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獣軍連邦潜入編
52.手紙とスカーフの中身
しおりを挟むこちらに来ると言っているというので、私はユストゥスとドゥシャンが来るのを、その場で待つことにした。興奮した私が思わず大声を出したせいで注目を浴びてしまい、周辺にいた観客たちにもみくちゃにされる。
「あんたあの熊のお嬢ちゃん?へえ?あいつにこんな可愛い子がいたなんてねえ」
「ちょっと細めだが、ちゃんとおやじさんに食わせてもらってんのか?」
「いやドゥシャンのガキにしちゃ上品すぎ、っいってぇ!」
頭や肩を撫でられたりするのはいいのだが、無遠慮に尻を揉まれるのはいただけない。素知らぬ顔で尻に抱き着いてきた、小型獣人らしい男の手は、軽く逆に曲げておく。
「せくはらされたら、抹殺していいとドゥシャンに言われているのだ。触れてくれるなよ」
ミシミシいう手首を、ある程度のところで離せば「ちょっとぐれえいいじゃねえか」と目に涙を溜めながら、逃げていくのを見送る。それを見て他の観客は半分は引き、もう半分は笑ってくれた。
「さすが熊の子!強いねえ」
「でもここいらじゃ嬢ちゃんみたいな可愛い子は、変態に暗がりに連れ込まれちまうから気をつけな」
「早漏ばっかだから、あっという間さ!」
けらけらと笑う、うさぎ耳やねこ耳の、すらっとした足を強調したホットパンツを履いた女性たちが煙管を吸う。女性が肌を出す格好をしていると、どこを見ていいかわからず視線が彷徨わせる。
我が国の女性たちは、顔や肩までならともかく、足はほぼ見せない。夏場ですら暑いだろうに、生地が薄くともロングスカートだ。私の母であれば、品がない、とでもさげすみそうだが、彼女たちの表情はどこまでも明るく、闊達な笑顔は好ましく思える。
「私より、その、もっと、あなた方の方が危ないのでは」
「はぁん?かわいいねえ、色街の女にタダで手ぇ出すやつはいないよ」
色街。ここにも娼館があるのか。女性と交尾する場所だと聞くが、私には縁がなかったところだ。ふと興味を引かれたところで、背後から伸びてきた大きな手に、抱き上げられてしまった。見上げれば、走ってきたのか息を切らせたドゥシャンだった。
「お疲れ様、ドゥシャン」
「ああ」
私が労をねぎらうと、ドゥシャンは目を細めて小さくきゅーぅと鳴いた。鎧が当たりすぎないように少し遠ざける形で縦抱きにされる。獣人の、特有の体臭が香った。大きな斧は、背に斜めに括り付けられている。留め金具がどうなっているのか気になった。
「クーちゃん、こいつらはろくでもねえことしか教えられねえから、近づくな」
「あっはっは!いつも傭兵の皆様方にご贔屓にしてもらってるから、暴言にゃ目をつぶってやるよ!」
「ご贔屓、なのか」
笑いながら立ち去っていく女性たちを見送り、私はドゥシャンを見上げた。途端に顔を逸らされる。ふうん?次にアーモスを見下ろした。
「アーモスも、行ったことあるのか?」
「はあっ!?ねえよ!……俺はまだ子供だって、相手にもしてくれねえしよ……」
不機嫌そうな表情で唇を尖らせている。ここは随分と地域に色街が密接な場所らしい。しばらくは孤児院とユストゥスの家の往復、そしてたまにドゥシャンたちがいる傭兵の詰め所に寄るだけなので、知らなかった。
黄色の歓声が上がったので見やれば、ここまでやってきたユストゥスが、先ほどの女性たちにべたべたと触られている。他の傭兵とは途中で別れたらしく、ユストゥスだけだ。彼らは基本的な縄張りを持ってワーム退治をしているが、数が多いときや苦戦するときには、互いに助け合うらしい。そのため、彼らも自分の持ち場に戻ったのだろう。
猫が壮絶な流し目を向けながら、ユストゥスの尾をすりすりと撫でている。のを、やんわりとユストゥスは外した。
途端に今度は逆側から兎に尻を押し付けられている。短い尾が腰に押し付けられるのも避けた。「安くしとくよ今夜どお?」やら「今度グルーミングしてよ」と誘われている。
……。
少しだけ胸がもやりとした。なぜだろう。寮でユストゥスがほかの騎士を抱くときは、別に気にかからないというのに。
ユストゥスはやや迷惑そうな顔で、両手を上げつつ女性陣から距離を置いた。
「いや俺には嫁がいるから、そういうのはやらねえんだ。ごめんな」
「へえ?でもここいらで狼の女の子がいるなんて聞かないけど、里にでもいるの?バレないところで、たまにハメ外すぐらいなら……」
断ったユストゥスになおも諦めずに迫る猫に、ユストゥスはふっと笑みを浮かべた。そして、ドゥシャンに抱かれたままの私を指差す。
「いや、熊。あそこにいるすっごい美幼女が、俺のお嫁様」
その宣言後の、彼女たちの反応は、すさまじいものだった。
「えッ」
「ちょっとドゥシャン!あんたの娘、狼に狙われてるよッ!」
「待って!大きいけど、あれまだ幼獣じゃない!許嫁文化ってこと?!さいってー!」
あれだけユストゥスに迫っていた女性から詰られているにも関わらず、狼は飄々とした表情でこちらに近づいてくる。
「おっさん、俺のお嫁様返せよ」
「おま……後でな」
ユストゥスが槍を片手に持ったままもう片方の手を差し出して来たから、私はその腕に移ろうとしたのだが、ドゥシャンに引き留められてしまった。ドゥシャンが苦々しい顔でため息をついている。
「孤児院の院長先生に知られたら、お前」
「はいはい説教は後にしてくれ、おっさん。嫁を嫁って言って何が悪い。だろう?クウ、旦那様って言ってみ」
伸びた手は私の頬をさらりと撫で、側頭部に移る。今は見えなくなっている本来の耳朶をくすぐるような動きをされて、私はくすぐったさに小さく声を漏らした。
「えッやだドゥシャン公認なの?!」
「嬢ちゃんやめときなよ!そんなロリコン傭兵!嬢ちゃんならもっといい玉の輿乗れるよッ」
きゃあきゃあからかわれて、さすがにユストゥスも眉間にしわを寄せた。
「……ここはうるせえから、俺んち移動するぞ」
騒ぐ声をよそに、私たちは人気のないユストゥスが住む家まで移動した。私は結局降りる機会もなく、ドゥシャンに抱かれたまま、運ばれてしまった。
ドゥシャンは旅路でよく私を抱いて移動してくれていたので、姿を見るとつい抱き上げてしまうのだと言っていた。ユストゥスなどは「どっちがロリコンだろうな、おっさん」などとのたまって、怒ったドゥシャンと追いかけっこしていた。
楽しそうだったが、私が混ざれそうなほどのものではなく、獣人同士のガチバトルに発展していて、ワーム退治観戦に飽きた平民に、良い娯楽を提供していた。
ユストゥスの家に着いて、ドアを開けて中に入れば、殺風景でがらんとした印象の部屋があった。窓にカーテンはあるが、椅子もテーブルもない。
ベッドもなく、部屋の奥にはトイレと、わざわざ上部から引いてきた水場があった。寮の部屋奥のように風呂場はなく、シャワーのみがついている。湯も出ないらしい。身体の洗浄には魔具を使うが、それでもユストゥスは時折、水浴びしていた。
部屋の端には無造作に毛布が置かれている。ユストゥスはいつもそれに包まって寝ているのだ。ドゥシャンも入れるほど広いのに、物の少ない部屋に、私は何度か、ドゥシャンに家具を借りれないか尋ねていたが、ユストゥスの方がいらないと断っていることを教えてもらった。私が同居するなら、もっといい新居を借りて、きちんと部屋を作ると言い切っているらしい。ばかだろうかこの狼は。……今は、一緒に住めるわけがないのに。
この話になると、胸が苦しくなるので最近は言わないことにしている。と、いうわけで、この部屋は椅子がないので、基本は皆、床に直に腰を下ろす。が、もっぱら私はユストゥスの膝の上か、ドゥシャンの膝の上に座らされていた。
今はドゥシャンに抱かれていたせいか、そのままドゥシャンの膝に座っている。いや、私も別に床にあぐらで構わないのだが。床に座ろうとすると、なぜか2人とも自分の膝の上に乗せてくる。なんならアーモスまで、私を抱っこしようとしてくる。なぜ。
「ところで、お嫁様。なんであんなところいたんだ?」
不思議そうに首を傾げながら、鎧を外したユストゥスは、魔具で自分の身体を洗浄しつつ、コップに水を注いで私に差し出してくれた。それを飲みながら理由を話す。
「ドゥシャンに用があって、詰所まで行ったら、こちらに来ているとアーモスに言われてな」
「あ?それならアーモス、なんでここで待ってなかったんだ?」
「なんでって……」
同じようにユストゥスから魔具を借りて、軽く汗を洗浄したドゥシャンに責められ、アーモスは肩を竦めた。私はそんなドゥシャンの胸に、こてんと身体を寄せた。下から気持ち、最近皆の反応の良い表情を浮かべて見上げる。
「アーモスを責めないで欲しい。私が勝手に走って、あそこまで移動したのだ。アーモスは私に付いてきてくれただけだ」
「そうか……まああまり無茶をせんでくれよ」
本当は連れて行ってもらったのだが、そんなことは口にしない。事情を知っているユストゥスには意味深な視線を向けられたが、ドゥシャンは納得したように頷いてくれた。その横で、アーモスがほっと肩を撫でおろしている。
「それでクーちゃん、俺に用って」
「ああ、これだ。院長からの手紙でな」
私は首に巻き付けていた、綿入りぬいぐるみ残虐死体の入ったスカーフの隙間から、手紙を引っ張り出す。スカーフの中身は見られたら、絶対ここにいる者たちは気にするだろうから見せない。よれてしまった手紙を手で伸ばしてから差し出すと、それをそのままドゥシャンに渡す。ドゥシャンはすんっと鼻を鳴らした。
「ああ確かに、これは院長先生の匂いだな」
「これの返事をもらってきてくれと言われている。なので、時間がかかっても書いてくれないか。それまで私は待っている」
「そりゃいいが……院長先生が俺に手紙?」
心当たりがないのか、首を傾げながら、ドゥシャンは手紙を開き始めた。私は獣人たちの文字は読めないし、手紙を読むのに邪魔だろうと思い立ち上がる。ついでだ、このぬいぐるみの隠滅をしておこう。コップを水場に戻しつつ、そばにあったごみ箱にスカーフごと突っ込む。ああさっぱりした。
戻ってくると、何やらユストゥスに凝視される。
「お前今、スカーフ……」
「ああ、汚れていたのでな。落ちないし捨てようと思ってたのだ」
しれっとそう口にすると、ユストゥスは顔をしかめた。
「はあ?俺んちはゴミ捨て場かよ」
「いいだろう別に。中身は見るなよ。絶対だ。それでドゥシャン、返事は……ドゥシャン?」
より念を入れて、ユストゥスにくぎを刺しつつ、ドゥシャンを見やると、なぜか眉間を抑えたドゥシャンが、巨躯を屈めてため息をついていた。ドゥシャンが読んでいたはずの手紙は、いつの間にかアーモスに移っている。
文章を目で追っていたアーモスは、やがてくしゃ、と辛そうな表情で手紙を握った。それからキューンと鼻を鳴らして、ドゥシャンを見上げる。
「ドゥシャンこれ……」
「あー……アーモスお前、この後急ぎの仕事はなかったな。俺の財布渡すから、クーちゃんが気に入りそうなもん、買ってきてくれ。俺は返事を書かにゃならんからな」
「私?」
私がなんだというのだ。ゆっくりと瞬きすると、アーモスはドゥシャンが懐から取り出した財布を握りしめ、真剣な表情で頷いた。そして手紙をドゥシャンに返している。
「ちょっとこっからだと、時間がかかるけど待っててな、クーちゃん!」
「うん?なにをだ?」
私の疑問には答えず、ずずっと鼻をすすったアーモスは、勢いよくユストゥスの住まいを飛び出していった。わずかに泣いていたようにも見えたのだが、気のせいだろうか。
あっけに取られていると、手紙が今度は、ユストゥスに渡った。それを手にしたユストゥスは部屋に鍵をかけ、窓のカーテンを閉める。それから部屋の明かりをつけた。
「おっさん、時間はまだあるんだろ?クウを抱いてやって」
『ごはん』か!正直あまり期待していなかったのだ。手紙を書いたらまたすぐに戻るだろうから、ドゥシャンと交尾する時間は、ないだろうと半ば諦めていた。
そわっと私が前に立つと、ドゥシャンは動揺したようにユストゥスを見やった。
「それよりも、お前さん、それ読んでくれ」
「……読んでる。あんただって忙しいんだから、早く」
ユストゥスは視線を手紙に落としたまま、そう言ってくれる。やった!ドゥシャンとおまんこできるぞ。しかも今日はユストゥスもいてくれる。
時々奴は、ドゥシャンがいても家を留守にすることがあり、少し寂しく思っていたのだ。急いで服を脱いで畳み、靴下とローファーだけの姿で、ドゥシャンの前に立つ。これから起こることへの期待で、私のペニスはぴんと立ち上がってた。
裸を見せることなど、私には普通のことなのに、どうしたことか気恥ずかしさが先に立ってしまい、手を後ろ手に組んだままもじもじと身体を揺する。頬が羞恥で熱くなった。
「ドゥシャン。おまんこ……じゃない。交尾してくれ」
「……クーちゃん」
甘えた声を出すと、ドゥシャンはへにゃりと耳を倒した。どうしたのだろう、内心はともかく、最近は私とえっちすることを拒むことはなかったのだが、今日に限っては、いつもより戸惑いが見える。……でも理性とは別のところは、反応しているようだった。
「防具外すぞ」
「……」
眉間にしわを寄せたドゥシャンは、良いとも言ってはくれなかったが、駄目だとも言わなかった。その場に膝をつこうとすると、ユストゥスが布を引いてくれる。お、おう、ありがとうユストゥス。どうした、お前も眉間にしわが寄ってるぞ。
ユストゥスのことも気になったが、まずはドゥシャンだ。私は膝をついて、大熊の腰回りの防具を外し、布を押し上げている大きな性器を取り出す。思わずうっとりとしてしまう、大きさと硬さだ。
「あー……」
「ちっと待った。咥えなくていい。咥えなくていいから、こっちに尻を向けてくれ」
「う?」
なぜだ。私は確かにフェラチオは得意ではないが、それでも上達してきたと思うのに。根元から舐め上げようと顔を近づけていた私が、陰茎越しにドゥシャンを見上げると、ゴロロ、と喉が鳴らされた。ふふ、ドゥシャンも可愛く鳴くことがあるのだな。
「クーちゃんに奉仕させてると、変な気分になる。頼む」
「別に構わないのに」
「クーちゃん」
「……わかった」
何を躊躇することがあるのだろうか。別にもう、ドゥシャンは私が成獣だと知っているはずなのに。……さて私は、ドゥシャンには、なんの獣人だと思われているのだろうか。うーん。
ユストゥスに尋ねてみても、矛盾を突っ込まれないように、敢えて聞いていないと言われた。調教されて、身体を弄られた元性奴隷……まあ具体的に言えば違うが、似たようなものであることは、本当だ。
騎士団に騎士として、所属していたことも事実。ただ、獣人ではない。真実に嘘を混ぜるとより真実味が増すというが、そのあたりでどうにか、私は孤児院に入ることができたのだろう。ユストゥスは本当にすごいな。魅了魔法も使えるし、頭がいいのだな。
「これでいいか?はやく、おまんこ、して……」
期待感に声が掠れた。私は布の上に上がると、立ったままがに股に足を開き、上半身は平行に倒したまま、尻を掴んでドゥシャンに突き出した。ぐにいっと、普段閉じられている場所を自分で開いて、性交するための穴を晒す。
まだ慎ましやかに閉じているが、ソコは私の気持ちと同様、期待にわずかに反応していた。
「あッ!」
身を乗り出したドゥシャンに足を掴まれ、横向きに足を割り開かせられる。片足でバランスが取りにくいが、もう片方の手で腰を掴んで支えてくれた。ドゥシャンの大きな手で腰を掴まれると、安定感がある。
それにほっとしていると、熱い舌がぬるりと、私のペニスも、陰嚢も、アナルも、そしてぷるっと震える短い尾も舐め上げた。
「おっさん、そのままクウを離すなよ」
手紙を読み終わったのか、封筒に戻したユストゥスがそう声を上げた。こめかみをぐりぐりと指で押している。頭でも痛いのだろうか。
ユストゥスの言葉に、ややドゥシャンの手に力が篭った。そんなきっちり掴まなくても、私は逃げたりしないのに。
そう思えたのも、ユストゥスが、部屋の奥にある水場の近くに置いてあった、ゴミ箱に近づくまでだった。
「っあー!ユス!ユスそっち駄目だ!それは出すな!捨てたものだッ!ドゥシャン離してっ!あぅっ」
ぐじゅっと、舌先が入った瞬間に、私は暴れたが、ドゥシャンは離してくれない。信じられない気持ちで、身体を捩ってドゥシャンを見やる。
ドゥシャンの目は私ではなく、部屋の奥に向けられていた。またもう一度、小さく唸る。それは先ほどの甘えを含んだものではなく、威嚇に近いもので、急所がそばにある私は、思わずきゅっと締め付けて、舌を追い出してしまった。
「……クウ、これはなんだ」
低い唸るような声を出したのは、ドゥシャンだけではない。びくっと肩を竦めながら身体を捩って、恐る恐る前を見ると、ユストゥスがせっかくスカーフに包んで捨てたそれを、開きながら戻ってくる。ドゥシャンが息を飲んで、凍り付いた。
広げられたその上には、大量の綿と無残な姿を残す、うまのぬいぐるみがあった。
「っ……し、知らないッ!」
私はぶんぶんと首を横に振るが、そんなことで獣人2人は納得してくれなかった。ドゥシャンが険しい表情でユストゥスを見やる。
「ユストゥス、手紙には……」
「ああ。でもだいぶ違うな。これはうちのお嫁様に、ちゃんと事情聞かないとな」
「っなんのことか。わからないな。そ、それは私の物ではない。知らないものだっ。ドゥシャン、おまんこパコパコしよ?なっ」
私は必至で話を逸らそうと、ドゥシャンの顔に尻を押し付けた。早く誤魔化さなければ!
それなのにドゥシャンは舐めてくれない。ぞわっと首の後ろが震える。ちくちく刺さるユストゥスの視線が痛い。
「クウ」
ひいっ!ユストゥスの声が低い。でもそれはもういらないのだ。だから。
「知 ら な い !!」
私は力いっぱい、言い切った。私が知らないというのだから、もう皆も気にしないで欲しい。その話は終わりにして欲しかった。
なのにユストゥスは、半目になりながら近づき、私の頬を優しく撫でてくる。手つきは優しいが、目つきは、全然優しくない!
「クウお前、時々ものすっごく、頑固になるよな。おっさん、クウは気持ちいいことが好きだから、本音を言うまで、まんこ弄ってやって。挿入は言うまでお預けで。俺はこっち可愛がるから」
「や……っなん、ゆすっ!」
ため息交じりにそう言ったユストゥスは、スカーフを邪魔にならないところに置くと、私の胸と突起をきゅっと摘まむ。ぴりっとした刺激に、身体が跳ねた。
「クーちゃん、本当のことを教えてくれ。そのぬいぐるみはどうしたんだ」
「しら、しらない。私の物ではない!ドゥシャン……いじめないで、離してくれ」
首筋にキスマークをつけないように、ぺろりと舐めるだけのユストゥスに胸を揉みこまれて、息が乱れる。片足は上げられたままだし、腰は掴まれたままだ。引っ張られた乳首がじんじんする。
私は耳をぺたんと倒したまま、ドゥシャンに縋るような眼差しを向けるが、一度目を閉じたドゥシャンは私に慈しむような視線を向けてくれたが、手を離してくれなかった。
「さあ、素直になろうな。クーちゃん」
「っ~~~い や だッ!!」
ユストゥスの髪の毛を掴めば、その手を引き剥がされ、両手で抑え込まれる。ユストゥスは両手は使えなくなったが、長い舌を見せつけながら、私の乳首をぺろっと舐めた。背後のドゥシャンは、私の足を肩にかけて、自由になる手でペニスを弄りながら、ちゅぷりと後孔を責めてくる。
ふん!毎日おまんこしているのだ。この程度で私が根を上げると思うなよ! 2人に好き勝手されたからと言って、私は絶対意思を曲げないからな!
「ぜぇったい、言わないッ!」
私は頬を膨らませると、2人から与えられる刺激に身体を捩った。
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