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第2章
11. この世界は現実
しおりを挟む「セレン嬢なんだが……」
「?」
セレン嬢の元に向かう途中、フリード殿下は非常に言いにくそうに、そしてどこか躊躇いながら話を切り出した。
「断罪のせいか、はたまた連行された際のショックなのか……その……意味不明な事をずっと言ってるんだ。もしかしたら、まともに話が出来ないかもしれない」
──あぁ。なんとなくだけど、想像がついた。
「それはー……ここは私が主役の世界でヒロインは私なのに! こんなはずじゃ無かったのに……とかでしょうか?」
私の言葉にフリード殿下は目を丸くして驚いている。
「何で知ってるんだ……?」
当たりだ。
小説の主人公に転生して、王子と恋に落ちて幸せになるはずだったセレン嬢。
地下牢に連行されて処罰を受ける身になってしまったこの状態を嘆かないわけがないと思った。
鉄格子の中にいるセレン嬢は、天井を見つめたままブツブツと呟いていた。
これは、ちょっとしたホラーにしか見えない。怖すぎる。
「……おかしい……こんな筈じゃ……どうして……有り得ない」
「セレンさん」
あまり声がけしたくない雰囲気だったけれど、私は思い切って声をかけた。
「ス……スフィア! …………様?」
私の姿を見てセレン嬢が驚きの顔を向ける。
そしてすぐに醜く顔を歪めながら叫んだ。
「何しに来たのよ! こ、こんな所まで私を笑いに来たの? 仕返し? それとも惨めね、とでも言いに来たわけ!?」
だいぶ精神的に参っているのかもしれない。
私の返答など聞く気も無いのだろう、更に彼女は興奮して捲し立てるように言葉を続ける。
「っっっ! ねぇ? どうしてよ、ここは私が主役の世界で私はヒロインなのよ!! なのに、どうして私の思い通りにならなかったの? おかしいのよ! ねぇねぇねぇねぇ、どうして!?」
セレン嬢は、鉄格子に掴みかかる勢いで迫ってきた。
「どうして? どうして悪役令嬢スフィアだけが幸せになろうとしてるの? あんたは、悪役令嬢でしょ? 国外追放される運命の女でしょ? おかしいわよね? あぁぁぁ、それもこれも悪役令嬢のあんたがストーリー通りに私を虐めなかったからなんじゃないの!?」
そう捲し立てる彼女の目は正気とは思えなかった。
相当、壊れてる……
「セレンさん……私があなたに聞きたい事は1つだけ。私はそれを聞きに来た」
「はぁ? 何よ」
「あなた……どうして王妃になる事を望んだの?」
フリード殿下を害して、ニコラス殿下を王位につけて王妃になろうとなんてしなければ、彼女はこんな事にはならなかった。
そうすればニコラス殿下との未来はあったかもしれないのに。
「決まってるでしょ! ……あんたが!! 全部あんたのせいよ!!」
「は?」
私のせいとはどういう事?
「悪役令嬢のあんたが、王太子殿下と親しくしてるって聞いたからよ! そんな展開は小説のストーリーの中には無かったのに!!!! このままじゃ、あんたが王妃になって私は単なる王子の妃! 冗談じゃないわよ!! そんなのストーリーとしておかしいでしょ!? ヒロインは私なんだからっっ!」
そう捲し立てるセレン嬢の言葉に私は疑問しか浮かばない。
何で私が王妃になる前提なの……
「ちょっと待って? 私は王妃になんて……」
「煩い、煩い、煩い!! あんたがストーリーに無い事ばかりするから! ニコラス様の婚約者になったのが1年前? おかしいじゃない! ずっと何してたのよ? あんたは10年間も婚約してるのに、自分に見向きもしてくれないニコラス様を追いかけてなきゃいけなかったのよっ!!」
なんて無茶苦茶な事を言うの……
「……セレンさん!!」
「何よ」
「現実を見て! ニコラス殿下も私も、皆、皆、自分の意志を持って生きてる! ここはあなたの……あなただけの世界じゃない!」
「煩い! 何を知ったような事、言ってんのよ!! あんたに何がわかんのよ!!」
「………………」
ダメだ。まともに話を聞いてもらえる状態では無い。
これ以上は何を言っても無駄だ。そう思った。
そして、セレン嬢はさらにキツい目をして私を睨む。もはやその目には私に対する憎悪しか無かった。
「悪役令嬢だけが幸せになるなんて許せないし私はこんな展開は認めない!」
「……!」
「もう、あんたの顔なんて見たくない!! ここから早く出てってよ!!」
ニコラス殿下に続いて拒絶された。
私の存在はとことん二人の神経を逆撫でするらしい。
セレン嬢は最後まで、“こんな展開”と口にした。
ここが現実だと理解はして貰えなかった。
もともと私だって人の事は言えなかった。
最初は小説の世界だから、私は悪役令嬢だからって言い訳ばかりしてた。
だけど、違う。そうじゃない。ここは現実なんだ。
いつかセレン嬢が理解する日が来るといい。
口には出さないけど、そう思った。
「フィー……もう良いか? 行くぞ」
「……」
私は無言で頷き、フリード殿下と地下牢を後にした。
「…………ふん。この先、スフィアもせいぜい苦しめばいいのよ。だって、スフィアを蹴落としたかったのは私だけじゃないんだから……むしろ私よりもあの人の方がスフィアを憎んでるんだから……!」
──セレン嬢の勢いに圧倒されていた私は、
彼女が私を睨みながら最後に呟いたこの言葉を拾う事は無かった。
◇◇◇
さっきの部屋に戻ってきて、ソファーに腰を降ろす。
疲れた。とても疲れた。
もう、ため息しか出ない……
「大丈夫か?」
フリード殿下が心配そうな顔をしてこちらを窺ってくる。
「……大丈夫です」
心配かけたくないので、無理やり笑顔を作って答えた。
「二人に会いに行ったこと後悔してるか?」
私は静かに首を横に振る。
「会って……良かったと思っています」
ここは現実で、私は小説の世界の“悪役令嬢スフィア”ではないのだと、改めて思えるようになったから。
二人と最後までキチンと話せなかったのは心残りではあるけれど。
そして、セレン嬢と私の会話を終始無言で聞いていたフリード殿下。
きっと色々思う事はあるだろうに、ここまでの彼はその事を私に問い詰める様子が無い。
「……そうか。では、フィー」
ついに聞かれる?
そう身構えた私だけど、何故か殿下の口調がさっきまでのシリアスな感じから軽いものに変わっていた。
「?」
「これを返そう」
そう言って殿下が差し出してきたのは、あの……私の箱だった。
そうだった。
殿下にこの箱の中に証拠品が入ってる事を伝えて、殿下は中身を開けて……
…………中身を開けて?
「っっっっ!!」
私は思わず顔を手で覆った。
だって恥ずかしい!
今になって、この箱に何を入れていたのか思い出した。
私は、この中に……殿下からの……
あぁぁぁぁ!! 見られた!? 見てない筈ないよね!? 絶対、見られてる!!
「フィー……?」
「あ、あ、あの!! これはですね……えっと、その……もちろん中を見ました、よね?」
殿下はビックリしたのかパチパチと目を瞬かせながら答えた。
「……見た」
でーすーよーねー!
「ーーーー忘れてください!! いや、だって本当に、これは……その……」
私はパニックを起こして自分でも何を言ってるのか分からなくなっていた。
もう、ダメ! 恥ずかしい!! 無理! 顔が見れない!!
恥ずかしさのあまりさらに手で顔を隠そうとしたら、その手を殿下にとられた。
「無理だ。忘れられない」
「で、殿下……?」
ギュッと手を握られてしまい顔が隠せなくなった。
「……押し花は、俺が今まで贈った花……なんだよな?」
コクリ
「手紙も全部とっておいてくれたんだな?」
……コクリ
「全部、大事に……してくれてたんだな?」
だって、だって…私は……
「フィーから、もう手紙は書きません、俺からの手紙は受け取れません。って手紙を貰った時……俺は嫌われたのかと思ったんだ」
「あ……」
「同じ頃にニコラスとの婚約の話を聞いたけど、フィーの拒絶の手紙の方が……婚約の話を聞くより先に届いたから」
そう口にする殿下の顔は辛そうだった。
いかに自分があの時、殿下を傷付けたのかを思い知らされた。
「……じゃ……あり、ません」
「ん?」
上手く声が出せない私に殿下は優しく聞き返してくれる。
「……嫌いなんかじゃありません……私は殿下の事を嫌った事なんか一度もないです……! あれは、あの手紙は……」
「うん。……地下牢でも避けられ続けたから、本気でそう思い込みそうになったけど……その箱の中身を見たら、何か別の理由があるんだろうって思った。……俺がそう思いたかっただけかもしれないけどな」
「……っ」
どうしよう、上手く言葉に出来ない。
「フィー」
握られていた手が緩んで離れた、と思ったら突然抱き締められた。
「!?」
「好きだ。好きなんだ! 俺はずっとずっと昔からフィーの事が好きだった」
ギュッと殿下の腕に力が入ってさらに強く抱き締められた。
まるで、もう離さない、と言われてるみたいに。
どうしよう、嬉しくて涙が溢れそうだ。
私も、私も殿下が好きです……ってこのまま言ってしまいたい。
でも、私にそんな資格は……
そこでハッと思い出した。
「……婚、約……」
「えっ?」
「フリード殿下は、婚約……隣国の王女様との婚約の話がまとまった……のではないんですか?」
「はぁ!?」
殿下は心の底から驚いたって様子の声を出した。
「ち、違うのです……か?」
「…………誰がフィーにそんな話をしたんだ?」
心なしか殿下の声が怒ってる気がする。顔も怒ってるかもしれない。……見えないけど。
「ニコラス殿下……です。フリード殿下がカーチェラに留学してるのは、王女様との婚約話をまとめる為、だと……」
「……またニコラスか! クソっ! やっぱり、アイツ……」
ガバッと腕を離されて両肩を掴まれ、至近距離で見つめ合う形になった。
「フィー、それは違う! むしろ逆だ!!」
「逆?」
「確かに外交の為、俺と王女の婚姻の話はあった。だが、俺は婚姻以外の道での外交手段を得るために留学したんだ」
「えっと……?」
「俺と王女の間には何も無い! むしろ王女には感謝されたよ。俺が別の手段を選んでくれたから、自分は好いた男と添い遂げられそうだ、と」
「!?」
情報量が多くて理解が追い付けない。殿下はそんな私に畳み掛けるように言う。
「俺が結婚したいのは、フィーだ。フィーだけだ!」
「えっ!?」
「俺は今、ようやくフィーに求婚出来るようになったんだ!!」
「はい?」
結婚!? 求婚出来る!?
フリード殿下はいきなり何を言ってるの?
私が目を回していると、フリード殿下は一旦深呼吸をしたと思ったら、
突然、私の前に跪き、手を差し出した。
そして、とても真剣な眼差しを私に向けて口を開いた。
「フィー……いや、スフィア・ランバルド公爵令嬢。俺は君の事を誰よりも心から愛してる。俺は君以外考えられないんだ。だから、どうかこの手を取って俺と結婚してくれないか?」
──それは、どこからどう聞いても求婚の言葉だった。
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