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#170 オムレツ味噌ソースと、玉ねぎと鶏肉の澄まし汁の朝ご飯 その2
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茂造は既に支度を終えて、テーブルに着いていた。サユリも勿論テーブルの上でスタンバイ。
「おお、今朝も美味しそうじゃの。良い匂いじゃ。ではいただくとしようかの」
「はい、どうぞ。いただきます」
「いただくカピ」
壱はまず、お吸い物を啜る。赤味噌を使っているが、風味付けの為の少量なので、お吸い物と言い張る。
うん、玉ねぎと鶏肉から、甘くて良い出汁が出ている。赤味噌の仄かな風味も良い。とてもほっとする、落ち着く味わいである。鶏肉もしっとりと煮上がっていた。
さて、お楽しみのオムレツである。味噌で作ったソースを掛けているので、和風オムレツと言ったところか。
まずはバターたっぷりのプレーンオムレツを楽しむ。スプーンを入れると、中から半熟の卵がとろりと出て来た。これは良い塩梅である。
掬って口に入れる。ふわふわの食感、微かな塩味、しっかりとバター。ホテルのモーニングでシェフが作ってくれるオムレツの様な。我ながら良い出来である。
それに、今度は味噌ソースを付けてみる。バターと味噌の相性は、壱たちの世界で言うところの北の大地での名物である、バターを落とした味噌ラーメンが証明してくれている。
口に運ぶ。ああ、やはりこれは大正解。バターの甘みと味噌の甘み、最高の組み合わせである。卵と玉ねぎの旨味も加わり、コクも生まれている感じがする。
澄まし汁もそうだが、バターを使ったオムレツも味噌ソースのお陰で、白米にとても合う。艶やかに炊き上がっている白米を頬張り、壱はうっとりと眼を細めた。
「壱よ、このバターを使ったオムレツと味噌、とても良く合うのう」
ニコニコとスプーンを動かす茂造の台詞に壱は嬉しくなり、破顔してやや腰を起こした。
「だよね! 絶対合うと思ったんだよ! あ~じいちゃんの口にも合って良かった~」
壱が安堵してまた腰を落とし、サユリに視線を移す。
「サユリはどう? 口に合う?」
聞くと、オムレツに顔を埋めていたサユリが顔を上げた。
「ふむ、バターと味噌カピか。中々良い組み合わせカピ。澄まし汁も良い味が出ているカピ。鶏が甘いカピな」
満足そうに眼を細める。壱はまた嬉しくなって、笑みを浮かべた。
「良かった」
「うんうん、この澄ましも旨いのう。鶏肉も玉ねぎも甘くてのう、このネギ代わりが良いアクセントになっておる。玉ねぎの苗なんじゃなぁ、不思議じゃのう」
「そうだよ。ちゃんとネギの代わりになってるよね。見付けた時は本当にテンション上がっちゃったもん俺。やっぱり味噌汁とかにはネギが欲しかったからさ」
「そうじゃの。なるほどのう。儂も何度も畑で見ておったのに、全然気付かんかったのう。やはり普段から家事をしとると、眼の付け所が違うんじゃのう」
茂造が感心した様に幾度と頷く。確かに茂造は元の世界では家事は奥方、壱にとっては祖母に任せっきりで碌にしていなかっただろうから、ピンと来なかったのかも知れない。
とは言え。
「俺も簡単なものしか作って無かったよ。でもネギの小口切りとかはした事あったからさ、切る前のネギ何度も見たもん」
「成る程のう。壱は親孝行じゃのう」
「家が商売してたら、手伝いくらいするって」
壱は苦笑する。茂造はそういう世代なのだ。その分会社で懸命に働いていた筈だ。
そこで妻を蔑ろにしていたりいたら問題だが、茂造はそうでは無かった筈なので、そこは大丈夫だろう。
「さて壱よ、今日は忙しい1日になるぞい。と言ってもの、作ってしまえば後は村人たちが適当に動いてくれるからの、壱も楽しむと良いぞい」
「うん。そうさせてもらう。楽しみだなー」
今日は、カルとミルの結婚式とパーティなのである。
「おお、今朝も美味しそうじゃの。良い匂いじゃ。ではいただくとしようかの」
「はい、どうぞ。いただきます」
「いただくカピ」
壱はまず、お吸い物を啜る。赤味噌を使っているが、風味付けの為の少量なので、お吸い物と言い張る。
うん、玉ねぎと鶏肉から、甘くて良い出汁が出ている。赤味噌の仄かな風味も良い。とてもほっとする、落ち着く味わいである。鶏肉もしっとりと煮上がっていた。
さて、お楽しみのオムレツである。味噌で作ったソースを掛けているので、和風オムレツと言ったところか。
まずはバターたっぷりのプレーンオムレツを楽しむ。スプーンを入れると、中から半熟の卵がとろりと出て来た。これは良い塩梅である。
掬って口に入れる。ふわふわの食感、微かな塩味、しっかりとバター。ホテルのモーニングでシェフが作ってくれるオムレツの様な。我ながら良い出来である。
それに、今度は味噌ソースを付けてみる。バターと味噌の相性は、壱たちの世界で言うところの北の大地での名物である、バターを落とした味噌ラーメンが証明してくれている。
口に運ぶ。ああ、やはりこれは大正解。バターの甘みと味噌の甘み、最高の組み合わせである。卵と玉ねぎの旨味も加わり、コクも生まれている感じがする。
澄まし汁もそうだが、バターを使ったオムレツも味噌ソースのお陰で、白米にとても合う。艶やかに炊き上がっている白米を頬張り、壱はうっとりと眼を細めた。
「壱よ、このバターを使ったオムレツと味噌、とても良く合うのう」
ニコニコとスプーンを動かす茂造の台詞に壱は嬉しくなり、破顔してやや腰を起こした。
「だよね! 絶対合うと思ったんだよ! あ~じいちゃんの口にも合って良かった~」
壱が安堵してまた腰を落とし、サユリに視線を移す。
「サユリはどう? 口に合う?」
聞くと、オムレツに顔を埋めていたサユリが顔を上げた。
「ふむ、バターと味噌カピか。中々良い組み合わせカピ。澄まし汁も良い味が出ているカピ。鶏が甘いカピな」
満足そうに眼を細める。壱はまた嬉しくなって、笑みを浮かべた。
「良かった」
「うんうん、この澄ましも旨いのう。鶏肉も玉ねぎも甘くてのう、このネギ代わりが良いアクセントになっておる。玉ねぎの苗なんじゃなぁ、不思議じゃのう」
「そうだよ。ちゃんとネギの代わりになってるよね。見付けた時は本当にテンション上がっちゃったもん俺。やっぱり味噌汁とかにはネギが欲しかったからさ」
「そうじゃの。なるほどのう。儂も何度も畑で見ておったのに、全然気付かんかったのう。やはり普段から家事をしとると、眼の付け所が違うんじゃのう」
茂造が感心した様に幾度と頷く。確かに茂造は元の世界では家事は奥方、壱にとっては祖母に任せっきりで碌にしていなかっただろうから、ピンと来なかったのかも知れない。
とは言え。
「俺も簡単なものしか作って無かったよ。でもネギの小口切りとかはした事あったからさ、切る前のネギ何度も見たもん」
「成る程のう。壱は親孝行じゃのう」
「家が商売してたら、手伝いくらいするって」
壱は苦笑する。茂造はそういう世代なのだ。その分会社で懸命に働いていた筈だ。
そこで妻を蔑ろにしていたりいたら問題だが、茂造はそうでは無かった筈なので、そこは大丈夫だろう。
「さて壱よ、今日は忙しい1日になるぞい。と言ってもの、作ってしまえば後は村人たちが適当に動いてくれるからの、壱も楽しむと良いぞい」
「うん。そうさせてもらう。楽しみだなー」
今日は、カルとミルの結婚式とパーティなのである。
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