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第9章 嵐の前に
6. 戦いへ向けて
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「……ところで、兄上。ひとつ許可をいただきたいのですが」
「なんだ?」
「何日かの外出許可をいただきたいのです。行き先は魔族の隠れ里です」
「魔族の……?」
兄上のからだから不穏な魔力が漏れ出で始めた。
怖い……絶大な魔力の持ち主は、負のオーラも半端ない。
「き、危険な場所ではないので、ご安心ください!魔族の里には魔法に秀でる者が多いと聞きますので、サナトリオルムについて、何か有益な情報が得られるやもと思いまして……」
「……たしかに、人間よりはるかに長命な魔族であれば、可能性はあるな。一緒に行ってやりたいが……私はあそこでは歓迎されぬか……」
兄上は里の門を魔法で木端微塵にしてしまったと聞いている。俺たちを心配するためだったとはいえ、里の人たちの気持ちを考えると出入り禁止はしょうがない。
「兄上は政務にご注力ください。ジンが里の出身者ですし、こちらは心配ありません」
ニケも連れて行くつもりだということは、兄上には黙っておいたほうがいいだろう。
「アイツか……ノア……ほんとうに大丈夫か?」
「はい。里の人たちもいい人ばかりですし、何も心配ないですよ」
「とはいえ……魔族だぞ?人間の血を好み、かつては人間を奴隷として扱っていた時代を持つ忌むべき種族だ……。それに、里の近くにはサナトリオルムが化けていた竜が住処としていた山があったではないか。おまえを探し始めた日、真っ先にそこへ向かい、山ごと粉砕しておいたが、アイツがまた戻ってきたらどうする!?ああ、そんな危険な場所へおまえを行かせるなど、私には耐えられない!万が一、ルクスに続いておまえまで失うことになったら私は……」
山……?粉砕……?
衝撃的な新情報について問い質したいが、今は兄上を説得しなければ……
「昔は残虐な種族だったのかもしれませんが、今は平和を望む穏やかな種族へと変わったようですよ。実際に彼らと話をしましたが、少しも危険を感じませんでした。おそらく、あの里は穏やかな性質を持つ魔族たちの共同体なのです。だから兄上、どうかそんなに心配しないでください」
「ああ……それは無理な話だ。おまえと何日もまた離れ離れになるなど、考えただけでも私は心配で、いてもたってもいられなくなりそうだ……!」
気を強く持ってください、兄上……
「そうだ。せめて、ラウルスを護衛に付けよう。あいつは魔法にも長けているし、何かと役にも立つだろう」
「ラウルスを!?でも、彼は騎士団長としての責務に追われ、忙しいのでは……」
「問題ない。行かねば私が代わりに行くと言えば折れるはずだ」
それは――そうだろうな……
ラウルス……ごめん……
翌日――
俺、ジン、ニケ、そしてラウルスの四人は転移魔法で魔族の隠れ里へと降り立った。
ジンが岩壁の前で呪文を唱えると、目くらましの岩は消え去った。
代わりに目の前に現れたのは、壊れた門の修理に勤しむ魔族たちだった。
「ジンか……」
「みんな久しぶり。元気にしてた?」
「おまえの仲間が門を壊してくれたおかげで、こっちは散々だ」
「まあまあ。そのお詫びに活きのいい騎士たちの血を分けてもらえたんだから、その件はそれで手打ちになったでしょ?」
そんな取引があったのか……魔族も中々ちゃっかりしている。
「慣れない門の修理は骨が折れるんだ。愚痴くらい言わせてくれ」
「はいはい」
「ところで今日は何の用だ?もう厄介ごとはごめんだぞ」
「やれやれ……期待に応えられなくて悪いが、今回は魔法について調べ物をしにきただけだよ。中に入ってもいい?」
「ふーん……大人しく過ごしてくれるのならば問題はない。入っていいぞ」
岩を掘って造られた通路を抜けた先には、以前と変わらず平和な魔族の里の風景が広がっていた。
ジンが長老にかけ合い、村に保管されている貴重な書物の閲覧を許された。
「けっこう渋られたんですけど。つかれた~」
「おつかれ、ジン」
「え~それだけ?ごほうびほしいな~」
「……ゴホン」
ラウルスがわざとらしく咳をした。
「ご、ご主人様のお役に立つことができ、僥倖ですっ!」
兄上はこういった場面を想定してラウルスを同行させたのだろうか……
里の書庫の蔵書は長命な魔族が長年に渡って収集してきたものらしく、相当な年季の入ったものや見るからに怪しげなもの、魔法によって封印が施されたものまで……貴重な書物が多数所蔵されていた。
「これは……時間がかかりそうだね」
同じ姿勢で書物を読み続けたせいで凝ってしまった肩をほぐしながら、ニケがポツリと呟いた。
「里ができたのって千年以上前だし。その間に年々と増えてきたからね~」
「しかも、昔の言葉遣いっていうか記述って、どうにも読みづらいよなあ……」
俺たちは数多の本の山の中から、厄災やサナトリオルムに書かれた記述はないかと探したが、これといった成果は得られなかった。
「ノア、そろそろ時間です」
「もうこんな時間か……」
ラウルスに促され、俺は作業を中断した。
兄上からのお達しで、俺は夜は城に帰って休むこと、一日ごとに休みを取ることを約束させられていた。
過保護が重たい……
「ふたりはどうする?」
「僕はしばらくここにいるよ」
「俺も……ウィルとエトワールの修行につきあわされるより、こっちの方がまだ楽だし~」
あのふたり……そんなに無茶な修行をしているんだろうか。
明日はふたりの様子を見に行ってみようかな……
「なんだ?」
「何日かの外出許可をいただきたいのです。行き先は魔族の隠れ里です」
「魔族の……?」
兄上のからだから不穏な魔力が漏れ出で始めた。
怖い……絶大な魔力の持ち主は、負のオーラも半端ない。
「き、危険な場所ではないので、ご安心ください!魔族の里には魔法に秀でる者が多いと聞きますので、サナトリオルムについて、何か有益な情報が得られるやもと思いまして……」
「……たしかに、人間よりはるかに長命な魔族であれば、可能性はあるな。一緒に行ってやりたいが……私はあそこでは歓迎されぬか……」
兄上は里の門を魔法で木端微塵にしてしまったと聞いている。俺たちを心配するためだったとはいえ、里の人たちの気持ちを考えると出入り禁止はしょうがない。
「兄上は政務にご注力ください。ジンが里の出身者ですし、こちらは心配ありません」
ニケも連れて行くつもりだということは、兄上には黙っておいたほうがいいだろう。
「アイツか……ノア……ほんとうに大丈夫か?」
「はい。里の人たちもいい人ばかりですし、何も心配ないですよ」
「とはいえ……魔族だぞ?人間の血を好み、かつては人間を奴隷として扱っていた時代を持つ忌むべき種族だ……。それに、里の近くにはサナトリオルムが化けていた竜が住処としていた山があったではないか。おまえを探し始めた日、真っ先にそこへ向かい、山ごと粉砕しておいたが、アイツがまた戻ってきたらどうする!?ああ、そんな危険な場所へおまえを行かせるなど、私には耐えられない!万が一、ルクスに続いておまえまで失うことになったら私は……」
山……?粉砕……?
衝撃的な新情報について問い質したいが、今は兄上を説得しなければ……
「昔は残虐な種族だったのかもしれませんが、今は平和を望む穏やかな種族へと変わったようですよ。実際に彼らと話をしましたが、少しも危険を感じませんでした。おそらく、あの里は穏やかな性質を持つ魔族たちの共同体なのです。だから兄上、どうかそんなに心配しないでください」
「ああ……それは無理な話だ。おまえと何日もまた離れ離れになるなど、考えただけでも私は心配で、いてもたってもいられなくなりそうだ……!」
気を強く持ってください、兄上……
「そうだ。せめて、ラウルスを護衛に付けよう。あいつは魔法にも長けているし、何かと役にも立つだろう」
「ラウルスを!?でも、彼は騎士団長としての責務に追われ、忙しいのでは……」
「問題ない。行かねば私が代わりに行くと言えば折れるはずだ」
それは――そうだろうな……
ラウルス……ごめん……
翌日――
俺、ジン、ニケ、そしてラウルスの四人は転移魔法で魔族の隠れ里へと降り立った。
ジンが岩壁の前で呪文を唱えると、目くらましの岩は消え去った。
代わりに目の前に現れたのは、壊れた門の修理に勤しむ魔族たちだった。
「ジンか……」
「みんな久しぶり。元気にしてた?」
「おまえの仲間が門を壊してくれたおかげで、こっちは散々だ」
「まあまあ。そのお詫びに活きのいい騎士たちの血を分けてもらえたんだから、その件はそれで手打ちになったでしょ?」
そんな取引があったのか……魔族も中々ちゃっかりしている。
「慣れない門の修理は骨が折れるんだ。愚痴くらい言わせてくれ」
「はいはい」
「ところで今日は何の用だ?もう厄介ごとはごめんだぞ」
「やれやれ……期待に応えられなくて悪いが、今回は魔法について調べ物をしにきただけだよ。中に入ってもいい?」
「ふーん……大人しく過ごしてくれるのならば問題はない。入っていいぞ」
岩を掘って造られた通路を抜けた先には、以前と変わらず平和な魔族の里の風景が広がっていた。
ジンが長老にかけ合い、村に保管されている貴重な書物の閲覧を許された。
「けっこう渋られたんですけど。つかれた~」
「おつかれ、ジン」
「え~それだけ?ごほうびほしいな~」
「……ゴホン」
ラウルスがわざとらしく咳をした。
「ご、ご主人様のお役に立つことができ、僥倖ですっ!」
兄上はこういった場面を想定してラウルスを同行させたのだろうか……
里の書庫の蔵書は長命な魔族が長年に渡って収集してきたものらしく、相当な年季の入ったものや見るからに怪しげなもの、魔法によって封印が施されたものまで……貴重な書物が多数所蔵されていた。
「これは……時間がかかりそうだね」
同じ姿勢で書物を読み続けたせいで凝ってしまった肩をほぐしながら、ニケがポツリと呟いた。
「里ができたのって千年以上前だし。その間に年々と増えてきたからね~」
「しかも、昔の言葉遣いっていうか記述って、どうにも読みづらいよなあ……」
俺たちは数多の本の山の中から、厄災やサナトリオルムに書かれた記述はないかと探したが、これといった成果は得られなかった。
「ノア、そろそろ時間です」
「もうこんな時間か……」
ラウルスに促され、俺は作業を中断した。
兄上からのお達しで、俺は夜は城に帰って休むこと、一日ごとに休みを取ることを約束させられていた。
過保護が重たい……
「ふたりはどうする?」
「僕はしばらくここにいるよ」
「俺も……ウィルとエトワールの修行につきあわされるより、こっちの方がまだ楽だし~」
あのふたり……そんなに無茶な修行をしているんだろうか。
明日はふたりの様子を見に行ってみようかな……
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