スルドの声(嚶鳴) terceira homenagem

桜のはなびら

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イベントの感想

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 テレビのモニターでは、パシスタが身につけるコステイロと呼ばれる背負子と羽根の金額の話題で盛り上がっている。ものによっては数十万という金額になったりもする。客席からは少々大袈裟などよめきが上がっている。リアクションの指示はあらかじめされているのかもしれないが、驚かれる内容ではあるだろう。


「この前のイベント、楽しかったよ」
 
 
 サンバがテーマの番組を見て思い出したのか、要さんが改めてイベントの感想を口にしてくれた。
 喜んでもらえたなら良かった。私も嬉しい。
 
「誉がサンバや打楽器やってるってのは当然知っていたけどさ。出演しているイベントや動画も観たことあったし、おおよそどんな感じなのかも知ってるつもりでいたんだけど、観ている側も半分参加する立ち位置でパフォーマンスの場にいると、また印象全然違うよね」
 
 それを、知ることができたのは良い体験だった。
 一方で、サンバに携わっている人が身近にいたにもかかわらず、その本質的な楽しさについてはほとんど認識していなかった。そのことを、勿体ないと思う。と、要さんはまじめな感想も述べてくれた。
 
 そう、それはずっと思っていた課題だ。
 いのりもそのようなことを言っていて、サンバ業界という枠の中から広げていくことはもちろん大事なのだけど、枠外に働きかけていくこともやっていきたいという話を聞いていた。実際そのための動きはいくつか進めているようだ。
 私が今回立ち上げた企画も、まさにその辺りが目的に含まれているものだった。
標題をラテンミュージックと少し拡大したジャンルにし、広報告知は幅広く行い、その分野で著名なDJをフロントに立て、観客だけでなくパフォーマーも外部の参加者を募る。外部とは、『ソルエス』以外のエスコーラやサンビスタに加え、サンバ関係者以外も定義に乗っていれば参加できる建付けとした。
 
 クラブのような雰囲気の中、クラブのように盛り上がっていた来場者たち。その中に要さんの姿もあった。
 普段クラブによく行くようなライフスタイルではない要さんも、楽しそうに踊ってくれていたように見えた。
 
「サンバって言うと独特な感じするけど、音楽として聴いたら別に普通だよね。普通に盛り上がれる曲が多いと思う。単純だけど、単純だからこそ覚えやすいし、意外とまだ頭に残ってたりもするし。私、あの曲好きだなぁ」
 覚えている個所をなんとなく口ずさんでいる要さん。そのメロディは多分「CACIQUEANDO」。のんちゃんが歌い、私が踊った曲だ。
 
 
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