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第一章 輪廻のアルケミスト
第28話 魔導工学と魔導器
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魔導工学の授業は、若い男性教師による身近な魔導器とエネルギーとしてのエーテルという題材から開始された。
リオネルと名乗る先生は、魔導工学の研究者らしく、教室でも白衣を身に着けている。他学年に兄や姉がいるクラスメイトからは、事前にその人気や評判が語られており、概ね噂通りの明るく物腰の柔らかい好青年という印象だった。
「みなさんの家の外に、こういう形の鋼製の溶接容器が取り付けられているのはご存じですか?」
リオネル先生が、黒板に図を描きながら生徒たちを見渡す。
「エーテルタンク!」
クラスメイトの一人が意気込んで答えると、リオネル先生は微笑んで頷いた。
「そうです。魔石を加工、精製することで生み出された液体エーテルは、街のエーテルスタンドに集約され、このエーテルタンクに詰め替えられます。そこからみなさんの家へと運ばれ、家にある魔導器のエネルギーとして使われているわけですね」
リオネル先生が教科書の図を魔法で空間投影しながら、ゆっくりとした口調で説明する。ここまでは、どこの家庭にもあるものの説明だ。
エーテルスタンドからエーテルタンクを積んだ車両が街を巡回して、各家庭へ配送している図も、僕たちにとっては見慣れた光景だ。だが、改めて説明されると、三百年前と比べて生活がかなり便利になっていることがわかる。一昔前の図として、更に小型のエーテルタンクを人々が各々に自分の家に運んでいたことなども紹介された。
生まれて間もない頃に暖炉が使われていたのは、こういう背景もあったのだろうな、と想像する。今は空調魔導器が自動で室温を快適に保ってくれているわけだが、部屋全体を一定の温度に保とうとすれば、かなりの熱源が必要になるわけで、そのために消耗するエネルギー量は途方もない。それをエーテルタンクで賄えているというのは、実は凄い技術が背景にある。一年生の授業でそこまでの説明があるとは思えないが。
「さて、みなさんの家にある魔導器は、エーテル供給口の接続穴にケーブルで繋がっていますね、それはなぜかわかりますか?」
「そんなの、エーテルを供給するためでしょ?」
「さっき先生がそう言ってたよね?」
リオネル先生の質問に、クラスメイトたちが不思議そうに聞き返す。生徒たちの反応をじっくりと眺めていたリオネル先生は、僕とアルフェと目を合わせて、意見を促すように見つめた。
「あなた方はどう思いますか?」
「……ひとつ質問してもいいですか?」
アルフェが答えにくそうにしていたので、リオネル先生の質問意図を把握するために挙手して訊ねた。
「どうぞ、リーフ」
どうやら僕とアルフェは既に把握されているらしい。リオネル先生が興味を持って銀縁眼鏡の奥の目を細めた。
「供給用ケーブルに僕がエーテルを流せば、魔導器は動かせますか?」
「とてもいい質問です。魔導器の本質を理解しているようですね」
僕の質問にリオネル先生は何度も頷き、改めて教室を見渡すと、空間投影の図を別のものに差し替える。
投影機には、卓上で使用される小型のエーテル灯が映し出された。
「このエーテル灯を点灯させるには、二つの方法があります。ひとつは、みなさんが普段しているように接続穴にケーブルを繋ぎ、ボタンを押すこと。もう一つは、みなさん自身がこのエーテル灯にエーテルを流すことです」
リオネル先生の説明に伴って、空間投影の図が展開されていく。
「ボタンは押さなくてもいいんですか?」
「そうです。魔導器に取り付けられているボタンは、あくまで液体エーテルを魔導器内の簡易術式に供給するためのボタンです。みなさんが意識して直接エーテルを供給する場合は、このボタンに関する簡易術式は必ずしも必要とはなりません」
そう言うと、リオネル先生は空間投影を消去し、教卓のそばに置かれていた箱を開いた。
「試しにやってみましょう」
リオネル先生が配布したのは、ごく小型の術式基盤とガラス製のカバーを備えたエーテル灯だった。
一般家庭で使われてるのは、光のルーン文字で発光させる構造の雷の魔石を使った魔石灯なので、小型とはいえ、エーテル灯自体が珍しい。それを自分の力で灯せるとなり、クラスメイトたちは沸き立った。
僕とアルフェもエーテル灯を受け取り、手順に従ってエーテルを流すことになった。リオネル先生の説明で興味津々だったようで、アルフェが率先して先にやってくれた。
エーテル灯はアルフェのエーテルに反応して、明るく点灯する。
「リーフもやって」
アルフェに促されて意識をエーテル灯に集中させる。僕のエーテルがエーテル灯の術式基盤を反応させ、点灯は成功したが、アルフェのものと比べるとあまり明るくなかった。結構本気でやってみたんだけどな。
他のクラスメイトも、点灯はするが、あまり明るくなかったり、すぐに消えてしまったりとアルフェほど見事な点灯は見られない。
もちろんエーテル灯には異常はなく、その証拠にリオネル先生が実演すると、明々と灯った。
「エーテルタンクがなくても、光りましたね? それは、このエーテル灯の金属部分――口金といいますが、この部分に簡易術式が既に書かれているからです。この中に、入っている小さな術式基盤には、光の色や光の大きさなどが書かれています」
「先生、でもあまり明るくなりませんでした」
「僕のは、すぐに消えちゃいました」
リオネル先生の説明に、クラスメイトたちが異論を唱えている。
術式基盤が光の色や光の大きさなどを規定しているならば、明るさも一定であるはずだと言いたいのだろう。その理屈は実に子供らしく、僕は関心をもって耳を傾けた。
「それでいいのです。みなさん、少しは発光させるのに成功しましたね? 原理としては、このケーブルを通じて、術式基盤にエーテルが注入されると発光するわけですが、ボタンを押す時に使うエーテル量とは比較にならない量を消耗することになります」
リオネル先生は、エーテル灯を点灯させながら解説を始めた。教卓の上で、リオネル先生からエーテルを供給されたエーテル灯が不規則に明滅している。
「それと、私たちの身体を流れているエーテルは液体エーテルと比べると個体差があり、非常に不安定です。一定の光源を保とうとすると集中しなければなりません」
一拍起き、リオネル先生がエーテル灯に意識を集中させるような素振りを見せる。エーテル灯は安定したエーテルの供給を受け、明々と点灯した。
「さあ、これで私たちの身体を流れているエーテルと簡易術式でも魔導器を使用できることがわかりましたね? ここで注目しておきたいのは、なぜ液体エーテルが普及しているかということです」
「……自分でやると疲れちゃうから?」
先生の話に耳を傾けていたアルフェが、ぽつりと呟く。ほとんど独り言だったが、リオネル先生はその言葉を拾って大きく頷いた。
「そう、その通りです。やり過ぎると魔力切れを起こして疲れてしまいますので、気をつけてくださいね」
確かに、いくら技術が進んで便利になったからといって、魔導器を使うたびに自分のエーテルを使っていたら、魔力切れを起こして気絶してしまう。そうならないように魔導器用のエネルギーを住宅に外付けしているということが、クラスメイトたちも理解できたようだ。
「それでは、魔導器の仕組みがわかったところで、その基礎となる初歩的な簡易術式を作ってみましょう」
リオネルと名乗る先生は、魔導工学の研究者らしく、教室でも白衣を身に着けている。他学年に兄や姉がいるクラスメイトからは、事前にその人気や評判が語られており、概ね噂通りの明るく物腰の柔らかい好青年という印象だった。
「みなさんの家の外に、こういう形の鋼製の溶接容器が取り付けられているのはご存じですか?」
リオネル先生が、黒板に図を描きながら生徒たちを見渡す。
「エーテルタンク!」
クラスメイトの一人が意気込んで答えると、リオネル先生は微笑んで頷いた。
「そうです。魔石を加工、精製することで生み出された液体エーテルは、街のエーテルスタンドに集約され、このエーテルタンクに詰め替えられます。そこからみなさんの家へと運ばれ、家にある魔導器のエネルギーとして使われているわけですね」
リオネル先生が教科書の図を魔法で空間投影しながら、ゆっくりとした口調で説明する。ここまでは、どこの家庭にもあるものの説明だ。
エーテルスタンドからエーテルタンクを積んだ車両が街を巡回して、各家庭へ配送している図も、僕たちにとっては見慣れた光景だ。だが、改めて説明されると、三百年前と比べて生活がかなり便利になっていることがわかる。一昔前の図として、更に小型のエーテルタンクを人々が各々に自分の家に運んでいたことなども紹介された。
生まれて間もない頃に暖炉が使われていたのは、こういう背景もあったのだろうな、と想像する。今は空調魔導器が自動で室温を快適に保ってくれているわけだが、部屋全体を一定の温度に保とうとすれば、かなりの熱源が必要になるわけで、そのために消耗するエネルギー量は途方もない。それをエーテルタンクで賄えているというのは、実は凄い技術が背景にある。一年生の授業でそこまでの説明があるとは思えないが。
「さて、みなさんの家にある魔導器は、エーテル供給口の接続穴にケーブルで繋がっていますね、それはなぜかわかりますか?」
「そんなの、エーテルを供給するためでしょ?」
「さっき先生がそう言ってたよね?」
リオネル先生の質問に、クラスメイトたちが不思議そうに聞き返す。生徒たちの反応をじっくりと眺めていたリオネル先生は、僕とアルフェと目を合わせて、意見を促すように見つめた。
「あなた方はどう思いますか?」
「……ひとつ質問してもいいですか?」
アルフェが答えにくそうにしていたので、リオネル先生の質問意図を把握するために挙手して訊ねた。
「どうぞ、リーフ」
どうやら僕とアルフェは既に把握されているらしい。リオネル先生が興味を持って銀縁眼鏡の奥の目を細めた。
「供給用ケーブルに僕がエーテルを流せば、魔導器は動かせますか?」
「とてもいい質問です。魔導器の本質を理解しているようですね」
僕の質問にリオネル先生は何度も頷き、改めて教室を見渡すと、空間投影の図を別のものに差し替える。
投影機には、卓上で使用される小型のエーテル灯が映し出された。
「このエーテル灯を点灯させるには、二つの方法があります。ひとつは、みなさんが普段しているように接続穴にケーブルを繋ぎ、ボタンを押すこと。もう一つは、みなさん自身がこのエーテル灯にエーテルを流すことです」
リオネル先生の説明に伴って、空間投影の図が展開されていく。
「ボタンは押さなくてもいいんですか?」
「そうです。魔導器に取り付けられているボタンは、あくまで液体エーテルを魔導器内の簡易術式に供給するためのボタンです。みなさんが意識して直接エーテルを供給する場合は、このボタンに関する簡易術式は必ずしも必要とはなりません」
そう言うと、リオネル先生は空間投影を消去し、教卓のそばに置かれていた箱を開いた。
「試しにやってみましょう」
リオネル先生が配布したのは、ごく小型の術式基盤とガラス製のカバーを備えたエーテル灯だった。
一般家庭で使われてるのは、光のルーン文字で発光させる構造の雷の魔石を使った魔石灯なので、小型とはいえ、エーテル灯自体が珍しい。それを自分の力で灯せるとなり、クラスメイトたちは沸き立った。
僕とアルフェもエーテル灯を受け取り、手順に従ってエーテルを流すことになった。リオネル先生の説明で興味津々だったようで、アルフェが率先して先にやってくれた。
エーテル灯はアルフェのエーテルに反応して、明るく点灯する。
「リーフもやって」
アルフェに促されて意識をエーテル灯に集中させる。僕のエーテルがエーテル灯の術式基盤を反応させ、点灯は成功したが、アルフェのものと比べるとあまり明るくなかった。結構本気でやってみたんだけどな。
他のクラスメイトも、点灯はするが、あまり明るくなかったり、すぐに消えてしまったりとアルフェほど見事な点灯は見られない。
もちろんエーテル灯には異常はなく、その証拠にリオネル先生が実演すると、明々と灯った。
「エーテルタンクがなくても、光りましたね? それは、このエーテル灯の金属部分――口金といいますが、この部分に簡易術式が既に書かれているからです。この中に、入っている小さな術式基盤には、光の色や光の大きさなどが書かれています」
「先生、でもあまり明るくなりませんでした」
「僕のは、すぐに消えちゃいました」
リオネル先生の説明に、クラスメイトたちが異論を唱えている。
術式基盤が光の色や光の大きさなどを規定しているならば、明るさも一定であるはずだと言いたいのだろう。その理屈は実に子供らしく、僕は関心をもって耳を傾けた。
「それでいいのです。みなさん、少しは発光させるのに成功しましたね? 原理としては、このケーブルを通じて、術式基盤にエーテルが注入されると発光するわけですが、ボタンを押す時に使うエーテル量とは比較にならない量を消耗することになります」
リオネル先生は、エーテル灯を点灯させながら解説を始めた。教卓の上で、リオネル先生からエーテルを供給されたエーテル灯が不規則に明滅している。
「それと、私たちの身体を流れているエーテルは液体エーテルと比べると個体差があり、非常に不安定です。一定の光源を保とうとすると集中しなければなりません」
一拍起き、リオネル先生がエーテル灯に意識を集中させるような素振りを見せる。エーテル灯は安定したエーテルの供給を受け、明々と点灯した。
「さあ、これで私たちの身体を流れているエーテルと簡易術式でも魔導器を使用できることがわかりましたね? ここで注目しておきたいのは、なぜ液体エーテルが普及しているかということです」
「……自分でやると疲れちゃうから?」
先生の話に耳を傾けていたアルフェが、ぽつりと呟く。ほとんど独り言だったが、リオネル先生はその言葉を拾って大きく頷いた。
「そう、その通りです。やり過ぎると魔力切れを起こして疲れてしまいますので、気をつけてくださいね」
確かに、いくら技術が進んで便利になったからといって、魔導器を使うたびに自分のエーテルを使っていたら、魔力切れを起こして気絶してしまう。そうならないように魔導器用のエネルギーを住宅に外付けしているということが、クラスメイトたちも理解できたようだ。
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