129 / 215
イベント参加(LINK:primeira desejo 108)
しおりを挟む
『ソルエス』は現時点で全勢力を阿波ゼルコーバファン感謝イベントに割けるわけではない。
まずは目下に控えているイベントの準備と実施もある。がんちゃんが元々出たいと考えていたイベントだ。
これはパレード中心のイベントで、振り付けなどはないため事前の練習はそれほど過密ではないが、それでもバテリアはパターンを決め、参加者はその練習をしておかなくてはならない。
最終地点では簡単なステージ部分もある。ここではバンドも加わり、楽曲によるショーもある。こちらに関しては一部ダンサーは振り付けで参加する。ユニットごとに自主練で補っているようだ。
私はスタッフとしてこのイベントに参加することにしていた。がんちゃんも一緒だ。
パレード部分は長く、スタッフの役割は多い。
お祭りで歩行者天国になっている公道をパレードする。
祭りの参加者で溢れかえっている道を、トラロープで仕切り観客と演者が混ざらないようにはしてはいるが触れられるほどの距離で踊り、楽器を鳴らす。
トラロープを持ち観客から演者を守る役割は主催者側が用意してくれるスタッフが引き受けてくれる。進行や誘導もだ。
それでも、潤沢にひとがいるわけではないので、『ソルエス』側のスタッフも観客側への注意は怠れない。
私とがんちゃんの主業務としては、演者への給水や、パフォーマンス中に衣装に故障があった場合の修繕、羽根などが落ちてしまった際のピックアップ、万が一怪我があった場合の応急処置、その他前後に伸びるパレードで必要に応じての雑務。
その他、パレードの進行を管理する『アレモニア』、今回は貴重品は控え室に置いておけるが、パフォーマンスや何らかの手直しなどに必要な道具などを預かる『道具係』、パフォーマンスの様子を撮影する帯同『カメラマン』がスタッフとして参加する。
準備に関してはスタッフはやることはあまりない。持ち物チェックくらいだろうか。
給水に関してはミネラルウォーターや塩分タブレット、それを入れるバッグは物流担当のテッチャンが現地に持ってきてくれる。
スタッフ用のTシャツに白いパンツ、チーム名の入った中折れハット、白いスニーカーは持参するので、それを忘れないようにするくらいだ。
そんなこんなで比較的気軽に迎えた当日。
準備は軽いが本番での責任は軽くはない。
集合時間後メイクやチューニングなどの準備が始まる前にミーティングが行われる。
このミーティングは緊張感を持って参加する。
ミーティングはハルの仕切りで行われた。
先導を担うわけではないがコースはしっかりと頭に入れる。
公道を使用するパレードは、部分部分でパフォーマンスをやめ、移動のみの箇所がある。そこは通行止めはされていなく、信号を超えなくてはならない場合もある。
隊が長く伸びることも想定できる。状況によっては遊撃的な動きのできる私たち給水スタッフが隊をコントロールしなくてはならないこともあるだろう。
控え室の使用やイベントに関する注意事項、この後のスケジュールなどが一通り告げられ、ダンサーリーダーとバテリアリーダー、バンドリーダーより、それぞれのグループに関する具体的な動きに関する説明があった。
ミーティングの進行がハルに戻された。
ハルからスタッフひとりひとりが役割とともに紹介され、メンバーからの拍手に包まれる。
私の後に紹介されたがんちゃんがしきりに照れながら頭を下げていたのがかわいかった。
よし、やる気出てきたぞー。
まずは目下に控えているイベントの準備と実施もある。がんちゃんが元々出たいと考えていたイベントだ。
これはパレード中心のイベントで、振り付けなどはないため事前の練習はそれほど過密ではないが、それでもバテリアはパターンを決め、参加者はその練習をしておかなくてはならない。
最終地点では簡単なステージ部分もある。ここではバンドも加わり、楽曲によるショーもある。こちらに関しては一部ダンサーは振り付けで参加する。ユニットごとに自主練で補っているようだ。
私はスタッフとしてこのイベントに参加することにしていた。がんちゃんも一緒だ。
パレード部分は長く、スタッフの役割は多い。
お祭りで歩行者天国になっている公道をパレードする。
祭りの参加者で溢れかえっている道を、トラロープで仕切り観客と演者が混ざらないようにはしてはいるが触れられるほどの距離で踊り、楽器を鳴らす。
トラロープを持ち観客から演者を守る役割は主催者側が用意してくれるスタッフが引き受けてくれる。進行や誘導もだ。
それでも、潤沢にひとがいるわけではないので、『ソルエス』側のスタッフも観客側への注意は怠れない。
私とがんちゃんの主業務としては、演者への給水や、パフォーマンス中に衣装に故障があった場合の修繕、羽根などが落ちてしまった際のピックアップ、万が一怪我があった場合の応急処置、その他前後に伸びるパレードで必要に応じての雑務。
その他、パレードの進行を管理する『アレモニア』、今回は貴重品は控え室に置いておけるが、パフォーマンスや何らかの手直しなどに必要な道具などを預かる『道具係』、パフォーマンスの様子を撮影する帯同『カメラマン』がスタッフとして参加する。
準備に関してはスタッフはやることはあまりない。持ち物チェックくらいだろうか。
給水に関してはミネラルウォーターや塩分タブレット、それを入れるバッグは物流担当のテッチャンが現地に持ってきてくれる。
スタッフ用のTシャツに白いパンツ、チーム名の入った中折れハット、白いスニーカーは持参するので、それを忘れないようにするくらいだ。
そんなこんなで比較的気軽に迎えた当日。
準備は軽いが本番での責任は軽くはない。
集合時間後メイクやチューニングなどの準備が始まる前にミーティングが行われる。
このミーティングは緊張感を持って参加する。
ミーティングはハルの仕切りで行われた。
先導を担うわけではないがコースはしっかりと頭に入れる。
公道を使用するパレードは、部分部分でパフォーマンスをやめ、移動のみの箇所がある。そこは通行止めはされていなく、信号を超えなくてはならない場合もある。
隊が長く伸びることも想定できる。状況によっては遊撃的な動きのできる私たち給水スタッフが隊をコントロールしなくてはならないこともあるだろう。
控え室の使用やイベントに関する注意事項、この後のスケジュールなどが一通り告げられ、ダンサーリーダーとバテリアリーダー、バンドリーダーより、それぞれのグループに関する具体的な動きに関する説明があった。
ミーティングの進行がハルに戻された。
ハルからスタッフひとりひとりが役割とともに紹介され、メンバーからの拍手に包まれる。
私の後に紹介されたがんちゃんがしきりに照れながら頭を下げていたのがかわいかった。
よし、やる気出てきたぞー。
0
あなたにおすすめの小説
スルドの声(交響) primeira desejo
桜のはなびら
キャラ文芸
小柄な体型に地味な見た目。趣味もない。そんな目立たない少女は、心に少しだけ鬱屈した思いを抱えて生きてきた。
高校生になっても始めたのはバイトだけで、それ以外は変わり映えのない日々。
ある日の出会いが、彼女のそんな生活を一変させた。
出会ったのは、スルド。
サンバのパレードで打楽器隊が使用する打楽器の中でも特に大きな音を轟かせる大太鼓。
姉のこと。
両親のこと。
自分の名前。
生まれた時から自分と共にあったそれらへの想いを、少女はスルドの音に乗せて解き放つ。
※表紙はaiで作成しました。イメージです。実際のスルドはもっと高さのある大太鼓です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
スルドの声(嚶鳴2) terceira homenagem
桜のはなびら
現代文学
何かを諦めて。
代わりに得たもの。
色部誉にとってそれは、『サンバ』という音楽で使用する打楽器、『スルド』だった。
大学進学を機に入ったサンバチーム『ソール・エ・エストレーラ』で、入会早々に大きな企画を成功させた誉。
かつて、心血を注ぎ、寝食を忘れて取り組んでいたバレエの世界では、一度たりとも届くことのなかった栄光。
どれだけの人に支えられていても。
コンクールの舞台上ではひとり。
ひとりで戦い、他者を押し退け、限られた席に座る。
そのような世界には適性のなかった誉は、サンバの世界で知ることになる。
誉は多くの人に支えられていることを。
多くの人が、誉のやろうとしている企画を助けに来てくれた。
成功を収めた企画の発起人という栄誉を手に入れた誉。
誉の周りには、新たに人が集まってくる。
それは、誉の世界を広げるはずだ。
広がる世界が、良いか悪いかはともかくとして。
スルドの声(共鳴) terceira esperança
桜のはなびら
現代文学
日々を楽しく生きる。
望にとって、それはなによりも大切なこと。
大げさな夢も、大それた目標も、無くたって人生の価値が下がるわけではない。
それでも、心の奥に燻る思いには気が付いていた。
向かうべき場所。
到着したい場所。
そこに向かって懸命に突き進んでいる者。
得るべきもの。
手に入れたいもの。
それに向かって必死に手を伸ばしている者。
全部自分の都合じゃん。
全部自分の欲得じゃん。
などと嘯いてはみても、やっぱりそういうひとたちの努力は美しかった。
そういう対象がある者が羨ましかった。
望みを持たない望が、望みを得ていく物語。
千紫万紅のパシスタ 累なる色編
桜のはなびら
キャラ文芸
文樹瑠衣(あやきるい)は、サンバチーム『ソール・エ・エストレーラ』の立ち上げメンバーのひとりを祖父に持ち、母の茉瑠(マル、サンバネームは「マルガ」)とともに、ダンサーとして幼い頃から活躍していた。
周囲からもてはやされていたこともあり、レベルの高いダンサーとしての自覚と自負と自信を持っていた瑠衣。
しかし成長するに従い、「子どもなのに上手」と言うその付加価値が薄れていくことを自覚し始め、大人になってしまえば単なる歴の長いダンサーのひとりとなってしまいそうな未来予想に焦りを覚えていた。
そこで、名実ともに特別な存在である、各チームに一人しか存在が許されていないトップダンサーの称号、「ハイーニャ・ダ・バテリア」を目指す。
二十歳になるまで残り六年を、ハイーニャになるための六年とし、ロードマップを計画した瑠衣。
いざ、その道を進み始めた瑠衣だったが......。
※表紙はaiで作成しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる