさっさと安心されても癪だ。
ひとり残される辛さを、俺が味わった何分の一かでも思い知ればいい。
「そうだ。一週間も休みがあるなら、兄さんたちの墓参りでもして来たら? しばらく行ってないでしょう」
「そう、ですね」
声をかけられて我に返り、慌てて月島への恨み節を振り払う。
両親の墓参りは、しばらく行っていないどころの話ではない。葬儀の日から、一度も顔を見せられずにいた。
向き合えなかったのだ。
「……これも、良い機会かもしれません」
「今の貴方の姿を、二人が見たらきっと喜ぶわよ」
「そうですかね。やっと出来た恋人とも喧嘩してるなんて、心配させちゃうかもしれませんよ」
「それだけ本気でぶつかり合える相手に出会えたんでしょう、喜ぶわよ。無理にとは言わないけど、考えてみたら?」
「……ええ」
葵さんはそれっきり、事務所の片づけの為にバックルームから出て行ってしまった。
一人になり、何ともなしに窓から外を眺める。
どうせ行く宛てなどなかったのだ。心の整理をつけるためにも、悪くない提案かもしれない。
過去と向き合う勇気なら、すでに月島からもらっているのだから。
「月島……」
傍らに置いた鞄から、布にくるんだ小さな箱を取り出して、胸に抱く。
事故のあった日から肌身離さず持ち歩いている、月島の想いの表れを。
「聡君、そろそろ事務所を閉めるわよ」
「あ、はい!」
急いで帰り支度を整え、葵さんに続いて事務所を後にする。
今日の夕食は、などと他愛もない話に興じていた俺は、物陰からじっとこちらを伺う視線がある事に気付かなかった。
◆
「うわ」
葵さんの家で一晩を過ごした俺は、起き抜けにスマホを眺めて固まった。
不在着信が三十件。未読メッセージが二十件。たった一晩でこの惨状である。
こうなることは想定済みではあったものの、いざおびただしい量の着信を目にすると、引く。
まあ俺が何度呼んでも目を覚まさなかったのだ。いくらかけて来ようと全くかけ直してやる気はないのだが。
埋もれていた神原からのメールにだけ返信を打ち込んで、俺はスマホを鞄へと仕舞い込んだ。
「おはよう、今日は早いのね」
「ええ。……葵さんの言う通り、墓参りに行こうかと思いまして」
「そう、気を付けていってらっしゃい」
俺の言葉を聞いて、葵さんが僅かに頬を緩ませる。どうやら随分と長い間、気を揉ませてしまっていたらしい。
「色々、世話をかけました。また近い内に顔を出しに来ます」
「そうしてくれると嬉しいわ。あんた、仕事でトラブルがあった時くらいしか連絡を寄越さないんだもの」
「ははは……すみません」
痛いところを突かれたのを笑ってごまかす。
葵さんは不服そうな表情を作って黙り込んでいたが、やがて根負けして大きな溜息を吐いた。
「まあいいわ、月島くんとの逢瀬に忙しいんだろうし。邪魔するのも野暮ね」
「いや、別に、そういう訳ではないですよ」
「視線も声のトーンもぶれぶれ。嘘を吐くのも下手になったわねぇ」
「ぐぐっ」
腹いせとばかりに翻弄されて、なす術もなく口をつぐむ。
葵さんに口で勝てた例はない。形勢不利を悟った俺は、そそくさと荷物をまとめて逃げるように玄関へと向かった。
「じゃあ、行って来ます」
「はいはい。また今度ね」
葵さんに見送られながら家を後にして、スーツケースを転がしながら少し離れた駐車場へと歩みを進める。
通勤通学が終わった後の時間帯だからか、周囲にはほとんど誰も歩いていなかった。聞こえてくるのは犬の鳴き声と室外機の音くらいだ。
そんな寂しい街の中、俺の愛車の隣に、一際目を引く長身の男が立っていた。
すらっとした長身を仕立ての良い白のコートに包み、茶色がかったさらさらの髪をきっちりと左右に分けた男が、俺の姿を認めて顔を綻ばす。
そして、形の良い眉を僅かに垂れさせ、薄い唇を開いた。
「篠崎君」
甘く、低い声が耳朶を打つ。
「――――!」
思わず我が目を疑った。
何故この男がここに居るのか。とても信じられなかった。
男は、驚く俺を見て苦しそうに顔を歪ませながら言葉を続ける。
「私が悪かった。両親を早くに失って人一倍孤独に苦しんできた君に、ひとりでも幸せになって欲しいなんて、思った私が馬鹿だった」
「……」
「今度は君の手を離さないから。頼む、私の元へ戻ってきてくれないか。私には、君が居ないと駄目なんだ」
「……ッ」
「一緒に帰ろう、篠崎君」
そう言って包帯に包まれた大きな手を差し出し、俺を迎える男の姿に鼓動が早まる。
強く両手を握り締め、我慢出来ずに駆け寄り、勢いのまま――男の顔に向かって拳を振り上げた。
「なッ!」
男は驚いて顔を逸らすが、避ける暇など与えない。
ガーゼを付けた頬に体重を乗せた拳を叩き込み、憎たらしい長身を地面に叩き伏せた。
鈍い音を立てて倒れ込んだ身体を追い、腹に足をかけて仰向けに転がす。そして、未だ呆気にとられた表情を浮かべているその真横に、勢いよく靴底を叩き付けた。
固いアスファルトを打ち鳴らした派手な音に、足元に転がる男が肩を揺らす。
「篠崎君、待て、落ちつ……」
「黙れ」
踏みつけた髪をにじって、五月蠅く喚く男を黙らせる。もう一言たりとも、男の言葉を聞きたくなかった。
唯一無二のあの男を騙る、偽物の言葉など。
「お前、よくもぬけぬけと俺の前に顔を見せられたな。……玲二」
27
あなたにおすすめの小説
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。自称博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「絶対に僕の方が美形なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ!」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談?本気?二人の結末は?
美形病みホス×平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
※現在、続編連載再開に向けて、超大幅加筆修正中です。読んでくださっていた皆様にはご迷惑をおかけします。追加シーンがたくさんあるので、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
女子にモテる極上のイケメンな幼馴染(男)は、ずっと俺に片思いしてたらしいです。
山法師
BL
南野奏夜(みなみの そうや)、総合大学の一年生。彼には同じ大学に通う同い年の幼馴染がいる。橘圭介(たちばな けいすけ)というイケメンの権化のような幼馴染は、イケメンの権化ゆえに女子にモテ、いつも彼女がいる……が、なぜか彼女と長続きしない男だった。
彼女ができて、付き合って、数ヶ月しないで彼女と別れて泣く圭介を、奏夜が慰める。そして、モテる幼馴染である圭介なので、彼にはまた彼女ができる。
そんな日々の中で、今日もまた「別れた」と連絡を寄越してきた圭介に会いに行くと、こう言われた。
「そーちゃん、キスさせて」
その日を境に、奏夜と圭介の関係は変化していく。
親友が虎視眈々と僕を囲い込む準備をしていた
こたま
BL
西井朔空(さく)は24歳。IT企業で社会人生活を送っていた。朔空には、高校時代の親友で今も交流のある鹿島絢斗(あやと)がいる。大学時代に起業して財を成したイケメンである。賃貸マンションの配管故障のため部屋が水浸しになり使えなくなった日、絢斗に助けを求めると…美形×平凡と思っている美人の社会人ハッピーエンドBLです。
ワンナイトした男がハイスペ弁護士だったので付き合ってみることにした
おもちDX
BL
弁護士なのに未成年とシちゃった……!?と焦りつつ好きになったので突き進む攻めと、嘘をついて付き合ってみたら本気になっちゃってこじれる受けのお話。
初めてワンナイトした相手に即落ちした純情男 × 誰とも深い関係にならない遊び人の大学生
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる