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七
ドキドキの同棲生活 (2)
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彼が朝仕事に出かける音を、ベッドの中で聞いていた。
昨夜のキス事件は何だったの?
あの惨めさがまだ私の中で渦巻いている。
彼と顔を合わせる勇気がなくて、つい寝ている振りをしてしまった。
そんなに私とキスをするのが嫌だったなんて。
一緒に暮らす前は、そんなそぶりは全く無かったのに。
やっぱり付き合い始めて初っ端から、一緒に住み始めたから?
一緒に住むうちに私の嫌なところが目について、ウザくなったとか?
私はベッドからノソノソと起き上がると、コーヒーを入れた。
就活活動をしなければいけないのに、やる気が出ない、と思ったら今日は日曜日だった。
つまり、彼は日曜日なのに普段と変わらず仕事に出かけたということになる。
仕事が忙しいことを口実にしながら、実は私と一緒に居たくないだけなのでは……
否定するように、私は首を大きく振った。
ダメだ。ネガティブ思考が止まらない。
簡単に朝食を済ませると、リフレッシュするためにジョギングに出かけた。
***
体育会系の私にとって、ストレス発散方法は体を動かすに限る。
今日は巧とテニスをしたりして一日中体を動かしていたせいで、余計なことを考えずに済んだ。
彼のマンションに戻ってさらにヨガをしていると、「ただいま」と藤原晃成がいつもより早く帰ってきた。
途端に動揺し、バランスを崩して床に転んだ。
昨夜から、無様な所を見せてばかりだ。
「全然、平気」
「大丈夫か」と、彼が近づいてくる前に、立ち上がった。
まだジンジンする腰の痛みを堪え、ソファーに座る。
「何してたんだ?」
彼に聞かれ振り向くと、彼はネクタイを外したところだった。
彼の指がシャツのボタンを外し始める。
「ヨガをしてたの」
私は慌てて正面を向き、答える。
彼は私がいるからといって、バスルームで着替えたりしない。
むしろ恥ずかしがって顔を逸らす私を、面白がっている気さえある。
「へぇ、知らなかったな。君がヨガをやってるなんて」
何となく彼のテンションがいつもより高い。
私は反対に、キスのことでテンションが落ちているのに。
昨夜のことはなかったことにしようということなのだろうか。
それとも、私と気まずくならないように気を使っているのか。
考えを巡らせていると、着替えを終え、彼がキッチンに向う。
ただのダークトーンのTシャツと細身のジーンズなのに、砕けない彼のスタイルの良さに気を取られていると、
「ようやく仕事がひと段落したんだ。一緒に飲まないか」
と、彼がキッチンから、シャンパンとグラスを二つ持ってきた。
だから、上機嫌だったんだ。
単に仕事のことで。
彼はキスを全く気にしていないのに、昨夜からずっと引きずっていた自分が痛い。
「うん……いいけど」
一緒に喜んであげるべきなのに、気のない返事しかできなかった。
グラスを受け取ると、彼がシャンパンを注ぐ。
彼は隣に座ると、コツンと軽く私と乾杯した。
私と彼の間には、およそ十センチの距離がある。
当たり障りなく、仕事の話を聞いていると、
「以前、高所恐怖症を直そうとしていただろ?」
と彼が唐突に話題を変えた。
「そうだけど……」
「確か、俺のせいで悪化したって言ってたよな」
「ちがっ。そうじゃないの」
慌てて否定する私を、彼が可笑しそうに声を立てて笑う。
「今さら否定しても遅い」
からかうと、彼が指で軽く私の頬に触れた。
「え……」
予想外の彼の行動に、一瞬、私の頭は真っ白になる。
彼が触れた頬が妙に熱くなった。
「――実は、高所恐怖症を治す方法を思いついたんだ」
彼が真面目な表情で、さらに予想外のことを言う。
「ええっ?」
いつもと違う展開に、私の頭がついていけない。
「ど、どんな?」
「どんなって……説明に困るな」
彼が挑発的な笑みを私に向ける。
そして、もてあそぶようにシャンパングラスを回した。
ヤバい。
今日一日中体を動かしたせいか、もう酔いがまわっている。
頭がクラっとして、吸い寄せらせるように彼に身を任せたくなる。
昨夜のこともあるし、気まずい事にならないように気をつけないと。
そう自分を戒めているところへ、彼がグイッとグラスを飲み干す。
彼の喉仏が妙に男っぽく、私の胸がどよめいた。
「説明するより試したほうが早い」
彼が立ち上がり、私に手を差し出す。
紳士の振る舞いにキュンとさせられ、彼の手を取ると、玄関の外に連れ出された。
「どこに行くの?」
私の手を引きながら、彼がマンションのロビーへ向かう。
手を繋ぐのは、このマンションに来た日夜以来だ。
高所恐怖症を治すと言う名目で、実はちょっとしたデートかもしれない。
先程まで沈んでいた気分が舞い上がった。
でも淡い期待は、彼の答えで見事に打ち砕かれる。
「屋上」
エレベーターの前で立ち止まる彼に、サーっと血の気が引いた。
「じょ、冗談」
このマンションは確か十二階まである。
引きつっているであろう私の顔にも容赦無く、彼が上がるボタンを押した。
「む、無理。絶対に無理だから」
チンとドアが開くと、彼の手を振りほどいて部屋に戻ろうとした。
「大丈夫だ。俺がついている」
彼が私を抱き締める。
私の気を逸らすには、それだけで十分だった。
彼に抱き締められている事実で、頭が一杯になる。
「怖くなったら、俺にしがみつけばいい」
私が大人しく頷くと、彼が私の手を引いてエレベーターに乗る。
二、三、四階……と、不快な音を立てながらエレベーターが上昇する。
六階までは、まだ余裕だった。
七という数字から、胃が浮くように落ち着かなくなる。
「やっぱり止めない? こんなこと。部屋に戻って飲み直そうよ」
クルッと彼に向くと、くだらなさを装った。
彼が見透かしたように、微笑を浮かべる。
「もう遅い。最上階だ」
エレベーターが止まり、チンと音を立てる。
ドアが開いたかと思うと、いきなり彼が私をお姫様抱っこした。
「じ、自分で歩けるから」
彼の腕の中で少しもがいた後、またしても気を逸らさられたことに気づかされる。
彼はエレベーターを出ると、私を抱えながらも難なく暗証番号を入力して、屋上のドアを開けた。
冷やっとする風が、外の騒音と共に私と彼を迎える。
恐る恐る見渡すと、透明な柵に囲まれた狭い空間が目に入る。
真ん中には、木製の丸いガーデンテーブルとベンチ。
柵の向こうには、高さを思い起こさせるような暗闇に、点滅する光の数々。
私は顔を彼の肩に埋めてしがみついた。
「役得だな」
彼がクッと笑った。
まるで彼は怖がっている私を楽しんでいる。
「もしかしてSなの?」
彼に腹が立ち、私はつい口走った。
「まさか」
彼が余裕たっぷりに笑う。
私を抱えたままソファーに腰を下ろすと、彼の指がクイっと私の顎を上にあげた。
「単に君にキスをしたいだけだ」
その一言で、彼の唇が私の唇を塞ぐ。
高さにくらむ私の身体に、彼に唇の感触が鮮明に入り込んできた。
屋上の風にさらされ、無防備な私の唇を彼は思いのままに貪った。
昨夜は私のキスを避けたのに、何で……
屋上の高さとキスと謎が、頭の中で入り乱れる。
彼の舌が唇に侵入すると、私の頭はキスを感じるだけで一杯になった。
彼がようやく私の唇を離す。
目を開けると、彼が膝に座る私の表情を見守っていた。
「高所恐怖症トレーニング、悪くないだろ?」
からかうように、彼の口の端が上がる。
私は呆気にとられた。
「これがトレーニング?」
「そう。高さに集中しないトレーニングだ。キスで、気が逸れただろ?」
「そう言えば……」
思い出した途端、周りの夜景がはっきりする。
身体が強張った。
私の意識を彼に引き戻すように、彼の手が私の頭を引き寄せる。
彼の唇を再び感じると、即座に私の身体が反応し、周りが見えなくなった。
私の唇が従順に開いて、彼の舌を受け入れる。
彼はじっくり私の唇を堪能し、何も考えられなくすると、首筋へと唇を這わせた。
「ん……」
肌に刻まれる彼の愛撫に、私の口から声が漏れる。
鎖骨に熱い吐息を吹きかけると、彼が囁いた。
「今日のトレーニングはこれまでだ」
夢から目覚めるように、私の瞼が薄っすらと開く。
眉間にシワを寄せ、どこか苦しそうな彼の表情が目に映った。
「ちょっと行き過ぎたな」
彼は目を閉じると、ため息をついた。
私が重いのかもと思い、彼の膝から降りて横に座る。
「行き過ぎって……?」
聞き返す私に、彼が困ったような表情をする。
「分からないか? 昨日、君とキスを出来なかったのは、部屋の中でこうなると止らなくなるからだったんだ」
キスの効果でぼーっとする私の頭も、ようやく理解する。
「だから、高所恐怖症のトレーニングをしようって言い出したの?」
彼は頷くと、立ち上がった。
「部屋に戻ろう」
キスの熱が冷め動けない私に気がつくと、軽々と私をお姫様スタイルに抱き上げる。
「自分で屋上を歩けるようになるのが、ひとまずの目標だな」
彼が私を笑う。
こんな風に彼に抱っこされるなら、歩けなくてもいいなと思ってしまった。
昨夜のキス事件は何だったの?
あの惨めさがまだ私の中で渦巻いている。
彼と顔を合わせる勇気がなくて、つい寝ている振りをしてしまった。
そんなに私とキスをするのが嫌だったなんて。
一緒に暮らす前は、そんなそぶりは全く無かったのに。
やっぱり付き合い始めて初っ端から、一緒に住み始めたから?
一緒に住むうちに私の嫌なところが目について、ウザくなったとか?
私はベッドからノソノソと起き上がると、コーヒーを入れた。
就活活動をしなければいけないのに、やる気が出ない、と思ったら今日は日曜日だった。
つまり、彼は日曜日なのに普段と変わらず仕事に出かけたということになる。
仕事が忙しいことを口実にしながら、実は私と一緒に居たくないだけなのでは……
否定するように、私は首を大きく振った。
ダメだ。ネガティブ思考が止まらない。
簡単に朝食を済ませると、リフレッシュするためにジョギングに出かけた。
***
体育会系の私にとって、ストレス発散方法は体を動かすに限る。
今日は巧とテニスをしたりして一日中体を動かしていたせいで、余計なことを考えずに済んだ。
彼のマンションに戻ってさらにヨガをしていると、「ただいま」と藤原晃成がいつもより早く帰ってきた。
途端に動揺し、バランスを崩して床に転んだ。
昨夜から、無様な所を見せてばかりだ。
「全然、平気」
「大丈夫か」と、彼が近づいてくる前に、立ち上がった。
まだジンジンする腰の痛みを堪え、ソファーに座る。
「何してたんだ?」
彼に聞かれ振り向くと、彼はネクタイを外したところだった。
彼の指がシャツのボタンを外し始める。
「ヨガをしてたの」
私は慌てて正面を向き、答える。
彼は私がいるからといって、バスルームで着替えたりしない。
むしろ恥ずかしがって顔を逸らす私を、面白がっている気さえある。
「へぇ、知らなかったな。君がヨガをやってるなんて」
何となく彼のテンションがいつもより高い。
私は反対に、キスのことでテンションが落ちているのに。
昨夜のことはなかったことにしようということなのだろうか。
それとも、私と気まずくならないように気を使っているのか。
考えを巡らせていると、着替えを終え、彼がキッチンに向う。
ただのダークトーンのTシャツと細身のジーンズなのに、砕けない彼のスタイルの良さに気を取られていると、
「ようやく仕事がひと段落したんだ。一緒に飲まないか」
と、彼がキッチンから、シャンパンとグラスを二つ持ってきた。
だから、上機嫌だったんだ。
単に仕事のことで。
彼はキスを全く気にしていないのに、昨夜からずっと引きずっていた自分が痛い。
「うん……いいけど」
一緒に喜んであげるべきなのに、気のない返事しかできなかった。
グラスを受け取ると、彼がシャンパンを注ぐ。
彼は隣に座ると、コツンと軽く私と乾杯した。
私と彼の間には、およそ十センチの距離がある。
当たり障りなく、仕事の話を聞いていると、
「以前、高所恐怖症を直そうとしていただろ?」
と彼が唐突に話題を変えた。
「そうだけど……」
「確か、俺のせいで悪化したって言ってたよな」
「ちがっ。そうじゃないの」
慌てて否定する私を、彼が可笑しそうに声を立てて笑う。
「今さら否定しても遅い」
からかうと、彼が指で軽く私の頬に触れた。
「え……」
予想外の彼の行動に、一瞬、私の頭は真っ白になる。
彼が触れた頬が妙に熱くなった。
「――実は、高所恐怖症を治す方法を思いついたんだ」
彼が真面目な表情で、さらに予想外のことを言う。
「ええっ?」
いつもと違う展開に、私の頭がついていけない。
「ど、どんな?」
「どんなって……説明に困るな」
彼が挑発的な笑みを私に向ける。
そして、もてあそぶようにシャンパングラスを回した。
ヤバい。
今日一日中体を動かしたせいか、もう酔いがまわっている。
頭がクラっとして、吸い寄せらせるように彼に身を任せたくなる。
昨夜のこともあるし、気まずい事にならないように気をつけないと。
そう自分を戒めているところへ、彼がグイッとグラスを飲み干す。
彼の喉仏が妙に男っぽく、私の胸がどよめいた。
「説明するより試したほうが早い」
彼が立ち上がり、私に手を差し出す。
紳士の振る舞いにキュンとさせられ、彼の手を取ると、玄関の外に連れ出された。
「どこに行くの?」
私の手を引きながら、彼がマンションのロビーへ向かう。
手を繋ぐのは、このマンションに来た日夜以来だ。
高所恐怖症を治すと言う名目で、実はちょっとしたデートかもしれない。
先程まで沈んでいた気分が舞い上がった。
でも淡い期待は、彼の答えで見事に打ち砕かれる。
「屋上」
エレベーターの前で立ち止まる彼に、サーっと血の気が引いた。
「じょ、冗談」
このマンションは確か十二階まである。
引きつっているであろう私の顔にも容赦無く、彼が上がるボタンを押した。
「む、無理。絶対に無理だから」
チンとドアが開くと、彼の手を振りほどいて部屋に戻ろうとした。
「大丈夫だ。俺がついている」
彼が私を抱き締める。
私の気を逸らすには、それだけで十分だった。
彼に抱き締められている事実で、頭が一杯になる。
「怖くなったら、俺にしがみつけばいい」
私が大人しく頷くと、彼が私の手を引いてエレベーターに乗る。
二、三、四階……と、不快な音を立てながらエレベーターが上昇する。
六階までは、まだ余裕だった。
七という数字から、胃が浮くように落ち着かなくなる。
「やっぱり止めない? こんなこと。部屋に戻って飲み直そうよ」
クルッと彼に向くと、くだらなさを装った。
彼が見透かしたように、微笑を浮かべる。
「もう遅い。最上階だ」
エレベーターが止まり、チンと音を立てる。
ドアが開いたかと思うと、いきなり彼が私をお姫様抱っこした。
「じ、自分で歩けるから」
彼の腕の中で少しもがいた後、またしても気を逸らさられたことに気づかされる。
彼はエレベーターを出ると、私を抱えながらも難なく暗証番号を入力して、屋上のドアを開けた。
冷やっとする風が、外の騒音と共に私と彼を迎える。
恐る恐る見渡すと、透明な柵に囲まれた狭い空間が目に入る。
真ん中には、木製の丸いガーデンテーブルとベンチ。
柵の向こうには、高さを思い起こさせるような暗闇に、点滅する光の数々。
私は顔を彼の肩に埋めてしがみついた。
「役得だな」
彼がクッと笑った。
まるで彼は怖がっている私を楽しんでいる。
「もしかしてSなの?」
彼に腹が立ち、私はつい口走った。
「まさか」
彼が余裕たっぷりに笑う。
私を抱えたままソファーに腰を下ろすと、彼の指がクイっと私の顎を上にあげた。
「単に君にキスをしたいだけだ」
その一言で、彼の唇が私の唇を塞ぐ。
高さにくらむ私の身体に、彼に唇の感触が鮮明に入り込んできた。
屋上の風にさらされ、無防備な私の唇を彼は思いのままに貪った。
昨夜は私のキスを避けたのに、何で……
屋上の高さとキスと謎が、頭の中で入り乱れる。
彼の舌が唇に侵入すると、私の頭はキスを感じるだけで一杯になった。
彼がようやく私の唇を離す。
目を開けると、彼が膝に座る私の表情を見守っていた。
「高所恐怖症トレーニング、悪くないだろ?」
からかうように、彼の口の端が上がる。
私は呆気にとられた。
「これがトレーニング?」
「そう。高さに集中しないトレーニングだ。キスで、気が逸れただろ?」
「そう言えば……」
思い出した途端、周りの夜景がはっきりする。
身体が強張った。
私の意識を彼に引き戻すように、彼の手が私の頭を引き寄せる。
彼の唇を再び感じると、即座に私の身体が反応し、周りが見えなくなった。
私の唇が従順に開いて、彼の舌を受け入れる。
彼はじっくり私の唇を堪能し、何も考えられなくすると、首筋へと唇を這わせた。
「ん……」
肌に刻まれる彼の愛撫に、私の口から声が漏れる。
鎖骨に熱い吐息を吹きかけると、彼が囁いた。
「今日のトレーニングはこれまでだ」
夢から目覚めるように、私の瞼が薄っすらと開く。
眉間にシワを寄せ、どこか苦しそうな彼の表情が目に映った。
「ちょっと行き過ぎたな」
彼は目を閉じると、ため息をついた。
私が重いのかもと思い、彼の膝から降りて横に座る。
「行き過ぎって……?」
聞き返す私に、彼が困ったような表情をする。
「分からないか? 昨日、君とキスを出来なかったのは、部屋の中でこうなると止らなくなるからだったんだ」
キスの効果でぼーっとする私の頭も、ようやく理解する。
「だから、高所恐怖症のトレーニングをしようって言い出したの?」
彼は頷くと、立ち上がった。
「部屋に戻ろう」
キスの熱が冷め動けない私に気がつくと、軽々と私をお姫様スタイルに抱き上げる。
「自分で屋上を歩けるようになるのが、ひとまずの目標だな」
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