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第4話
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翌朝、清々しい陽射しの中、私たちは家を後にした。
玄関にはアクアやイルたち精霊とケイが整列して見送っている。
「行ってくるね」
私が軽く手を振ると精霊たちは深々と頭を下げケイが
「いってらっしゃ~い」
と手を振って言った。
ダンジョンまでの道すがら、私の胸に様々な想いが交錯していた。
懐かしい故郷への郷愁と未知なる出会いへの不安。
それでも私の歩みは止まらない。
これからどんな真実が待っているのだろうか、そんな思いを抱きつつ、一行はダンジョン入口へと向かった。
---
「ママ、なんかすごい人が多いね」
マリが周囲を警戒しながら呟く。
確かに普段より多くの人々が行き交っていた。
カイトは鋭い視線で周囲を窺いながら冷静に応える。
「おそらく地球の人たちが増えているんだろう」
ダンジョン入口付近には、これまで見たことのない制服姿の人々が立っている。
腕章には『地球・ラキナ共同管理局』と書かれている。
どうやら監視目的ではないようで、どちらかといえば案内係のようだ。
「あれ?皆さん随分と綺麗なお洋服ですね」
マリが小声で私に耳打ちする。
言われてみると確かに地球側の人々は、フォノンの冒険者たちと比べてずっと現代的なデザインの衣服を身にまとっている。
特に若い女性たちのスカートやパンツは機能的でありながら洗練された印象だ。
「そう言えば、母さんは地球時代どんな服を着ていたんですか?」
カイトが好奇心に満ちた表情で尋ねた。
私は遠くを見つめながら答えた。
「んー、学校に行く時は制服を着ていたけど、だいたいはシンプルなTシャツとかスカートだったかしらね……」
思い出に浸りかける私の思考を遮るように、一人の管理局スタッフが近づいてきた。
「こんにちは、地球・ラキナダンジョン探索の初回登録はこちらになります」
若い女性スタッフが微笑みながらカウンターを指差す。
三人が向き直ると、そこには一枚の鉄板のようなプレートが置かれていた。
表面には半透明の魔法陣が浮かんでいる。
「冒険者カードをお持ちの方は、そちらに提示していただければ自動的に新しい『探索者カード』に変換されます。新たに取得される方はこちらの新しいカードを掲示してください」
「これは便利そうだな」
カイトが興味深そうに鉄板を眺めた。
マリが率先して自身のSランク冒険者カードを鉄板にかざした。
すると金属板がかすかに光を放ち、カードの表面に新たな紋様が刻まれていく。
『探索者カード:マリ・カザハナ / ランクS』
『クラス:聖女』
『スキル:聖魔法、水魔法、棒術』
続いてカイトがカードをかざすと同様の反応があった。
『探索者カード:カイト・カザハナ / ランクS』
『クラス:魔法剣士』
『スキル:剣術、雷魔法、風魔法』
最後に私が取り出したのは200年前に作り目立たないようにランクをあまり上げずに身分証明書として使う為に精霊達と作ったギルドカードだった。
スキルがバレると面倒なので偽装スキルを併用してデータを書き換えた。
『探索者カード:レーナ・カザハナ / ランクC』
『クラス:魔法剣士』
『スキル:剣の達人、風魔法、水魔法』
「お母さんだけC級?」
カイトが不思議そうに首を傾げる。
「ふふ、母さんはあえて低くしてるのよ」
私は意味ありげにウインクした。
本物のSSSランクという情報を広めるわけにはいかない。
手続きを済ませ、三人はダンジョン入口へ入り、時空の歪みへ向かった。
ゆらゆらと空間が波打つ不思議な光景に、カイトとマリは少し緊張の面持ちで立ち尽くした。
私は静かに手を伸ばし時空の膜をそっと押し開けるように進んだ。
「怖がらなくても大丈夫よ」
私の言葉に背中を押されるように二人は後に続いた。
玄関にはアクアやイルたち精霊とケイが整列して見送っている。
「行ってくるね」
私が軽く手を振ると精霊たちは深々と頭を下げケイが
「いってらっしゃ~い」
と手を振って言った。
ダンジョンまでの道すがら、私の胸に様々な想いが交錯していた。
懐かしい故郷への郷愁と未知なる出会いへの不安。
それでも私の歩みは止まらない。
これからどんな真実が待っているのだろうか、そんな思いを抱きつつ、一行はダンジョン入口へと向かった。
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「ママ、なんかすごい人が多いね」
マリが周囲を警戒しながら呟く。
確かに普段より多くの人々が行き交っていた。
カイトは鋭い視線で周囲を窺いながら冷静に応える。
「おそらく地球の人たちが増えているんだろう」
ダンジョン入口付近には、これまで見たことのない制服姿の人々が立っている。
腕章には『地球・ラキナ共同管理局』と書かれている。
どうやら監視目的ではないようで、どちらかといえば案内係のようだ。
「あれ?皆さん随分と綺麗なお洋服ですね」
マリが小声で私に耳打ちする。
言われてみると確かに地球側の人々は、フォノンの冒険者たちと比べてずっと現代的なデザインの衣服を身にまとっている。
特に若い女性たちのスカートやパンツは機能的でありながら洗練された印象だ。
「そう言えば、母さんは地球時代どんな服を着ていたんですか?」
カイトが好奇心に満ちた表情で尋ねた。
私は遠くを見つめながら答えた。
「んー、学校に行く時は制服を着ていたけど、だいたいはシンプルなTシャツとかスカートだったかしらね……」
思い出に浸りかける私の思考を遮るように、一人の管理局スタッフが近づいてきた。
「こんにちは、地球・ラキナダンジョン探索の初回登録はこちらになります」
若い女性スタッフが微笑みながらカウンターを指差す。
三人が向き直ると、そこには一枚の鉄板のようなプレートが置かれていた。
表面には半透明の魔法陣が浮かんでいる。
「冒険者カードをお持ちの方は、そちらに提示していただければ自動的に新しい『探索者カード』に変換されます。新たに取得される方はこちらの新しいカードを掲示してください」
「これは便利そうだな」
カイトが興味深そうに鉄板を眺めた。
マリが率先して自身のSランク冒険者カードを鉄板にかざした。
すると金属板がかすかに光を放ち、カードの表面に新たな紋様が刻まれていく。
『探索者カード:マリ・カザハナ / ランクS』
『クラス:聖女』
『スキル:聖魔法、水魔法、棒術』
続いてカイトがカードをかざすと同様の反応があった。
『探索者カード:カイト・カザハナ / ランクS』
『クラス:魔法剣士』
『スキル:剣術、雷魔法、風魔法』
最後に私が取り出したのは200年前に作り目立たないようにランクをあまり上げずに身分証明書として使う為に精霊達と作ったギルドカードだった。
スキルがバレると面倒なので偽装スキルを併用してデータを書き換えた。
『探索者カード:レーナ・カザハナ / ランクC』
『クラス:魔法剣士』
『スキル:剣の達人、風魔法、水魔法』
「お母さんだけC級?」
カイトが不思議そうに首を傾げる。
「ふふ、母さんはあえて低くしてるのよ」
私は意味ありげにウインクした。
本物のSSSランクという情報を広めるわけにはいかない。
手続きを済ませ、三人はダンジョン入口へ入り、時空の歪みへ向かった。
ゆらゆらと空間が波打つ不思議な光景に、カイトとマリは少し緊張の面持ちで立ち尽くした。
私は静かに手を伸ばし時空の膜をそっと押し開けるように進んだ。
「怖がらなくても大丈夫よ」
私の言葉に背中を押されるように二人は後に続いた。
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