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第十九話 デート?
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週末のある日、レナンジェスは制服姿で校門に向かう。ヒューイとドゥーイは同行させていない。
「…大変お待たせしました」
「我も今来たところだ」
「それでご用件は何でしょうか?ライディース様」
「君を我が屋敷に招待しよう」
「それは光栄です」
そして校門前に配置されたトーラー大公家の馬車に乗りこむ2人。
(それにしても…何故、隣に座る?)
ライディースはレナンジェスの太ももを撫でながら自分の家の事を話す。
(聞かなくてもあんたの父親は宰相でしょ!みんな知っているわ!それよりもセクハラを止めろ!!)
心の中で悪態つきながらもレナンジェスは“流石は大公家ですね”を連呼する。
「ここが王都の別邸だ」
大公家の別邸だけあって兎に角広い。庭もちょっとした植物園だ。
「案内しよう」
ライディースはレナンジェスの手を握ると庭の散策を始める。
(何故だ…何故この美味しいシュチュエーションで私は男なのだ?むしろ男同士で手を繋いで歩くとかどんな罰ゲームだよ!)
「レナンジェス、君には花園が似合う」
顔を赤らめながら言うライディース。
「ライディース卿。何故、私を誘われたのですか?貴男なら女性が放っておかないでしょう?」
「何故と言われても…」
困惑するライディース。しかしズボンにテントを張っている。
「あの…そう言うご趣味で?」
「それは無い!我は女性が好きだ!!」
「…行動の意図が解りません」
「いや…第二王子殿下と同じで…其方だけは別腹と言うか…」
「体目当てですか?ケダモノですね」
「そうではない。逆に私の体をだな…」
「やはり体目的で?」
そう言って軽蔑した眼差しを向けるレナンジェス。
「そんな目で見られたら…」
ライディースの鼻息が荒くなる。
(つまり貴男はMですか。…M男がSに転じた時は怖いのだが…)
正義と悪が見方を変えれば逆になるようにSとMも見方によれば逆になる。一見、虐められて喜ぶMは相手に奉仕させるSともとれる。
「それで今日はこれを使って…」
ライディースは先日購入した宝石が散りばめられた首輪と鎖を自ら装着する。
「お散歩したいと?」
「…あぁ、そうだ」
「だったら…」
少しサービス精神を出すレナンジェス。そう、Sになる事はサービスする事なのだ。
「恥ずかしいが…嬉しい」
ライディースは顔を紅潮させる。
「返事は?」
「相分かった…」
「犬が人間の言葉を喋れるとでも思っていますか?」
「…ワン」
ライディースは四つん這いで歩くと庭を散歩させられる。
(こういうのはSな女性にさせた方が…待てよ?これをミーア嬢にさせれば…)
レナンジェスは悪代官の様な笑みを浮かべる。
「ほら、あそこにメイドさんがいるぞ」
「ワン…」
「見られたいか?」
その言葉にライディースは羞恥心に満ちた不安な顔をする。
「仕方がないね。元の場所に戻ろうか」
「ワン」
少しほっとした顔をするライディース。
「…ご奉仕は?」
「やっぱり体目当てですか?」
「いや、メイドが粗相をした罰として口で奉仕するマンガがあったので」
「ほう、私に奉仕したいと?それでは…お預けです」
「そんな…」
「主人のミルクを強請る悪い子にはお預けですよ」
「はい」
そう言いながら何かを訴える眼差しを向けるライディース。
「ダメなモノはダメです」
レナンジェスはそう言うと屋敷に向かう。ライディースは黙って付いていく事しかできなかった。
自室に戻ったレナンジェスはベッドの上で悶え狂う。
(凄い光景だったわ。嫌いじゃ無いシュチュエーションだけど…メイドのお姉さんにしたかったわ!考えてみればメイドも一緒にお散歩と言うプレイにすればよかった)
そしてライディースの情けない姿を思い出すと下半身にテントを張るレナンジェス。
(それにしても…甘えん坊キャラを飛び越えて雄犬キャラになるとは…解せぬ!あんたに耳を妊娠させられたファンに本当に謝れよ!)
そう悪態つきながらもあのシュチュエーションは使えると感じる。
(よし、今度は悪役令嬢にお散歩プレイをして貰おう。これは寝取られプレイになるのか謎だが)
レナンジェスは悪い笑みを浮かべるのであった。
「…大変お待たせしました」
「我も今来たところだ」
「それでご用件は何でしょうか?ライディース様」
「君を我が屋敷に招待しよう」
「それは光栄です」
そして校門前に配置されたトーラー大公家の馬車に乗りこむ2人。
(それにしても…何故、隣に座る?)
ライディースはレナンジェスの太ももを撫でながら自分の家の事を話す。
(聞かなくてもあんたの父親は宰相でしょ!みんな知っているわ!それよりもセクハラを止めろ!!)
心の中で悪態つきながらもレナンジェスは“流石は大公家ですね”を連呼する。
「ここが王都の別邸だ」
大公家の別邸だけあって兎に角広い。庭もちょっとした植物園だ。
「案内しよう」
ライディースはレナンジェスの手を握ると庭の散策を始める。
(何故だ…何故この美味しいシュチュエーションで私は男なのだ?むしろ男同士で手を繋いで歩くとかどんな罰ゲームだよ!)
「レナンジェス、君には花園が似合う」
顔を赤らめながら言うライディース。
「ライディース卿。何故、私を誘われたのですか?貴男なら女性が放っておかないでしょう?」
「何故と言われても…」
困惑するライディース。しかしズボンにテントを張っている。
「あの…そう言うご趣味で?」
「それは無い!我は女性が好きだ!!」
「…行動の意図が解りません」
「いや…第二王子殿下と同じで…其方だけは別腹と言うか…」
「体目当てですか?ケダモノですね」
「そうではない。逆に私の体をだな…」
「やはり体目的で?」
そう言って軽蔑した眼差しを向けるレナンジェス。
「そんな目で見られたら…」
ライディースの鼻息が荒くなる。
(つまり貴男はMですか。…M男がSに転じた時は怖いのだが…)
正義と悪が見方を変えれば逆になるようにSとMも見方によれば逆になる。一見、虐められて喜ぶMは相手に奉仕させるSともとれる。
「それで今日はこれを使って…」
ライディースは先日購入した宝石が散りばめられた首輪と鎖を自ら装着する。
「お散歩したいと?」
「…あぁ、そうだ」
「だったら…」
少しサービス精神を出すレナンジェス。そう、Sになる事はサービスする事なのだ。
「恥ずかしいが…嬉しい」
ライディースは顔を紅潮させる。
「返事は?」
「相分かった…」
「犬が人間の言葉を喋れるとでも思っていますか?」
「…ワン」
ライディースは四つん這いで歩くと庭を散歩させられる。
(こういうのはSな女性にさせた方が…待てよ?これをミーア嬢にさせれば…)
レナンジェスは悪代官の様な笑みを浮かべる。
「ほら、あそこにメイドさんがいるぞ」
「ワン…」
「見られたいか?」
その言葉にライディースは羞恥心に満ちた不安な顔をする。
「仕方がないね。元の場所に戻ろうか」
「ワン」
少しほっとした顔をするライディース。
「…ご奉仕は?」
「やっぱり体目当てですか?」
「いや、メイドが粗相をした罰として口で奉仕するマンガがあったので」
「ほう、私に奉仕したいと?それでは…お預けです」
「そんな…」
「主人のミルクを強請る悪い子にはお預けですよ」
「はい」
そう言いながら何かを訴える眼差しを向けるライディース。
「ダメなモノはダメです」
レナンジェスはそう言うと屋敷に向かう。ライディースは黙って付いていく事しかできなかった。
自室に戻ったレナンジェスはベッドの上で悶え狂う。
(凄い光景だったわ。嫌いじゃ無いシュチュエーションだけど…メイドのお姉さんにしたかったわ!考えてみればメイドも一緒にお散歩と言うプレイにすればよかった)
そしてライディースの情けない姿を思い出すと下半身にテントを張るレナンジェス。
(それにしても…甘えん坊キャラを飛び越えて雄犬キャラになるとは…解せぬ!あんたに耳を妊娠させられたファンに本当に謝れよ!)
そう悪態つきながらもあのシュチュエーションは使えると感じる。
(よし、今度は悪役令嬢にお散歩プレイをして貰おう。これは寝取られプレイになるのか謎だが)
レナンジェスは悪い笑みを浮かべるのであった。
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