【完結】光の魔法って、最弱じゃなくて最強だったのですね!生きている価値があって良かった。

まりぃべる

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この国の魔法と、私の使える魔法

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この国の人達は、魔力を持つ人はさまざまで、魔力量が多い人もいれば少ない人もいるそうです。
その魔力を、例えば体の中で火のイメージをすると、火魔法が使えるそうです。私は魔力がそれなりにあるそうですが、イメージというのがどうにも出来なくて、そういうことが出来ないのです。

私が使える魔法は、この国のみなさまが持つような魔法と種類が違うようです。お兄様のような、火魔法が使えれば、寒い時に温まれるのに。水魔法が使えれば、雨を降らせたり、喉が渇いても困らないのに。
けれどそういうのではなく、私の魔法は〝光の魔法〟だそうです。〝闇の獣〟に、私がそれを使うと、凶暴でなくなり普通の獣になります。そして私が待て、と言えば言う事を聞いてくれ、慣れてくれます。幼い頃から、人を襲うのを止めて欲しいとか〝闇の獣〟に話しかけたりすれば、おとなしくなるので、魔法なのかあまり良く分からないのですけれど。

私のような〝光の魔法〟は他に持っている人は今のところいないようです。たいてい、火魔法や、水魔法、雷魔法、風魔法などで〝闇の獣〟を退治するのが常だそう。駆除に私は参加しませんけれども、一般の人が使えるような魔法を持っていれば、辺境伯令嬢として役に立ったのでしょうに。私はきっと落ちこぼれ、なのでしょう。

学院で学ぶ代わりにお兄様が、私の魔力をコントロール出来るように教えてくれるようになっても、火や、水、風、雷に魔力を変化する事はどうやっても出来ませんでした。
暴走しないように、少しずつ魔力を溜めたり、集めたり、というのもあまりイメージがわかなくて…。
私は落ちこぼれかもしれません。学院に通わなくてよかった。授業の単位が取れなくて卒業出来なかったら、辺境伯令嬢としていい笑い者ですから。
その点、お兄様は、魔力を魔法に変化させるのがとても素早く、見本として見せてもらった時はとてもカッコ良かった!


そんなお兄様も、そろそろいいお年頃ですね。どなたかいいお相手はいらっしゃらないのかしら。この領地を発展させるためにも、子孫繁栄は責務ですもの。
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