『「あんな化け物と結婚なんて嫌!」と妹が泣くので私が身代わりになりました。……あの、化け物どころか、国一番の美形で紳士な旦那様なんですけど?

ラムネ

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第16話『お腹の中からこんにちは! 規格外のベビーたち』

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ドラグニア帝国との一件が落ち着き、北の辺境伯領には再び平和な日常が戻ってきました。

帝国からの謝罪使節団は、ジークハルト様が睨みを利かせた瞬間に震え上がり、提示された賠償金の額(国家予算の数パーセントに相当する莫大な額です)を二つ返事で了承して逃げ帰っていきました。 彼らが残していった最新鋭の魔導技術のデータや資材は、そのまま領地の復興と発展のために有効活用させていただくことになりました。 まさに、「災い転じて福となす」です。

キメラ軍団によって荒らされた国境付近の土地も、ジークハルト様と騎士団、そして私の「土壌改良作戦」によって、以前よりも豊かな農地へと生まれ変わりつつあります。

こうして外憂がなくなった今、黒鷲城の最大の関心事は、もっぱら私のお腹の中にいる新しい命へと注がれていました。

「……動いたか?」

「いえ、まだです」

「そうか……。もし動いたらすぐに教えろ。会議中でも駆けつける」

ジークハルト様は、朝起きてから夜寝るまで、隙あらば私のお腹に耳を当てて話しかけています。 その姿は、冷徹な「北の魔王」の面影など微塵もなく、ただの「親バカ予備軍」そのものです。

「旦那様、まだ妊娠五ヶ月ですよ? 胎動を感じるには少し早いかもしれません」

「いや、俺の子だぞ? 成長が早いに決まっている。きっと今頃、腹の中で剣の修行でもしているに違いない」

「ふふ、そんな戦闘狂な赤ちゃんだと困りますわ」

私たちは笑い合いながら、穏やかな時間を過ごしていました。 しかし、ジークハルト様の予感が、あながち間違っていなかったことを、私たちはすぐに知ることになるのです。

                  ◇

異変が起きたのは、ある晴れた日の午後でした。 私は、日当たりの良いサンルームで、生まれてくる子供のために刺繍をしていました。 まだ性別はわかりませんが、男の子でも女の子でも似合うように、淡い黄色の糸で小鳥の模様を縫っていたのです。

ふと、お腹の奥で、ポコッという小さな衝撃を感じました。

「あ……」

私が手を止め、お腹に触れたその時です。

フワッ……。

目の前の空中に、突然、光の粒子が集まり始めました。 そして、それはキラキラと輝きながら形を変え、小さな「光の小鳥」となって部屋中を飛び回り始めたのです。

「ええっ!?」

私は目を疑いました。 これは幻覚? それとも誰かの魔法? いいえ、部屋には私しかいません。 それに、この温かくて優しい魔力の波動は、どこか懐かしくて、とても身近なものに感じられました。

「ピピッ!」

光の小鳥は、私の周りを嬉しそうに旋回すると、刺繍の布の上に止まり、すっと消えてなくなりました。 後には、私が縫っていた模様と同じ色の、しかし魔法で染め上げられたような鮮やかな光沢が残っていました。

「まさか……」

私はお腹を見下ろしました。 今、確かに動いた瞬間に、魔法が発動しました。

(この子が……やったの?)

まだ生まれてもいない胎児が、魔法を使うなんて聞いたことがありません。 でも、ジークハルト様の子供なら……あの規格外の魔力を持つ彼の血を引く子なら、あり得るのかもしれません。

その日の夜。 ジークハルト様が執務から戻ると、私は興奮気味に報告しました。

「旦那様! 動いたんです! それに、魔法まで!」

「何!? 本当か!?」

彼は目を輝かせ、夕食もそこそこに私のお腹にへばりつきました。

「おーい、聞こえるか? パパだぞー。もう一度やってみせてくれ」

彼が呼びかけると、まるで返事をするように、ドコッ!と強い蹴りが返ってきました。

「おおっ! 今、蹴った! いい蹴りだ!」

ジークハルト様は大喜びです。 すると次の瞬間。

ボッ!

部屋の暖炉の火が、突然青色に変わり、燃え上がりました。 さらに、テーブルの上の花瓶の水が宙に浮き上がり、空中でイルカの形を作って泳ぎ始めたのです。

「こ、これは……」

「間違いありません。この子です。旦那様の声に反応して、魔力を放出しているんです!」

「す、すごい……! まだお腹の中にいるのに、無詠唱で属性魔法を操るとは……! 天才だ! いや、神童だ!」

ジークハルト様は私を抱き上げ(重くなってきたはずですが、彼には関係ないようです)、くるくると回りました。

「でかしたぞ、エルサ! 俺たちの子供は、世界最強の魔法使いになるかもしれん!」

「きゃっ、目が回りますわ! ……でも、こんなに魔力が強くて大丈夫でしょうか?」

私が心配すると、彼は自信満々に頷きました。

「案ずるな。俺がついてる。魔力の制御法も、最強の剣術も、俺が全部叩き込んでやる。……ああ、早く会いたいな」

彼の幸せそうな顔を見て、私も不安が吹き飛びました。 多少、やんちゃな子でも、このパパがいればきっと大丈夫でしょう。

……そう思っていたのですが。 甘かったのです。 私たちの子供は、「やんちゃ」のレベルを遥かに超えていました。

                  ◇

それから数週間。 私の妊娠生活は、驚きとハプニングの連続となりました。

まず、胎動が激しくなるにつれて、城内で謎の現象が多発するようになりました。

私が廊下を歩けば、壁の燭台(しょくだい)が勝手に点灯し、足元には光の絨毯が敷かれます。 お風呂に入れば、お湯が勝手に適温に保たれ、泡がユニコーンの形になって浮かび上がります。 食堂に行けば、食べたいと思った料理が、配膳される前にフワフワと飛んでくるのです。

「奥様、またナイフとフォークが踊っています!」 「中庭の枯れ木に、一瞬で花が咲きました!」 「俺の鎧が、勝手にピカピカに磨かれているんですが……」

使用人たちからの報告が絶えません。 どうやら、お腹の赤ちゃんは私の感情や体調にリンクして、周囲の環境を「ママにとって快適な状態」に書き換えてしまっているようなのです。 あるいは、単に魔力が漏れ出して悪戯(いたずら)をしているだけなのかもしれませんが。

「便利でいいじゃないか。親孝行な子だ」

ジークハルト様は相変わらずご満悦ですが、私は気が気ではありません。 もし、くしゃみをした拍子に城を吹き飛ばしたりしたらどうしましょう。

そして、妊娠七ヶ月目を迎えた定期検診の日。 主治医の先生が、私の膨らんだお腹に聴診器を当て、しばらく沈黙しました。 眉間に深い皺を寄せ、何度も位置を変えて確認しています。

「……先生? 何か異常でも?」

私が不安になって尋ねると、先生は額の汗を拭いながら、信じられないという顔で言いました。

「……いや、異常ではありません。ただ……」

「ただ?」

横で見ていたジークハルト様が、食い気味に身を乗り出しました。

「心音が……一つではありません」

「えっ?」

「二つ……いや、三つ聞こえます」

「み、三つ!?」

私とジークハルト様の声が重なりました。

「三つ子……ということですか?」

「はい。しかも、それぞれの心音が非常に力強く、かつ独特の魔力波を放っております。……おそらく、三人とも並外れた魔力をお持ちのようです」

三つ子。 しかも、全員が魔力持ち。 今のポルターガイスト現象も、三人分だったと思えば納得がいきます。 というか、納得している場合ではありません。 三人もの規格外ベビーがお腹の中にいるなんて、私の体が耐えられるのでしょうか。

「……エルサ」

ジークハルト様が、震える声で呼びかけました。 見ると、彼は顔面蒼白になっていました。

「大丈夫か? 三人も……お前の体に負担がかかりすぎるんじゃないか? 俺の魔力が強すぎて、お前を苦しめているんじゃ……」

彼は自分の強さを呪うように、拳を握りしめました。 喜びよりも、私への心配が勝ってしまったようです。

「大丈夫ですよ、旦那様」

私は彼の手を取り、自分のお腹に当てました。

「私の特技を忘れたのですか? 『魔力無効化』ですよ? 子供たちの魔力がどんなに強くても、私自身はへっちゃらなんです。むしろ、魔力マッサージを受けているみたいで肩こりが治るくらいです」

「……本当か? 無理をしていないか?」

「本当です。それに……」

私はニッコリと笑いました。

「賑やかでいいじゃありませんか。貴方様、三人とも抱っこできますか?」

「……任せろ。腕力には自信がある」

彼は少し安堵したように息を吐き、それから真剣な顔で私のお腹に語りかけました。

「いいか、お前たち。ママを苦しめるんじゃないぞ。出る時は順番を守れよ。喧嘩するなよ」

すると、お腹の中から、ドン!ドン!ドン!と、三回連続で蹴りが返ってきました。 まるで「わかってるよパパ!」と返事をするかのように。

「はは……元気だな」

こうして、私たちは「三つ子」を迎える準備を、急ピッチで進めることになったのです。

                  ◇

季節は巡り、いよいよ出産の時が近づいてきました。 北の遅い春が訪れ、雪解け水が小川となって流れる頃。

「うっ……!」

夜中、鋭い痛みが走り、私は目を覚ましました。 隣で眠っていたジークハルト様は、私が身じろぎした瞬間に飛び起きました。

「どうした!? 来たか!?」

「は、はい……たぶん、陣痛が……」

「よし、落ち着け。俺がついている」

彼は驚くほど冷静でした。 ……いえ、よく見ると、服のボタンを掛け違えているし、右足と左足で違う靴を履いています。 内心はパニック状態のようです。

彼は私を軽々と抱き上げると、事前に準備していた分娩室へと走りました。

「医師を呼べ! 産婆もだ! お湯を沸かせ! あと、騎士団に城の周囲を警備させろ! 蟻一匹通すな!」

深夜の城が、蜂の巣をつついたような騒ぎになりました。

分娩室に入ると、すぐに医師と数人のベテラン産婆たちが駆けつけてくれました。 ジークハルト様はずっと私の手を握り、汗を拭いてくれました。

「エルサ、頑張れ。呼吸だ、呼吸を忘れるな」

「ひぃ、ふぅ……っ! い、痛い……!」

陣痛の波は、想像を絶するものでした。 三人分です。 一度終わっても、またすぐに次が来るのです。 しかも、子供たちの魔力が共鳴し合っているのか、痛みのたびに部屋の照明が明滅し、窓ガラスがガタガタと震えます。

「旦那様、魔力が暴走しています! 結界を!」

「わかっている!」

ジークハルト様は片手で私を支えながら、もう片方の手で部屋全体に強力な結界を展開しました。 子供たちの魔力が外部に漏れて被害を出さないように、そして外部からの干渉を完全に遮断するために。

「おぎゃああああああ!!!」

最初の産声が上がりました。 同時に、部屋の中に赤い光が満ちました。

「生まれました! 元気な男の子です!」

産婆さんが取り上げた赤ん坊は、生まれた瞬間から小さな炎を纏っていました。 火属性の魔力を持った男の子。

「熱っ! ……いえ、大丈夫です! 元気です!」

「次が来ますよ!」

「おぎゃああああああ!!!」

二番目は、青い光と共に生まれました。 部屋の温度が一気に下がり、床が凍りつきます。

「女の子です! 氷属性のようです!」

「最後の一人です! 奥様、あと少し!」

私は残る力を振り絞り、いきみました。

「ううううっ……!」

「おぎゃああああああ!!!」

三番目は、まばゆい金色の光に包まれていました。 その光は部屋中の影を消し去り、祝福のように降り注ぎました。

「男の子です! これは……光属性、いや、聖属性でしょうか?」

三人の元気な産声が、ハーモニーのように重なり合いました。 炎と氷と光。 とんでもない組み合わせですが、彼らは私の腕の中で、不思議とおとなしくなりました。 私の『無効化』の力が、彼らのあり余る魔力を優しく鎮めたのです。

「……終わった……」

私は全身の力が抜け、ベッドに沈み込みました。 達成感と疲労感、そして何より、圧倒的な幸福感。

「エルサ……」

ジークハルト様が、涙と汗でぐちゃぐちゃになった顔で私を覗き込みました。

「よくやった。……本当に、よく頑張った。お前は世界一の妻であり、世界一の母親だ」

彼は私の額に、そして三人の子供たちの小さなおでこに、一つずつキスをしました。

「ようこそ、俺たちの家族へ」

                  ◇

三つ子の誕生は、すぐに領内全土、そして王国中に知れ渡りました。 「辺境伯家に、奇跡の三つ子が生まれた!」 「しかも全員が強大な魔力持ち!」 「未来の英雄たちの誕生だ!」

お祝いの品や手紙が山のように届きましたが、私たちはしばらくの間、外部との接触を控えて、家族五人の時間を大切にしました。

長男は「レオン」。 ジークハルト様に似た銀髪ですが、瞳は私と同じ灰色。 火属性の魔力を持ち、性格は活発で、お腹が空くとすぐに大声で泣く元気な子です。

長女は「シルヴィア」。 私と同じ栗色の髪に、ジークハルト様譲りの紫色の瞳。 氷属性を持ち、クールで物静かですが、パパに抱っこされると一番嬉しそうに笑う、パパっ子です。

次男は「アラン」。 金髪に青い瞳(これは私の祖母からの隔世遺伝かもしれません)。 聖属性を持ち、いつもニコニコと微笑んでいて、彼がいるだけで周りの空気が浄化されるような癒やし系です。

「……壮観だな」

ベビーベッドに並んで眠る三人を眺めながら、ジークハルト様が呟きました。 その顔は、緩みっぱなしです。

「そうですね。でも、これからが大変ですよ。レオン君が火事をおこして、シルヴィアちゃんが凍らせて、アラン君が治す……みたいな毎日になりそうですから」

「ふっ、望むところだ。城の一つや二つ、再建すればいい。……彼らがのびのびと育ってくれるなら、安いものだ」

彼は本当に、子供たちのためなら城を建て直す覚悟があるようです。 まあ、このパパなら本気でやるでしょう。

「エルサ」

彼が私の肩を抱きました。

「ありがとう。……俺に、こんなに賑やかで温かい未来をくれて」

「こちらこそ。……私を、世界一幸せな母親にしてくれて」

私たちは静かに寄り添い、窓の外を見ました。 長い冬が終わり、北の大地にも本格的な春が訪れていました。 雪解けの大地には、あの日見つけた「氷結花」が一面に咲き乱れ、青い絨毯のように広がっています。
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