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キラクラの戦い/漆黒の四騎士①
第81話「漆黒の四騎士」
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-キラクラの丘麓-
今は亡きフランシスコ・ピサロには、《漆黒の四騎士》と呼ばれる手練の戦士を抱えていた。
「※注1)ヘッフェ、相手をどう見る?」
如何にも叩き上げの軍人の様な男ホアン・デ・ガンガスは、四騎士のまとめ役であるガスパル・オレンセに尋ねた。
ガスパルは、自身の髭を捩らせながら言った。
ガスパル「あの前線の軍はこの地において、今までにない凄みがある。」
ガンガス「ほう、ヘッフェもそう見るか。」
「お二人はほんと戦が好きですねぇ。」
壊れかけた西洋風の装飾が施された柵に手をかけながら、
金髪に小さな顎髭を蓄えた男が二人の会話に割って入ってきた。
名をホアン・デ・セペダといい、
ガスパルとガンガスに実績は遠く及ばないが
ピサロに腕を買われ漆黒の四騎士に大抜擢された若者である。
セペダ「しかし、殆どがまともな柵ですが、所々に設置されたこの使い物にならなそうな柵は一体なんなんですかね?
まるで抜いてくださいと言わんばかりな・・」
ガスパル「何か深いお考えがあっての事だろうよ。」
ガンガス「ほう、宴意外に頭がない男がたまには戦ごとに関心を示すとはな。」
セペダ「いえ、酒のつまみになる様なネタになるかもなぁと思いまして。」
ガンガス「ふん、所詮そんな所か・・
せっかく戦の才があるのに、全く勿体無い奴よ。」
ガスパル「ガハハ、ワシは宴も好きじゃ。
アロンソ・デ・コルドバ殿、あんたは戦と宴どっちが好きなのだ?
それとも出世か?」
ガスパルは、物静かで品格のある男に問いかけた。
アロンソ「ハッ!
私の幸せは、我が国の繁栄でございます。」
ガスパル「流石、アロンソ王であるな。」
アロンソ「どうか王などとは呼ばないでください。
私は我が国の一臣下として、生涯を全うしたいのです。」
ガスパル「おいおいおい、冗談じゃ。
そんな間に受けて貰っては、調子が狂う・・・・・・」
アロンソ「ガスパル殿、失礼しました。」
ガスパルを筆頭に、アロンソ、ガンガス、セペダと四者四様の「漆黒の四騎士」が、今はバルディビアの元で仕えている。
ドドドド・・・
ガンガス「来ます。」
ガスパルは大声を上げた。
「さて、戦じゃ!!
いくぞ!!」
※注1)スペイン語でボスの意味
今は亡きフランシスコ・ピサロには、《漆黒の四騎士》と呼ばれる手練の戦士を抱えていた。
「※注1)ヘッフェ、相手をどう見る?」
如何にも叩き上げの軍人の様な男ホアン・デ・ガンガスは、四騎士のまとめ役であるガスパル・オレンセに尋ねた。
ガスパルは、自身の髭を捩らせながら言った。
ガスパル「あの前線の軍はこの地において、今までにない凄みがある。」
ガンガス「ほう、ヘッフェもそう見るか。」
「お二人はほんと戦が好きですねぇ。」
壊れかけた西洋風の装飾が施された柵に手をかけながら、
金髪に小さな顎髭を蓄えた男が二人の会話に割って入ってきた。
名をホアン・デ・セペダといい、
ガスパルとガンガスに実績は遠く及ばないが
ピサロに腕を買われ漆黒の四騎士に大抜擢された若者である。
セペダ「しかし、殆どがまともな柵ですが、所々に設置されたこの使い物にならなそうな柵は一体なんなんですかね?
まるで抜いてくださいと言わんばかりな・・」
ガスパル「何か深いお考えがあっての事だろうよ。」
ガンガス「ほう、宴意外に頭がない男がたまには戦ごとに関心を示すとはな。」
セペダ「いえ、酒のつまみになる様なネタになるかもなぁと思いまして。」
ガンガス「ふん、所詮そんな所か・・
せっかく戦の才があるのに、全く勿体無い奴よ。」
ガスパル「ガハハ、ワシは宴も好きじゃ。
アロンソ・デ・コルドバ殿、あんたは戦と宴どっちが好きなのだ?
それとも出世か?」
ガスパルは、物静かで品格のある男に問いかけた。
アロンソ「ハッ!
私の幸せは、我が国の繁栄でございます。」
ガスパル「流石、アロンソ王であるな。」
アロンソ「どうか王などとは呼ばないでください。
私は我が国の一臣下として、生涯を全うしたいのです。」
ガスパル「おいおいおい、冗談じゃ。
そんな間に受けて貰っては、調子が狂う・・・・・・」
アロンソ「ガスパル殿、失礼しました。」
ガスパルを筆頭に、アロンソ、ガンガス、セペダと四者四様の「漆黒の四騎士」が、今はバルディビアの元で仕えている。
ドドドド・・・
ガンガス「来ます。」
ガスパルは大声を上げた。
「さて、戦じゃ!!
いくぞ!!」
※注1)スペイン語でボスの意味
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