【完結】モブの王太子殿下に愛されてる転生悪役令嬢は、国外追放される運命のはずでした

Rohdea

文字の大きさ
29 / 43
第2章

12. あの日の約束を

しおりを挟む

  フリード殿下からの言葉に私は、目を見開いたままその場で固まってしまった。

  


「フィー……いや、スフィア」

  殿下が立ち上がったかと思ったら、再び腕が私を囲みギュッと抱き締められる。

「ずっとだ。初めて会ったあの日からずっとずっとスフィアだけが俺の心の中にいた」
「え、初めて?」
「スフィアは?  俺を……俺の事をどう思ってる?」
「あ……」

  私が上手く答えられずにいると、殿下は更に畳み掛けるように言葉を続ける。

「スフィア、君の事だ。ニコラスの婚約者になってた事も含めて自分は俺に相応しくない……とかごちゃごちゃ考えてるだろ?」
「っ!」
「そんな煩わしい事は取っ払って、俺はフィー……スフィアの俺への純粋な気持ちが知りたい」
「……殿下」
「俺を選んで欲しい、スフィア」

  さらに、力を入れて抱き締められた。
  まるで身体中で愛を伝えてくれてるみたいに。

  そのあまりの心地良さに、ずっとこの腕の中に包まれていたいと強く思ってしまった。
  あぁ、私はここに……フリード殿下の側にいたい。
  この気持ちを諦めるなんて出来そうにない。

  私は、恐る恐る自分の手を殿下の背中に回した。
  軽く私から抱き締め返すと、殿下の身体がビクッとかすかに震えた気がした。

「…………き、です」
「えっ?」

  よく、聞こえなかったらしい。聞き返されてしまった。

「好き……です。私も……あなたをお慕いしています……」
「……!!  フィー!!」
「きゃっ!」

  さらに強く抱き締められた。

「フィー! フィー! フィー!!」
「く、苦しいです……殿下っ」

  私が、そう言うと「あ、しまった!  嬉しくてつい……ごめん」と言って少し離れてくれた。
  そして少し距離が出来た為、パチッと私達の目が合った。

「……っ!」

  は、恥ずかし過ぎる!  どんな顔をしたらいいのか分からないわ。
  ただ、顔が真っ赤なのは自分でも嫌という程分かった。

  そんな私を殿下はまるで眩しいものでも見るかのように目を細めながら言った。

「ダメだ……可愛いすぎる。フィー……その顔は反則だ」
「えっ……何、ど……?」

  どういう意味かと尋ねようとしたけど、それは言葉にならなかった。

  続きの言葉を飲み込むように、私の唇が塞がれたから。

「…………んっ!?」

  口付け、をされてるのだと理解した時は、すでに殿下の片方の手は私の頭をがっちり固定していて、もう片方の手は腰を抱いていて、逃げられない体勢になっていた。

「…………っあ、殿……」
「殿下じゃない、フリード」

  口付けの合間にそう囁かれる。
  少し離れては、角度を変えまた口付けられた。

「……んっ……フリード……様……」

  私はもう息も絶え絶えだ。

「“様“もいらない」

  さらに口付けが深くなる。

「あっ…………フリード……んっ……」   

  私はフリード殿下にしがみつく事しか出来なかった。
  そうでもしないと足元から崩れてしまいそうだった。





「……ん」


  長い長い口付けを終えて、やっと解放された。
  ……嫌じゃない。嫌じゃないけど、ちょっと苦しかった……
  は、初めてのキスなのに……!

「2人っきりの時はフリードと呼んでくれないか?」
「えっ?」
「……“殿下”とか“様”とかつけられると距離を感じて辛い……」

  そんな切なそうな顔で言うのはズルいと思う。

「わ、分かりました……2人きりの時だけですが」
「ありがとう!  フィー」

  殿下は嬉しそうに笑ったと思ったら、突然、はぁぁぁぁーと息を吐いていた。

「どうしたんですか?」
「……いや、やっとフィーとの約束を果たせたな、と思ってさ」
「約束?」

  私は何の事か思い出せずに首を傾げた。

「留学前に最後に会った舞踏会で“戻って来たら言う”って言ってただろ?」
「あっ!」

  あの時、バルコニーで殿下が何か言ってくれたけど聞き取れなかったあの言葉。
  戻って来たら言うって言われてたけれど、私はその言葉は聞けないかも……って思ったんだっけ。

「……あの時、俺は“フィーの事が好きだよ”って言ってたんだ」
「え!」
「やっと言えた」

  殿下はホッとしたように笑う。
  そんな、殿下を見ていたら本当に昔から殿下は私の事を想ってくれていたのだと実感する。
  胸の奥からじんわりした気持ちが溢れてきた。

「……私、あの時はまだちゃんと自覚していなかったんですけど……本当はあの頃から、殿……フリード……の事が好きでした。ですからあの時、私達は同じ気持ちでいたんですね?」

  私の言葉に、殿下が目を瞬かせた。
  そして「そうだな」と、優しく微笑みながら顔を近付けて来たので、そっとまた私達の唇が重なった。



◇◇◇



「……さて、そろそろ帰らないとな。公爵家まで送るよ」
「えっ?  いや、さすがにそれは申し訳ないです」

   殿下には、この件の処理やら仕事や公務もあるはずだもの。
  そんな面倒かけられない。

「送らせて欲しい。……公爵との約束もあるからな」
「お父様との約束?」
「フィーを必ず助けるって約束したんだ。だから、最後まできちんと送り届けないとダメだろ?」
「うぅ……」

  そう言われてしまうと断れない。

  そう思って、送って貰う事にしたのだけど……



「…………」
「どうした?  フィー?」

  殿下はニッコニコの笑顔だ。

「どうしたも何も……何故、向かい側ではなく隣に座っているんです?」

  そう。
  殿下は馬車に乗り込んだと思ったら何故か当たり前のように隣に腰を落とした。
  そして手を握ってきた。
  距離が近い。とんでもなく近い!

「あぁ、向かい合わせでフィーの顔を眺めるのもいいけど、それだとフィーに触れられないじゃないか!  だったら、隣の方がいいかと思ってね」

  ちょっと殿下、満面の笑みで何言ってるの!?

「…………そ、そうですか」

  私がそう答えた直後、握っていた手を持ち上げ、

 チュッ

 手の甲に口付けを落とされた。 

「…………!」

  驚いて顔を上げると、バッチリ目が合う。
  無理!  やっぱり恥ずかしくて顔が見れない!!  
  もう自分がこんな風になるのは何度目だろう?

  そう思って顔を逸らそうとしたけれど……

  チュッ

  今度は唇に軽く触れて来た。

「……んっ!?」
「フィー、好きだよ」
「…………!」

  もちろん、殿下がそんな軽いキスで済ませるはずが無く……
  キスは段々と濃厚になり、殿下の手は私の身体中を不埒に動き回り始める。



   ───馬車の中の時間は、とにかく羞恥との戦いだった。



「ーーあぁ、着いたみたいだね」 
「~~!」

  馬車が止まったので、ようやく殿下からの嵐のようなキスの攻撃からは解放された。
  そして多少乱された服もどうにか整え、すでに息も絶え絶えでフラフラだった私は殿下に支えられて馬車を降りた。

  そして、その先に居たのは、

「お父様、お母様!!」
「スフィア!」
 
  私の両親だった。

「た、ただいま……戻りました……」

  震える声で挨拶をしたら、

「うん。お帰り、スフィア。待ってたよ」
「おかえりなさい」

  二人とも満面の笑みで迎えてくれた。

「殿下も……ありがとうございました!」

  お父様が、殿下に向かって頭を下げた。

「いや、俺だけの力ではない。皆でスフィアを助けたんだ」
「それでもです。本当にありがとうございました」

  そうだ。私は皆に助けられたんだって今更ながら実感する。

「なら、公爵……礼の変わりではないが、スフィアとの婚約を認めてくれるだろうか?  父上……陛下にはもう話を通してあるから」
「!?」

  殿下の言葉に私はギョッとした。
  陛下に話っていつの間に!?
  しかも、ここはまだ屋敷の入口だ。使用人達も大勢いるのに!
  そんな事は構わないとばかりに殿下とお父様は話を続ける。

「フリード殿下……あの日から長かったですな」
「……あぁ、長かった」

  ……あの日って何?  私は首を傾げる。

「スフィア、殿下はずっと昔からお前に求婚したいと仰せだった」
「えっ?」

  首を傾げていてよく分かっていなかった私に、お父様が説明をしてくれる。

「だが、あの時はまだ、殿下はお前にまだ求婚する事が出来ない立場だった。だから殿下は私に言ったのだよ、出来ればまだお前の婚約者を決めないでくれ、てね」
「!?」

  そんな話をお父様と殿下が!?
  私は、びっくりして声が出なかった。

「ま、まさか、縁談は来ていないのかと私がお父様に尋ねていた時、いつも首を横に振っていたのは……」
「話が来るとさ、どこからか聞きつけた殿下がね、先回りして見事に握りつぶしちゃっててねぇ」
「握っ!?  わ、私はてっきり誰からも縁談の話が来ていないのだとばかり……」
「何を言ってるんだ。スフィアは私の可愛い娘だよ?  そんな筈ないだろう?」
「~~っ!?」

  ようやく知った事実に私は呆然とする事しか出来なかった。
  まさか、フリード殿下が裏で手を回してたなんて思いもしなかった。

「でもまぁ、結局、突然ニコラスにかっ攫われたがな」

  殿下が悔しそうな顔で言う。

「あぁ殿下、本当にその節は申し訳なく……」
「あ……だから、あの時、陛下とお父様は変な顔をしていたのね?」

  ニコラス殿下との婚約を了承した時の、陛下とお父様の微妙な顔を思い出した。
  あれはフリード殿下からの婚約の申し出がすでにあったからだったんだ。

「たとえ、話を持っていってもスフィアがニコラス殿下との婚約を了承するとは私も陛下も思ってなかったんだよ」

  お父様がポツリと言う。

「どうしてです?」
「お前は昔から王家とは、距離を置きたがってただろう?」
「あー……」
「……やっぱりそうだったか」

  私の横で殿下がそう呟いてる。
  やはり、7年間も王宮を避けてきたのはやりすぎだったようだ。

「だから、ニコラス殿下との、話を受けるなんて思わなかったし、フリード殿下がいくらスフィアの事を想ってくれても、応える事はないだろうなって思ってたんだけどねぇ……」
「お父様……」
「スフィアが了承するのなら婚約に関して私からの異論は無いよ。ただ、殿下。1つよろしいですか?」
「何だ?」

  お父様の顔はいつになく真剣だった。

「殿下も知ってるとは思いますが、今、社交界でスフィアの評判は最悪です。真実がどうであれ、一度噂は広まってしまいましたから。ニコラス殿下と婚約していた事も色々言われるでしょうし、そんな女性を王太子妃なんてって反発も当然ある事でしょう。それでもスフィアを妃にと望むなら、スフィアを……私の大事な娘を守れますか?」
「……っ!」

  そうだった。今、私の評判は……最悪と言っていい。
  ニコラス殿下達が公の場で罪を暴かれたから、私が無実だった事も多少は知れ渡っているはずだけど、元々の噂そのものが消えて無くなったわけではない。
  むしろ、今はまだセレン嬢達がせっせと広めた悪評の方が上回っていると思う。

  そんな自分がフリード殿下の隣にいて良いのだろうか?  と不安になってしまう。

「俺が妃に望むのは、今も昔もスフィアだけだ。確かに、今後スフィアには嫌な思いをさせたり、苦労させたりすると思う。それでも俺は全身全霊をかけて全力でスフィアを守ると誓う!」

  だけどフリード殿下は、そんな私の不安を吹き飛ばすかのように、一切迷う事なくそう言い切った。

「それに……」
「それに?」
「スフィアは、こんなくだらない噂などさっさと吹き飛ばせるくらい魅力的な女性だ」
「!?」

  今、殿下は何と?  ……とんでもなく、持ち上げられた気がするのだけど!?

「そうだねぇ、私もそう思ってるよ」

  ……お父様まで!?

「俺が惚れた人だからな」

  殿下はウンウンと頷きながらどこか誇らしげな顔してそんな事を言う。
  いやいや、待って、待って、待って?

「……フリード殿下。娘をよろしくお願いします」

  お父様が頭を下げた。

「ランバルド公爵。………スフィアを必ず幸せにすると誓う」

  殿下は胸に手を当てて、そう誓ってくれた。

「え、あの……ねぇ、ちょっと二人共……」

  まさかの持ち上げに動揺している間に、殿下とお父様の間でどんどん話が進んで行く。

  ニコラス殿下の事もあるから、まだ正式に世間に発表は出来ないけれど、
  こうしてこの日、私はフリード殿下の婚約者となる事が決まった。


  ──だけど。


  ニコラス殿下にセレン嬢、加担した貴族もそれぞれ処分が決定した事で、事件は終わったとばかり思っていたけれど、実はまだ本当の意味で終わっていなかった事をこの時の私達はまだ知らない。


しおりを挟む
感想 55

あなたにおすすめの小説

多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】 23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも! そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。 お願いですから、私に構わないで下さい! ※ 他サイトでも投稿中

【完結】公爵令嬢の育て方~平民の私が殿下から溺愛されるいわれはないので、ポーション開発に励みます。

buchi
恋愛
ポーシャは、平民の特待生として貴族の学園に入学したが、容貌もパッとしなければ魔力もなさそうと蔑視の対象に。それなのに、入学早々、第二王子のルーカス殿下はポーシャのことを婚約者と呼んで付きまとう。デロ甘・辛辣・溺愛・鈍感コメディ(?)。殿下の一方通行がかわいそう。ポジティブで金儲けに熱心なポーシャは、殿下を無視して自分の道を突き進む。がんばれ、殿下! がんばれ、ポーシャ? 

東雲の空を行け ~皇妃候補から外れた公爵令嬢の再生~

くる ひなた
恋愛
「あなたは皇妃となり、国母となるのよ」  幼い頃からそう母に言い聞かされて育ったロートリアス公爵家の令嬢ソフィリアは、自分こそが同い年の皇帝ルドヴィークの妻になるのだと信じて疑わなかった。父は長く皇帝家に仕える忠臣中の忠臣。皇帝の母の覚えもめでたく、彼女は名実ともに皇妃最有力候補だったのだ。  ところがその驕りによって、とある少女に対して暴挙に及んだことを理由に、ソフィリアは皇妃候補から外れることになる。  それから八年。母が敷いた軌道から外れて人生を見つめ直したソフィリアは、豪奢なドレスから質素な文官の制服に着替え、皇妃ではなく補佐官として皇帝ルドヴィークの側にいた。  上司と部下として、友人として、さらには密かな思いを互いに抱き始めた頃、隣国から退っ引きならない事情を抱えた公爵令嬢がやってくる。 「ルドヴィーク様、私と結婚してくださいませ」  彼女が執拗にルドヴィークに求婚し始めたことで、ソフィリアも彼との関係に変化を強いられることになっていく…… 『蔦王』より八年後を舞台に、元悪役令嬢ソフィリアと、皇帝家の三男坊である皇帝ルドヴィークの恋の行方を描きます。

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!

ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。 相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。 結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。 現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう… その時に前世の記憶を取り戻すのだった… 「悪役令嬢の兄の婚約者って…」 なんとも微妙なポジション。 しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。

小説主人公の悪役令嬢の姉に転生しました〜モブのはずが第一王子に一途に愛されています〜

みかん桜
恋愛
第一王子と妹が並んでいる姿を見て前世を思い出したリリーナ。 ここは、乙女ゲームが舞台の小説の世界だった。 悪役令嬢が主役で、破滅を回避して幸せを掴む——そんな物語。 私はその主人公の姉。しかもゲームの妹が、悪役令嬢になった原因の1つが姉である私だったはず。 とはいえ私はただのモブ。 この世界のルールから逸脱せず、無難に生きていこうと決意したのに……なぜか第一王子に執着されている。 ……そういえば、元々『姉の婚約者を奪った』って設定だったような……? ※2025年5月に副題を追加しました。

悪役令嬢のはずですが、年上王子が幼い頃から私を甘やかす気でいました

ria_alphapolis
恋愛
私は、悪役令嬢なのかもしれない。 王子の婚約者としては少し我儘で、周囲からは気が強いと思われている―― そんな自分に気づいた日から、私は“断罪される未来”を恐れるようになった。 婚約者である年上の王子は、今日も変わらず優しい。 けれどその優しさが、義務なのか、同情なのか、私にはわからない。 距離を取ろうとする私と、何も言わずに見守る王子。 両思いなのに、想いはすれ違っていく。 けれど彼は知っている。 五歳下の婚約者が「我儘だ」と言われていた幼い頃から、 そのすべてが可愛くて仕方なかったことを。 ――我儘でいい。 そう決めたのは、ずっと昔のことだった。 悪役令嬢だと勘違いしている少女と、 溺愛を隠し続ける年上王子の、すれ違い恋愛ファンタジー。 ※溺愛保証/王子視点あり/幼少期エピソードあり

なりゆきで妻になった割に大事にされている……と思ったら溺愛されてた

たぬきち25番
恋愛
男爵家の三女イリスに転生した七海は、貴族の夜会で相手を見つけることができずに女官になった。 女官として認められ、夜会を仕切る部署に配属された。 そして今回、既婚者しか入れない夜会の責任者を任せられた。 夜会当日、伯爵家のリカルドがどうしても公爵に会う必要があるので夜会会場に入れてほしいと懇願された。 だが、会場に入るためには結婚をしている必要があり……? ※本当に申し訳ないです、感想の返信できないかもしれません…… ※他サイト様にも掲載始めました!

処理中です...