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夏休み明け エロい体育祭 準備編
第206話 校長のありがたいアドバイス
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朝のホームルームはエロい命令に従う“誓約書”で一部の男子が盛り上がった。とはいえ、良い事ばかりじゃないのは彼らもわかっているようだ。
ホームルーム後にすぐ1限が始まり、みんな気持ちを切り替える。
「ねぇ満里奈。ちょっと聞きたいんだけど、さっきのホームルームで先生が言ってた『抑止力』って何?」
1限後の休憩時間になってすぐ、紬さんが声をかける。
「あんた、意味わからずに“そういう事”って言った訳?」
「だって聞ける空気じゃなかったんだもん!」
あの時の清水先生は感心してたからな。聞いたらでまかせなのがバレてしまう。
「簡単に言うと『仕返しが怖い』って事よ。無茶なお願いをすればするほど、それが自分に跳ね返ってくるんだから…」
かといって、エロい命令をしないとその人のムラムラは絶対収まらない。自分の性欲と相手の器の大きさを考慮した内容が求められる。
「なるほどね~。つまりドMの人は無茶なお願いをするって事か~」
「そんな感想になるのはあんただけじゃない?」
跳ね返りを強くするにはそれだけ強い命令をする事になるが、ドSとドMを兼用してる人っているのか? 大抵どっちかだと思うんだが…。
「伊草さん達、ちょっと良いかしら?」
いつの間にか清水先生が教室の教壇あたりにいて、俺達に声をかけてきた。
「どうかした?」
「昼休みにまた職員室に来てくれる?」
このパターンは前回(195話参照)と同じだろうな。今度こそ校長に怒られるのか…。
「わかった!」
「それじゃお願いね」
用が済んだ先生は教室を出る。
「あたし達、今度は怒られるんじゃない?」
「私もそう思ったところ。やっぱり強制力がある誓約書は無理かもね…」
誓約書がNGになったら、計画はだいぶ後退するぞ。ポイントを貯めて使おうとしても相手に拒否られるなら、ごく一部の人以外は貯めようとしないはず。
あまりにも少数になったら『エロい体育祭』として成立しない。別の案は…、今のところまったくないな。
「満里奈は心配し過ぎだって。ウチは逆に褒められると思うよ」
「褒める? そんな事考えもしなかった…」
「『実に良いアイディアじゃないか。採用しよう』みたいな感じになると予想!」
お堅い校長じゃないのは今までのやり取りでわかったが、それは楽観的過ぎると思う…。
昼休みになり、俺達は急いで昼食を完食した。それから職員室に行き、清水先生にアポを取ってもらってから校長室に入る。
「君達、何度も来てもらって悪いな」
「気にしなくて良いよ~」
むしろ申し訳ないのは俺達だ。何度も呼ばれるような事をしてすみません…。
俺達は校長の後にソファーに座って向かい合う。
「清水先生から『誓約書』の件を聞いたが、実に面白い事を考えるな」
「でしょ?」
紬さんはドヤ顔だが、まだ勝利は確定してないぞ…。
「一見無茶苦茶なように思えるが、互いをうまく牽制している。その話を聞いて、ぼくは『海外の銃社会』が頭をよぎったよ。正しいかどうかは別だがな」
「へぇ~」
紬さんは意味を分かってなさそうだ。後で満里奈さんに訊くと思う。
「仮に加減を知らない生徒がいたら、後で痛い目に遭ってもらおう。こういうのは言葉より実際に体験したほうがわかりやすいからな」
校長がすぐに否定しないという事は…。
「校長。誓約書はOKなの?」
「ぼくの立場ではOKしにくいのが本音だが、そうしないと生徒達を納得させるのは大変だろう?」
「そうなんだよ~。ポイントを貯めても使えなかったら意味ないしさ~」
ポイントを使えなかった生徒が文句を言うのは明らかだ。
「言うまでもないが、今年の体育祭は1回きりだ。生徒達に体育祭を良い思い出にしてもらいたいから、なるべくクレームが出ないようにしたい。…誓約書の件、よろしく頼む」
「任せてよ!」
本当に誓約書が何とかなるとは…。次に決めるのは野球拳以外の競技だな。土曜日のHで紬さんが言ってた『触れる系』が良いかも。
「ただ、この件は非常にデリケートだから今後もこまめに確認する事になるだろう。それも合わせて頼むよ」
「了解!」
本当はなくても何とかなるのがベストだが、そううまくはいかないか…。
誓約書の話が終わり、もうそろそろ教室に戻れると思った時…。
「瀬川君。突然で悪いが、君は連れの3人を怒られた事があるかな?」
詩織さん達を怒らせる? 意味不明だが、校長が聞いてるし…。
「ないと思います」
「それは良かった。ぼくが誓約書に反対しなかった理由に『女性を怒らせると怖い』がある。だから深刻に考えてなかったんだ」
女性を怒らせると怖いか…。最近だと紬さんの豹変が怖かった。(191話参照)
「おそらく、ほとんどの男子はスタイルが良くて大人しい女子に命令すると思う。だが、そういうタイプは怒ると意外に怖いぞ?」
詩織さん達女性陣の中で、そのタイプに最も近いのは満里奈さんだな。彼女が怒ってるところって見た事あったっけ?
「校長。それ実体験?」
「そうなんだよ。今日は時間がないから無理だが、気が向いたら話すかもな」
「気になるから絶対教えてね!」
ふと思ったが、怒ると怖いのは相手がやらかした内容によって変わるよな? その内容を知りたくなってきた。
「余計なお世話かもしれないが、意識しておくと良い」
「わかりました。アドバイスありがとうございます」
「話はこれで終わりだ」
今度こそ用件が済んだので、俺達は校長室を後にする。
ホームルーム後にすぐ1限が始まり、みんな気持ちを切り替える。
「ねぇ満里奈。ちょっと聞きたいんだけど、さっきのホームルームで先生が言ってた『抑止力』って何?」
1限後の休憩時間になってすぐ、紬さんが声をかける。
「あんた、意味わからずに“そういう事”って言った訳?」
「だって聞ける空気じゃなかったんだもん!」
あの時の清水先生は感心してたからな。聞いたらでまかせなのがバレてしまう。
「簡単に言うと『仕返しが怖い』って事よ。無茶なお願いをすればするほど、それが自分に跳ね返ってくるんだから…」
かといって、エロい命令をしないとその人のムラムラは絶対収まらない。自分の性欲と相手の器の大きさを考慮した内容が求められる。
「なるほどね~。つまりドMの人は無茶なお願いをするって事か~」
「そんな感想になるのはあんただけじゃない?」
跳ね返りを強くするにはそれだけ強い命令をする事になるが、ドSとドMを兼用してる人っているのか? 大抵どっちかだと思うんだが…。
「伊草さん達、ちょっと良いかしら?」
いつの間にか清水先生が教室の教壇あたりにいて、俺達に声をかけてきた。
「どうかした?」
「昼休みにまた職員室に来てくれる?」
このパターンは前回(195話参照)と同じだろうな。今度こそ校長に怒られるのか…。
「わかった!」
「それじゃお願いね」
用が済んだ先生は教室を出る。
「あたし達、今度は怒られるんじゃない?」
「私もそう思ったところ。やっぱり強制力がある誓約書は無理かもね…」
誓約書がNGになったら、計画はだいぶ後退するぞ。ポイントを貯めて使おうとしても相手に拒否られるなら、ごく一部の人以外は貯めようとしないはず。
あまりにも少数になったら『エロい体育祭』として成立しない。別の案は…、今のところまったくないな。
「満里奈は心配し過ぎだって。ウチは逆に褒められると思うよ」
「褒める? そんな事考えもしなかった…」
「『実に良いアイディアじゃないか。採用しよう』みたいな感じになると予想!」
お堅い校長じゃないのは今までのやり取りでわかったが、それは楽観的過ぎると思う…。
昼休みになり、俺達は急いで昼食を完食した。それから職員室に行き、清水先生にアポを取ってもらってから校長室に入る。
「君達、何度も来てもらって悪いな」
「気にしなくて良いよ~」
むしろ申し訳ないのは俺達だ。何度も呼ばれるような事をしてすみません…。
俺達は校長の後にソファーに座って向かい合う。
「清水先生から『誓約書』の件を聞いたが、実に面白い事を考えるな」
「でしょ?」
紬さんはドヤ顔だが、まだ勝利は確定してないぞ…。
「一見無茶苦茶なように思えるが、互いをうまく牽制している。その話を聞いて、ぼくは『海外の銃社会』が頭をよぎったよ。正しいかどうかは別だがな」
「へぇ~」
紬さんは意味を分かってなさそうだ。後で満里奈さんに訊くと思う。
「仮に加減を知らない生徒がいたら、後で痛い目に遭ってもらおう。こういうのは言葉より実際に体験したほうがわかりやすいからな」
校長がすぐに否定しないという事は…。
「校長。誓約書はOKなの?」
「ぼくの立場ではOKしにくいのが本音だが、そうしないと生徒達を納得させるのは大変だろう?」
「そうなんだよ~。ポイントを貯めても使えなかったら意味ないしさ~」
ポイントを使えなかった生徒が文句を言うのは明らかだ。
「言うまでもないが、今年の体育祭は1回きりだ。生徒達に体育祭を良い思い出にしてもらいたいから、なるべくクレームが出ないようにしたい。…誓約書の件、よろしく頼む」
「任せてよ!」
本当に誓約書が何とかなるとは…。次に決めるのは野球拳以外の競技だな。土曜日のHで紬さんが言ってた『触れる系』が良いかも。
「ただ、この件は非常にデリケートだから今後もこまめに確認する事になるだろう。それも合わせて頼むよ」
「了解!」
本当はなくても何とかなるのがベストだが、そううまくはいかないか…。
誓約書の話が終わり、もうそろそろ教室に戻れると思った時…。
「瀬川君。突然で悪いが、君は連れの3人を怒られた事があるかな?」
詩織さん達を怒らせる? 意味不明だが、校長が聞いてるし…。
「ないと思います」
「それは良かった。ぼくが誓約書に反対しなかった理由に『女性を怒らせると怖い』がある。だから深刻に考えてなかったんだ」
女性を怒らせると怖いか…。最近だと紬さんの豹変が怖かった。(191話参照)
「おそらく、ほとんどの男子はスタイルが良くて大人しい女子に命令すると思う。だが、そういうタイプは怒ると意外に怖いぞ?」
詩織さん達女性陣の中で、そのタイプに最も近いのは満里奈さんだな。彼女が怒ってるところって見た事あったっけ?
「校長。それ実体験?」
「そうなんだよ。今日は時間がないから無理だが、気が向いたら話すかもな」
「気になるから絶対教えてね!」
ふと思ったが、怒ると怖いのは相手がやらかした内容によって変わるよな? その内容を知りたくなってきた。
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