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男爵邸
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タウンハウスに帰ってきた。
タウンハウスは、カーティス様が商会で仕事をする際の右腕である、食堂に一緒に食べに来ていた、ケヴィンという方が住んでくれると教えてくれた。
見かけた事がある人だから、なんとなく安心だわ。
カーティス様が選んだ人だから全く問題ないとは思うけれど、やはりなんとなくそう思った。
ベディズは今までと変わらず住まわせてくれるそうだ。
もうベディズはいい年だし、ここでずっと住み込みだったから、カーティス様は『少し、庭の手入れをしながら生活しませんか?』と言ってくれたみたい。
『追い出されたらとヒヤヒヤしたわい。ありがたい限りじゃ』と喜んでいたわ。
ボーティーンも変わらずそこで住まわせてくれるそうだ。ボーティーンも今まで住み込みだったから、とても喜んでいた。
サラは悩んでいたけれど、お母様のいる別荘へ行くと決めた。
お母様が心配なのだそう。私の事は、しっかりしているから心配ないのですって。
分からなくもないわ。お母様は、純粋ですものね。私も確かに心配だわ。
チャーリーが、お母様達を乗せていった馬車が帰ってきて早々再び乗せると言った時は、従者は顔面蒼白だった。
が、辻馬車では通らない場所にあるらしいので…従者さん、頑張って!少し休憩してからでいいから、お願いします。
私も、三人にお別れをして、とうとうこの屋敷を去る事となったわ。
カーティス様が、『去ると言っても手放すわけではないからケヴィンが住んでも、俺と一緒だったらまた来よう。』と言ってくれた。本当にお優しいわ。
☆★☆★☆★☆★
「こちら?わぁ!素敵ね!」
男爵邸は、二階建てで、港が目の前に見える場所にあった。
王都内ではあるけれど、端の方で距離があった。だから荷物もあるし、馬車で来たわ。
「そう。ここだよ。で、近所に商会があるんだ。」
玄関を開けると、使用人達がズラリと並んで立っていた。
と言っても、建物はここ王都にある為に大きいわけでもないから、十数人かしら。
お祖父様が生きていらした時はうちもそれ以上は使用人達いたけれど、もう何年もこんなに勢揃いのお出迎えはされていないから驚いたわ。
「「お帰りなさいませ。」」
「みんなありがとう。今日は、マーガレットの顔見せをしたかったから並んでもらったけど、普段はこんなに挨拶はしてもらってないんだよ。」
と、カーティス様が教えてくれた。
そうなのね。毎回こんなに並んでいたら、仕事がはかどらないものね。
「お帰り-!カーティス、マーガレット嬢。これから、伯爵邸のタウンハウスに住ませてもらうね。ケヴィンと言うよ。よろしく。」
と、並んでいる列から一歩前へ出てきて挨拶をしてくれた人がいた。
黒髪に、薄灰色の瞳で、私より頭一つ分背が高い。
カーティス様は、私よりも頭二つ分強背が高いので、ケヴィンは人懐っこい話し方や雰囲気も相まって、親しみが湧いたわ。
「はい。よろしくお願いします。」
タウンハウスは、カーティス様が商会で仕事をする際の右腕である、食堂に一緒に食べに来ていた、ケヴィンという方が住んでくれると教えてくれた。
見かけた事がある人だから、なんとなく安心だわ。
カーティス様が選んだ人だから全く問題ないとは思うけれど、やはりなんとなくそう思った。
ベディズは今までと変わらず住まわせてくれるそうだ。
もうベディズはいい年だし、ここでずっと住み込みだったから、カーティス様は『少し、庭の手入れをしながら生活しませんか?』と言ってくれたみたい。
『追い出されたらとヒヤヒヤしたわい。ありがたい限りじゃ』と喜んでいたわ。
ボーティーンも変わらずそこで住まわせてくれるそうだ。ボーティーンも今まで住み込みだったから、とても喜んでいた。
サラは悩んでいたけれど、お母様のいる別荘へ行くと決めた。
お母様が心配なのだそう。私の事は、しっかりしているから心配ないのですって。
分からなくもないわ。お母様は、純粋ですものね。私も確かに心配だわ。
チャーリーが、お母様達を乗せていった馬車が帰ってきて早々再び乗せると言った時は、従者は顔面蒼白だった。
が、辻馬車では通らない場所にあるらしいので…従者さん、頑張って!少し休憩してからでいいから、お願いします。
私も、三人にお別れをして、とうとうこの屋敷を去る事となったわ。
カーティス様が、『去ると言っても手放すわけではないからケヴィンが住んでも、俺と一緒だったらまた来よう。』と言ってくれた。本当にお優しいわ。
☆★☆★☆★☆★
「こちら?わぁ!素敵ね!」
男爵邸は、二階建てで、港が目の前に見える場所にあった。
王都内ではあるけれど、端の方で距離があった。だから荷物もあるし、馬車で来たわ。
「そう。ここだよ。で、近所に商会があるんだ。」
玄関を開けると、使用人達がズラリと並んで立っていた。
と言っても、建物はここ王都にある為に大きいわけでもないから、十数人かしら。
お祖父様が生きていらした時はうちもそれ以上は使用人達いたけれど、もう何年もこんなに勢揃いのお出迎えはされていないから驚いたわ。
「「お帰りなさいませ。」」
「みんなありがとう。今日は、マーガレットの顔見せをしたかったから並んでもらったけど、普段はこんなに挨拶はしてもらってないんだよ。」
と、カーティス様が教えてくれた。
そうなのね。毎回こんなに並んでいたら、仕事がはかどらないものね。
「お帰り-!カーティス、マーガレット嬢。これから、伯爵邸のタウンハウスに住ませてもらうね。ケヴィンと言うよ。よろしく。」
と、並んでいる列から一歩前へ出てきて挨拶をしてくれた人がいた。
黒髪に、薄灰色の瞳で、私より頭一つ分背が高い。
カーティス様は、私よりも頭二つ分強背が高いので、ケヴィンは人懐っこい話し方や雰囲気も相まって、親しみが湧いたわ。
「はい。よろしくお願いします。」
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