ジルド・エヴァンズの嫁探し

やきめし

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 が、眠れず。

 
 「…ぁ、んん」

 
 食欲が満たされ、命の危機を脱して忘れていた欲がふつふつ顔を出した。
 
 パンツの上から中指でそろりと筋をなぞり、こりこりした突起を押し潰す。

 ジルドさんの逞しい体つきを思い起こすと、どんなに暴れても俺なんか一捻りで押し倒される。分厚い胸板に引き締まった腰。ゴリゴリっていうか、年齢的に筋肉の上にすこし肉が乗ってるのもエッチだった。正確な年齢は知らないけど、俺と一回り違うかもしれない。

 年上のおじさまと恋愛しちゃうの?えっ、へへ……なんか、スケベな気分。

 開いた胸元はセクシーで、体毛が見えていた。それがまた似合っていて男臭くて最高なんだから参るぜ。まさか男の体毛に興奮する時が来るなんてな……。

 筋肉はついているけど撫で肩にはなってなくて、がっしりした肩にシャツがよく似合っていた。スラックス越しに見た膨らみは、男が憧れるくらいのサイズ感。それに背が高いだけでなく、足が長かった。
 自慢じゃないが、俺も腰の位置は高い。身長差はあるけどキスしながらでも下半身がぴったり重なっちゃうかも!心の女の子の部分がキャーキャー騒ぐ。
 
 「んっ、ン……♡」

 ジルドさんのことを思いだしながら指を激しく動かす。
 
 ハンモックを壊して以来、一人でするときに露骨に声なんて出なかったのに、はじめて大袈裟な程あんあん声が出て、いつもより気分が高まる。
 
 ああ、この指がジルドさんだったらなぁ…。
 
 彼の手は大きくて、指も太かった。爪は深爪で、きれいにヤスリをかけていた。あれならどこを触られても痛くない。職業柄なのか性格なのか、女を抱くのにそうしてたら都合がいいからなのか。想像すると嫉妬と興奮で悶えた。
 
 あむあむ口が開く。指を口に突っ込まれたい。しゃぶった指でここを弄くってほしい、と湿り気のひどくなったそこからチクチク音がして頭に血がのぼる。 

 指で突起をこねて浅くイッたあと、寝床の下にある相棒を布団に引っ張り込んでうつ伏せになった。気持ちいい位置に楕円のとがったところを食い込ませ、股に挟んで固定する。あとは手慣れたように腰を振る。
 
 「ぁ、あ、っジルドさ…♡」
 
 ぎっ、ぎっぎっ、と寝床の軋む音が家に響く。これまでで一番セックスに近い音だ。
 名前を呼びながら、後ろからのし掛かられ寝バックで犯されている妄想をすると、意識したことのなかった穴がひくついてナカの通路と未発達のままの女の子の部分がわかるような気がした。
 
 「ぁうっ、うっ、ああっ♡あっ、すごいのっ♡」
 
 自分の媚びた声。完全にメスだ。
 
 もうイクって間際にぎゅっと股が閉じて痛いくらい食い込むと、それが全部快感になって痙攣が止まらない。脳内ではのし掛かられて身動きの取れないままパンパン音をたてながら突き上げられて、ぐりぐり腰を回したジルドさんに中に射精された。存在を認識したこともなかった奥にしっかり種付けされている。
 
 「っ…、♡ぁ~…♡♡、♡」
  
 びゅくっ、と股が濡れた。
 
 
 
 
 「あーーー…はぁ♡」
 
 一息ついて興奮が静まると、賢者タイムじゃなく「イッちゃった…♡」と幸福感に満たされて、またドキドキしてくる。
 
 はじめて明確に『男に抱かれたい』と感じた。
 ジルドさん限定だけど。
 
 あぁ、抱いてほしい……。

 俺は見た目は美人だが、背も高めだし男には見えると思う。女の代わりにするにはデカすぎで、声もきびしい。喉仏は普通の男より目立たないけどちゃんと声変わりもした。

 ジルドさんは男もいける人だろうか……。
 
 ちょっとまって、もし男のほうが好きだって言われたら言われたで困らない?トキ、ついてないもんね。まてよ?どういうアピールすればいいんだ?混乱してきた。いや、とにかくそれは追々考えよう!
 
 告白して野郎は無理だ!ってフラれても
 『トキ、ここは女の子なの……』
 って見せればワンチャンあるはず!

 男なら、えっ?まじ?ってちょっと試してみたくなる場面だよな?でもジルドさんがそんな不誠実な人には見えない…。すき…。
 
 というか恋人は…?彼が話していた内容の登場人物は妹と甥っ子と同僚が中心だったし、手料理を妹さんに持たされていたから独身男と見ていい?いいよね?
 
 最悪、色仕掛けして肉体関係だけでも……。
 うう…やっぱりやだ、恋人がいい。

 そうだ、妹さんも紹介してくれるって言ってたし!家族ぐるみで付き合おう的なやつだよね!

 『トキ、紹介するぜ!こっちが妹と甥っ子で、これが女房だ!』

 えっむり!むりむり!いやーー…っ!

 
 ひとりで色んなパターンのシミュレーションをして、ひとりで悶絶していくうちに夜が明けた。

 
 「なにやってんだろ…」

 
 薬師の朝は早い。つめたい水で顔を洗ってからやっと賢者タイムに。
 
 
 このままいくと俺、痛いメンヘラ一直線のような……。
 


 ……気を付けよう。
 
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