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第五十六話 マッチョスタンビート
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逃げる前に言っておく!
私は今、起こっているイベントをほんのちょっぴり体験した。
い、いや…体験したというよりは全く理解を超えていたのだが…
あ…ありのまま今起こっている事を話します!
マッチョがポージングしながらローション塗れで追いかけてくる。
な…何を言っているか解らないと思いますが…。
私も何が起こっているか解らない。
股間がどうにかなりそうだった…断罪イベントとか告白イベントだとかそんなチャチなモノでは断じてなかった。
もっと恐ろしい片りんを味わったのだ…。
放課後、レナンジェスが街中を歩いているとTバックと靴だけを履いたローション塗れの一団に取り囲まれる。
『お前をマッチョの刑に処する!』
そう言うと一団はそう言いながらポージングする。
「何者だ…貴族に対して無礼であろう!」
レナンジェスが慌てて言うがマッチョ集団はポージングしながら距離を詰めて来た。
(まずい…)
レナンジェスは慌てて足元に高圧水流を発生させ建物の屋根へ飛びあがる。
『逃がすな!』
『Go west!!(破滅しろ)』
そう叫びながらマッチョは次々と肩車をしながら「マッチョの梯子」を作り出す。
しかしローションが滑って登ってこられない。
(逃げなければ…)
レナンジェスは慌てて逃げる。そして今回のイベントのキーを探す。
(それにしても…マッチョに追いかけられるイベントは無かったはずだ…)
そう考えながら王都中の掲示板を見て回るが特に手掛かりはない。
「王都に男の娘が満つる時、筋肉を愛する心あらば熱きローションを体に塗る。人、それを“マッチョ”と言う!」
不意に背後から声がした。振り返るとマッチョがポージングしながら語り掛けてくる。
「何者だ!」
レナンジェスは思わず叫ぶ。
「レナンジェス=ハックマンに名乗る名前は無い!」
「え?私だけに名乗らないという事?」
「そうとも言う」
そう言いながら背筋の筋肉を見せ付けるマッチョ。
「あの…目的は…」
「貴様のチアリーダー服で果てた者、乙女のHPを削られた者からの依頼だ!」
「それは王妃様の命令で…」
「フッ、この国の貴族や他国の女性間者からの依頼だよ」
「つまり私を暗殺するイベントか?」
「違うな。マッチョに目覚めさせるイベントだ!」
そう言いながらプロテインとダンベルを取り出すマッチョ。
「さあ、ここで筋トレして貰おうか!そしてお前もマッチョとなるのだ!!」
「それは面白い提案だ。だが断る!!」
レナンジェスはそう叫ぶと再び逃げ出す。
(大体、マッチョが好きな人も居れば細身の男性が好きな人も居るでしょうに。私はイケボの甘い囁きで耳を妊娠させるのが好きなのだ!あとはハーレムだ!!マッチョ嫌いの女子に嫌われたら更に好感度が下がるではないか!!)
心の中でそう叫びながらレナンジェスは逃げる。
王都ではマッチョがポージングしながらレナンジェスの行方を聞き回っている。
何故かパンツにチップを入れられているのが謎だ。
『夕方までに捕まえなければプロテインの供給が減るぞ!何としても捕まえろ!!』
マッチョ達はそう叫びながらレナンジェスを追いかけ回した。
「ここまで来れば大丈夫だろう」
レナンジェスは城壁の上で息を整える。
『甘いわ!』
今度は城壁の上をマッチョが走ってくる。
(逃げ道を塞がれた…)
レナンジェスは内心焦る。しかしマッチョ達はポージングしながら距離を詰めてくる。
「誰の差し金だ!」
『モブ貴族とモブ国家の命令だ!!』
話を聞いてみるとこの国の貴族や他国の貴族がプロテインの流通を阻害しているらしい。
『我等マッチョの生命線は死守する!!』
「あの…この国のプロテインの3割はレナンジェス領で作られているのですが…」
『残り7割はどうなる?』
「増産は出来ますが…」
その言葉にマッチョ達はポージングしながら雄叫びをあげる。
『それではプロテインの増産を!』
「はい…」
レナンジェスはそう答えながら今回のマッチョスタンビートの裏幕を問いただす。
『それは民衆の反乱で滅びた隣国の隣国だ。間者が男の娘に魅了され見えそうで見えないに心身を壊したらしい』
『更にプロテインを輸出しないと宣言した!故にプロテインの物価上昇が始まったのだ。それを止める為には“精神破壊兵器男の娘”を無力化する為にマッチョにしろと…』
『この国の貴族も力を貸して居たな。プロテインの買い占めと言う』
それだけを聞いてレナンジェスは父に手紙を書く。そしてプロテインの価格を下落させた。
3日後、とある貴族が破綻したらしい。幸い、モブ女子の家ではなかったのでレナンジェスは見なかった事にする。
更に数日後、ある国が滅びたそうな。原因は大量のプロテインを民衆に配給したら反乱が起こったらしい。そしてローション塗れで貴族を蹂躙したとか。
「マッチョ…それはこの世界の物理破壊兵器かもしれない…」
レナンジェスはガクブルと言う。
『そんな事よりマッチョ題材の漫画シナリオを早く書け!』
W王子に説教されるレナンジェス。一部、奥様がマッチョに嵌ったらしい。
『全く…騒動の中心は何時もお前だな!』
W王子はそう言いながらため息をついた。
私は今、起こっているイベントをほんのちょっぴり体験した。
い、いや…体験したというよりは全く理解を超えていたのだが…
あ…ありのまま今起こっている事を話します!
マッチョがポージングしながらローション塗れで追いかけてくる。
な…何を言っているか解らないと思いますが…。
私も何が起こっているか解らない。
股間がどうにかなりそうだった…断罪イベントとか告白イベントだとかそんなチャチなモノでは断じてなかった。
もっと恐ろしい片りんを味わったのだ…。
放課後、レナンジェスが街中を歩いているとTバックと靴だけを履いたローション塗れの一団に取り囲まれる。
『お前をマッチョの刑に処する!』
そう言うと一団はそう言いながらポージングする。
「何者だ…貴族に対して無礼であろう!」
レナンジェスが慌てて言うがマッチョ集団はポージングしながら距離を詰めて来た。
(まずい…)
レナンジェスは慌てて足元に高圧水流を発生させ建物の屋根へ飛びあがる。
『逃がすな!』
『Go west!!(破滅しろ)』
そう叫びながらマッチョは次々と肩車をしながら「マッチョの梯子」を作り出す。
しかしローションが滑って登ってこられない。
(逃げなければ…)
レナンジェスは慌てて逃げる。そして今回のイベントのキーを探す。
(それにしても…マッチョに追いかけられるイベントは無かったはずだ…)
そう考えながら王都中の掲示板を見て回るが特に手掛かりはない。
「王都に男の娘が満つる時、筋肉を愛する心あらば熱きローションを体に塗る。人、それを“マッチョ”と言う!」
不意に背後から声がした。振り返るとマッチョがポージングしながら語り掛けてくる。
「何者だ!」
レナンジェスは思わず叫ぶ。
「レナンジェス=ハックマンに名乗る名前は無い!」
「え?私だけに名乗らないという事?」
「そうとも言う」
そう言いながら背筋の筋肉を見せ付けるマッチョ。
「あの…目的は…」
「貴様のチアリーダー服で果てた者、乙女のHPを削られた者からの依頼だ!」
「それは王妃様の命令で…」
「フッ、この国の貴族や他国の女性間者からの依頼だよ」
「つまり私を暗殺するイベントか?」
「違うな。マッチョに目覚めさせるイベントだ!」
そう言いながらプロテインとダンベルを取り出すマッチョ。
「さあ、ここで筋トレして貰おうか!そしてお前もマッチョとなるのだ!!」
「それは面白い提案だ。だが断る!!」
レナンジェスはそう叫ぶと再び逃げ出す。
(大体、マッチョが好きな人も居れば細身の男性が好きな人も居るでしょうに。私はイケボの甘い囁きで耳を妊娠させるのが好きなのだ!あとはハーレムだ!!マッチョ嫌いの女子に嫌われたら更に好感度が下がるではないか!!)
心の中でそう叫びながらレナンジェスは逃げる。
王都ではマッチョがポージングしながらレナンジェスの行方を聞き回っている。
何故かパンツにチップを入れられているのが謎だ。
『夕方までに捕まえなければプロテインの供給が減るぞ!何としても捕まえろ!!』
マッチョ達はそう叫びながらレナンジェスを追いかけ回した。
「ここまで来れば大丈夫だろう」
レナンジェスは城壁の上で息を整える。
『甘いわ!』
今度は城壁の上をマッチョが走ってくる。
(逃げ道を塞がれた…)
レナンジェスは内心焦る。しかしマッチョ達はポージングしながら距離を詰めてくる。
「誰の差し金だ!」
『モブ貴族とモブ国家の命令だ!!』
話を聞いてみるとこの国の貴族や他国の貴族がプロテインの流通を阻害しているらしい。
『我等マッチョの生命線は死守する!!』
「あの…この国のプロテインの3割はレナンジェス領で作られているのですが…」
『残り7割はどうなる?』
「増産は出来ますが…」
その言葉にマッチョ達はポージングしながら雄叫びをあげる。
『それではプロテインの増産を!』
「はい…」
レナンジェスはそう答えながら今回のマッチョスタンビートの裏幕を問いただす。
『それは民衆の反乱で滅びた隣国の隣国だ。間者が男の娘に魅了され見えそうで見えないに心身を壊したらしい』
『更にプロテインを輸出しないと宣言した!故にプロテインの物価上昇が始まったのだ。それを止める為には“精神破壊兵器男の娘”を無力化する為にマッチョにしろと…』
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