レンレンは可愛い(*´×`*)四十路のおじさん♡Ωに覚醒しました!〜とにかく元気なおバカちゃん♡たぁくん爆誕です〜

志村研

文字の大きさ
11 / 19

おじさん♡浮かれてます

しおりを挟む
たぁ♡

「おかえり♡」

俺の男達が、帰ってきた。

嬉しい…
本当に、良かった…

もう、今すぐに抱かれたい!
生きてるって、感じたい!

でも、無理。

「レンレン、可愛く出来ましたわ♡」
俺は今、俺の好きな男達を殺そうとした王様に、髪を結われている。 

「マーム、ありがとう」
次は爪に何かを塗ったくるらしいぜ。

「よろしくてよ、レンレン♡さあ、動かないで!可愛い爪を削り過ぎてしまいますわ」
「分かったよ、マーム」

マーム、好き勝手にしてくれてかまわない。
だって、俺のお願いを聞いてくれた優しい姑なんだから。

日付けは晦日がすんで、元旦になったばかり。
未だ夜明け前だが、俺は忙しい。

何せ今日は祝言で、俺は花嫁御寮だ。

俺は何がどうでもいいんだが、アナンシャはいちいち好き嫌いを聞いてくる。
俺に着物の色目だの、髪の結い具合いだのを聞かれたって知らん。

でもジジイが、とにかく大人しく機嫌よくしてろって言うからそうしている。
こういう事では、嫁は姑の言う通りにしとけば間違いないらしいぜ。

何だって俺が可愛い嫁のふりをしているのかといえば、この猛烈な美人の女の王様な姑のご機嫌を取らねばならないからだ。

俺が泣いて頼んだ後、アナンシャはすぐに動いた。

『さあ、レンレン!ご安心なさいませね。このアナンシャがお望みの通りにして差し上げます!』

そう宣言して、唐突に張り切りだした王様は自分が下した死刑を速攻で撤回した。
それから達筆すぎて俺には読めない筆筋で、ささっと手紙をしたためると、真っ白な鷹の脚に括って飛ばした。

『高速船で引き返す様に命じましたから、明日の未明には戻りましょう。良かったわ♡祝言に間に合いますわね!』

王様は仕事が早すぎて、俺がぼうっとしている内になんもかんもが済んでいた。

『だから、ね。レンレン、私の事を怒っては嫌よ?』
ものすごい美人の王様が、俺の顔を心配そうに覗きこんでくる。
わぁ♡見惚れちまうなぁ。

…あれ。
よく見るとアーティットによく似ている。
って言う事は、アイツの姉ちゃんだな。

『アナンシャはアーティットの?』
『はい、母でございますわ♡』
ええ!
ずいぶん若い母ちゃんだな!

あれ。
じゃあ…俺の姑って事じゃないか。

『レンレン?どうなさったの。まだ何か…』
中欧ってとこは、姑の事をどう呼ぶんだ。

『レンレン、心に掛かる事がおありなのね』
母ちゃん、お母ちゃん?…締まりがないな。
何だろう…お母、、お、かあさま?

『レンレン!お願い!悩み事があるならお仰って!』
『お母、さま?』
あってる?

『…、、、レンレン!私を母とお慕いくださるの!嬉しいわ!どうしましょう!』
良かった、あってた。

『これからはお母さま、て呼ぶ!』

『…レンレン』
お母さまが急に神妙な顔になった。

どうしたんだ。
やっぱり、違うのか?
王様と話すのは初めてたがら、勝手がわからん。

『それなら、マームと呼んで下さいませ』
『マーム?』
『ええ♡そう!そのように♡』
『うん。じゃあ、マーム』
『はい♡レンレン♡』

そんな訳で俺は今現在、なぜかは知らんがアナンシャをマームと呼んでいる。
そんな俺を、俺の可愛い亭主達はいかんともし難いような顔で見ている。

そうだ、イカンといえば…
姑に俺の淫乱がバレたらアカンだろう。

せっかく可愛がられているのに、水を差すのは嫌だ。
どう考えても息子の嫁がど淫乱だなんて知りたくないはずだ。
さらに、息子と一刻もはやくシたがってるなんて事も知りたくないだろう。

だから、男達に可愛がられるのは初夜まで我慢する。
それならお定まりの事らしいから、アナンシャだって嫌な気はしないだろう。

めちゃくちゃ辛いけど、俺は耐えてみせる。
好きな男と一緒になるまでの辛抱だ!

こういうのを猫をかぶるっていうんだろ?
初めて被るぜ!

ま、今日一日の辛抱なんだけどな。

それにしても…
俺にお帰りの挨拶をされた花婿達は、入り口に硬い表情で突っ立ったままだ。

マームに甲斐甲斐しく世話される俺を、微妙な顔で眺めている。

…だよな。
俺も何だこれ、って思うぜ。

ようやく、ラジャが重そうに口を開いた。
「これは、ラクシュミィ国王陛下。こちらにおいでとは思いも寄りませんで…」
「黙らっしゃい。私、忙しいの。貴方達もお支度なさいませ。さあ、早よ。疾く、疾く!」
マームは花婿達を見遣りもせずに、野良猫を追い払うみたいに鼻であしらった。

でも、花婿達は動かない。
俺を見ている。

…何だよ、何してるんだ?
マームが怒ってるだろ、早く行けよ。
姑ってのは、怒らせると厄介らしいぜ。

…何で?
俺を見てるんだ。
それで?
どうしたいんだよ。

…もしかして、シたいのか? 
俺の事、抱きたいのか?

馬鹿だな♡
帰って早々かよ♡
いや、俺だってしたい♡

でも、今はまだダメだぞ? 
だって!
アーティットの母ちゃんがいるだろ!

だから、明日な♡
明日はもう、解禁らしいからな♡

全部きっちりすませたら…
馬鹿みたいに、いっぱいしようぜ♡

そんな事を思いながら黙って見つめ返してやった。

すると、ルドラが一瞬だけすごいマヌケな顔をした。
そして深いため息をつくと首をふるふると振り、肩をすくめる。

それから左右に並び立つ男達の肩を叩き、大人しく支度の為に去っていった。

よしよし♡
いい子だな!
楽しみは大事に取っとこうぜ♡

あぁ♡
本当、楽しみだな。

ちなみに、これは後で聞いた話しだけど…

アーティットの国では幼い子供が母ちゃんを『マーム』って呼ぶんだそうだ。

いわゆる甘えたがりな幼児語らしい。
「私は、母上をその様にお呼びする事など許されなかったが…」
実の息子が複雑そうな顔で言っていた。

…本当だよな。
お前こそ呼んだらいいよ。
王様の家なんてのは堅苦しいものなんだな。
俺は何だか切なくなった。

しかもこの後、俺はラジャの母ちゃんをマーマ、ルドラの母ちゃんをマミィ、と呼ぶ羽目になった。

アナンシャが他の母ちゃん達に自慢したんだと。
どう自慢で何が羨ましいのかは謎だが、厄介な事にどの姑も出会い頭に呼び方を指定してきた。

…駄目なんて、言えん。
でも嫌だ。
安請け合いってのはしちゃ駄目だな。

これから俺、もっと亭主が増えるんだよ。
だから姑もゾクゾクと増えるんだろう。
それが皆んな呼び方がバラバラだったらどうしよう。

ややこしいじゃないか。
頼むから、まとめて欲しい。

でも、それどころか…
頼むから、間違えるな!って息子達が言うんだよ。
酷い話だろ、意味が分からん。

…でも結局は俺も、そうだなってすごい痛感したんだ。

一回だけ間違えて呼んだら、アナンシャに笑顔のまんま見つめられた。
二人しかいないんだから、アナンシャに言ってるに決まってるのに!

あの人、言い直すまでジッとしていて怖かった。
上手く言えないが、あれは鬼人の鬼気迫る顔だった。

とにかくおっかなかったから、何か分からんけど絶対に間違えられないって思ったぜ。

それに俺の姑達はみんな嫁に優しいんだ。

そんくらいは嫁として、頑張らないとイカンだろう。

\\\٩(๑`^´๑)۶////
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!

中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。 無表情・無駄のない所作・隙のない資料―― 完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。 けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。 イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。 毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、 凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。 「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」 戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。 けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、 どこか“計算”を感じ始めていて……? 狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ 業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!

【完結】エデンの住処

社菘
BL
親の再婚で義兄弟になった弟と、ある日二人で過ちを犯した。 それ以来逃げるように実家を出た椿由利は実家や弟との接触を避けて8年が経ち、モデルとして自立した道を進んでいた。 ある雑誌の専属モデルに抜擢された由利は今をときめく若手の売れっ子カメラマン・YURIと出会い、最悪な過去が蘇る。 『彼』と出会ったことで由利の楽園は脅かされ、地獄へと変わると思ったのだが……。 「兄さん、僕のオメガになって」 由利とYURI、義兄と義弟。 重すぎる義弟の愛に振り回される由利の運命の行く末は―― 執着系義弟α×不憫系義兄α 義弟の愛は、楽園にも似た俺の住処になるのだろうか? ◎表紙は装丁cafe様より︎︎𓂃⟡.·

【連載版あり】「頭をなでてほしい」と、部下に要求された騎士団長の苦悩

ゆらり
BL
「頭をなでてほしい」と、人外レベルに強い無表情な新人騎士に要求されて、断り切れずに頭を撫で回したあげくに、深淵にはまり込んでしまう騎士団長のお話。リハビリ自家発電小説。一話完結です。 ※加筆修正が加えられています。投稿初日とは誤差があります。ご了承ください。

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

見合いの後に

だいたい石田
BL
気の進まない見合いをしたその夜。海は執事である健斗を必ず部屋に呼ぶ。 2人の秘め事はまた今夜も行われる。 ※性描写がメインです。BLです。

おっさん騎士はお疲れ魔法使いを癒やしたい

丸井まー(旧:まー)
BL
真夏の一人短編祭り第一弾! スケベのリハビリです。 騎士をしているディオルドには、数年気になっている魔法使いの男がいる。 とある夜。いつでも疲れた顔をしている魔法使いと偶然遭遇し、ディオルドは勇気を出して騎士団寮の自室へと魔法使いシャリオンを誘った。 疲れている魔法使い✕おっさん騎士。 ※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。

【BLーR18】箱入り王子(プリンス)は俺サマ情報屋(実は上級貴族)に心奪われる

奏音 美都
BL
<あらすじ>  エレンザードの正統な王位継承者である王子、ジュリアンは、城の情報屋であるリアムと秘密の恋人関係にあった。城内でしか逢瀬できないジュリアンは、最近顔を見せないリアムを寂しく思っていた。  そんなある日、幼馴染であり、執事のエリックからリアムが治安の悪いザード地区の居酒屋で働いているらしいと聞き、いても立ってもいられず、夜中城を抜け出してリアムに会いに行くが……  俺様意地悪ちょいS情報屋攻め×可愛い健気流され王子受け

惚れ薬をもらったけど使う相手がいない

おもちDX
BL
シュエは仕事帰り、自称魔女から惚れ薬を貰う。しかしシュエには恋人も、惚れさせたい相手もいなかった。魔女に脅されたので仕方なく惚れ薬を一夜の相手に使おうとしたが、誤って天敵のグラースに魔法がかかってしまった! グラースはいつもシュエの行動に文句をつけてくる嫌味な男だ。そんな男に家まで連れて帰られ、シュエは枷で手足を拘束された。想像の斜め上の行くグラースの行動は、誰を想ったものなのか?なんとか魔法が解ける前に逃げようとするシュエだが…… いけすかない騎士 × 口の悪い遊び人の薬師 魔法のない世界で唯一の魔法(惚れ薬)を手に入れ、振り回された二人がすったもんだするお話。短編です。 拙作『惚れ薬の魔法が狼騎士にかかってしまったら』と同じ世界観ですが、読んでいなくても全く問題ありません。独立したお話です。

処理中です...