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みことの弟
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「あいつ、打ち上げにも参加する気みたいよ」
「え、前のめりじゃん! サンバやる気になったとか?」
実際、どちらもブラジルで人気の文化なのでサッカーとサンバは相性が良い。サッカーの応援団がブロコとして活動していたりもする。
「いや、それは一切ないって断言された。ちなみに言えば私を観るのもついでだって言い張ってる。マランドロたちと話したいみたい」
『マランドロ』は男性ダンサーだ。
男性ダンサーにもいくつかスタイルがある。
『マランドロ』はホワイトの上下のスーツにパナマハットというスタイルがベースの格好良い系のダンサーだ。レッド、ブルー、ブラック、ゴールドなどなど、ホワイト以外の衣装の時もあって、それぞれ格好良い。
うちのマランドロたちは三十代中心で年齢層は高いが、見た目が良くダンサーとしての技術も高くて他チームからの評価が高い。
他チームでもマランドロが充実しているチームは結構ある。学生チームではわたしと同世代のマランドロもいて、女性ダンサーとはまた違ったサンバの魅力を演出している。
「あー、ちょい前のバーベキューでマランドロたちとサッカーで遊んでたよねー」
去年のことらしく、未だわたしは入会前だったから現場にいなかったが、どうやら『ソルエス』のマランドロのアキとウリ、チームの象徴旗である『パビリャオン』を司る男女のペアダンサー『カザウ』の男性パート『メストリ・サラ』のミカの三人がサッカー経験者で、けーすけくんと遊んであげていたようだ。それがどうもとても楽しかったらしい。
ちなみにその三人は幼馴染で地元の少年サッカーチームに所属していたのだそう。
更に言えば、アキとミカは兄弟だ。
この二人も、ほんの数年前は連絡すら滅多にとらないほど疎遠だったと聴いた。
縁と運が複雑に絡まって、それぞれ人生の中で特に馴染みのなかったサンバをやることになり、同じエスコーラに所属することになった。
その「数奇な運命」に、「未だに、『なんでこうなった?』って思うことがある」とアキが笑いながら話してくれたことがあった。
バテリアの中にも地元のサッカーチームのガチファンがいたり、フットサルチームに入っている人もいる。『ソルエス』は以前、いのりが営業して獲得した案件で地方のサッカーチームのファン感謝イベントに出たこともある。
ところどころ、定期的にサッカーの話題には事欠かない集団だ。
(渡辺くんもサッカー部だ。うちの学校は結構強いらしい。渡辺くんは中学時代もサッカー部で実績もあると言う話だったから、打ち上げ来たら結構盛り上がれるのかもな)
なんとなくクラスメイトに思いを馳せていたわたしの周りでは、みことの弟けーすけくんの話がまだ続いていた。
「わー、けーすけ相変わらずツンデレー」
「あいつツンしかないよ。私もそうだからお互い様だけど」
「なんだかんだ仲良いじゃん。一緒にゲームとかしてるし」
「協力しないと取れないアイテムあんのよ。あんまゲームやってる友だちいないし、弟ならタイミング合わせんの楽だしね」
「へー。クールビューティーぶってまぁ」
「……ひいはいい加減おねーちゃん離れしなよ。わたしがほづみだったら自分よりでっかい妹がいつもついてきてたら鬱陶しくて撒きたくなる」
「鬼! おねーちゃんこんな冷血人間じゃなくて良かったー。妹はいくつになっても妹だから一生甘えて良いんだよ」
「ほづみにたまに冷たいこと言われてんじゃん……ねーのんちゃん、これ、のんちゃんより年上だよ? どー思う?」
「えー、無邪気?」
「あは、まー、よく言えばそーなるか。ひい、年下に気ぃ使わせちゃだめだよー」
みことの言う通り、落ち着いた大人なほづみは、体力が有り余っているひいのそれこそ無邪気な行動や言動に対し、姉として大人として適切に管理し処理している。
時に厳しいこともあるが、そこには愛情がある。だから、時に反抗しケンカすることもあるひいも、姉に全幅の信頼を寄せている。単に大好きなだけかもしれないが。
ここの姉妹は満場一致で仲良し姉妹ということで良いだろう。
カタちんもお姉さんのこと大好きな感じだったな。
お姉さんは冷静で大人びた感じだったけど、芯のところは姉妹だなと思えるところもあった。
ちょっとほづみとひいの姉妹に似ている気がした。
「え、前のめりじゃん! サンバやる気になったとか?」
実際、どちらもブラジルで人気の文化なのでサッカーとサンバは相性が良い。サッカーの応援団がブロコとして活動していたりもする。
「いや、それは一切ないって断言された。ちなみに言えば私を観るのもついでだって言い張ってる。マランドロたちと話したいみたい」
『マランドロ』は男性ダンサーだ。
男性ダンサーにもいくつかスタイルがある。
『マランドロ』はホワイトの上下のスーツにパナマハットというスタイルがベースの格好良い系のダンサーだ。レッド、ブルー、ブラック、ゴールドなどなど、ホワイト以外の衣装の時もあって、それぞれ格好良い。
うちのマランドロたちは三十代中心で年齢層は高いが、見た目が良くダンサーとしての技術も高くて他チームからの評価が高い。
他チームでもマランドロが充実しているチームは結構ある。学生チームではわたしと同世代のマランドロもいて、女性ダンサーとはまた違ったサンバの魅力を演出している。
「あー、ちょい前のバーベキューでマランドロたちとサッカーで遊んでたよねー」
去年のことらしく、未だわたしは入会前だったから現場にいなかったが、どうやら『ソルエス』のマランドロのアキとウリ、チームの象徴旗である『パビリャオン』を司る男女のペアダンサー『カザウ』の男性パート『メストリ・サラ』のミカの三人がサッカー経験者で、けーすけくんと遊んであげていたようだ。それがどうもとても楽しかったらしい。
ちなみにその三人は幼馴染で地元の少年サッカーチームに所属していたのだそう。
更に言えば、アキとミカは兄弟だ。
この二人も、ほんの数年前は連絡すら滅多にとらないほど疎遠だったと聴いた。
縁と運が複雑に絡まって、それぞれ人生の中で特に馴染みのなかったサンバをやることになり、同じエスコーラに所属することになった。
その「数奇な運命」に、「未だに、『なんでこうなった?』って思うことがある」とアキが笑いながら話してくれたことがあった。
バテリアの中にも地元のサッカーチームのガチファンがいたり、フットサルチームに入っている人もいる。『ソルエス』は以前、いのりが営業して獲得した案件で地方のサッカーチームのファン感謝イベントに出たこともある。
ところどころ、定期的にサッカーの話題には事欠かない集団だ。
(渡辺くんもサッカー部だ。うちの学校は結構強いらしい。渡辺くんは中学時代もサッカー部で実績もあると言う話だったから、打ち上げ来たら結構盛り上がれるのかもな)
なんとなくクラスメイトに思いを馳せていたわたしの周りでは、みことの弟けーすけくんの話がまだ続いていた。
「わー、けーすけ相変わらずツンデレー」
「あいつツンしかないよ。私もそうだからお互い様だけど」
「なんだかんだ仲良いじゃん。一緒にゲームとかしてるし」
「協力しないと取れないアイテムあんのよ。あんまゲームやってる友だちいないし、弟ならタイミング合わせんの楽だしね」
「へー。クールビューティーぶってまぁ」
「……ひいはいい加減おねーちゃん離れしなよ。わたしがほづみだったら自分よりでっかい妹がいつもついてきてたら鬱陶しくて撒きたくなる」
「鬼! おねーちゃんこんな冷血人間じゃなくて良かったー。妹はいくつになっても妹だから一生甘えて良いんだよ」
「ほづみにたまに冷たいこと言われてんじゃん……ねーのんちゃん、これ、のんちゃんより年上だよ? どー思う?」
「えー、無邪気?」
「あは、まー、よく言えばそーなるか。ひい、年下に気ぃ使わせちゃだめだよー」
みことの言う通り、落ち着いた大人なほづみは、体力が有り余っているひいのそれこそ無邪気な行動や言動に対し、姉として大人として適切に管理し処理している。
時に厳しいこともあるが、そこには愛情がある。だから、時に反抗しケンカすることもあるひいも、姉に全幅の信頼を寄せている。単に大好きなだけかもしれないが。
ここの姉妹は満場一致で仲良し姉妹ということで良いだろう。
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ちょっとほづみとひいの姉妹に似ている気がした。
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