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『千玲』3日目~1泊2日のバイトを終えるまで
第121話 頼られたい千春さん
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ドラッグストアで千春さんが求める洗剤の詰め替えを買った後、もう1件寄る事になった。そこでの買い物が済めば、今回の手伝いは時間的に終了になる。
「次に買いたいのはカップ麺よ。朝は3人一緒に食べるけど、お昼はバラバラになる事が多くてね。余裕があまりないから買っておきたいの」
「それはお一人様何個までなんですか?」
助手席にいる月夜さんが尋ねる。
「確か…、3個だったと思うわ。そこのスーパーはさっきのドラッグストアと違って、精算する時に一緒にいても問題なく買えるみたい♪」
つまり俺達4人が近くにいる状態で精算すれば、3×4の最大12個のカップ麺を買えるのか。それだけあれば安心だな。
「そういえばさっき、真くんと満里奈ちゃん手を繋いでたわね♪」
精算前に離したから、見られたのはそれより前か。全然気付かなかった…。
「私も見てました。2人と同じ時期に朱里と手を繋いだ事を思い出します…」
満里奈さんが少し恥ずかしそうに見えるし、次は止めておこう。
――目的のスーパーに着いたみたいなので、駐車場に車をとめてから早速入る。
「真くん・満里奈ちゃん。何か欲しい物があったら買ってあげるわ♪」
「いえ、大丈夫です」
さっきの洗剤の詰め替えのお釣りに加え、活力サポートのサプリをもらったんだ。これ以上は申し訳ない。
「そう? これから買い物すれば見つかるかもね♪」
「――こういう時、伊草さんだったら欲しい物をどんどん言いそうですね」
「実際言いますよ、紬さんは」
言い過ぎて怒られるレベルかも。
「遠慮は大切ですが、時にはお言葉に甘えるのも大切な事です。そのバランスが世渡り上手になる秘訣かもしれませんよ?」
…千春さんが俺と満里奈さんを優しい目で見つめている。月夜さんがこんな事言う理由がわかったぞ。
「では、欲しい物が見つかったらお願いして良いですか?」
「わかったわ♪」
話がまとまったので千春さんに付いて行くと、カップ麺売り場に着いた。
「えーと、千夏ちゃんと玲君が好きなのはどこかしら?」
彼女はお目当てのカップ麺を見つけ次第、迷わずに買い物カゴに入れる。
「3種類を4つずつ買いますか?」
月夜さんがそう確認するまでボンヤリしていた。俺もカゴに入れるのを手伝わないと!
「ううん。玲君は同じのを4つで良いけど、私と千夏ちゃんは違うわ。好きなのとおいしそうな新製品を半々ぐらいで買う事が多いわね♪」
俺は玲さんと同じタイプだな。お気に入りを見つけたら、それ一筋になる事が多い。他を買っても、お気に入りを超える可能性は低いからだ。
「私が気になったのは…、これとこれね。千夏ちゃんは多分……、これが良さそう♪」
「千夏さんの好みを把握してるんですか? 凄いですね」
さすが母娘だ。
「そうでもないわ。たまに『これ微妙じゃない?』なんて言われる時もあるけど、話題になるから怒られた事は1回もないわね♪」
そんなやり取りができるなんて仲が良いな。
カップ麺12個を買い物カゴに入れた後、500ミリリットルのスポーツドリンクを4本買ってもらう事にした。帰る時に汗だくになるのは確定だから、絶対必要になる。帰る直前まで『千玲』の冷蔵庫で冷やしてもらおう。
買った物の精算を終え、俺達は車に戻る。そろそろ『千玲』に帰る時だ。
「今戻れば、8時40分頃になると思うわ。みんなのコスプレに何とか間に合いそう♪」
「良かったですね瀬川君」
「何でそこで俺に振るんですか?」
今回の件は俺関係ないんだが…。
「あの時、頭の中で妄想していたのでは? 瀬川君がお願いすれば、皆さんどんなコスプレも着てくれますよ」
「まこくんのためだったら、どんな恥ずかしい恰好も頑張るから♪」
「良かったわね~、真くん♪」
もしかしなくても、俺はからかわれてる? 別に嫌じゃないから良いけど…。
「――真くん・満里奈ちゃん、帰る時は私が駅まで送るからね。こんな暑い時に歩いて行くのは大変だから」
確かにそうだが、ここまで頼って良いのか? …でも、今の俺は詩織さん・満里奈さん・紬さんの事が最優先だ。千春さんへのお礼は別の機会にすれば良い。
「ありがとうございます。その時はよろしくお願いします」
「わかったわ。やっぱり頼られると気分が良いわね♪」
「私と朱里も瀬川君達に頼られるように精進しなくては…」
精進する事は俺達も変わらないぞ!
「真くん、今の内に言っておきたい事があるの」
千春さんにしては真面目なトーンだな…。
「何でしょうか?」
「沙織さんの浮気の件だけど、結果がどっちになっても支えてあげて欲しいの。疑う事は心だけじゃなくて体にも負担になるから」
「それは私も同感です。瀬川君だけで不安なら、3人の力も借りれば大丈夫でしょう」
詩織さん・満里奈さん・紬さんの力も絶対必要だ! 今は隣の席にいる満里奈さんにお願いしよう!
「満里奈さん。その時になったら、俺に力を貸してくれるか?」
「もちろん貸すから安心して」
「ありがとう」
時間を見つけて2人にもお願いしよう。
「さて、堅苦しい話はこれで終わり。真くんは『千玲』に着くまで、みんなのコスプレを想像してると良いわ♪」
さっきとの落差が凄いな…。そう思いつつも想像のネタはあるので、お言葉に甘えて楽しむとしよう。
「次に買いたいのはカップ麺よ。朝は3人一緒に食べるけど、お昼はバラバラになる事が多くてね。余裕があまりないから買っておきたいの」
「それはお一人様何個までなんですか?」
助手席にいる月夜さんが尋ねる。
「確か…、3個だったと思うわ。そこのスーパーはさっきのドラッグストアと違って、精算する時に一緒にいても問題なく買えるみたい♪」
つまり俺達4人が近くにいる状態で精算すれば、3×4の最大12個のカップ麺を買えるのか。それだけあれば安心だな。
「そういえばさっき、真くんと満里奈ちゃん手を繋いでたわね♪」
精算前に離したから、見られたのはそれより前か。全然気付かなかった…。
「私も見てました。2人と同じ時期に朱里と手を繋いだ事を思い出します…」
満里奈さんが少し恥ずかしそうに見えるし、次は止めておこう。
――目的のスーパーに着いたみたいなので、駐車場に車をとめてから早速入る。
「真くん・満里奈ちゃん。何か欲しい物があったら買ってあげるわ♪」
「いえ、大丈夫です」
さっきの洗剤の詰め替えのお釣りに加え、活力サポートのサプリをもらったんだ。これ以上は申し訳ない。
「そう? これから買い物すれば見つかるかもね♪」
「――こういう時、伊草さんだったら欲しい物をどんどん言いそうですね」
「実際言いますよ、紬さんは」
言い過ぎて怒られるレベルかも。
「遠慮は大切ですが、時にはお言葉に甘えるのも大切な事です。そのバランスが世渡り上手になる秘訣かもしれませんよ?」
…千春さんが俺と満里奈さんを優しい目で見つめている。月夜さんがこんな事言う理由がわかったぞ。
「では、欲しい物が見つかったらお願いして良いですか?」
「わかったわ♪」
話がまとまったので千春さんに付いて行くと、カップ麺売り場に着いた。
「えーと、千夏ちゃんと玲君が好きなのはどこかしら?」
彼女はお目当てのカップ麺を見つけ次第、迷わずに買い物カゴに入れる。
「3種類を4つずつ買いますか?」
月夜さんがそう確認するまでボンヤリしていた。俺もカゴに入れるのを手伝わないと!
「ううん。玲君は同じのを4つで良いけど、私と千夏ちゃんは違うわ。好きなのとおいしそうな新製品を半々ぐらいで買う事が多いわね♪」
俺は玲さんと同じタイプだな。お気に入りを見つけたら、それ一筋になる事が多い。他を買っても、お気に入りを超える可能性は低いからだ。
「私が気になったのは…、これとこれね。千夏ちゃんは多分……、これが良さそう♪」
「千夏さんの好みを把握してるんですか? 凄いですね」
さすが母娘だ。
「そうでもないわ。たまに『これ微妙じゃない?』なんて言われる時もあるけど、話題になるから怒られた事は1回もないわね♪」
そんなやり取りができるなんて仲が良いな。
カップ麺12個を買い物カゴに入れた後、500ミリリットルのスポーツドリンクを4本買ってもらう事にした。帰る時に汗だくになるのは確定だから、絶対必要になる。帰る直前まで『千玲』の冷蔵庫で冷やしてもらおう。
買った物の精算を終え、俺達は車に戻る。そろそろ『千玲』に帰る時だ。
「今戻れば、8時40分頃になると思うわ。みんなのコスプレに何とか間に合いそう♪」
「良かったですね瀬川君」
「何でそこで俺に振るんですか?」
今回の件は俺関係ないんだが…。
「あの時、頭の中で妄想していたのでは? 瀬川君がお願いすれば、皆さんどんなコスプレも着てくれますよ」
「まこくんのためだったら、どんな恥ずかしい恰好も頑張るから♪」
「良かったわね~、真くん♪」
もしかしなくても、俺はからかわれてる? 別に嫌じゃないから良いけど…。
「――真くん・満里奈ちゃん、帰る時は私が駅まで送るからね。こんな暑い時に歩いて行くのは大変だから」
確かにそうだが、ここまで頼って良いのか? …でも、今の俺は詩織さん・満里奈さん・紬さんの事が最優先だ。千春さんへのお礼は別の機会にすれば良い。
「ありがとうございます。その時はよろしくお願いします」
「わかったわ。やっぱり頼られると気分が良いわね♪」
「私と朱里も瀬川君達に頼られるように精進しなくては…」
精進する事は俺達も変わらないぞ!
「真くん、今の内に言っておきたい事があるの」
千春さんにしては真面目なトーンだな…。
「何でしょうか?」
「沙織さんの浮気の件だけど、結果がどっちになっても支えてあげて欲しいの。疑う事は心だけじゃなくて体にも負担になるから」
「それは私も同感です。瀬川君だけで不安なら、3人の力も借りれば大丈夫でしょう」
詩織さん・満里奈さん・紬さんの力も絶対必要だ! 今は隣の席にいる満里奈さんにお願いしよう!
「満里奈さん。その時になったら、俺に力を貸してくれるか?」
「もちろん貸すから安心して」
「ありがとう」
時間を見つけて2人にもお願いしよう。
「さて、堅苦しい話はこれで終わり。真くんは『千玲』に着くまで、みんなのコスプレを想像してると良いわ♪」
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