55 / 88
第五十五話 運動会―後
しおりを挟む
応援合戦では相手チームは何故か学ラン姿で応援をする。
(何故、異世界に学ランがあるのか…)
続編のゲームは謎の学ラン設定があったがこの世界に学ランを作った覚えはない。
(そもそもチアリーダー服も作った覚えは無いのだが…)
そんな事を考えながら小悪魔~ズと悪役令嬢の護衛と一緒に演技を始めるレナンジェス。
『風魔法!一斉放射!!』
不意に保護者石の貴族も混じって上昇気流を作り出す。
「甘い!」
レナンジェス達は逆立ちをしながら演舞する。
『風魔法を止めろ!』
『まさか魔法を逆手に取るとは…』
『水を被せろ!!』
外野では大騒ぎだ。
「フッ、鉄壁のスカートは無敵なのだよ」
レナンジェスはそう呟きながら演舞を続ける。
『魔法を回避しただと…』
『ダメだ…別動隊が殲滅された…』
最早、応援ではなく戦場と化すグラウンド。レナンジェス達は迫りくる魔の手を躱しながら演舞を終わらせた。
「お疲れ様、ママ」
アリスが嬉しそうに寄ってくる。
『レナンジェス様、これを』
ネイとリムルがタオルを渡してきた。その間も鉄壁のスカートは狙われる。
「もう止めてください!」
不意に悪役令嬢ミーアがマイクを持つと皆を窘める。
『例え公爵家であってもスカート攻略を邪魔するのは横暴だ!』
『スカートの攻略を!!』
最早、貴族の礼儀も忘れている。それにはミーアもドン引きだ。
『私の歌を聞け~』
不意にリムルとミュージーがマイクを手にすると音楽が鳴り響く。トリプル王子とジュドーが演奏を始めたみたいだ。
「今のうちに着替えてくるのです!」
ミーアの言葉で5人は自室に戻り即座に着替える。そして元の場所に急いで戻ると運動会がコンサートに変わっていた。
「レナンジェス、出番だ!」
俺様王子の言葉で舞台に上がるレナンジェス。そしてツインヴォーカルで歌いだす。
その後、運動会の結果を発表されることなくライブとして終わる。
「素晴らしい一日であった」
皆が解散すると第一王妃はご満悦でレナンジェスの肩を叩く。
「既に運動会ですらなくなっていましたが…」
「盛り上がったのだから良いだろう」
「それにしても…この国の貴族は大丈夫ですか?何故、スカート攻略になるのですか?」
「そこに鉄壁のスカートがあるからよ」
第一王妃は感慨深げに言う。
「…」
レナンジェスは目が点になる。
「やはり…スカートの中身は無い方が…」
不意に口にするライディース。
『ライディース様はパオーンするからダメです!』
女性陣の一斉突っ込みにライディースは黙り込んだ。
翌日、王様から手紙が届く。
「チアリーダー服は危険である。昨日は世も着せられて…故に禁止とする」
どうやら国王がW王妃の被害に遭ったらしい。
「これでやっとチアリーダー服とおさらばできる」
レナンジェスはホッとしながら言う。
「ママ…他にもバニー服やメイド服も用意してあるわよ」
アリスが嬉しそうに言う。
「堪忍して~」
レナンジェスの声が学校中に響き渡るのであった。
(何故、異世界に学ランがあるのか…)
続編のゲームは謎の学ラン設定があったがこの世界に学ランを作った覚えはない。
(そもそもチアリーダー服も作った覚えは無いのだが…)
そんな事を考えながら小悪魔~ズと悪役令嬢の護衛と一緒に演技を始めるレナンジェス。
『風魔法!一斉放射!!』
不意に保護者石の貴族も混じって上昇気流を作り出す。
「甘い!」
レナンジェス達は逆立ちをしながら演舞する。
『風魔法を止めろ!』
『まさか魔法を逆手に取るとは…』
『水を被せろ!!』
外野では大騒ぎだ。
「フッ、鉄壁のスカートは無敵なのだよ」
レナンジェスはそう呟きながら演舞を続ける。
『魔法を回避しただと…』
『ダメだ…別動隊が殲滅された…』
最早、応援ではなく戦場と化すグラウンド。レナンジェス達は迫りくる魔の手を躱しながら演舞を終わらせた。
「お疲れ様、ママ」
アリスが嬉しそうに寄ってくる。
『レナンジェス様、これを』
ネイとリムルがタオルを渡してきた。その間も鉄壁のスカートは狙われる。
「もう止めてください!」
不意に悪役令嬢ミーアがマイクを持つと皆を窘める。
『例え公爵家であってもスカート攻略を邪魔するのは横暴だ!』
『スカートの攻略を!!』
最早、貴族の礼儀も忘れている。それにはミーアもドン引きだ。
『私の歌を聞け~』
不意にリムルとミュージーがマイクを手にすると音楽が鳴り響く。トリプル王子とジュドーが演奏を始めたみたいだ。
「今のうちに着替えてくるのです!」
ミーアの言葉で5人は自室に戻り即座に着替える。そして元の場所に急いで戻ると運動会がコンサートに変わっていた。
「レナンジェス、出番だ!」
俺様王子の言葉で舞台に上がるレナンジェス。そしてツインヴォーカルで歌いだす。
その後、運動会の結果を発表されることなくライブとして終わる。
「素晴らしい一日であった」
皆が解散すると第一王妃はご満悦でレナンジェスの肩を叩く。
「既に運動会ですらなくなっていましたが…」
「盛り上がったのだから良いだろう」
「それにしても…この国の貴族は大丈夫ですか?何故、スカート攻略になるのですか?」
「そこに鉄壁のスカートがあるからよ」
第一王妃は感慨深げに言う。
「…」
レナンジェスは目が点になる。
「やはり…スカートの中身は無い方が…」
不意に口にするライディース。
『ライディース様はパオーンするからダメです!』
女性陣の一斉突っ込みにライディースは黙り込んだ。
翌日、王様から手紙が届く。
「チアリーダー服は危険である。昨日は世も着せられて…故に禁止とする」
どうやら国王がW王妃の被害に遭ったらしい。
「これでやっとチアリーダー服とおさらばできる」
レナンジェスはホッとしながら言う。
「ママ…他にもバニー服やメイド服も用意してあるわよ」
アリスが嬉しそうに言う。
「堪忍して~」
レナンジェスの声が学校中に響き渡るのであった。
10
あなたにおすすめの小説
好きな人がカッコ良すぎて俺はそろそろ天に召されるかもしれない
豆ちよこ
BL
男子校に通う棚橋学斗にはとってもとっても気になる人がいた。同じクラスの葛西宏樹。
とにかく目を惹く葛西は超絶カッコいいんだ!
神様のご褒美か、はたまた気紛れかは知らないけど、隣同士の席になっちゃったからもう大変。ついつい気になってチラチラと見てしまう。
そんな学斗に、葛西もどうやら気付いているようで……。
□チャラ王子攻め
□天然おとぼけ受け
□ほのぼのスクールBL
タイトル前に◆◇のマークが付いてるものは、飛ばし読みしても問題ありません。
◆…葛西視点
◇…てっちゃん視点
pixivで連載中の私のお気に入りCPを、アルファさんのフォントで読みたくてお引越しさせました。
所々修正と大幅な加筆を加えながら、少しづつ公開していこうと思います。転載…、というより筋書きが同じの、新しいお話になってしまったかも。支部はプロット、こちらが本編と捉えて頂けたら良いかと思います。
フードコートの天使
美浪
BL
西山暁には本気の片思いをして告白をする事も出来ずに音信不通になってしまった相手がいる。
あれから5年。
大手ファストフードチェーン店SSSバーガーに就職した。今は店長でブルーローズショッピングモール店に勤務中。
そんなある日・・・。あの日の君がフードコートに居た。
それは間違いなく俺の大好きで忘れられないジュンだった。
・・・・・・・・・・・・
大濠純、食品会社勤務。
5年前に犯した過ちから自ら疎遠にしてしまった片思いの相手。
ずっと忘れない人。アキラさん。
左遷先はブルーローズショッピングモール。そこに彼は居た。
まだ怒っているかもしれない彼に俺は意を決して挨拶をした・・・。
・・・・・・・・・・・・
両片思いを2人の視点でそれぞれ展開して行こうと思っています。
最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。
はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。
2023.04.03
閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m
お待たせしています。
お待ちくださると幸いです。
2023.04.15
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
更新頻度が遅く、申し訳ないです。
今月中には完結できたらと思っています。
2023.04.17
完結しました。
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます!
すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
腐男子ですが何か?
みーやん
BL
俺は田中玲央。何処にでもいる一般人。
ただ少し趣味が特殊で男と男がイチャコラしているのをみるのが大好きだってこと以外はね。
そんな俺は中学一年生の頃から密かに企んでいた計画がある。青藍学園。そう全寮制男子校へ入学することだ。しかし定番ながら学費がバカみたい高額だ。そこで特待生を狙うべく勉強に励んだ。
幸いにも俺にはすこぶる頭のいい姉がいたため、中学一年生からの成績は常にトップ。そのまま三年間走り切ったのだ。
そしてついに高校入試の試験。
見事特待生と首席をもぎとったのだ。
「さぁ!ここからが俺の人生の始まりだ!
って。え?
首席って…めっちゃ目立つくねぇ?!
やっちまったぁ!!」
この作品はごく普通の顔をした一般人に思えた田中玲央が実は隠れ美少年だということを知らずに腐男子を隠しながら学園生活を送る物語である。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語
推しを擁護したくて何が悪い!
人生2929回血迷った人
BL
所謂王道学園と呼ばれる東雲学園で風紀委員副委員長として活動している彩凪知晴には学園内に推しがいる。
その推しである鈴谷凛は我儘でぶりっ子な性格の悪いお坊ちゃんだという噂が流れており、実際の性格はともかく学園中の嫌われ者だ。
理不尽な悪意を受ける凛を知晴は陰ながら支えたいと思っており、バレないように後をつけたり知らない所で凛への悪意を排除していたりしてした。
そんな中、学園の人気者たちに何故か好かれる転校生が転入してきて学園は荒れに荒れる。ある日、転校生に嫉妬した生徒会長親衛隊員である生徒が転校生を呼び出して──────────。
「凛に危害を加えるやつは許さない。」
※王道学園モノですがBLかと言われるとL要素が少なすぎます。BLよりも王道学園の設定が好きなだけの腐った奴による小説です。
※簡潔にこの話を書くと嫌われからの総愛され系親衛隊隊長のことが推しとして大好きなクールビューティで寡黙な主人公が制裁現場を上手く推しを擁護して解決する話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる