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113.催眠の魔法(1)
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「陛下と母上との馴れ初めを聞きたいのです。いつもお2人は仲が良くて憧れているので…。」
(この国は先先代から側室を持たなくなり、女性1人を生涯大事にする姿が良しとされる時代になった。元王妃が亡くなった時にあの陛下が耐えられない程に愛していた存在がいるのに何故母上を側室にしたのか…今考えてみれば違和感がある。)
陛下はシリウスをじっと見つめていたが少し経つと話し始めた。
「そうだな…サラとは従兄弟同士だったから小さい頃から一緒にいてね。妹のような存在だったが…ある日ルナ、元王妃と結婚した後にサラが誘拐事件にあってしまって、それからは引きこもがちなサラの相談に乗ったりと一緒にいる事が多くなって彼女を愛しく思うようになってしまったんだ。」
「そんな過去があったんですね…。貴重なお話をありがとうございます。」
(あの母上が誘拐事件に…?誘拐される前に阻止出来そうなあの人が…)
ドアのノックの音が聞こえ、侍従が入ってくる。
「王妃殿下がいらっしゃいました。」
「あぁ。入りなさい。」
「陛下、シリウスお待たせいたしましたわ。」
「サラ、今日も変わらず美しいな。」
「ありがとうございます陛下。いつもお褒めの言葉嬉しいですわ。今日は私が用意したお茶をお出ししますわね。」
「あぁ、あのお茶か。久しぶりだな…昔はシリウスとサラと3人でお茶をしていたもんだ。確か、ミナード産のお茶だったか?」
「覚えて下さっていたのね…!嬉しいですわ陛下。
このお茶はミナード産の貴重なお茶で『リケル』というお茶ですわ。独特な香りがしますが飲むと頭も体もスッキリした気持ちになると言われています。」
「僕もこのお茶を飲んだ事が…?記憶にないんですがもしかしたら小さい頃でしょうか?」
「そうねぇ。小さい頃は3人でよくお茶してたわよ。…シリウスは覚えていないのね。」
王妃は陛下とシリウス用のカップにお茶を注ぐ。
「今回もサラが入れてくれるなんて…更に贅沢なお茶になったな。」
「まぁ!陛下はいつも返す言葉がお上手ですわね。」
2人の仲はとても睦まじく感じていた。
だがシリウスだけはそこに違和感を隠せなかった。
「シリウスもどうぞ。貴方に飲ませるのも久しぶりだわ。」
「…ありがとうございます。」
シリウスはカップを手に持った。口に運ぶ途中その手は止まった。
(母上が何か企んでいる時は必ずお茶が出ている…元王妃様が亡くなった原因である兄さんが暴走起こした時もお茶会だった。陛下も母上とよくお茶を飲んでいたようだし、スレイちゃんを離宮に閉じ込めた時も…もしかしたらこのお茶だって…)
「どうしたのシリウス?あまりお気に召さないかしら?」
チラッと陛下を見るとお茶を飲もうとしていた。
「いえ、陛下より先に飲むのはよくないので…」
「シリウス、気にするな。今は家族としてここにいる。楽にしなさい。」
「ありがとうございます。」
シリウスは一口コクッとリケルを飲んだ。
(この国は先先代から側室を持たなくなり、女性1人を生涯大事にする姿が良しとされる時代になった。元王妃が亡くなった時にあの陛下が耐えられない程に愛していた存在がいるのに何故母上を側室にしたのか…今考えてみれば違和感がある。)
陛下はシリウスをじっと見つめていたが少し経つと話し始めた。
「そうだな…サラとは従兄弟同士だったから小さい頃から一緒にいてね。妹のような存在だったが…ある日ルナ、元王妃と結婚した後にサラが誘拐事件にあってしまって、それからは引きこもがちなサラの相談に乗ったりと一緒にいる事が多くなって彼女を愛しく思うようになってしまったんだ。」
「そんな過去があったんですね…。貴重なお話をありがとうございます。」
(あの母上が誘拐事件に…?誘拐される前に阻止出来そうなあの人が…)
ドアのノックの音が聞こえ、侍従が入ってくる。
「王妃殿下がいらっしゃいました。」
「あぁ。入りなさい。」
「陛下、シリウスお待たせいたしましたわ。」
「サラ、今日も変わらず美しいな。」
「ありがとうございます陛下。いつもお褒めの言葉嬉しいですわ。今日は私が用意したお茶をお出ししますわね。」
「あぁ、あのお茶か。久しぶりだな…昔はシリウスとサラと3人でお茶をしていたもんだ。確か、ミナード産のお茶だったか?」
「覚えて下さっていたのね…!嬉しいですわ陛下。
このお茶はミナード産の貴重なお茶で『リケル』というお茶ですわ。独特な香りがしますが飲むと頭も体もスッキリした気持ちになると言われています。」
「僕もこのお茶を飲んだ事が…?記憶にないんですがもしかしたら小さい頃でしょうか?」
「そうねぇ。小さい頃は3人でよくお茶してたわよ。…シリウスは覚えていないのね。」
王妃は陛下とシリウス用のカップにお茶を注ぐ。
「今回もサラが入れてくれるなんて…更に贅沢なお茶になったな。」
「まぁ!陛下はいつも返す言葉がお上手ですわね。」
2人の仲はとても睦まじく感じていた。
だがシリウスだけはそこに違和感を隠せなかった。
「シリウスもどうぞ。貴方に飲ませるのも久しぶりだわ。」
「…ありがとうございます。」
シリウスはカップを手に持った。口に運ぶ途中その手は止まった。
(母上が何か企んでいる時は必ずお茶が出ている…元王妃様が亡くなった原因である兄さんが暴走起こした時もお茶会だった。陛下も母上とよくお茶を飲んでいたようだし、スレイちゃんを離宮に閉じ込めた時も…もしかしたらこのお茶だって…)
「どうしたのシリウス?あまりお気に召さないかしら?」
チラッと陛下を見るとお茶を飲もうとしていた。
「いえ、陛下より先に飲むのはよくないので…」
「シリウス、気にするな。今は家族としてここにいる。楽にしなさい。」
「ありがとうございます。」
シリウスは一口コクッとリケルを飲んだ。
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