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戦い終えて
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一仕事終えた、そういって良いと思う。
実際は、営業は仕事ではあるだろうけど、厳密には営業をとった後、イベント本番が仕事だ。
だから、これは前準備ではある。
まして、まだ受注が確定したわけでもない。
それでも。
それでも、やっぱり大変だった。やり遂げたという達成感があった。やり終えて、開放感があった。
ほづみもひいも、すっきりとした顔をしている。
キレのあるダンス。その身体からは立ち上がるような熱量もあり、単なる技術ではなく、サンバの持つ熱と激しさと、もしかしたらこの根底に流れている、「発信(または発散)したい」という思い、「届けたい」という想いをも発露されていたのではないだろうか。ふたりはまさにやり切った感触を得たことだろう。
受注を得るということは選ばれるということ。どちらかと言えばコンテストなどに出場した場合の感覚に近いだろうか。
そのプレッシャーはやはり大きかったに違いない。そして、それをもその身に包み込み、表現に換えてくれた。
ふたりとも、本当におつかれさま。
がんちゃんはどうだろう。
高校一年生の未発達で小さな心と身体で、社会人を相手に堂々とプレゼンをやってのけた。
バテリア隊とは呼べない、スルド二本のみの編成とはいえ、デビュー前ながらプリメイラとしてバツカーダの軸を見事に務め上げ、続くソロではリズムを一手に引き受けてくれた。
歌う私の心臓をも打つような音のおかげで、私の気持ちも歌に乗せられたと思う。
私が課した負荷ではあるが、がんちゃんは真っ向から立ち向かい、超えてくれた。
頑張ったがんちゃん。頑張ってくれたがんちゃん。
疲労困憊ではあるだろう。やり切った感もなくはないが、放心状態の方が表現としては近いか。
魂が半分抜けたような顔をしている。
文字通り、魂を込めて訴え、魂を込めた演奏をしたのだろう。
それを解き放ってしまったのだ。虚脱の様相は然るべき帰結だろう。
そんながんちゃんもまた、かわいい。
が、抜け殻のままでは帰るのもままならない。
質の良いカロリーを注入してあげなくては。質の良いとは、栄養学やら素材の質やらではなく、幸福度を指す。状況状態によっては、栄養士監修の料理よりも、ジャンクなものの方が気力や精神力が回復する場合がある。
私はどうだったかな。
頑張ったと思う。
全うすべき役割を全うし、果たすべき成果を果たしたはずだ。
計画を立て、計画通り遂行し、上振れも下振れも織り込んで、目指すべき範囲内の着地を納める。
今までにも、計画や成果の大小はあれど、何度となく計画を推進してきた。
成果の上振れや下振れは予定通りに進められなかった場合や、予期していない事柄による影響を含んでいる。要は、想定外すら想定して計画を進めてきた私にとって、たとえ惨憺たる結果に終わる大失敗だったとしても、結果で心を乱されるようなことはほとんど無かった。
でも今は。
結果すらまだ出ていない、ただ、「終えた」という状況でしかない今の私は。
平静さを保つのすら、実は大変な、身体の芯から湧き上がり、身体の裡を駆け巡る感情があった。
簡単な言葉で言えば、「歓喜」か。
やり切った喜び。もちろんある。
成果に繋がりそうな手応えを得ている喜び。もちろんある。
がんちゃんの雄姿、その成長、姉としての喜び。もちろんある。
それらと同等か、もしくは少しだけ上回る喜びが、私の中に在った。
ほづみとひいの熱を帯びたダンスが。
がんちゃんの魂の叫びとスルドの音が。
私を突き動かし、放った歌。歌に乗せた気持ち。解き放った思い。
私自身がコントロールしきれていなかった感情の奔流。その無軌道に委ねられた喜び、意図していない発露など起こしてこなかった自分の中に芽生えた渾沌に気づけた喜び。
そんな喜びが、確かに在った。
実際は、営業は仕事ではあるだろうけど、厳密には営業をとった後、イベント本番が仕事だ。
だから、これは前準備ではある。
まして、まだ受注が確定したわけでもない。
それでも。
それでも、やっぱり大変だった。やり遂げたという達成感があった。やり終えて、開放感があった。
ほづみもひいも、すっきりとした顔をしている。
キレのあるダンス。その身体からは立ち上がるような熱量もあり、単なる技術ではなく、サンバの持つ熱と激しさと、もしかしたらこの根底に流れている、「発信(または発散)したい」という思い、「届けたい」という想いをも発露されていたのではないだろうか。ふたりはまさにやり切った感触を得たことだろう。
受注を得るということは選ばれるということ。どちらかと言えばコンテストなどに出場した場合の感覚に近いだろうか。
そのプレッシャーはやはり大きかったに違いない。そして、それをもその身に包み込み、表現に換えてくれた。
ふたりとも、本当におつかれさま。
がんちゃんはどうだろう。
高校一年生の未発達で小さな心と身体で、社会人を相手に堂々とプレゼンをやってのけた。
バテリア隊とは呼べない、スルド二本のみの編成とはいえ、デビュー前ながらプリメイラとしてバツカーダの軸を見事に務め上げ、続くソロではリズムを一手に引き受けてくれた。
歌う私の心臓をも打つような音のおかげで、私の気持ちも歌に乗せられたと思う。
私が課した負荷ではあるが、がんちゃんは真っ向から立ち向かい、超えてくれた。
頑張ったがんちゃん。頑張ってくれたがんちゃん。
疲労困憊ではあるだろう。やり切った感もなくはないが、放心状態の方が表現としては近いか。
魂が半分抜けたような顔をしている。
文字通り、魂を込めて訴え、魂を込めた演奏をしたのだろう。
それを解き放ってしまったのだ。虚脱の様相は然るべき帰結だろう。
そんながんちゃんもまた、かわいい。
が、抜け殻のままでは帰るのもままならない。
質の良いカロリーを注入してあげなくては。質の良いとは、栄養学やら素材の質やらではなく、幸福度を指す。状況状態によっては、栄養士監修の料理よりも、ジャンクなものの方が気力や精神力が回復する場合がある。
私はどうだったかな。
頑張ったと思う。
全うすべき役割を全うし、果たすべき成果を果たしたはずだ。
計画を立て、計画通り遂行し、上振れも下振れも織り込んで、目指すべき範囲内の着地を納める。
今までにも、計画や成果の大小はあれど、何度となく計画を推進してきた。
成果の上振れや下振れは予定通りに進められなかった場合や、予期していない事柄による影響を含んでいる。要は、想定外すら想定して計画を進めてきた私にとって、たとえ惨憺たる結果に終わる大失敗だったとしても、結果で心を乱されるようなことはほとんど無かった。
でも今は。
結果すらまだ出ていない、ただ、「終えた」という状況でしかない今の私は。
平静さを保つのすら、実は大変な、身体の芯から湧き上がり、身体の裡を駆け巡る感情があった。
簡単な言葉で言えば、「歓喜」か。
やり切った喜び。もちろんある。
成果に繋がりそうな手応えを得ている喜び。もちろんある。
がんちゃんの雄姿、その成長、姉としての喜び。もちろんある。
それらと同等か、もしくは少しだけ上回る喜びが、私の中に在った。
ほづみとひいの熱を帯びたダンスが。
がんちゃんの魂の叫びとスルドの音が。
私を突き動かし、放った歌。歌に乗せた気持ち。解き放った思い。
私自身がコントロールしきれていなかった感情の奔流。その無軌道に委ねられた喜び、意図していない発露など起こしてこなかった自分の中に芽生えた渾沌に気づけた喜び。
そんな喜びが、確かに在った。
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