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23. 幸せに
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フォルス様がとても哀しそうに、蚕を育てているのは気持ち悪いだろうと言った。投げやりに見えたのよ。それに、それがあるから侯爵家は収益があるのだから、本当は誇るべきものなんじゃないかしら?
そう思ったら私、思わず口走ってしまったわ。軽蔑されたらどうしましょう!?
「食べていた?」
「いえ、あの…そ、そうです!私の実家は恵みの森が近くて。それで、食材はあそこで賄っていたのです。生きているものならなんでも食べられると聞いたから。蚕に似た感じのやつのフリッターなんて、とっても美味しかったのです!あ、でも美味しくいただけるものを、適量いただいていたのです。乱獲はしていませんわ!」
もう、言うしかないわよね。私こそ、気持ち悪いと言われないかしら…。
フォルス様は口をあんぐりと開けて固まり、少しすると端正な顔を思い切りくしゃくしゃにして大笑いしだした。
「あはは!食べた!そっかー、美味しかったか!でも、うちのやつらは食べないでくれ。あいつらの作ったもので、ヴェーバー領は潤っているんだ。あはは!アンリエッタはやっぱり、今までの人達と違って素晴らしいね!あ、比べるとかそんなんじゃないんだけど。僕一人で悩んでいないで、アンリエッタにきちんと初めに伝えておけば良かったな、ごめんな、アンリエッタ。」
そう言って、フォルス様は私の頭を撫でてくれた。そして、私の頭をフォルス様の胸の方へ引き寄せた。
私、フォルス様の胸と腕に囲まれてるわ、嬉しいけれど恥ずかしい…。
心臓も、今までにないほどばくばくと音を立てているの。フォルス様に聞こえたりしないわよね?
「フ、フォルス様も悩まれていたのですか?」
「そうだよ。アンリエッタに嫌われたらどうしようって。全てを知って母みたいに、亡くなったらどうしようって。でも、そんな事、些細な事だったんだね。アンリエッタ、やばい、とっても愛おしいよ…アンリエッタ、どう?これから一緒に僕の部屋を使わない?」
「え。いいのですか?」
「だから言ったろ、僕は初めから君と片時も離れたくないよ。でもそうすると、アンリエッタも覚悟を決めてくれないと困るなぁ。」
「覚悟ですか…」
「うん。だって、愛らしいアンリエッタと一緒に寝るんだから。手を出さない保証は出来ないかな。…まだ、覚悟が出来ないなら、まだしばらくはこの部屋を」
「いいえ!私、フォルス様が大好きです!だから、一緒にいたいです!」
「え。…でもそれって…」
「はい!覚悟しますから、一緒に寝て下さいね、旦那様!!」
私は、噂の人に嫁ぎました。けれど世間の噂は、やはりただの噂で、とっても心優しい素敵な人でした。
これからも私はヴェーバー領のテイラー侯爵夫人として、フォルス様と一緒に侯爵家を盛り上げていきますわ。
☆★☆★
これで、本編は終わりです。最後に二話、他者視点があります。
しおりを挟んでくれた方、お気に入り登録してくれた方、読んでくれた方本当にありがとうございました。
そう思ったら私、思わず口走ってしまったわ。軽蔑されたらどうしましょう!?
「食べていた?」
「いえ、あの…そ、そうです!私の実家は恵みの森が近くて。それで、食材はあそこで賄っていたのです。生きているものならなんでも食べられると聞いたから。蚕に似た感じのやつのフリッターなんて、とっても美味しかったのです!あ、でも美味しくいただけるものを、適量いただいていたのです。乱獲はしていませんわ!」
もう、言うしかないわよね。私こそ、気持ち悪いと言われないかしら…。
フォルス様は口をあんぐりと開けて固まり、少しすると端正な顔を思い切りくしゃくしゃにして大笑いしだした。
「あはは!食べた!そっかー、美味しかったか!でも、うちのやつらは食べないでくれ。あいつらの作ったもので、ヴェーバー領は潤っているんだ。あはは!アンリエッタはやっぱり、今までの人達と違って素晴らしいね!あ、比べるとかそんなんじゃないんだけど。僕一人で悩んでいないで、アンリエッタにきちんと初めに伝えておけば良かったな、ごめんな、アンリエッタ。」
そう言って、フォルス様は私の頭を撫でてくれた。そして、私の頭をフォルス様の胸の方へ引き寄せた。
私、フォルス様の胸と腕に囲まれてるわ、嬉しいけれど恥ずかしい…。
心臓も、今までにないほどばくばくと音を立てているの。フォルス様に聞こえたりしないわよね?
「フ、フォルス様も悩まれていたのですか?」
「そうだよ。アンリエッタに嫌われたらどうしようって。全てを知って母みたいに、亡くなったらどうしようって。でも、そんな事、些細な事だったんだね。アンリエッタ、やばい、とっても愛おしいよ…アンリエッタ、どう?これから一緒に僕の部屋を使わない?」
「え。いいのですか?」
「だから言ったろ、僕は初めから君と片時も離れたくないよ。でもそうすると、アンリエッタも覚悟を決めてくれないと困るなぁ。」
「覚悟ですか…」
「うん。だって、愛らしいアンリエッタと一緒に寝るんだから。手を出さない保証は出来ないかな。…まだ、覚悟が出来ないなら、まだしばらくはこの部屋を」
「いいえ!私、フォルス様が大好きです!だから、一緒にいたいです!」
「え。…でもそれって…」
「はい!覚悟しますから、一緒に寝て下さいね、旦那様!!」
私は、噂の人に嫁ぎました。けれど世間の噂は、やはりただの噂で、とっても心優しい素敵な人でした。
これからも私はヴェーバー領のテイラー侯爵夫人として、フォルス様と一緒に侯爵家を盛り上げていきますわ。
☆★☆★
これで、本編は終わりです。最後に二話、他者視点があります。
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