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1章 新世界でお店を開くために
第10話 まだ少し苦手だけど
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それから深雪ちゃんは、焼酎、辛口の日本酒、ウィスキー、ワインと飲ませてくれた。小さなおちょこに少しずつ。お酒とお酒の間にはチェイサーを挟んでいるので、しんどくなるとかはまるで無かった。
「焼酎は、主には米と麦と芋。それぞれ風味が違って、その中でもまた銘柄でちゃうんよ。うちで飲んでるのは、米は「白岳」。熊本の高橋酒造ってとこが作ってる。定番やから手に入りやすいし、飲みやすいんよ」
白地の紙パックから注いでくれたそれを、ちびりと舐める。氷が入っているロックという飲み方だ。アルコールが濃いと感じたが、すっきりしていてほのかな甘みも感じる。これは確かに飲みやすい。
「麦は、米や芋よりくせが少なくて、飲みやすいんやわ。あたしが家で飲んでるんは「佐藤」。鹿児島の佐藤酒造な」
こちらは茶色い瓶だった。ラベルも茶色でシックな雰囲気だ。それも舐めてみる。少し味が強いかな? と思ったが、フルーティな甘みが感じられた。
「次は芋やな。これは2種類いこか。言うても同じ霧島酒造の、黒霧島と赤霧島。宮崎の会社やね。まずは黒霧から」
黒が基調の紙パックだ。ロックにしてもらって、おちょこに口を付ける。なるほど、お芋さんの風味というのか、米とも麦とも違う香りが鼻をかすめる。こくりと少し飲んでみると、ふわりとコクの様な甘みが広がった。
「で、赤霧な。個人的には芋焼酎は赤霧がいちばん好きなんよ」
「へぇ」
楽しみだ。こちらの紙パックで、渋い濃い赤色だった。またロックを作ってもらって、そっと鼻を近づけた。これもお芋さんが持つ風味なのだと思う。だが黒霧島よりは甘く漂う。
飲んでみると、黒霧島と同じ霧島であるのに、その風味は違った。まるで蒸したお芋さんの様な甘い味がふわりと広がった。
「面白いねぇ、同じお芋さんでも、こんなにちゃうんや。どれも美味しい」
「おもろいやろ。芋焼酎は他にもめっちゃあって、それぞれ味わいがちゃうんよ。そやなぁ、店で出すんやったら、定番なんは黒霧と富乃宝山あたりかな? 富乃は確か西酒造やったかな、鹿児島やな。焼酎、特に芋焼酎は鹿児島が多いと思う」
「そういうのがあるんや」
「うん。焼酎バーとか種類揃えてるとこやったらともかく、そのふたつを抑えといたら、芋はほぼほぼ間違いは無いと思う。あ、赤霧も人気やからおすすめ」
「へぇ」
由祐はこれまでお酒を飲んでこなかったので、串かつ屋さんに行ってもアルコールメニューは見ていなかった。そういうところでもお勉強が必要だな、とあらためて感じたのだった。
それからもたくさんの種類のお酒を試飲させてもらった。と同時に、深雪ちゃんのお酒愛の深さと知識の広さを知った。由祐もお店で出すのだから、いろいろと知っておかなければ。
合間に由祐が作ったお惣菜にもお箸を伸ばす。
「やっぱ由祐ちゃんのごはん美味しいわぁ~」
深雪ちゃんは満ち足りた顔でそんなことを言ってくれる。深雪ちゃんは由祐の手作りを気に入ってくれていて、ごはんのために由祐のお家に招待することもあるのだ。
そうして一通り、深雪ちゃん所蔵のお酒を飲ませてもらった。使い終わったおちょこがうず高く積み上がっている。どれも問題無く飲むことができたし、美味しいと感じるものも多かった。
「酎ハイとかカクテルは、また外に飲みに行こ。洋酒、うちにはウィスキーとワインしかあれへんけど、多分ウォッカとかラムとかジンとかも大丈夫やと思う。このあたりはお酒初心者の入門編みたいなもんやからね。軽めのロングカクテルから試してこ」
「ありがとう。今度居酒屋さんとか言ってみよかな、お酒のメニュー見てみたい」
「せやね。良かったら付き合うで。週末やったらいつでも言うて」
「ほんまにありがとう。でも松本さんに申し訳無いわ」
「大丈夫。渉くんにはいつでも会えるんやし」
松本渉さんは、深雪ちゃんの婚約者で、歳はふたつ上の32歳。由祐も何度か会ったことがあった。細マッチョ体型で豪快に笑う、懐が深そうな人である。
幼いころから学生時代にはサッカー一筋で、ポジションはディフェンス。社会人になってからアニメ鑑賞に目覚めてしまったらしい。今はフィギュア集めに余念が無いそうで、今はひとり暮らしなのだが、実家の自室にたんまりとあるそうだ。
「由祐ちゃん。お酒しっかり飲めるやん。しんどいとか無い?」
「大丈夫、味変のたびにお水しっかり飲んでたし。むしろお水の方が多いぐらい」
「あはは。でもやっぱり由祐ちゃんは、おばちゃんの娘やね。お酒に強そう」
深雪ちゃんが言う「おばちゃん」は、由祐のお母さんのことである。生前は何度も会ってくれていた。
「そうやろか」
「うん」
「……でもね」
由祐は少し言い淀む。だが相手は深雪ちゃんだ。必要の無い隠しごとはしたく無い。
「ウィスキーだけは、ほんのちょっとだけ、苦手かも」
「あー……」
由祐が苦笑混じりに言うと、深雪ちゃんは納得した様に、ほんの少し困惑した声を上げた。だが。
「そうやんなぁ、おばちゃん、ラウンジやったから、多分飲んでたお酒ってウィスキーとかブランデーとかやんな。でもな、由祐ちゃん」
深雪ちゃんは真剣な表情になると。
「おばちゃんは確かにお酒を飲みすぎてしもたんかも知れん。由祐ちゃんがおばちゃんの息を苦手やって思ってたんも知ってる。でもな、おばちゃんは由祐ちゃんと生活することことと、天職やと思ってたラウンジの仕事を両立させた。そりゃあ亡くなってしもたことは無念やったと思う。でもあたしが会ってたおばちゃんは、由祐ちゃんのことめっちゃ好きやってことがありありと分かるんよ。ウィスキー飲んではったんは確かにお仕事やったと思う。でもおばちゃんは大好きな由祐ちゃんと仕事を最後まで大事にしはったんよ。それは知っててあげたいよな」
「……そうやね」
由祐の中に、じんわりと暖かなものが広がる。そうだ、お母さんはお仕事が好きだった。確かにあの息を辛いとは感じていたが、素面のお母さんは由祐を大事にしてくれた。それで良いのでは無いか。
慌てなくても良い。いつか、ウィスキーが美味しいと思えるときがくるのだと思う。
「ありがとう、深雪ちゃん」
潤みそうになる目尻を下げた由祐に、深雪ちゃんはにっこりを笑みを浮かべた。
「焼酎は、主には米と麦と芋。それぞれ風味が違って、その中でもまた銘柄でちゃうんよ。うちで飲んでるのは、米は「白岳」。熊本の高橋酒造ってとこが作ってる。定番やから手に入りやすいし、飲みやすいんよ」
白地の紙パックから注いでくれたそれを、ちびりと舐める。氷が入っているロックという飲み方だ。アルコールが濃いと感じたが、すっきりしていてほのかな甘みも感じる。これは確かに飲みやすい。
「麦は、米や芋よりくせが少なくて、飲みやすいんやわ。あたしが家で飲んでるんは「佐藤」。鹿児島の佐藤酒造な」
こちらは茶色い瓶だった。ラベルも茶色でシックな雰囲気だ。それも舐めてみる。少し味が強いかな? と思ったが、フルーティな甘みが感じられた。
「次は芋やな。これは2種類いこか。言うても同じ霧島酒造の、黒霧島と赤霧島。宮崎の会社やね。まずは黒霧から」
黒が基調の紙パックだ。ロックにしてもらって、おちょこに口を付ける。なるほど、お芋さんの風味というのか、米とも麦とも違う香りが鼻をかすめる。こくりと少し飲んでみると、ふわりとコクの様な甘みが広がった。
「で、赤霧な。個人的には芋焼酎は赤霧がいちばん好きなんよ」
「へぇ」
楽しみだ。こちらの紙パックで、渋い濃い赤色だった。またロックを作ってもらって、そっと鼻を近づけた。これもお芋さんが持つ風味なのだと思う。だが黒霧島よりは甘く漂う。
飲んでみると、黒霧島と同じ霧島であるのに、その風味は違った。まるで蒸したお芋さんの様な甘い味がふわりと広がった。
「面白いねぇ、同じお芋さんでも、こんなにちゃうんや。どれも美味しい」
「おもろいやろ。芋焼酎は他にもめっちゃあって、それぞれ味わいがちゃうんよ。そやなぁ、店で出すんやったら、定番なんは黒霧と富乃宝山あたりかな? 富乃は確か西酒造やったかな、鹿児島やな。焼酎、特に芋焼酎は鹿児島が多いと思う」
「そういうのがあるんや」
「うん。焼酎バーとか種類揃えてるとこやったらともかく、そのふたつを抑えといたら、芋はほぼほぼ間違いは無いと思う。あ、赤霧も人気やからおすすめ」
「へぇ」
由祐はこれまでお酒を飲んでこなかったので、串かつ屋さんに行ってもアルコールメニューは見ていなかった。そういうところでもお勉強が必要だな、とあらためて感じたのだった。
それからもたくさんの種類のお酒を試飲させてもらった。と同時に、深雪ちゃんのお酒愛の深さと知識の広さを知った。由祐もお店で出すのだから、いろいろと知っておかなければ。
合間に由祐が作ったお惣菜にもお箸を伸ばす。
「やっぱ由祐ちゃんのごはん美味しいわぁ~」
深雪ちゃんは満ち足りた顔でそんなことを言ってくれる。深雪ちゃんは由祐の手作りを気に入ってくれていて、ごはんのために由祐のお家に招待することもあるのだ。
そうして一通り、深雪ちゃん所蔵のお酒を飲ませてもらった。使い終わったおちょこがうず高く積み上がっている。どれも問題無く飲むことができたし、美味しいと感じるものも多かった。
「酎ハイとかカクテルは、また外に飲みに行こ。洋酒、うちにはウィスキーとワインしかあれへんけど、多分ウォッカとかラムとかジンとかも大丈夫やと思う。このあたりはお酒初心者の入門編みたいなもんやからね。軽めのロングカクテルから試してこ」
「ありがとう。今度居酒屋さんとか言ってみよかな、お酒のメニュー見てみたい」
「せやね。良かったら付き合うで。週末やったらいつでも言うて」
「ほんまにありがとう。でも松本さんに申し訳無いわ」
「大丈夫。渉くんにはいつでも会えるんやし」
松本渉さんは、深雪ちゃんの婚約者で、歳はふたつ上の32歳。由祐も何度か会ったことがあった。細マッチョ体型で豪快に笑う、懐が深そうな人である。
幼いころから学生時代にはサッカー一筋で、ポジションはディフェンス。社会人になってからアニメ鑑賞に目覚めてしまったらしい。今はフィギュア集めに余念が無いそうで、今はひとり暮らしなのだが、実家の自室にたんまりとあるそうだ。
「由祐ちゃん。お酒しっかり飲めるやん。しんどいとか無い?」
「大丈夫、味変のたびにお水しっかり飲んでたし。むしろお水の方が多いぐらい」
「あはは。でもやっぱり由祐ちゃんは、おばちゃんの娘やね。お酒に強そう」
深雪ちゃんが言う「おばちゃん」は、由祐のお母さんのことである。生前は何度も会ってくれていた。
「そうやろか」
「うん」
「……でもね」
由祐は少し言い淀む。だが相手は深雪ちゃんだ。必要の無い隠しごとはしたく無い。
「ウィスキーだけは、ほんのちょっとだけ、苦手かも」
「あー……」
由祐が苦笑混じりに言うと、深雪ちゃんは納得した様に、ほんの少し困惑した声を上げた。だが。
「そうやんなぁ、おばちゃん、ラウンジやったから、多分飲んでたお酒ってウィスキーとかブランデーとかやんな。でもな、由祐ちゃん」
深雪ちゃんは真剣な表情になると。
「おばちゃんは確かにお酒を飲みすぎてしもたんかも知れん。由祐ちゃんがおばちゃんの息を苦手やって思ってたんも知ってる。でもな、おばちゃんは由祐ちゃんと生活することことと、天職やと思ってたラウンジの仕事を両立させた。そりゃあ亡くなってしもたことは無念やったと思う。でもあたしが会ってたおばちゃんは、由祐ちゃんのことめっちゃ好きやってことがありありと分かるんよ。ウィスキー飲んではったんは確かにお仕事やったと思う。でもおばちゃんは大好きな由祐ちゃんと仕事を最後まで大事にしはったんよ。それは知っててあげたいよな」
「……そうやね」
由祐の中に、じんわりと暖かなものが広がる。そうだ、お母さんはお仕事が好きだった。確かにあの息を辛いとは感じていたが、素面のお母さんは由祐を大事にしてくれた。それで良いのでは無いか。
慌てなくても良い。いつか、ウィスキーが美味しいと思えるときがくるのだと思う。
「ありがとう、深雪ちゃん」
潤みそうになる目尻を下げた由祐に、深雪ちゃんはにっこりを笑みを浮かべた。
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