【完結】光の魔法って、最弱じゃなくて最強だったのですね!生きている価値があって良かった。

まりぃべる

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男性が苦手な理由

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私は男性が怖いと思うようになった原因があります。

あれは私が5歳の時。
お兄様が毎朝、昼ご飯まで出掛けていました。それを私はいつも不思議に思っていました。なので、ある時お兄様についていきたいと言いました。
すると、あっさり【私兵団の詰め所に行っているんだよ。まだティアには早いかもしれないけれど、ゆくゆくは一緒に訓練するかもしれないし行ってみるか。】と言って下さいました。なので、喜々としてお兄様の後をついて行きました。

いつもはお兄様は歩いて行かれているのに、私が一緒に行くからと馬車を用意して下さいました。
馬車に乗って数分で目的地に着いたので近い所にあります。

お兄様は、馬車から先に降りて幼い私をエスコートしてくれます。しかし、先ほどから獣の叫び声のような【オッオッ!】っという音に私はビクビクとしておりました。それから、地響きもドシドシとしております。

お兄様が案内してくれる場所は、数十人が入れるような広い部屋だそうです。屋根は高い位置にあり、途中壁が空いています。窓が付いていないのは、風か通りやすいからでしょうか?

進むたびにその叫び声みたいな声が大きくなり、どうやらその部屋からしているようです。そしてお兄様は普段と変わらない顔で、その部屋に入る時に挨拶をして入りました。いつものお兄様とは違う人かと思うほど、とても大きな声で挨拶をしたのでとても驚きました。

【さぁ、おいで】と言われましたが、その部屋に入る事が出来ず立ち止まってしまいました。すると後ろから、【おおスヴェン。誰だ?】と声が掛かりました。私が振り返ると、熊のような大きな体の人が、立っていました。そして、私の顔をのぞき込むために近づいてきたのです。もうなんだかいろいろととても恐ろしくなってしまい、気を失ってしまいました。


そのような事があって、私は男の人が少し苦手となってしまいました。声を掛けて下さった人には、その人の顔を見て倒れたわけですから申し訳なかったです。
そして、焦ったお兄様は、もうここへは来ない方がいいと言ってきました。確かにあの【オッオッ!】という叫び声みたいなのはとても恐ろしかったので、特に反論もせずに納得しました。
あの声は、掛け声だったらしく、大勢で走っていたから地響きもしたらしいのです。…走っただけで地面が揺れるなんて初めて知りました。
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