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キラクラの戦い/開戦
第79話「扇動」
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その刹那
ガッガッガッ!
幾つもの礫が投げ槍にぶつかり軌道を変え、マレアンデから逸れていった。
ロンは得意げにマレアンデを見ている。
マレアンデ「ロン、よくやった。」
マレアンデ達はその場を後にした。
ネイラ(あれは・・予めこちらの死体を回収する部隊を編成していた様だな。そういった変わった習慣があるのか?いや、戦力を割いてまでする事とは思えん。ふむ、今回の真の目的は・・)
-マジョケテ陣営-
マレアンデ「マレアンデ只今、帰還しました!」
マジョケテ「どうしたのじゃ、お前ほどの者が傷を負うとは・・
未知の武器と遭遇したのか?」
マレアンデ「未知の武器といえばそうですが
奇怪な矢の装置と落とし穴により50名ほど兵を失いました。
申し訳ございません。」
アイナビージョ「奇怪な装置じゃと。
噂の雷を出すまでもなく、こちらは為すすべなくやられたというのか?」
マレアンデ「いえ、こちらもしっかりと相手を仕留めてきました。
その証拠をここへ。」
レポマンデは、鉄製の兜を被った首を見せた。
周りの者がざわつき出した。
「おお、これは!
あのミチマでさえ、1人倒すのに手こずったのを
マレアンデ達も仕留めてきたというのか!」
マレアンデ「おそらくミチマの倒した者は大分手練れだったのかと。
私ごときでも造作もなく倒せました。」
「おおおお!」
ミチマの強さはここキラクラの人々の間でも轟いており、マレアンデの話を聞いて辺りは希望に満ちていた。
アイナビージョ「して、そやつの武器はどうであった?」
マレアンデ(まあ、聞いてくるよな。)
マレアンデ「私たちと同じ斧を持っておりました。
腕前であるならば、マプチェ族、そしてモルチェ族の皆様方の方が上だと感じました。」
周りはさらに湧き立った。
「そうよなぁ。
我らは生粋の戦士の集まり、何処ぞの者達に劣るわけが無かろう!」
マジョケテ(流石、マレアンデよ。こやつらの士気も上がってきおったわ。)
クリニャンク「ん?その首、ワシに見せてくれぬか?」
そういうとクリニャンクはまじまじと首を見つめ、首の目を開いた。
クリニャンク「こやつらの目は青いと聞いておったが・・しかも肌は白いという情報もあったぞ。」
マレアンデ(この爺さん・・抜け目ないな・・
念のためなるべく肌の白そうな首に兜をつけたが
厳しいか・・そうだ)
マレアンデは戦場であった異形の服装をした男を思い出した。
マレアンデ(確か、あの男・・目も青くなかったし、肌もそんなに白くなかったぞ。
きっと、全員がそういう訳ではなさそうだな。)
マレアンデ「どうやら新たな勢力の者どもは、肌の色や目の色も多種多様の様でした。
おそらく、目の青い者はもっと強い可能性もあるかもしれませんね・・」
マレアンデ(う・・苦しいか)
マジョケテが興奮気味に言葉を発した。
「クリニャンクよ!
我らは50名の同胞を失っておるのだぞ!
彼らの勇姿にケチをつける気か!!」
クリニャンク「申し訳ない。ただ、念には念を入れて情報を仕入れたいだけじゃ、悪く思わんでくれ。」
マジョケテ「分かってくれればいいのだ。
すまなかった。
声を荒げてしまって・・
同胞が多く死に気が立っていた・・許しくてくれ。」
クリニャンク「そうだのう。実際無数のヤナコナの首や身体を持ち帰っておる。
マレアンデの功績は紛れもないものだろう。」
マジョケテ「分かってもらえるか。」
クリニャンクはゆっくりと頷いた。
マジョケテ「さて、本題に入るかの。
ワシたちは、やつらに夜襲をかけようと思うのだがどうじゃ?」
アイナビージョ「梟王よ。
夜襲はヌシらが得意とする所だが・・
モルチェ族が主導でしっかり指揮してくれるんだろうな?」
マジョケテ「もちろんだ、何処に進めば良いか的確に指示をする。
ましてやここにお集まりのモルチェ族の方々も夜襲を得意としておる。
南の方々は、信頼して突き進むのみだ!
任せてくれ!」
「おお、頼もしい限りだ。
ワシらの能力を存分生かせるわけだな。」
モルチェ族の者達も意気揚々としている。
(上手く乗せることが出来たな。)
マジョケテは俯きながら笑みを浮かべた。
マジョケテ「では、皆様方!!
出立の準備じゃ!」
クリニャンク「してマジョケテよ、どの様な配置にするつもりだ?」
マジョケテ「前線中央はアウカマンの軍、中軍にはパルタ、後方には我が軍とアイナビージョ軍が布陣する。
前線右翼はクリニャンク、ミジャラプエの連合軍に任せる。」
ミジャラプエ(順当な所じゃろう。)
マジョケテ「皆のもの!!
モルチェ、マプチェ連合の恐ろしさ、とくと味合わせるぞ!!」
おおおおぉ!
⚫️相関図
ガッガッガッ!
幾つもの礫が投げ槍にぶつかり軌道を変え、マレアンデから逸れていった。
ロンは得意げにマレアンデを見ている。
マレアンデ「ロン、よくやった。」
マレアンデ達はその場を後にした。
ネイラ(あれは・・予めこちらの死体を回収する部隊を編成していた様だな。そういった変わった習慣があるのか?いや、戦力を割いてまでする事とは思えん。ふむ、今回の真の目的は・・)
-マジョケテ陣営-
マレアンデ「マレアンデ只今、帰還しました!」
マジョケテ「どうしたのじゃ、お前ほどの者が傷を負うとは・・
未知の武器と遭遇したのか?」
マレアンデ「未知の武器といえばそうですが
奇怪な矢の装置と落とし穴により50名ほど兵を失いました。
申し訳ございません。」
アイナビージョ「奇怪な装置じゃと。
噂の雷を出すまでもなく、こちらは為すすべなくやられたというのか?」
マレアンデ「いえ、こちらもしっかりと相手を仕留めてきました。
その証拠をここへ。」
レポマンデは、鉄製の兜を被った首を見せた。
周りの者がざわつき出した。
「おお、これは!
あのミチマでさえ、1人倒すのに手こずったのを
マレアンデ達も仕留めてきたというのか!」
マレアンデ「おそらくミチマの倒した者は大分手練れだったのかと。
私ごときでも造作もなく倒せました。」
「おおおお!」
ミチマの強さはここキラクラの人々の間でも轟いており、マレアンデの話を聞いて辺りは希望に満ちていた。
アイナビージョ「して、そやつの武器はどうであった?」
マレアンデ(まあ、聞いてくるよな。)
マレアンデ「私たちと同じ斧を持っておりました。
腕前であるならば、マプチェ族、そしてモルチェ族の皆様方の方が上だと感じました。」
周りはさらに湧き立った。
「そうよなぁ。
我らは生粋の戦士の集まり、何処ぞの者達に劣るわけが無かろう!」
マジョケテ(流石、マレアンデよ。こやつらの士気も上がってきおったわ。)
クリニャンク「ん?その首、ワシに見せてくれぬか?」
そういうとクリニャンクはまじまじと首を見つめ、首の目を開いた。
クリニャンク「こやつらの目は青いと聞いておったが・・しかも肌は白いという情報もあったぞ。」
マレアンデ(この爺さん・・抜け目ないな・・
念のためなるべく肌の白そうな首に兜をつけたが
厳しいか・・そうだ)
マレアンデは戦場であった異形の服装をした男を思い出した。
マレアンデ(確か、あの男・・目も青くなかったし、肌もそんなに白くなかったぞ。
きっと、全員がそういう訳ではなさそうだな。)
マレアンデ「どうやら新たな勢力の者どもは、肌の色や目の色も多種多様の様でした。
おそらく、目の青い者はもっと強い可能性もあるかもしれませんね・・」
マレアンデ(う・・苦しいか)
マジョケテが興奮気味に言葉を発した。
「クリニャンクよ!
我らは50名の同胞を失っておるのだぞ!
彼らの勇姿にケチをつける気か!!」
クリニャンク「申し訳ない。ただ、念には念を入れて情報を仕入れたいだけじゃ、悪く思わんでくれ。」
マジョケテ「分かってくれればいいのだ。
すまなかった。
声を荒げてしまって・・
同胞が多く死に気が立っていた・・許しくてくれ。」
クリニャンク「そうだのう。実際無数のヤナコナの首や身体を持ち帰っておる。
マレアンデの功績は紛れもないものだろう。」
マジョケテ「分かってもらえるか。」
クリニャンクはゆっくりと頷いた。
マジョケテ「さて、本題に入るかの。
ワシたちは、やつらに夜襲をかけようと思うのだがどうじゃ?」
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夜襲はヌシらが得意とする所だが・・
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ましてやここにお集まりのモルチェ族の方々も夜襲を得意としておる。
南の方々は、信頼して突き進むのみだ!
任せてくれ!」
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⚫️相関図
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