スルドの声(嚶鳴2) terceira homenagem

桜のはなびら

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バテリア

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『エスコーラ』において、リズムを演奏する打楽器隊を『バテリア』という。
『バテリア』は複数の打楽器それぞれが、複数名で編成される隊で、数百人に及ぶこともあり、本場ブラジルでは数千人という規模の『バテリア』も存在する。

 これは、サンバという音楽、特にサンバパレードという様式に於いて(長い隊列の全体に、生音で音を届けなくてはならない)、音の大きさが重要であることから、『バテリア』の人数が必要になってきた影響だろう。
 音が大きければそれで良いわけではない。当然ながら、曲のリズムを奏でる演奏なので、正確さが求められる。

『バテリア』を指揮する指揮者は『ヂレトール』。規模が大きい場合は、メインの『ヂレトール』に加え、パートごとや要所要所にも『ヂレトール』を立てている。人数が多くなれば、全員が揃うのは難しい。正確さを保つために指揮者をきちんと見なくてはならない。人数が多ければ当然、全員が指揮者を目視出来なくなってくるので、分散して指揮を執る必要が出てくるのだ。

 
 大編成による演奏。同じ楽器が複数人いる。
 そんな前提の『バテリア』の演奏は、正確さは基礎中の基礎。そのうえで躍動感や固有の技術を現さなくてはならない。

 どんな楽器でも同じかもしれないが、日々の練習がものを言う。練習だけは、「忙しい」を理由に疎かにはできないのだ。

 
『エスコーラ』が設けている練習日には、ダンサーと合同の『エンサイオ』と、『バテリア』だけで練習するパート練習がある。月に何日もあるわけではなく、学校の都合などで出られないこともある。そうなると、決して充分と言えない練習機会が更に減ってしまう。
 従って、メンバーが任意に行う自主練は重要だった。『エンサイオ』は練習ではなく、練習の成果を確認する機会だという考え方もあるくらいだから、自主練は必須であり、前提である。

 
 スルドは『バテリア』の中で最も低い音を鳴らす。

 楽曲に於けるリズムの基礎となる音だ。
 ダンサーもスルドの音を頼りにステップを踏む。バンドのメロディと歌唱も同様だ。

『バテリア』では、スルドの演奏を更に細かいパートで分けている。
 もっとも大きく、低い音を鳴らすスルドを『プリメイラ』と言い、「呼びかけ」の音を奏でる。
 プリメイラよりは小さく、高い音を鳴らすスルドで「応え」の音を奏でるのが『セグンダ』だ。サンバの基本的なリズムは、プリメイラとセグンダが交互に演奏して織り成していく。
 セグンダよりも更に小さく、より高い音を鳴らすスルドで、プリメイラとセグンダの演奏にアクセントを加えるのが『テルセイラ』。わたしが担うパートだ。テクニカルな演奏で、リズムに華やかさを加える。
 
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