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14. お客様のお帰り
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部屋に入ってきたベルトルドは、扉の前で深々とお辞儀をしてから、ピエトロの横まで来て話し出す。
「失礼いたします。皆様、この度は陛下がご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
陛下、勝手に出掛けられては困ります。それに、義父上は陛下に宿題を出されたのですから、それをこなさなければなりませんよ。私が答え合わせをすると申し上げましたよね?先触れも出していないのに、訪問するのはやっていい事ではありませんよ!」
「そうは言っても、ベルトルド。きっとお前に我の考えを言っても、結局バジーリオへ聞くのであれば、我が直接来た方が早いではないか。」
「なぜ、私が義父上に聞きに参るのです?私は日々、義父上様からしごかれているのです。それに、義父上は残りの者達に仕事を任せました。なので、私達が動くという事ですよ。」
「そうは言ってもだね…」
「ベルトルド、良く来た。早くピエトロを連れて帰れ。見ての通り私は接客中だ。
今、話していたがフィラハ国には香水の入れ物の瓶を賠償金代わりにしよう。そうだな…通常の七割の取引価格で向こう三年。三年経ったら、元に戻すかを協議するとしよう。
向こうはごねるだろうが、その辺りは適当にやれ。
ちなみに、ピエトロは賠償金、と言ったぞ。全く。何も考えとらんな…」
ピエトロがダラダラと話を長引かせるものだから、バジーリオはピエトロの話の途中にもかかわらず話し出した。
「…そうですか。ふぅ…。分かりました。ではそれに加え、あのバカ息子を強制送還にしましょう。さすがに牢にぶち込みたくても、『国の礼儀を知らなかった』と言われたらそれまでです。まぁ、義父上の言うように、国に滞在するならその土地の文化やしきたりなどを学ぶのが礼儀。来た早々だと文句を言ってくるのが目に見えていますが、テレンツィオ王子がどうにかするでしょう。彼は、午後に謝罪をしたいと申し出がありましたから。きっと、テレンツィオ王子も対応に追われているかもしれませんね。」
ベルトルドもまた、長いため息を吐いたあと、そう付け加え、今度こそピエトロを連れ帰って行く。
「おい、ピエトロ!ベルトルドは仕事もしっかりとこなすだろ。信用出来る奴なんだから、ベルトルドに頼れ!」
ピエトロの背中にそうバジーリオが声を掛けると、立ち止まり振り返って反論する。
「でも、むやみに人を信用したらいけないだろう?」
「そうだ。だが、ある程度信用しなければ、仕事を任せられない。一人で何もかも背負い込んで出来ると思うな!」
「そうだが…」
「ベルトルドが長女の夫だからではない。仕事内容や普段の人との接し方などを見て、信頼出来るか見極めているんだ。ベルトルドは信頼出来る。分かったら、ベルトルドに任せるんだ。」
「分かった。バジーリオが言うなら、お前を信用するよ。」
「そう偉そうに上司風を吹かすな。
じゃ、ベルトルド、よろしく頼む。」
「はい。」
今度こそ、ピエトロはベルトルドに連れられて王宮へと帰って行った。
「ふぅ……ボニート、ヴァルフレード、せっかく来てもらったのに申し訳なかった。仕切り直すとしよう。
これから、よろしく頼みます。」
バジーリオは一気に老け込んだようすで、ボニートへと言葉を向ける。
「い、いえ…こちらこそ。」
「よろしくお願いします。」
「アルフォンシーナも、済まなかったね。」
「は!はい…驚きました。その…途中から、お父様の方が国王陛下に指示されているように見えて…あ!でもこんな事言ったらいけませんよね。」
「はは…ここだけにしておきなさい。
そうだね…監視役というか、指南役というか…そういう立場の者が必要なのだよ、陛下には。だからソルディーニ家がその役をかってでているんだ。」
「そうでしたか。」
「まぁ、だからと言ってうちが何でも許されるわけではない。それは重々胸に刻んでおかなければならないのだがね。
まぁ、ピエトロのあぁいう姿は外には漏らさないように。他国から舐められてしまうと困るからね。」
「はい。」
「よし!少し思ったよりも遅くなってしまったから、昼ご飯食べていかないか?それまでまだ少し時間があるから、アルフォンシーナ、庭園をヴァルフレードに案内して差し上げなさい。
私はまだボニートと話があるからね。」
「え!…はい。では、こちらへ。」
「ありがとうございます。では。」
そう促され、アルフォンシーナはヴァルフレードを庭へと案内した。
「失礼いたします。皆様、この度は陛下がご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
陛下、勝手に出掛けられては困ります。それに、義父上は陛下に宿題を出されたのですから、それをこなさなければなりませんよ。私が答え合わせをすると申し上げましたよね?先触れも出していないのに、訪問するのはやっていい事ではありませんよ!」
「そうは言っても、ベルトルド。きっとお前に我の考えを言っても、結局バジーリオへ聞くのであれば、我が直接来た方が早いではないか。」
「なぜ、私が義父上に聞きに参るのです?私は日々、義父上様からしごかれているのです。それに、義父上は残りの者達に仕事を任せました。なので、私達が動くという事ですよ。」
「そうは言ってもだね…」
「ベルトルド、良く来た。早くピエトロを連れて帰れ。見ての通り私は接客中だ。
今、話していたがフィラハ国には香水の入れ物の瓶を賠償金代わりにしよう。そうだな…通常の七割の取引価格で向こう三年。三年経ったら、元に戻すかを協議するとしよう。
向こうはごねるだろうが、その辺りは適当にやれ。
ちなみに、ピエトロは賠償金、と言ったぞ。全く。何も考えとらんな…」
ピエトロがダラダラと話を長引かせるものだから、バジーリオはピエトロの話の途中にもかかわらず話し出した。
「…そうですか。ふぅ…。分かりました。ではそれに加え、あのバカ息子を強制送還にしましょう。さすがに牢にぶち込みたくても、『国の礼儀を知らなかった』と言われたらそれまでです。まぁ、義父上の言うように、国に滞在するならその土地の文化やしきたりなどを学ぶのが礼儀。来た早々だと文句を言ってくるのが目に見えていますが、テレンツィオ王子がどうにかするでしょう。彼は、午後に謝罪をしたいと申し出がありましたから。きっと、テレンツィオ王子も対応に追われているかもしれませんね。」
ベルトルドもまた、長いため息を吐いたあと、そう付け加え、今度こそピエトロを連れ帰って行く。
「おい、ピエトロ!ベルトルドは仕事もしっかりとこなすだろ。信用出来る奴なんだから、ベルトルドに頼れ!」
ピエトロの背中にそうバジーリオが声を掛けると、立ち止まり振り返って反論する。
「でも、むやみに人を信用したらいけないだろう?」
「そうだ。だが、ある程度信用しなければ、仕事を任せられない。一人で何もかも背負い込んで出来ると思うな!」
「そうだが…」
「ベルトルドが長女の夫だからではない。仕事内容や普段の人との接し方などを見て、信頼出来るか見極めているんだ。ベルトルドは信頼出来る。分かったら、ベルトルドに任せるんだ。」
「分かった。バジーリオが言うなら、お前を信用するよ。」
「そう偉そうに上司風を吹かすな。
じゃ、ベルトルド、よろしく頼む。」
「はい。」
今度こそ、ピエトロはベルトルドに連れられて王宮へと帰って行った。
「ふぅ……ボニート、ヴァルフレード、せっかく来てもらったのに申し訳なかった。仕切り直すとしよう。
これから、よろしく頼みます。」
バジーリオは一気に老け込んだようすで、ボニートへと言葉を向ける。
「い、いえ…こちらこそ。」
「よろしくお願いします。」
「アルフォンシーナも、済まなかったね。」
「は!はい…驚きました。その…途中から、お父様の方が国王陛下に指示されているように見えて…あ!でもこんな事言ったらいけませんよね。」
「はは…ここだけにしておきなさい。
そうだね…監視役というか、指南役というか…そういう立場の者が必要なのだよ、陛下には。だからソルディーニ家がその役をかってでているんだ。」
「そうでしたか。」
「まぁ、だからと言ってうちが何でも許されるわけではない。それは重々胸に刻んでおかなければならないのだがね。
まぁ、ピエトロのあぁいう姿は外には漏らさないように。他国から舐められてしまうと困るからね。」
「はい。」
「よし!少し思ったよりも遅くなってしまったから、昼ご飯食べていかないか?それまでまだ少し時間があるから、アルフォンシーナ、庭園をヴァルフレードに案内して差し上げなさい。
私はまだボニートと話があるからね。」
「え!…はい。では、こちらへ。」
「ありがとうございます。では。」
そう促され、アルフォンシーナはヴァルフレードを庭へと案内した。
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