【アラウコの叫び 】第3巻/16世紀の南米史

ヘロヘロデス

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キラクラの戦い/漆黒の四騎士①

第80話「梟狩り」

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バルディビアはペンコ湾へ向かう道中でキラクラに住むモルチェ族の大規模な集落に辿り着いた。

バルディビアはキラクラの丘に陣を敷き、この地の長達に和平の使者を送った。

1546年2月11日、マジョケテ配下のマレアンデは兵200を率いて、バルディビア軍の前線に攻撃を仕掛け和平の申し出を拒否してきた。

この出来事により本格的に戦が始まる事になる。

「キラクラの戦い」の始まりである。


-バルディビア本陣-

伝令兵「報告です。
麓の陣が原住民どもにより襲撃を受けました。」

アルデレテ「して、戦況は?」

伝令兵「ネイラ様の見事な策略により、
50名ほどを殲滅すると、
奴らは引き返していったとの事です。」

バルディビア「ふむ、挨拶がわりか。」

オロ「ネイラの話では、
今夜本腰を入れて攻めてくる可能性が高いとの事です。」

バルディビア「ほう、なぜその様な事が分かるのだ?」

オロ「どうやらモルチェ族は夜戦を得意としているらしく、
ヤナクナ達の間では梟の部族と呼ばれている様です。」

バルディビア「ハハ、面白い。
では今宵は梟狩りと勤しむか。
第一陣は誰に任せようかのう。」

オロ「モルチェ族の装いは青い衣を纏っていると聞きました。」

バルディビア「ほう、夜戦が得意であるのにそんな目立つ色を使っておるのか?
奴らのこだわりと言った所か。」

アルデレテ「それならガスパル殿たちが良いのでは?」

バルディビア「漆黒の四騎士たちか、適任だな。」

アルデレテ「また野戦の混乱を避ける為、
ガスパル殿たちと同様に
前線の者達の装備は黒で統一することにしましょう。」

バルディビア「そうだな。
と、目が慣れるまでは混戦状態のポイントへの
援護射撃は控える様に触れを出せ。」

アルデレテ「ハッ!」


-1546年2月11日夜 マジョケテ陣営-

マジョケテ「ほう、やつら前線まで強固な陣を敷いておるな。
全身黒の装いで身を固めてるようじゃ。」

アイナビージョ「なおさら軍議通り、
ここは一気に詰め寄って白兵戦に持ちこむのが良さそうじゃな。
奴らの扱う雷は
ワシらの武器より射程も長いとの報告もあった。」

マジョケテ「うむ、直ぐに白兵戦となれば迂闊に援護射撃は出来んじゃろう。」

アイナビージョ「ただ、ここには幾つもの丘があるが
奴らは守るのに最も適してた場所に
陣取っておる様に見えるな。」

マジョケテ「左様。
こちらから見て左方は崖になっておる、
攻めこむ箇所は限定されておる・・」

アイナビージョ「前線がそろそろ丘の麓にたどり着くぞ。」

マジョケテ「アウカマンの軍が一気に加速して詰め寄る段取りは出来ておる。
やつらアウカマンの突破力に度肝を抜かすぞ。」

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