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第十九章
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ー前回までのあらすじー
結衣と文哉は唇を重ねていた。結衣は文哉の口の中に舌を入れた。文哉は結衣の舌に吸いついた。
二人は舌を絡ませてべロキスを始めた。
二人はお互いの愛を確かめあった。
「文哉、好きよ。愛してる」
「結衣、俺も好きだよ。愛してるよ」
そういうと文哉は結衣をベッドの上で対面座位にし、抱き合った。結衣は喘ぎ声を出し始めた。「ハァ~、ハァ、ハァ~」
文哉は結衣の喘ぎ声を聞いて興奮した。
二人はお互いの愛を確かめ合い、二人の心は癒されたのであった。
ー前回までのあらすじENDー
翌日から結衣の練習は4回転ジャンプへ向けての練習に重きを置いた。そのためには足のしなやかさと体のバランス、そしてミスの無い着氷である。
文哉は明らかに両足で着氷した場合はGOEマイナス3であることを認識していた。
これは結構厳しい減点なのだ。
フリーレッグが少し氷にかすってしまったという程度だと、GOEのマイナスは1である。他に優れている加点要素があれば1よりも少ない減点になる場合もある。
今回は減点されないようにするための練習である。もし回転が少し足りなかった場合も基礎点の7割が貰うことが出来る。転倒しても回転が足りていれば致命的な減点にはならない。
文哉は結衣の回転不足で転倒しないように、いつも注意していた。
先日、フィギュアスケート連盟から文哉のもとにフィギュアスケートの採点法について、書面で連絡があった。
その概要について、結衣と史花に説明をしたのだ。採点法は大きくは、2003年シーズンから用いられているISUジャッジングシステムと2002年シーズンまで用いられていた6.0システムに分けられる。
《ISUジャッジングシステムについて》
ISUジャッジングシステム=コード・オブ・ポイント (CoP)は、国際スケート連盟 (ISU) が規定しているフィギュアスケート競技の採点法である。
6.0システムに対する呼称として、「new judging system(新採点システム)」と記載されることもあったが、2007年以降にISUが公開した文書にこの呼称は使われていない。近年では「International Judging System」とも呼称されている。
ISUジャッジングシステム策定以前、毎年行われるISU総会において6.0システムに替わる採点法の素案やアイデアが提案されることは珍しくなく、1994年よりISU会長に就任しているオッタビオ・チンクアンタも採点法としての規定性が大きく欠ける6.0システムによる競技運営が限界に近づいていることを懸念していたが、採点法の大幅変更は基本的に足踏みを続けていた。
そのような状況においてソルトレークシティオリンピックのフィギュアスケート・スキャンダルが発生、競技から主観性を極力排除することを目的に、現在の採点法であるISUジャッジングシステムへと繋がる採点法改革の流れは一気に加速した。ISUが新たな採点法の最初の素案を開示したのは、問題となったペア競技が行われたわずか一週間後というスピード開示であった。ISUジャッジングシステムの原型となったルールは2003-2004シーズンのISUグランプリシリーズにて試験導入され、その後の2004年6月の総会で賛成多数で可決、2004-2005シーズンより正式に導入された。
ISUジャッジングシステムでは各種目毎に技術点、構成点、|ディダクション》減点》を算出し、それらを合計した総合得点によって勝敗が決する。なお総合得点が同点だった場合は、フリースケーティングまたはフリーダンスの得点が高い選手が上位に、それぞれの種目においては同点だった場合は構成点の高い方が上位となり、構成点も同点の場合には同一順位とされる。
【技術点】
技術点は選手が実行した各規定要素に対して与えられる得点の合計点である。
各要素の得点は基礎点とGOE(Grade Of Execution)によって以下の手順で算出される。
技術審判が選手の実行した要素の種類、回転数、レベルを判定する。これは必要に応じて演技後にスロー再生で確認する。ここで、その要素に対応した基礎点が決まる。
演技審判が技のできばえを、-5から+5の11段階のGOEで評価する。
各要素毎に、最高評価及び最低評価を与えた演技審判の評価が除外される。
残された審判が与えた評価を、ISU規則322号の表に基づいて点数に変換する。
変換された数値の平均値を算出する。
基礎点に、GOEから算出された数値を足し合わせ、最終的な要素の得点とする。
なお規定要素は各種目毎のページ(シングルスケーティング、ペアスケーティング、アイスダンス、シンクロナイズドスケーティング)を参照のこと。
【基礎点】
基礎点は実行した技の評価の基礎となる得点である。各要素の基礎点は「要素の入り方」、「回転数」、「レベル」によって算出される。
《要素の入り方》
その名の通り、各要素を開始時の動作。ジャンプ要素やリフト要素では踏み切り、スピン要素ではフライングであるか否かに該当する。
《回転数》
ジャンプ要素、スロージャンプ要素及びツイストリフトで選手が実行した回転の数。
ジャンプ要素とスロージャンプ要素の回転数は、ジャンプの空中での軌道を基準とし、踏み切り動作から離氷後に再びスケート靴のブレードが氷に触れるまでの間に何回転したかによって決まる。
ペア競技のツイストリフトの回転数は、女性の踏み切り動作から女性の体が男性に支えられるまでに何回転したかによって決まる。ツイストリフトに関しては回転の不足分が1/2回転以上のダウングレードのみが適用されうる。
回転が不足していると判断された場合およびエッジエラーと判断された場合、その程度によって基礎点が下がったり、GOEでマイナス評価とされる。
回転不足
1/4の回転不足と判断された場合、基礎点は変わらないが、演技審判がGOEで減点する。2020/2021シーズンより導入された。
回転不足
回転が軽度に不十分である(回転の不足分が1/4回転超1/2回転未満)と判断された場合、選手が挑戦した回転数のジャンプの本来の基礎点の80%(小数第3位を四捨五入)がジャンプの基礎点として与えられる。なおメディアなどではこの80%の基礎点を中間点と表現することが散見されるが[要出典]、ISUジャッジングシステムの正式名称ではない。
回転不足
回転が重度に不十分である(回転の不足分が1/2回転以上)と判断された場合、選手が挑戦した回転数のジャンプより回転数が1回転少ない同じ種類のジャンプの基礎点が与えられる。
例えば4回転トウループに挑戦した場合、回転が十分(回転の不足が無い、または回転の不足分が1/4回転未満)であると判断された場合は4回転トウループの基礎点9.5が与えられる。しかし回転が1/4回転以上1/2回転未満不足していると判定された場合は、4回転トウループの基礎点の80%にあたる7.6が、回転が1/2回転以上不足していると判定された場合は3回転トウループの基礎点4.2がそれぞれ与えられる。
《エッジエラー》
フリップジャンプやルッツジャンプで正しく踏み切れていない場合に適用される。重度のエッジエラー(記号e)と軽度のエッジエラー(記号!)に分かれる。重度のエッジエラーの場合は基礎点の80%が、さらにアンダーローテーションを含む場合は基礎点の60%が適用される。いずれのエッジエラーでも演技審判がGOEで減点する。
《レベル》
ジャンプ要素以外の全ての要素ではレベルによる判定が行われる。各要素のレベルは、要素の実行に際して、ISUが規定する工夫がいくつ含まれているかによって決まる。行われた工夫が基準を満たしているかどうかを技術審判が判定し、認められた場合のみレベル獲得要件として数えられる。
4つ以上の工夫が認められればレベル4、3つの工夫が認められればレベル3、2つの工夫が認められればレベル2、1つの工夫が認められればレベル1、工夫が認められなかった場合はレベルBの点数が与えられる。
《GOE》
GOE(Grade of Execution)は、演技審判によって0をベースとし-5から+5の11段階で評価された各要素のできばえである。
要素毎にそれぞれ評価の観点(着眼点)が設定されている。プラス評価の対象についてはやや抽象的な表現がされているが、マイナス評価の対象についてはガイドラインによって具体的に定められている。演技審判は以下の手順でGOEを決める。
要素の中でプラスに評価するべき点を探し、0 - +5の評価を与える。
要素の中でマイナスに評価するべき点を探し、あれば1で出した数値から減じ、-5 - +5の数値を得る。
上記の手順から分かるように、要素の中にマイナス評価の対象となるものが見られても、同時にプラス評価の対象となるものがあれば、結果的にプラス評価となることがある。
GOEから技術点への変換は、上記の手順で得られた最終的なGOEに対応する点数表を参照して行われる。詳細は#要素の得点を参照。 多くの要素については、最終的なGOEに対して一定の係数を掛けることで対応する点数を計算することができ、例えば西暦2017/18シーズンのジャンプ要素において3回転トウループの係数は「0.7」、3回転アクセルはの係数は「1.0」などとみなせるが、4回転トウループ以上のジャンプ要素やステップシーケンス等、その限りでない要素もある。西暦2018/2019シーズンにGOEが7段階から11段階に変更された際に、シングル競技とペア競技においてはGOEの1段階に対して基礎点の10%が対応することとなった(ただしコレオグラフィック・シークエンスを除く)。
《構成点》
構成点は演技審判が以下の項目をそれぞれ10点満点、0.25点刻みで評価し、その評価数値に項目ごとの係数を掛けて算出された得点の合計点である。
シングルスケーティング、ペアスケーティング、アイスダンス
スケート技術(Skating Skills, 略記号:SS)
要素のつなぎ(Transitions, 略記号:TR)
パフォーマンス(Performance, 略記号: PE)
構成(Composition, 略記号: CO)
音楽の解釈 / タイミング(Interpretation / Timing, 略記号: IN)
アイスダンス(パターンダンス)
スケート技術(Skating Skills, 略記号:SS)
動作(Performance, 略記号:PE)
音楽の解釈(Interpretation, 略記号:IN)
タイミング(Timing, 略記号:TI)
各項目毎の係数は、総合得点を算出するときおよそ技術点と構成点が同じぐらいになるように設定している(一般的に、女子シングルやペアの技術点は3回転アクセルや4回転ジャンプを取り入れる選手が多い男子シングルより低くなるよう設定している)。
《ディダクション》
フィギュアスケート競技では実施が禁止されている違反行為が存在する。違反行為の有無はそれぞれレフェリー、演技審判または技術審判によって判断され、規定による減点ディダクションが適用される。
以下では大会等でしばしば見られる違反行為の例とそれによって発生するディダクションを挙げる。
転倒は1回につき -1.0点(シニアのシングル競技では1度から2度目では1回につき -1.0点、3度から4度目では1回につき -2.0点、5度目以降では1回につき -3.0点)
時間超過または不足: 5秒につき -1.0点
バックフリップなどの禁止されている要素: 1つにつき -2.0点
小道具使用などの衣装の違反: -1.0点
ペア要素での落下: 1回につき -1.0点
10秒を超える中断: 10秒につき -0.5点(やむをえない場合は除く。中断が40秒を超えた場合は棄権扱いとなる。)
3分間までの中断:-5.0点(レフェリーの許可を得て3分間までの中断をとることができる)
《転倒》
いわゆる転倒も厳密には要素の失敗やミスではなく「(スケーターがスケートのコントロールを失い)エッジ以外の部分で体重の大部分を支える」という違反行為に該当する。
《無効要素》
フィギュアスケート競技では実施が有効とされない無効要素が存在する。無効要素には無条件で無効と判定されるものの他に、回数制限などにより無効と判定されるものも存在する。
以下では大会等でしばしば見られる無効要素の例を挙げる。
シングルのフリースケーティングにおいて、二回転の同じ踏切同じ回転数のジャンプは二度までしか挑戦できない。三度目以降の挑戦は無効要素として0点となる。
シングルのフリースケーティングにおいて、三回転以上の同じ踏切同じ回転数のジャンプは二種類を二度ずつまでしか挑戦できない。
例えば「三回転トウループに三度挑戦」した場合、三度目の三回転トウループは無効要素として得点は0点となり、「三回転ループ、三回転サルコウ、三回転トウループにそれぞれ二度ずつ挑戦」した場合も、六本のうち最後に跳んだジャンプは無効要素として得点は0点となる[注 1]。なお、ジャンプのカウントはあくまでも「挑戦したジャンプ」であるため、ダウングレードされたジャンプについては、される前の回転数が適用される。
シングルのフリースケーティングにおいて、コンビネーションジャンプとシークエンスジャンプはあわせて三度までしか挑戦できない。四度目以降の挑戦は無効要素として0点となる。
シングルのフリースケーティングにおいて、採点表で同じ略記で書かれるスピンは一度しか行えない。二度目以降のものは無効要素として0点となる。
シングル、ペアにおいて、一つのスピンの中で同じ難しいポジションを両足で行った場合、片方はレベル獲得要件として認められない。
ペアにおいて、リフトで男性は三回転半以上回転できない。三回転半以上回転したものは無効要素として0点となり、さらにディダクションで2点減点される。
ペアのフリースケーティングにおいて、同じ踏切のグループ5のリフトは一度しか行えない。二度目以降のものは無効要素として0点となる。
《審判》
フィギュアスケート競技会における審判には、以下の人員がいる。
イベントレフェリーは1名。
競技会の進行と審判団の監督を行う。単にレフェリーとも言う。
国際スケート連盟主催の全ての競技会のイベントレフェリーは国際スケート連盟会長が任命する。
《技術審判》
テクニカルコントローラーは1名。
テクニカルスペシャリストの宣言を監督し、承認もしくは確認し、必要があれば訂正する(ただし、テクニカルスペシャリストがその訂正に同意しない場合は、テクニカルコントローラー、テクニカルスペシャリスト、アシスタントテクニカルスペシャリストの三名による多数決で決定する)。
システムコンピューターに入力された要素の名前とレベルを確認する。
テクニカルスペシャリスト(及びアシスタントテクニカルスペシャリスト)は1 - 2名。
実行された要素の種類を判定し、宣言する 。
実行された要素のレベルを判定し、宣言する。
転倒などのディダクションとなる行為を判定する。
無効になる要素を判定・削除する。
国際スケート連盟主催の全ての競技会の技術審判は国際スケート連盟会長が任命する。
イベントレフェリー及び技術審判は異なる加盟国から選ばれる。
演技審判は最大9名。
実行された要素の質を-5、-4、-3、-2、-1、0、1、2、3、4、5の11段階で評価する(GOE)。
構成点をつける。
国際スケート連盟主催の競技会であっても演技審判の任命者は競技会毎に異なる。 以下の競技会の演技審判は国際スケート連盟会長が任命する。
世界フィギュアスケート選手権
ヨーロッパフィギュアスケート選手権
四大陸フィギュアスケート選手権
世界シンクロナイズドスケーティング選手権
世界ジュニアフィギュアスケート選手権
オリンピックフィギュアスケート競技
オリンピックの最終予選として扱われる競技会
以下の競技会の演技審判は開催国のスケート連盟が任命する。
ISUグランプリシリーズ
ISUジュニアグランプリ
世界フィギュアスケート国別対抗戦
《要素の得点》
シングル ペア
2019年5月改定の採点基準(国際スケート連盟コミュニケーション第2253号)による[8]。 GOE1あたり基礎点の10%(コレオグラフィックシークエンスはGOE1あたり0.5点)
ジャンプ(シングル、ペア共通)
ジャンプでアンダーローテーションもしくはルッツジャンプやフリップジャンプで踏み切り違反の場合は基礎点< or e(基礎点の80%)、ルッツジャンプやフリップジャンプでアンダーローテーションと踏み切り違反両方の場合は基礎点< and e(基礎点の60%)が適用され、GOEによる加減点もGOE1あたり基礎点の80%もしくは60%のさらに10%となり、小数第3位を四捨五入する。
ジャンプコンビネーションは行ったジャンプの基礎点が単純に合計され、GOEによる加減点は最も難しい(最も基礎点の高い)ジャンプ要素のものが適用されるが、アンダーローテーションや踏み切り違反を考慮する。
スピン(シングル)
スピンが明確でない場合は基礎点V(基礎点の75%)が適用され、GOEによる加減点もGOE1あたり基礎点の75%のさらに10%となり、小数第3位を四捨五入する。
以上
文哉は、この書面のコピーを結衣と史花に手渡したのである。いよいよ、本格的な結衣の練習が始まるのであった。
(結衣のイメージ)
『25周年アニバーサリーカップ』応募作品です。
私が小説として執筆したこの作品は『生きること』と『性』についてをテーマにしています。
神さまの教え『生と性』です。
結衣と文哉は唇を重ねていた。結衣は文哉の口の中に舌を入れた。文哉は結衣の舌に吸いついた。
二人は舌を絡ませてべロキスを始めた。
二人はお互いの愛を確かめあった。
「文哉、好きよ。愛してる」
「結衣、俺も好きだよ。愛してるよ」
そういうと文哉は結衣をベッドの上で対面座位にし、抱き合った。結衣は喘ぎ声を出し始めた。「ハァ~、ハァ、ハァ~」
文哉は結衣の喘ぎ声を聞いて興奮した。
二人はお互いの愛を確かめ合い、二人の心は癒されたのであった。
ー前回までのあらすじENDー
翌日から結衣の練習は4回転ジャンプへ向けての練習に重きを置いた。そのためには足のしなやかさと体のバランス、そしてミスの無い着氷である。
文哉は明らかに両足で着氷した場合はGOEマイナス3であることを認識していた。
これは結構厳しい減点なのだ。
フリーレッグが少し氷にかすってしまったという程度だと、GOEのマイナスは1である。他に優れている加点要素があれば1よりも少ない減点になる場合もある。
今回は減点されないようにするための練習である。もし回転が少し足りなかった場合も基礎点の7割が貰うことが出来る。転倒しても回転が足りていれば致命的な減点にはならない。
文哉は結衣の回転不足で転倒しないように、いつも注意していた。
先日、フィギュアスケート連盟から文哉のもとにフィギュアスケートの採点法について、書面で連絡があった。
その概要について、結衣と史花に説明をしたのだ。採点法は大きくは、2003年シーズンから用いられているISUジャッジングシステムと2002年シーズンまで用いられていた6.0システムに分けられる。
《ISUジャッジングシステムについて》
ISUジャッジングシステム=コード・オブ・ポイント (CoP)は、国際スケート連盟 (ISU) が規定しているフィギュアスケート競技の採点法である。
6.0システムに対する呼称として、「new judging system(新採点システム)」と記載されることもあったが、2007年以降にISUが公開した文書にこの呼称は使われていない。近年では「International Judging System」とも呼称されている。
ISUジャッジングシステム策定以前、毎年行われるISU総会において6.0システムに替わる採点法の素案やアイデアが提案されることは珍しくなく、1994年よりISU会長に就任しているオッタビオ・チンクアンタも採点法としての規定性が大きく欠ける6.0システムによる競技運営が限界に近づいていることを懸念していたが、採点法の大幅変更は基本的に足踏みを続けていた。
そのような状況においてソルトレークシティオリンピックのフィギュアスケート・スキャンダルが発生、競技から主観性を極力排除することを目的に、現在の採点法であるISUジャッジングシステムへと繋がる採点法改革の流れは一気に加速した。ISUが新たな採点法の最初の素案を開示したのは、問題となったペア競技が行われたわずか一週間後というスピード開示であった。ISUジャッジングシステムの原型となったルールは2003-2004シーズンのISUグランプリシリーズにて試験導入され、その後の2004年6月の総会で賛成多数で可決、2004-2005シーズンより正式に導入された。
ISUジャッジングシステムでは各種目毎に技術点、構成点、|ディダクション》減点》を算出し、それらを合計した総合得点によって勝敗が決する。なお総合得点が同点だった場合は、フリースケーティングまたはフリーダンスの得点が高い選手が上位に、それぞれの種目においては同点だった場合は構成点の高い方が上位となり、構成点も同点の場合には同一順位とされる。
【技術点】
技術点は選手が実行した各規定要素に対して与えられる得点の合計点である。
各要素の得点は基礎点とGOE(Grade Of Execution)によって以下の手順で算出される。
技術審判が選手の実行した要素の種類、回転数、レベルを判定する。これは必要に応じて演技後にスロー再生で確認する。ここで、その要素に対応した基礎点が決まる。
演技審判が技のできばえを、-5から+5の11段階のGOEで評価する。
各要素毎に、最高評価及び最低評価を与えた演技審判の評価が除外される。
残された審判が与えた評価を、ISU規則322号の表に基づいて点数に変換する。
変換された数値の平均値を算出する。
基礎点に、GOEから算出された数値を足し合わせ、最終的な要素の得点とする。
なお規定要素は各種目毎のページ(シングルスケーティング、ペアスケーティング、アイスダンス、シンクロナイズドスケーティング)を参照のこと。
【基礎点】
基礎点は実行した技の評価の基礎となる得点である。各要素の基礎点は「要素の入り方」、「回転数」、「レベル」によって算出される。
《要素の入り方》
その名の通り、各要素を開始時の動作。ジャンプ要素やリフト要素では踏み切り、スピン要素ではフライングであるか否かに該当する。
《回転数》
ジャンプ要素、スロージャンプ要素及びツイストリフトで選手が実行した回転の数。
ジャンプ要素とスロージャンプ要素の回転数は、ジャンプの空中での軌道を基準とし、踏み切り動作から離氷後に再びスケート靴のブレードが氷に触れるまでの間に何回転したかによって決まる。
ペア競技のツイストリフトの回転数は、女性の踏み切り動作から女性の体が男性に支えられるまでに何回転したかによって決まる。ツイストリフトに関しては回転の不足分が1/2回転以上のダウングレードのみが適用されうる。
回転が不足していると判断された場合およびエッジエラーと判断された場合、その程度によって基礎点が下がったり、GOEでマイナス評価とされる。
回転不足
1/4の回転不足と判断された場合、基礎点は変わらないが、演技審判がGOEで減点する。2020/2021シーズンより導入された。
回転不足
回転が軽度に不十分である(回転の不足分が1/4回転超1/2回転未満)と判断された場合、選手が挑戦した回転数のジャンプの本来の基礎点の80%(小数第3位を四捨五入)がジャンプの基礎点として与えられる。なおメディアなどではこの80%の基礎点を中間点と表現することが散見されるが[要出典]、ISUジャッジングシステムの正式名称ではない。
回転不足
回転が重度に不十分である(回転の不足分が1/2回転以上)と判断された場合、選手が挑戦した回転数のジャンプより回転数が1回転少ない同じ種類のジャンプの基礎点が与えられる。
例えば4回転トウループに挑戦した場合、回転が十分(回転の不足が無い、または回転の不足分が1/4回転未満)であると判断された場合は4回転トウループの基礎点9.5が与えられる。しかし回転が1/4回転以上1/2回転未満不足していると判定された場合は、4回転トウループの基礎点の80%にあたる7.6が、回転が1/2回転以上不足していると判定された場合は3回転トウループの基礎点4.2がそれぞれ与えられる。
《エッジエラー》
フリップジャンプやルッツジャンプで正しく踏み切れていない場合に適用される。重度のエッジエラー(記号e)と軽度のエッジエラー(記号!)に分かれる。重度のエッジエラーの場合は基礎点の80%が、さらにアンダーローテーションを含む場合は基礎点の60%が適用される。いずれのエッジエラーでも演技審判がGOEで減点する。
《レベル》
ジャンプ要素以外の全ての要素ではレベルによる判定が行われる。各要素のレベルは、要素の実行に際して、ISUが規定する工夫がいくつ含まれているかによって決まる。行われた工夫が基準を満たしているかどうかを技術審判が判定し、認められた場合のみレベル獲得要件として数えられる。
4つ以上の工夫が認められればレベル4、3つの工夫が認められればレベル3、2つの工夫が認められればレベル2、1つの工夫が認められればレベル1、工夫が認められなかった場合はレベルBの点数が与えられる。
《GOE》
GOE(Grade of Execution)は、演技審判によって0をベースとし-5から+5の11段階で評価された各要素のできばえである。
要素毎にそれぞれ評価の観点(着眼点)が設定されている。プラス評価の対象についてはやや抽象的な表現がされているが、マイナス評価の対象についてはガイドラインによって具体的に定められている。演技審判は以下の手順でGOEを決める。
要素の中でプラスに評価するべき点を探し、0 - +5の評価を与える。
要素の中でマイナスに評価するべき点を探し、あれば1で出した数値から減じ、-5 - +5の数値を得る。
上記の手順から分かるように、要素の中にマイナス評価の対象となるものが見られても、同時にプラス評価の対象となるものがあれば、結果的にプラス評価となることがある。
GOEから技術点への変換は、上記の手順で得られた最終的なGOEに対応する点数表を参照して行われる。詳細は#要素の得点を参照。 多くの要素については、最終的なGOEに対して一定の係数を掛けることで対応する点数を計算することができ、例えば西暦2017/18シーズンのジャンプ要素において3回転トウループの係数は「0.7」、3回転アクセルはの係数は「1.0」などとみなせるが、4回転トウループ以上のジャンプ要素やステップシーケンス等、その限りでない要素もある。西暦2018/2019シーズンにGOEが7段階から11段階に変更された際に、シングル競技とペア競技においてはGOEの1段階に対して基礎点の10%が対応することとなった(ただしコレオグラフィック・シークエンスを除く)。
《構成点》
構成点は演技審判が以下の項目をそれぞれ10点満点、0.25点刻みで評価し、その評価数値に項目ごとの係数を掛けて算出された得点の合計点である。
シングルスケーティング、ペアスケーティング、アイスダンス
スケート技術(Skating Skills, 略記号:SS)
要素のつなぎ(Transitions, 略記号:TR)
パフォーマンス(Performance, 略記号: PE)
構成(Composition, 略記号: CO)
音楽の解釈 / タイミング(Interpretation / Timing, 略記号: IN)
アイスダンス(パターンダンス)
スケート技術(Skating Skills, 略記号:SS)
動作(Performance, 略記号:PE)
音楽の解釈(Interpretation, 略記号:IN)
タイミング(Timing, 略記号:TI)
各項目毎の係数は、総合得点を算出するときおよそ技術点と構成点が同じぐらいになるように設定している(一般的に、女子シングルやペアの技術点は3回転アクセルや4回転ジャンプを取り入れる選手が多い男子シングルより低くなるよう設定している)。
《ディダクション》
フィギュアスケート競技では実施が禁止されている違反行為が存在する。違反行為の有無はそれぞれレフェリー、演技審判または技術審判によって判断され、規定による減点ディダクションが適用される。
以下では大会等でしばしば見られる違反行為の例とそれによって発生するディダクションを挙げる。
転倒は1回につき -1.0点(シニアのシングル競技では1度から2度目では1回につき -1.0点、3度から4度目では1回につき -2.0点、5度目以降では1回につき -3.0点)
時間超過または不足: 5秒につき -1.0点
バックフリップなどの禁止されている要素: 1つにつき -2.0点
小道具使用などの衣装の違反: -1.0点
ペア要素での落下: 1回につき -1.0点
10秒を超える中断: 10秒につき -0.5点(やむをえない場合は除く。中断が40秒を超えた場合は棄権扱いとなる。)
3分間までの中断:-5.0点(レフェリーの許可を得て3分間までの中断をとることができる)
《転倒》
いわゆる転倒も厳密には要素の失敗やミスではなく「(スケーターがスケートのコントロールを失い)エッジ以外の部分で体重の大部分を支える」という違反行為に該当する。
《無効要素》
フィギュアスケート競技では実施が有効とされない無効要素が存在する。無効要素には無条件で無効と判定されるものの他に、回数制限などにより無効と判定されるものも存在する。
以下では大会等でしばしば見られる無効要素の例を挙げる。
シングルのフリースケーティングにおいて、二回転の同じ踏切同じ回転数のジャンプは二度までしか挑戦できない。三度目以降の挑戦は無効要素として0点となる。
シングルのフリースケーティングにおいて、三回転以上の同じ踏切同じ回転数のジャンプは二種類を二度ずつまでしか挑戦できない。
例えば「三回転トウループに三度挑戦」した場合、三度目の三回転トウループは無効要素として得点は0点となり、「三回転ループ、三回転サルコウ、三回転トウループにそれぞれ二度ずつ挑戦」した場合も、六本のうち最後に跳んだジャンプは無効要素として得点は0点となる[注 1]。なお、ジャンプのカウントはあくまでも「挑戦したジャンプ」であるため、ダウングレードされたジャンプについては、される前の回転数が適用される。
シングルのフリースケーティングにおいて、コンビネーションジャンプとシークエンスジャンプはあわせて三度までしか挑戦できない。四度目以降の挑戦は無効要素として0点となる。
シングルのフリースケーティングにおいて、採点表で同じ略記で書かれるスピンは一度しか行えない。二度目以降のものは無効要素として0点となる。
シングル、ペアにおいて、一つのスピンの中で同じ難しいポジションを両足で行った場合、片方はレベル獲得要件として認められない。
ペアにおいて、リフトで男性は三回転半以上回転できない。三回転半以上回転したものは無効要素として0点となり、さらにディダクションで2点減点される。
ペアのフリースケーティングにおいて、同じ踏切のグループ5のリフトは一度しか行えない。二度目以降のものは無効要素として0点となる。
《審判》
フィギュアスケート競技会における審判には、以下の人員がいる。
イベントレフェリーは1名。
競技会の進行と審判団の監督を行う。単にレフェリーとも言う。
国際スケート連盟主催の全ての競技会のイベントレフェリーは国際スケート連盟会長が任命する。
《技術審判》
テクニカルコントローラーは1名。
テクニカルスペシャリストの宣言を監督し、承認もしくは確認し、必要があれば訂正する(ただし、テクニカルスペシャリストがその訂正に同意しない場合は、テクニカルコントローラー、テクニカルスペシャリスト、アシスタントテクニカルスペシャリストの三名による多数決で決定する)。
システムコンピューターに入力された要素の名前とレベルを確認する。
テクニカルスペシャリスト(及びアシスタントテクニカルスペシャリスト)は1 - 2名。
実行された要素の種類を判定し、宣言する 。
実行された要素のレベルを判定し、宣言する。
転倒などのディダクションとなる行為を判定する。
無効になる要素を判定・削除する。
国際スケート連盟主催の全ての競技会の技術審判は国際スケート連盟会長が任命する。
イベントレフェリー及び技術審判は異なる加盟国から選ばれる。
演技審判は最大9名。
実行された要素の質を-5、-4、-3、-2、-1、0、1、2、3、4、5の11段階で評価する(GOE)。
構成点をつける。
国際スケート連盟主催の競技会であっても演技審判の任命者は競技会毎に異なる。 以下の競技会の演技審判は国際スケート連盟会長が任命する。
世界フィギュアスケート選手権
ヨーロッパフィギュアスケート選手権
四大陸フィギュアスケート選手権
世界シンクロナイズドスケーティング選手権
世界ジュニアフィギュアスケート選手権
オリンピックフィギュアスケート競技
オリンピックの最終予選として扱われる競技会
以下の競技会の演技審判は開催国のスケート連盟が任命する。
ISUグランプリシリーズ
ISUジュニアグランプリ
世界フィギュアスケート国別対抗戦
《要素の得点》
シングル ペア
2019年5月改定の採点基準(国際スケート連盟コミュニケーション第2253号)による[8]。 GOE1あたり基礎点の10%(コレオグラフィックシークエンスはGOE1あたり0.5点)
ジャンプ(シングル、ペア共通)
ジャンプでアンダーローテーションもしくはルッツジャンプやフリップジャンプで踏み切り違反の場合は基礎点< or e(基礎点の80%)、ルッツジャンプやフリップジャンプでアンダーローテーションと踏み切り違反両方の場合は基礎点< and e(基礎点の60%)が適用され、GOEによる加減点もGOE1あたり基礎点の80%もしくは60%のさらに10%となり、小数第3位を四捨五入する。
ジャンプコンビネーションは行ったジャンプの基礎点が単純に合計され、GOEによる加減点は最も難しい(最も基礎点の高い)ジャンプ要素のものが適用されるが、アンダーローテーションや踏み切り違反を考慮する。
スピン(シングル)
スピンが明確でない場合は基礎点V(基礎点の75%)が適用され、GOEによる加減点もGOE1あたり基礎点の75%のさらに10%となり、小数第3位を四捨五入する。
以上
文哉は、この書面のコピーを結衣と史花に手渡したのである。いよいよ、本格的な結衣の練習が始まるのであった。
(結衣のイメージ)
『25周年アニバーサリーカップ』応募作品です。
私が小説として執筆したこの作品は『生きること』と『性』についてをテーマにしています。
神さまの教え『生と性』です。
12
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