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12 さらにある一日
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ルジェナは、ゆったりとした曲を弾き終えると、バイオリンを顎から外し、お腹に当たらないように気を配りながら腕を下ろして一息ついた。
「ルジェナ、すごいじゃない!」
そんな声と共に一際大きな拍手が聞こえたので後ろを振り返ると、ルジェナの姉バーラが、夫のボニファースと共に立っていた。
「バーラお姉様!?え、ボニファース義兄様まで!」
「上手くなったわね!ルジェナ、そこらの楽器弾きの人達に引けを取らないんじゃない!?
ねぇボニファース、うちの子ども達にも聞かせてあげたかったわね!」
「そうだね。でも今日は名目としては仕事で来たんだ。また、ルジェナが落ち着いたら子ども達皆連れて聞かせてもらおう。」
はち切れんばかりに膨れ上がったルジェナのお腹は、あと一月もしないうちに生まれてくるだろうと言われていた。
ルジェナは、そんな大きなお腹を抱えながら、気が向いた時にバイオリンや横笛を変わらず奏でているのだ。
「そうね。
それにしても、そんな大きなお腹でよく弾けるわね。力入れ過ぎたら生まれてきちゃうわよ!
ねぇ体調は大丈夫なの?無理したらダメよ?分かってるの??」
バーラはルジェナに近づいて、強めではあるが心配の言葉を掛ける。
「バーラお姉様、ありがとう。大丈夫です、辛くなったら休憩していますから。」
「そう?ならいいけど、本当気をつけなさいよ!
ねぇルジェナ、あなたにお土産があるのよ。お屋敷に行きましょう?」
「はい。
でも、今日は…あら?お客様ってお姉様達だったの?」
ルジェナは今日来客があると聞いていた。だが今は昼前で、午後から来るのだと聞いていた。だからまだ邪魔にならないだろうと曲を奏でていたのだ。最も、その相手の名前までは聞いていなかったので、ルジェナは首を傾げる。と、屋敷からルーラントが駆け寄って来るのが見えた。
「ルジェナ、大丈夫か?」
そう言って、ルーラントは素早くルジェナの隣に来るといつものようにルジェナの腰に手を当て、片方の手を持って支えながら屋敷へと歩みをゆっくりと進める。
「あら、良い感じじゃないの!ね、ボニファース?」
「うんそうだね。ルジェナが幸せそうで良かったねバーラ。」
そう言って二人も、ルーラントとルジェナの後に続いた。
屋敷の応接室に座ると、バーラはテーブルに並んだお菓子を見て言った。
「あら?ねぇこれ…クッキー?大丈夫?」
「え?」
「ルジェナ、食べられるの?あなたが食べたいものでいいのよ?食べたいものがなければ下げてもらってもいいのよ?」
「うん…?」
ルジェナは、バーラが心配そうに言ったその言葉の意味が良く分からずに首を傾げると、隣に座っているボニファースがバーラの腕を軽く引いて口を開く。
「バーラ、一般的に妊娠も終わりに近づくと食欲も普通に戻るらしいよ?バーラは、味覚が変わって甘いものはずっと食べられないって言ってたけど、人によって異なるんじゃないか?」
「あら、そうなの?まぁ確かに、そうかもしれないわね。
ごめんなさい、ルジェナ。ルジェナが食べられるならいいんだけど、わざわざ私達の為だけに準備してくれたのかと勘違いしちゃったわ!私、匂いも敏感だったから余計に。」
「はい、今は油断すると食べ過ぎるほど食欲があるんです。」
「食べている姿も可愛いが、体重が増えると出産の時に大変らしいからって控えているそうだ。」
ルジェナの言葉に、ルーラントが加えてそう言うと、バーラはニヤリと笑って言葉を返す。
「あらそうなのね!
ルジェナ、幸せそうで本当に良かったわ。」
「そうだね。
あぁ忘れない内に、これを。」
そう言って、ボニファースは荷物からガサガサと取り出し飲み物やお菓子の邪魔にならないところへ置いた。
それは、濃い青色に白い模様のついた布製のものだ。
「ボニファース義兄様、それは?」
「クリムシャ領での特産品よ!どう?素晴らしいでしょ?」
ルジェナはボニファースに聞いたのだが、ボニファースが答えるよりも先にバーラがとても誇らし気に答えた。
「なるほど、これは素晴らしい。広げて見ても?」
「もちろんです。
ルジェナに会う事もですが、その為に来たのですから。」
ボニファースがそう言うと、ルーラントがそれを手に取り広げる。大判のハンカチのような大きさと、あとは小さめのもの、中くらいのものと三枚あった。どれも、藍色に白い模様が映える綺麗な造りである。
「素敵…!」
「あぁ、とても手の込んだ造りだ。噂に聞いていたが、素晴らしい。」
クリムシャ侯爵領では、藍染めが盛んでありそれが収入源となっているのだ。
「そう言っていただけて光栄です。
その大判のは、生まれたお子を包むのにどうでしょう。おくるみと言って、赤子は包まれるととても安心するそうです。」
「うちの子達にも使ったのよ。これが抱っこする時に包んで抱っこするとよく寝てくれたわ!」
「そうなのね。」
「そして、あとの二枚は大きさが分からなかったので適当に持ってきました。
バーラから聞きましたが、カフリーク領に横笛を寄贈したと。それで、横笛を入れる袋が作れないかと考えまして持ってきたのです。」
「ほう…袋か。」
「はい。我々貴族や、お金に余裕のある者が横笛を買うのであれば専用の箱も購入すればいいと思うのですが、庶民というか、お金に余裕がない領民などが持つ場合、保管用の箱までは手に入れる事は難しいかと思いまして。けれども、やはり専用の袋があれば、持ち運んだり保管するのもいいかと。
…どうでしょう?」
ボニファースはバーラと同じ年齢の十九歳であり、義妹であるルジェナの夫とはいえ年上のルーラントには敬意を払って普段から話している為、口調も本当の商談のように説明した。
「なるほど…。それは考えた事が無かった。」
バルツァーレク侯爵領の主な収入源は、楽器だ。バイオリンやバスなどの弦楽器や横笛、などである。
ヘルベルトのように個人的に買いに来る者は演奏家や貴族、裕福な商人などで何れも専用の装飾されたそれなりに値の張る保管箱も購入していく。他は、ダミアンが経営している商会で国内外にも販売してくれるのだがそれも保管箱は必ずつけている。
今回、ダリミルに依頼され準備したものはどれもまだ楽器職人になる前の見習いが作ったもので、領民に与える予定であった為保管箱は準備していなかった。
十年前ルーラントが、ルジェナの前に現れた時にも、簡単な造りの笛であった為袋や箱に入れたりせずそのままで持っていた。
「箱だけでなく、この藍染めで笛を入れる袋を作るという選択肢もあってもいいのではないかと思い、お持ちしました。」
「……そうだな。うちは楽器の種類がいろいろとあるからな、横笛といっても長いのから短いのまである。うん、よろしく頼むよ。
こちらの、おくるみとやらもいいな。」
「ありがとうございます!それらは差し上げます。
もちろん、うちで使ったおくるみではなく新たに作った新品ですのでご心配なく。」
「いいのか?」
「もちろんです。では早速…」
「あーもう!ボニファースったら!とりあえず私達はこっちで勝手にお茶会するからね!
ルーラント様も、ルジェナを借りますわよ?」
バーラは、商談の細かい話になりそうだと割って入り、断りを入れてから、立ち上がってルジェナの斜めにある一人用のソファの前まで行き、少しルジェナに近づけて座り直すと、お菓子をつまみながら楽しみにしていたルジェナとの他愛もない話をし始める。
その間に、ルーラントとボニファースは早速、値段や納期などを話し始めた。
「これで話しやすくなったわね!
…あら、これブドウクッキーじゃない!」
「そうなんです。
ルーラントがここの料理人達にお願いしてくれて作ってくれるようになったの。」
「いいわね!うちもブドウクッキー、作ってもらおうかしら。」
「ブドウパイは、新鮮なブドウを使うから難しいけれど、クッキーならここではジュースを使うから出来ると思いますよ。」
「そうね!良いこと聞いたわ!さすがルジェナね!
あー久し振りにブドウパイ食べたくなったわ。あの味、たまに食べたくなるわよね。」
「そうですね、私も食べたくなるけど、ブドウクッキーで我慢してます。」
「なるほどね。
…ビェラはこんな風にブドウが食べられなくて、淋しくないのかしらね。」
「ビェラお姉様ですか?うーん、淋しいでしょうけれど、案外楽しくやってそうだわ。」
「まぁそうじゃないと続かないものね。あ、この前会った時に聞いたんだけど、ビェラ、役がもらえたから今度、裏方じゃなくて劇に出演するって。」
「そうなのですか!」
「でもあのビェラが、劇団でちゃんと役になりきれるのかしら?
台詞が飛んでしまうのではない?」
「ふふふ、バーラお姉様ったら。さすがに練習すれば大丈夫ですよ。」
「そうかしら?
全く、どうして劇団なんかについて行ったのかしら。まぁ頭が常にお花畑のビェラにはお似合いだけれど。
でも本当に心配だわ!大丈夫なのかどうか見に行かないといけないわよね!!」
「ふふふ、そうですね。」
ルジェナは久し振りにバーラと楽しいひとときを過ごすのだった。
「ルジェナ、すごいじゃない!」
そんな声と共に一際大きな拍手が聞こえたので後ろを振り返ると、ルジェナの姉バーラが、夫のボニファースと共に立っていた。
「バーラお姉様!?え、ボニファース義兄様まで!」
「上手くなったわね!ルジェナ、そこらの楽器弾きの人達に引けを取らないんじゃない!?
ねぇボニファース、うちの子ども達にも聞かせてあげたかったわね!」
「そうだね。でも今日は名目としては仕事で来たんだ。また、ルジェナが落ち着いたら子ども達皆連れて聞かせてもらおう。」
はち切れんばかりに膨れ上がったルジェナのお腹は、あと一月もしないうちに生まれてくるだろうと言われていた。
ルジェナは、そんな大きなお腹を抱えながら、気が向いた時にバイオリンや横笛を変わらず奏でているのだ。
「そうね。
それにしても、そんな大きなお腹でよく弾けるわね。力入れ過ぎたら生まれてきちゃうわよ!
ねぇ体調は大丈夫なの?無理したらダメよ?分かってるの??」
バーラはルジェナに近づいて、強めではあるが心配の言葉を掛ける。
「バーラお姉様、ありがとう。大丈夫です、辛くなったら休憩していますから。」
「そう?ならいいけど、本当気をつけなさいよ!
ねぇルジェナ、あなたにお土産があるのよ。お屋敷に行きましょう?」
「はい。
でも、今日は…あら?お客様ってお姉様達だったの?」
ルジェナは今日来客があると聞いていた。だが今は昼前で、午後から来るのだと聞いていた。だからまだ邪魔にならないだろうと曲を奏でていたのだ。最も、その相手の名前までは聞いていなかったので、ルジェナは首を傾げる。と、屋敷からルーラントが駆け寄って来るのが見えた。
「ルジェナ、大丈夫か?」
そう言って、ルーラントは素早くルジェナの隣に来るといつものようにルジェナの腰に手を当て、片方の手を持って支えながら屋敷へと歩みをゆっくりと進める。
「あら、良い感じじゃないの!ね、ボニファース?」
「うんそうだね。ルジェナが幸せそうで良かったねバーラ。」
そう言って二人も、ルーラントとルジェナの後に続いた。
屋敷の応接室に座ると、バーラはテーブルに並んだお菓子を見て言った。
「あら?ねぇこれ…クッキー?大丈夫?」
「え?」
「ルジェナ、食べられるの?あなたが食べたいものでいいのよ?食べたいものがなければ下げてもらってもいいのよ?」
「うん…?」
ルジェナは、バーラが心配そうに言ったその言葉の意味が良く分からずに首を傾げると、隣に座っているボニファースがバーラの腕を軽く引いて口を開く。
「バーラ、一般的に妊娠も終わりに近づくと食欲も普通に戻るらしいよ?バーラは、味覚が変わって甘いものはずっと食べられないって言ってたけど、人によって異なるんじゃないか?」
「あら、そうなの?まぁ確かに、そうかもしれないわね。
ごめんなさい、ルジェナ。ルジェナが食べられるならいいんだけど、わざわざ私達の為だけに準備してくれたのかと勘違いしちゃったわ!私、匂いも敏感だったから余計に。」
「はい、今は油断すると食べ過ぎるほど食欲があるんです。」
「食べている姿も可愛いが、体重が増えると出産の時に大変らしいからって控えているそうだ。」
ルジェナの言葉に、ルーラントが加えてそう言うと、バーラはニヤリと笑って言葉を返す。
「あらそうなのね!
ルジェナ、幸せそうで本当に良かったわ。」
「そうだね。
あぁ忘れない内に、これを。」
そう言って、ボニファースは荷物からガサガサと取り出し飲み物やお菓子の邪魔にならないところへ置いた。
それは、濃い青色に白い模様のついた布製のものだ。
「ボニファース義兄様、それは?」
「クリムシャ領での特産品よ!どう?素晴らしいでしょ?」
ルジェナはボニファースに聞いたのだが、ボニファースが答えるよりも先にバーラがとても誇らし気に答えた。
「なるほど、これは素晴らしい。広げて見ても?」
「もちろんです。
ルジェナに会う事もですが、その為に来たのですから。」
ボニファースがそう言うと、ルーラントがそれを手に取り広げる。大判のハンカチのような大きさと、あとは小さめのもの、中くらいのものと三枚あった。どれも、藍色に白い模様が映える綺麗な造りである。
「素敵…!」
「あぁ、とても手の込んだ造りだ。噂に聞いていたが、素晴らしい。」
クリムシャ侯爵領では、藍染めが盛んでありそれが収入源となっているのだ。
「そう言っていただけて光栄です。
その大判のは、生まれたお子を包むのにどうでしょう。おくるみと言って、赤子は包まれるととても安心するそうです。」
「うちの子達にも使ったのよ。これが抱っこする時に包んで抱っこするとよく寝てくれたわ!」
「そうなのね。」
「そして、あとの二枚は大きさが分からなかったので適当に持ってきました。
バーラから聞きましたが、カフリーク領に横笛を寄贈したと。それで、横笛を入れる袋が作れないかと考えまして持ってきたのです。」
「ほう…袋か。」
「はい。我々貴族や、お金に余裕のある者が横笛を買うのであれば専用の箱も購入すればいいと思うのですが、庶民というか、お金に余裕がない領民などが持つ場合、保管用の箱までは手に入れる事は難しいかと思いまして。けれども、やはり専用の袋があれば、持ち運んだり保管するのもいいかと。
…どうでしょう?」
ボニファースはバーラと同じ年齢の十九歳であり、義妹であるルジェナの夫とはいえ年上のルーラントには敬意を払って普段から話している為、口調も本当の商談のように説明した。
「なるほど…。それは考えた事が無かった。」
バルツァーレク侯爵領の主な収入源は、楽器だ。バイオリンやバスなどの弦楽器や横笛、などである。
ヘルベルトのように個人的に買いに来る者は演奏家や貴族、裕福な商人などで何れも専用の装飾されたそれなりに値の張る保管箱も購入していく。他は、ダミアンが経営している商会で国内外にも販売してくれるのだがそれも保管箱は必ずつけている。
今回、ダリミルに依頼され準備したものはどれもまだ楽器職人になる前の見習いが作ったもので、領民に与える予定であった為保管箱は準備していなかった。
十年前ルーラントが、ルジェナの前に現れた時にも、簡単な造りの笛であった為袋や箱に入れたりせずそのままで持っていた。
「箱だけでなく、この藍染めで笛を入れる袋を作るという選択肢もあってもいいのではないかと思い、お持ちしました。」
「……そうだな。うちは楽器の種類がいろいろとあるからな、横笛といっても長いのから短いのまである。うん、よろしく頼むよ。
こちらの、おくるみとやらもいいな。」
「ありがとうございます!それらは差し上げます。
もちろん、うちで使ったおくるみではなく新たに作った新品ですのでご心配なく。」
「いいのか?」
「もちろんです。では早速…」
「あーもう!ボニファースったら!とりあえず私達はこっちで勝手にお茶会するからね!
ルーラント様も、ルジェナを借りますわよ?」
バーラは、商談の細かい話になりそうだと割って入り、断りを入れてから、立ち上がってルジェナの斜めにある一人用のソファの前まで行き、少しルジェナに近づけて座り直すと、お菓子をつまみながら楽しみにしていたルジェナとの他愛もない話をし始める。
その間に、ルーラントとボニファースは早速、値段や納期などを話し始めた。
「これで話しやすくなったわね!
…あら、これブドウクッキーじゃない!」
「そうなんです。
ルーラントがここの料理人達にお願いしてくれて作ってくれるようになったの。」
「いいわね!うちもブドウクッキー、作ってもらおうかしら。」
「ブドウパイは、新鮮なブドウを使うから難しいけれど、クッキーならここではジュースを使うから出来ると思いますよ。」
「そうね!良いこと聞いたわ!さすがルジェナね!
あー久し振りにブドウパイ食べたくなったわ。あの味、たまに食べたくなるわよね。」
「そうですね、私も食べたくなるけど、ブドウクッキーで我慢してます。」
「なるほどね。
…ビェラはこんな風にブドウが食べられなくて、淋しくないのかしらね。」
「ビェラお姉様ですか?うーん、淋しいでしょうけれど、案外楽しくやってそうだわ。」
「まぁそうじゃないと続かないものね。あ、この前会った時に聞いたんだけど、ビェラ、役がもらえたから今度、裏方じゃなくて劇に出演するって。」
「そうなのですか!」
「でもあのビェラが、劇団でちゃんと役になりきれるのかしら?
台詞が飛んでしまうのではない?」
「ふふふ、バーラお姉様ったら。さすがに練習すれば大丈夫ですよ。」
「そうかしら?
全く、どうして劇団なんかについて行ったのかしら。まぁ頭が常にお花畑のビェラにはお似合いだけれど。
でも本当に心配だわ!大丈夫なのかどうか見に行かないといけないわよね!!」
「ふふふ、そうですね。」
ルジェナは久し振りにバーラと楽しいひとときを過ごすのだった。
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