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潜入前夜
第56話「各々の旅立ち」
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ラウタロは切り株に座り星を眺めていた。
ラウタロ(こうやって、皆で食事をしたのは久々だな。
ナウエル・・お前もいれば良かったのにな。)
バサッ
「ラウタロ大丈夫?」
グアルコルダがラウタロの隣に座ろうとした。
「いや、お前はここに座れ。」
ラウタロは切り株から腰を下ろし、グアルコルダに譲った。
グアルコルダ「有り難う。」
グアルコルダはラウタロの隣で、しばらく星を眺めていた。
グアルコルダがふと話し始めた。
星が私たちを見ている
空が私たちを見ている
マプチェである私たちは星から来て
地球に舞い降り、ここで生活を学んだ
幾度も死しては星座の一つとなってきた
グアコルダ「そんな話を小さい頃から聞かされてきた。
本当に私たちって星になるのかな?」
ラウタロはじっと輝く星々を見つめている。
ラウタロ「・・どうだろうな。
大人たちは運命を信じ、揺るぎない心で生きている。
けど、俺は盲目的に信じる事はできない。」
グアルコルダ「私もそう。
今はお兄ちゃんみたいな存在は奇跡だって実感はあるし、奇跡に慣れてはいるけど、だからといって全ての神秘的な事を信じ切る事は出来ない。」
ラウタロ「歳を重ねると信じ切れるものなのかな。」
グアルコルダ「ふと思う時があるの。
仮に星になれたとして、それはどんな気分なんだろうって。」
ラウタロ「こうやって星を眺めてても綺麗だと感じる。
ただ、それは日々の紆余曲折があるから感動も強いんだと思う。
星になるって、ただ浮き沈みもなく綺麗なものだけを眺める日々みたいなものなのかな。」
グアルコルダ「確かにこのまま人の感覚であるなら、星なる暮らしはつまらないものなのかもね。」
ラウタロ「ただこうして星を眺めながら語り合う、少なくともこのひと時は、素晴らしいものだ。
人としての感覚ではな笑」
グアルコルダも微笑んだ。
ラウタロ「グアルコルダ、またこうしてお前と星を眺めながら語れるのを楽しみにしてるよ。
皆んなで食事は心が温まった。
今日は辛い事もあったけど、良い日だった。」
2人はルカに戻っていった。
太陽が昇る頃、1人その地を後にしようとしている者がいた。
ある男が柱にもたれ掛かりながら引き留めた。
「行くのか?」
去ろうとしていたラウタロにエルネイが声をかけた。
ラウタロ「ああ。
救出に向かうのもあるが、俺は奴らの事をもっと知っとくべきだと考えている。」
エルネイ「そういう事だろうと思ったぜ。
まっ、お前の事だろうから上手くやるだろう。」
ラウタロ「あんたは南方へ今日立つのか?」
エルネイ「そうだな。
次、お前と会う時は戦場かもな。
じゃあな。」
ラウタロは歩き始めた。
その日
ラウタロは北へ、エルネイは南へと
各々の道を歩み始めた・・
※チリ南部の厳しい気候の中で、限られた資源から栄養価の高い食事を摂る為に、主にジャガイモと豆は主要な食材であった。
チョチョカはいつから作られていたかは不明である。
チョチョカに関しては、ヨーロッパ人がこの地に来て以降、現在では小麦粉など新たな食材も加わり、変化していった。
また西洋文化が入って来る前までは、肉を摂らずじゃがいも、とうもろこしなどの穀物、豆や薬草、木の実、貝類などの魚介が食の中心だったとも言われている。
グアナコや鹿などの狩猟も行われたり、鶏などを食べてたという話もあるが、いつからなのか定かではない。
⚫️相関図
ラウタロ(こうやって、皆で食事をしたのは久々だな。
ナウエル・・お前もいれば良かったのにな。)
バサッ
「ラウタロ大丈夫?」
グアルコルダがラウタロの隣に座ろうとした。
「いや、お前はここに座れ。」
ラウタロは切り株から腰を下ろし、グアルコルダに譲った。
グアルコルダ「有り難う。」
グアルコルダはラウタロの隣で、しばらく星を眺めていた。
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星が私たちを見ている
空が私たちを見ている
マプチェである私たちは星から来て
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本当に私たちって星になるのかな?」
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大人たちは運命を信じ、揺るぎない心で生きている。
けど、俺は盲目的に信じる事はできない。」
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ラウタロ「歳を重ねると信じ切れるものなのかな。」
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仮に星になれたとして、それはどんな気分なんだろうって。」
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ただ、それは日々の紆余曲折があるから感動も強いんだと思う。
星になるって、ただ浮き沈みもなく綺麗なものだけを眺める日々みたいなものなのかな。」
グアルコルダ「確かにこのまま人の感覚であるなら、星なる暮らしはつまらないものなのかもね。」
ラウタロ「ただこうして星を眺めながら語り合う、少なくともこのひと時は、素晴らしいものだ。
人としての感覚ではな笑」
グアルコルダも微笑んだ。
ラウタロ「グアルコルダ、またこうしてお前と星を眺めながら語れるのを楽しみにしてるよ。
皆んなで食事は心が温まった。
今日は辛い事もあったけど、良い日だった。」
2人はルカに戻っていった。
太陽が昇る頃、1人その地を後にしようとしている者がいた。
ある男が柱にもたれ掛かりながら引き留めた。
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