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休憩室
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休憩室は入り口を入るとすぐに小部屋がり、どうやら侍女などが待機する部屋みたいだ。
その奥はもっと広い部屋で、布地のソファとテーブルや、反対側に木製のイスとテーブル、簡易のベッドがあるみたい。あまりジロジロと見ると、向こうの人達に気づかれるといけないからその位しか分からなかった。
兄様達が入って行ったと思われる部屋はなぜか薄暗く、足元の照明がついているくらいだ。
辛うじて人影が見えるから、部屋の中にはいるみたいですわ。
私たちは入ってすぐの小部屋に身を隠す事にした。
小部屋なので壁もあり、隠れていれば向こうからこちらは、人が居るとは思わないだろう。
侍女達の待機部屋なだけあって、広い部屋に続く入り口には扉がなく、話し声はボソボソと小さい声で話しているが、それなりに聞こえた。
兄様達は、ソファに座っている。
と、ある男性が服から何かを取り出してテーブルの上で何かをやっている。
葉巻か煙草かと思ったが、テーブルの上でお皿か灰皿に火を付けたみたいで、煙が出だした。
「何あれ…?」
「何をしているの…?」
アリールルと私が思わず小さな声で呟くと、ケイフィス様が呟いた。
「合図も出たし、そろそろかな?君達はここで待っているんだよ。」
と言って、一度廊下へ続く扉へ顔を出し、すぐにまた戻るとそのあとに続いてゾロゾロと四人入って来た。
暗くてはっきりとは見えないけれど、多分王宮の警備をしている騎士団だと思う。
「はい、そこまで-。現行犯ね。お疲れさま。」
ケイフィス様は言うと、
「早く窓を開けろ。」
マース嬢が女性にしては低い声で言った。
騎士団と思われる人達は素早く窓を開ける人、部屋の明かりをつける人、逃げようとする人を捕まえる人と急がしく動いた。
「ふー、これで終われるかな?」
兄様も続いて言った。
そんな落ち着いた人達とは反対に、他のソファに座っていた男女はバタバタと立ち上がり、逃げようとしたり、『違うのよ!』とか、『私は知らなかったのよ!』とか叫んでいる。
何がどうなっているのか、私はアリールルと顔を見合わせていると、マース嬢が髪の毛を毟り取って…じゃなくて、鬘だったのね!鬘を外して短い髪をフルフルと左右に揺らしてから言った。
「往生際が悪いぞ!私は見ていた。そして、そなた達もいいものがあると言っていたではないか。ブルフェスと私が証言する。罪は逃れられないと思え!」
私とアリールルが騎士団の激しい動きに圧倒され、身動き出来ずに呆然と見ていると、
「あれ?レフィアとアリールル。どうしたんだい?」
と、兄様がこちらに気づいて言った。
「あ、兄様こそ何をされているのですか?」
私は、この大捕物の雰囲気に飲まれそうになりながらも、気丈に見えるように声に力を入れて言った。
「えー僕?僕は…あ!そうだったよ、ちょっとサーリンの所に行ってくるよ。おーい、ケイフィス!ちょっとあとよろしくね!」
と、思い出したようにサーリン姉様の所に行った。
まぁ、それはそれで良かったですわ。
その奥はもっと広い部屋で、布地のソファとテーブルや、反対側に木製のイスとテーブル、簡易のベッドがあるみたい。あまりジロジロと見ると、向こうの人達に気づかれるといけないからその位しか分からなかった。
兄様達が入って行ったと思われる部屋はなぜか薄暗く、足元の照明がついているくらいだ。
辛うじて人影が見えるから、部屋の中にはいるみたいですわ。
私たちは入ってすぐの小部屋に身を隠す事にした。
小部屋なので壁もあり、隠れていれば向こうからこちらは、人が居るとは思わないだろう。
侍女達の待機部屋なだけあって、広い部屋に続く入り口には扉がなく、話し声はボソボソと小さい声で話しているが、それなりに聞こえた。
兄様達は、ソファに座っている。
と、ある男性が服から何かを取り出してテーブルの上で何かをやっている。
葉巻か煙草かと思ったが、テーブルの上でお皿か灰皿に火を付けたみたいで、煙が出だした。
「何あれ…?」
「何をしているの…?」
アリールルと私が思わず小さな声で呟くと、ケイフィス様が呟いた。
「合図も出たし、そろそろかな?君達はここで待っているんだよ。」
と言って、一度廊下へ続く扉へ顔を出し、すぐにまた戻るとそのあとに続いてゾロゾロと四人入って来た。
暗くてはっきりとは見えないけれど、多分王宮の警備をしている騎士団だと思う。
「はい、そこまで-。現行犯ね。お疲れさま。」
ケイフィス様は言うと、
「早く窓を開けろ。」
マース嬢が女性にしては低い声で言った。
騎士団と思われる人達は素早く窓を開ける人、部屋の明かりをつける人、逃げようとする人を捕まえる人と急がしく動いた。
「ふー、これで終われるかな?」
兄様も続いて言った。
そんな落ち着いた人達とは反対に、他のソファに座っていた男女はバタバタと立ち上がり、逃げようとしたり、『違うのよ!』とか、『私は知らなかったのよ!』とか叫んでいる。
何がどうなっているのか、私はアリールルと顔を見合わせていると、マース嬢が髪の毛を毟り取って…じゃなくて、鬘だったのね!鬘を外して短い髪をフルフルと左右に揺らしてから言った。
「往生際が悪いぞ!私は見ていた。そして、そなた達もいいものがあると言っていたではないか。ブルフェスと私が証言する。罪は逃れられないと思え!」
私とアリールルが騎士団の激しい動きに圧倒され、身動き出来ずに呆然と見ていると、
「あれ?レフィアとアリールル。どうしたんだい?」
と、兄様がこちらに気づいて言った。
「あ、兄様こそ何をされているのですか?」
私は、この大捕物の雰囲気に飲まれそうになりながらも、気丈に見えるように声に力を入れて言った。
「えー僕?僕は…あ!そうだったよ、ちょっとサーリンの所に行ってくるよ。おーい、ケイフィス!ちょっとあとよろしくね!」
と、思い出したようにサーリン姉様の所に行った。
まぁ、それはそれで良かったですわ。
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