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お世話になりました
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朝になり、食事をゆっくり取ってから店へ挨拶に行く。なんと、手土産まで用意してくれていた。本当に至れり尽くせりだわ。
まず始めは、パン屋に行く。今日から新しい子が入っているらしい。
「マーガレット、来てくれたのね。その人かい?旦那様は。本当によかったねぇ。そして、ありがとうね。後任も紹介してくれて。マーガレットに劣らずいい子で助かっているよ!」
どうやら、下準備で顔を出していたのはチャーリーだったらしく、カーティス様とは初対面のようだ。
私がお客様の相手をするから、奥さんも旦那さんも店内には忙しくないと来ないのもあったから、カーティス様が買いに来ていたのも気づいてなかったのだろう。
「すみません。マーガレットを奪うような形になってしまって。それに、いつも美味しいパンをありがとうございました。また買いに来ます。」
と、カーティス様は丁寧に挨拶をした。
「ああ。そうしておくれ。マーガレット。今までお疲れさま。大変だったねぇ…。幸せになるんだよ!」
奥さんは涙を流して言ってくれた。私の素性も知っていて、そう言ってくれてふんだと思ったら、今までの事を思い出して私まで泣きそうになるわ。
「はい!お世話になりました!!また買いに来ます!」
それでもお別れは笑顔でしたかったから、大きく手を振ってそちらに意識を向けた。
「よく頑張ったね。次は、食堂でいいかい?」
と、私の頭に手をポンと乗せ、そう言ってくれた。泣くのを我慢している事を言っているのかしら。
「ええ!」
だけど、泣きたくなかったから、大きな声を出して気合いを入れた。
パン屋から食堂は近いので、すぐに着いた。食堂は、仕込みをする為に店主が店を開けている所だった。
「おお!マーガレット!あれ?そちらが旦那様かい?そういや見た事あるねぇ。たまに食べに来てくれる兄ちゃんか?」
「はい。マーガレットを奪う形になりましてすみません。食事もいつも美味しいものをありがとうございます。また食べに来ます。」
と、店主へ丁寧に挨拶してくれた。
「はは。もう一人の兄ちゃんは今日はいないんだね。まぁでも次の子まで探してくれて助かったよ!マーガレットをよろしくね。この子は頑張り屋だから。今まで大変だったんだ。幸せにしてやってくれ。なぁマーガレット!幸せになれよ!」
「ええ、もちろん幸せにします!」
と、私の肩を寄せてそう言った。ちょっぴり恥ずかしいわ。
「おじさん、本当にありがとう!また食べに来るね!」
でも、ここでもそう言って大きく手を振った。
「おばさんによろしくね!」
きっと、まだ店が開くまでには時間があるから、家で家事をしているのかもしれない。
「あぁ。伝えておくよ。またな!」
「よく頑張ったね。では酒場だね。挨拶に行くと伝えてはいるが、いるかな?」
また、頭をポンと手を乗せてくれた。なんだか触れられるととても嬉しいわ。
隣の酒場を見ると、扉が開いていた。
「こんにちは-!」
「まだやっとらんぞ。ん?マーガレットか!来てくれたんだな。」
奥に、店主がいた。片付けをしていたのだろうか、出てきてくれた。
「お!カーティスじゃないか!ん?マーガレットと?想い人ってマーガレットだったのか!!うまくいったんだな!!よかったな!マーガレット!幸せになるんだよ!お前は本当に頑張ってきたからね。カーティスに頼れば大丈夫さ!」
と、言ってガハハハと笑っている。店主とカーティス様はお知り合いなのかしら?
「おじさん、カーティス様と知り合いなの?」
「カーティスはよく飲みにきては愚痴を…」
「あー!!店主、それ以上言わないで!!」
と、カーティス様が店主に向かって叫んでいる。そしてとても慌てているわ。
「ハハハ。分かった分かった!まぁ、また飲みに来いよ!マーガレットも、また来なさい。」
「はい。ありがとうございます。」
私は、見た目はいかついけど優しい店主に挨拶をした。
「本当に油断ならないなー。でも、また来ます。」
と、カーティス様も挨拶をして、店を後にした。
「はー最後は少し焦ったけど、これで挨拶回りは出来たかな?じゃあ、これで帰っても大丈夫?」
なんで焦ったのかしら?愚痴を言っていたのが、知られたくないのかしら。でもお酒飲みに来る人ってたいていそういう人ばかりよね。ま、いいか!
「はい!」
まず始めは、パン屋に行く。今日から新しい子が入っているらしい。
「マーガレット、来てくれたのね。その人かい?旦那様は。本当によかったねぇ。そして、ありがとうね。後任も紹介してくれて。マーガレットに劣らずいい子で助かっているよ!」
どうやら、下準備で顔を出していたのはチャーリーだったらしく、カーティス様とは初対面のようだ。
私がお客様の相手をするから、奥さんも旦那さんも店内には忙しくないと来ないのもあったから、カーティス様が買いに来ていたのも気づいてなかったのだろう。
「すみません。マーガレットを奪うような形になってしまって。それに、いつも美味しいパンをありがとうございました。また買いに来ます。」
と、カーティス様は丁寧に挨拶をした。
「ああ。そうしておくれ。マーガレット。今までお疲れさま。大変だったねぇ…。幸せになるんだよ!」
奥さんは涙を流して言ってくれた。私の素性も知っていて、そう言ってくれてふんだと思ったら、今までの事を思い出して私まで泣きそうになるわ。
「はい!お世話になりました!!また買いに来ます!」
それでもお別れは笑顔でしたかったから、大きく手を振ってそちらに意識を向けた。
「よく頑張ったね。次は、食堂でいいかい?」
と、私の頭に手をポンと乗せ、そう言ってくれた。泣くのを我慢している事を言っているのかしら。
「ええ!」
だけど、泣きたくなかったから、大きな声を出して気合いを入れた。
パン屋から食堂は近いので、すぐに着いた。食堂は、仕込みをする為に店主が店を開けている所だった。
「おお!マーガレット!あれ?そちらが旦那様かい?そういや見た事あるねぇ。たまに食べに来てくれる兄ちゃんか?」
「はい。マーガレットを奪う形になりましてすみません。食事もいつも美味しいものをありがとうございます。また食べに来ます。」
と、店主へ丁寧に挨拶してくれた。
「はは。もう一人の兄ちゃんは今日はいないんだね。まぁでも次の子まで探してくれて助かったよ!マーガレットをよろしくね。この子は頑張り屋だから。今まで大変だったんだ。幸せにしてやってくれ。なぁマーガレット!幸せになれよ!」
「ええ、もちろん幸せにします!」
と、私の肩を寄せてそう言った。ちょっぴり恥ずかしいわ。
「おじさん、本当にありがとう!また食べに来るね!」
でも、ここでもそう言って大きく手を振った。
「おばさんによろしくね!」
きっと、まだ店が開くまでには時間があるから、家で家事をしているのかもしれない。
「あぁ。伝えておくよ。またな!」
「よく頑張ったね。では酒場だね。挨拶に行くと伝えてはいるが、いるかな?」
また、頭をポンと手を乗せてくれた。なんだか触れられるととても嬉しいわ。
隣の酒場を見ると、扉が開いていた。
「こんにちは-!」
「まだやっとらんぞ。ん?マーガレットか!来てくれたんだな。」
奥に、店主がいた。片付けをしていたのだろうか、出てきてくれた。
「お!カーティスじゃないか!ん?マーガレットと?想い人ってマーガレットだったのか!!うまくいったんだな!!よかったな!マーガレット!幸せになるんだよ!お前は本当に頑張ってきたからね。カーティスに頼れば大丈夫さ!」
と、言ってガハハハと笑っている。店主とカーティス様はお知り合いなのかしら?
「おじさん、カーティス様と知り合いなの?」
「カーティスはよく飲みにきては愚痴を…」
「あー!!店主、それ以上言わないで!!」
と、カーティス様が店主に向かって叫んでいる。そしてとても慌てているわ。
「ハハハ。分かった分かった!まぁ、また飲みに来いよ!マーガレットも、また来なさい。」
「はい。ありがとうございます。」
私は、見た目はいかついけど優しい店主に挨拶をした。
「本当に油断ならないなー。でも、また来ます。」
と、カーティス様も挨拶をして、店を後にした。
「はー最後は少し焦ったけど、これで挨拶回りは出来たかな?じゃあ、これで帰っても大丈夫?」
なんで焦ったのかしら?愚痴を言っていたのが、知られたくないのかしら。でもお酒飲みに来る人ってたいていそういう人ばかりよね。ま、いいか!
「はい!」
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