新説・鶴姫伝! 日いづる国の守り神 PART1 ~この恋、日本を守ります!~

あさくらやたろう-BELL☆PLANET

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第一章その6 ~急展開!~ それぞれの恋の行方編

だから僕は笑いません

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「流石は姫様。見事同盟を成功させられましたね」

「ええ、勿論よ。最初からこうなる事は分かっていたの」

 鳳の感嘆に、鶴は誇らしげに胸を張った。

 天守閣の最上階には、『祝・第5船団同盟結成』と書かれた横断幕が飾られていた。神使達は紙吹雪を撒き、女神・岩凪姫は呆れたようにそれを見守っている。

「確かに此度こたびは良くやったが、あまり調子に乗るでないぞ。まだ完全に第5船団の支配地から、敵を追い出したわけではないのだからな」

「平気平気」

 女神の忠告も聞き流し、鶴はどこからかカメラと三脚を取り出した。

「これで船団はほぼまとまったわ。この鶴ちゃんの天下統一の足跡として、記念撮影をしておきましょう。さ、ナギっぺもみんなも入って」

「なんで私まで入るのだ」

「ナギっぺがいなきゃ始まらないわ」

 鶴が女神や鳳を引っ張ってきて、一同はわけも分からず記念撮影をした。

 鶴は現像された写真を眺めて満足そうである。

「これはいいわ、パネルにして飾りましょう。ちなみに鳳さん、そちらの首尾はどうかしら」

「こちらもあらかた調査は終わりました。姫様が共闘された本部付けの人員が、色々と教えてくれましたので」

「あれだけあからさまに捨て駒にされれば、誰でもそうなるよね」

 コマの意見に頷きつつ、鳳は説明を続けた。

「暴走した機器を解析したところ、明らかに不正なプログラムが組み込まれておりました。配下を囮にして、姫様を亡き者にしようとしたのでしょうが……こちらもご覧下さい」

 鳳はモニターのスイッチを入れる。どこかの島の景色であるが、拡大されると研究施設が映し出された。

 内部の映像もあったが、どうやら放棄された後らしく、人の気配は見当たらない。

「蛭間一派の極秘研究所です。既にもぬけの殻でしたが、押収した資料には、餓霊の軍勢の予想進路なども記録されておりました。旧徳島の防衛戦でも、全て分かった上で姫様を罠にかけていたようです」

「それを残して行ったって事は、かなり慌てて逃げたって事よね。となるとまだまだ、役立つ情報が残っていそうよ」

「おっしゃる通りです姫様。更にもう1つ、特務隊についても分かった事があります。研究所から押収した戦闘記録により、彼らの犯罪行為が発覚したのです」

 画面に次々映し出される映像は、吐き気をもよおす内容だった。前線で戦う特務隊が、逃げ遅れた味方の人型重機を撃ち抜いている。

「このパイロットは特務隊にスカウトされたものの、拒否したため殺された模様です」

 過去の映像は次々映し出されていく。

 避難中のバスと乗員が助けを求めるも、機体の足で谷底へ蹴落したり、各地の有力者で蛭間に従わない者は、車両を射撃して直接殺していた。

「最近では、新入りの小牧隊に餓霊の足止めをさせ、その隙に邪魔な相手を始末していたようですね。この事を知れば、小牧隊もショックでしょう……」

 コマは怒りの声を上げる。

「ひどいな! なんだこれは、まるで悪事の伏魔殿じゃないか!」

「特にこのリーダー格のパイロット・不是は、幼少から盗みや傷害を繰り返していたようです。表に出ていない悪事もあるでしょうね。最終的には更正を期待されて横須賀の部隊で戦っていたようですが……その善意は裏切られたようです」

「なんてけしからん連中なのかしら! 魂を引っこ抜いて、血の池地獄に投げ込んでやるわ!」

 鶴もかんかんになって怒った。太刀を抜いて駆け出そうとする鶴だったが、その袖を女神が掴む。

「落ち着け鶴。怒りで暴走しては、相手に有利に事が運ぶぞ。報いはその分、この世とあの世の両方で、私達が味わわせてやろう……!」

 女神の言葉は静かだが、語気にはやはり怒りを滲ませていた。

「龍穴を閉じた事で、敵の補給も断てたはず。油断せず、このまま仕上げといこうではないか」

「まあそれは流石に私だから、つつがなく仕上げられると思うわ」

 鶴の言葉に、コマは呆れてツッコミを入れる。

「よく言うよ。最初に間違えて佐々木さんをひっぱたいた時は、どうなる事かと思ったし」

「コマは心配性ねえ。そうだ、そろそろ黒鷹と祝言の日取りを決めようかしら」

「また勝手な事を……」

「善は急げよ。さあ、黒鷹のとこに行ってみましょう」

 鶴は好き勝手な事を言うと、光に包まれてその場を後にした。



「お邪魔します……うわっ、これはいかにも男の子の部屋ね」

 雪菜は室内に足を踏み入れ、散乱する機器やコード類に目を見張った。場所は例の格納庫の中二階である。

「……あ、足元、気をつけて下さい」

 先に立って雪菜を案内しつつ、誠は声が上ずっていた。心臓が祭り太鼓のように肋骨を打ちつけ、独りでに体が熱くなってくる。

 初めて恋人を部屋に招き入れたかのように落ち着かない誠だったが、雪菜は悪戯っぽくこう告げた。

「でも驚いた、鳴瀬くんが誘ってくれるなんて。デートかと思ったわ」

「えっ!? デデデでデーとですって!?」

 誠は狼狽を絵に描いたようにうろたえた。

「ごめんなさい、冗談よ」

 雪菜はおかしそうに笑っている。

 からかわれた、と気が付いたが、楽しそうな彼女を見ていると、全く損した気にはなれない。誠はつられた笑みで答える。

「雪菜さん、最近よく笑いますよね」

「そうね。正直、本当にほっとしているの。鳴瀬くんのお陰よ」

「い、いえ、あのヒメ子と女神のおかげで。僕は引っ張られてただけなんです」

 雪菜は頷いて、感慨深そうに宙を見上げる。

「鶴ちゃんか……不思議よね。ついこないだまでもう駄目かと思ってたのに、一気に全部が良くなって。私は何も出来なかったのにね」

「……僕は雪菜さんがいたから、こうして生きてるんです」

「鳴瀬くん、それは言わない約束でしょ?」

 雪菜は照れくさいのかそっぽを向いた。何か誤魔化す術がないかと辺りを見回し、傍らの機器を槍玉に挙げた。

「で、こちらが噂の治療器ってやつね。ふふ、善良なお年寄りが騙されて買わされそう。これは儲かるわよ?」

 彼女は照れると少し悪ぶった発言をする癖があるのだ。それも誠にとって懐かしい振る舞いだった。

「まだ実験段階なんですけど。雪菜さん、最近具合が悪そうだから、少しでも効けばと思って」

「そんな事は……」

「分かるんです」

「分かられちゃうのね」

 雪菜は俯いて微笑んだ。

「さっきも言ったけど、最近気持ちはすごく軽いの。でも体の方はちょっとね。私よりずっと年下の子が戦ってるのに……情けなくなるわ」

「…………」

 自嘲気味に言う雪菜に、誠は思い切って口を開いた。

「……僕は宮島ほど野球に詳しくないんですけど、好きな選手がいて」

「ベースボールキッズだったの? あ、いいえ、ベースボール大好キッズだったの?」

「わざわざ言い直さなくても。父さんが応援してたから知ってただけですよ。その選手って、若い時は打って投げて走って、それこそ大活躍してたらしいんです。でもその人も歳をとって、白髪交じりになっちゃって。速かった足も、大砲みたいだった肩も衰えて、打席に立っても凡退ばかりで。父さんはすごく悲しそうだったんですよね」

 誠は少し上を見上げながら、当時の記憶を紐解いていく。

「みっともないって言う人もいたし、引退した方がいいって言う人もいた。でも僕は思ったんです。これも戦いなんだって。若くて力に満ちてる時も戦いだけど、怪我をして、段々動かなくなる体で、それでも出来る事をやるのも戦いなんだって」

 誠は懸命に言葉を捜し続ける。

「そ、その、多分どんな凄い人でも、この状況で何が出来るかって言ったら無いかもしれない。それでも何とかしようって、立ち向かった人がいる。みんなを守ろうって頑張ってくれた人がいる。例え一代じゃ解決できなくても、その背中を見たから、僕らはバトンを繋げるんです。だから雪菜さんが戦ってくれた事は、無駄じゃないと思います」

 誠はそこで視線を上げ、雪菜の方を見つめた。

「だから僕は笑いません。雪菜さんが戦えなくなっても、僕達は笑いません……!」

「…………そう」

 雪菜はついと誠に背を向ける。そのまま暫く黙っていた。

 後ろ手に組んだ指がきゅっと結ばれ、何かを我慢するように力が込められる。

「雪菜さん?」

「……ごめん、ちょっと待ってね」

 雪菜は少し上を向いて、小さい声で返事をする。

「よし!」

 雪菜は勢いを付けて振り返った。長い睫毛は、夜露に濡れたように輝いている。

 誠はあまり彼女を見ないように気遣いながら、部屋の奥へといざなった。

「こっちへ。座ってみてもらえますか?」

 初めて雪菜を、あの電磁測定器の座席に座らせた。

 今は機器を繋ぎ替え、安っぽい治療器と化した席の角度を調整し、リラックス出来る体勢をとってもらう。

 雪菜は少し不安なのか、何度か背を逸らして腰の位置をずらしていたが、覚悟を決めて動かなくなった。

 誠は彼女の左手を取る。

 白く柔らかな手の甲には、赤く禍々しい細胞片が付着していた。表に見えるのはこれだけでも、実際は体内深く潜り込み、愛しい人の命を食い荒らしているのだ。

 あの日出撃する前に、誠は彼女の手が嬉しかった。自分のせいでこうなった手に触れて浮かれた事が、何より愚かで滑稽に思えたが、今はそんな自責よりやる事があるのだ。

 誠は雪菜の左手に、手早く機器を接続していく。

「……いきます。苦しかったら言って下さいね」

 雪菜が頷くと、誠はスイッチを入れた。

 周囲の機器が、夜半の冷蔵庫のような唸りを上げると、装置は青い光を帯びていく。

「……っ!」

 雪菜が僅かに身を震わせる。声1つ上げないが、やはり痛みがあるのだろうか。

 左手の逆鱗は明滅しているが、減退や縮小の効果は見てとれない。

 やがて雪菜の肌が、痛みからかうっすらと紅潮してきた。

 これ以上は負担がかかりそうなため、誠は機器を停止させた。

「……すみません、力不足で」

「ううん、肩こりは取れたみたいよ。いい機械ね、思い切って買っちゃおうかしら」

 雪菜はそう明るく言って強がり、元気を装うために勢い良く立ち上がる。

「あっ……」

 雪菜はよろめき、機器に倒れ込みそうになる。

 誠は慌てて手を差し伸べ、雪菜は誠にしがみついた。

「……っ!!!」

 鼻腔をくすぐる甘い香り。柔らかくて、そして温かなあの人の体。

 いつの間にか、背丈は彼女を追い越していたのだ。

 雪菜は恐る恐る顔を上げ、そこで互いの視線がぶつかる。思わず抱き寄せたくなる誠だったが、何とか彼女から手を離す。

「……すっ、すみません」

 雪菜はしばらく黙っていたが、やがて明るく言葉を発する。

「でも誠くん、ほんとに大きくなったわね。初めて会った時は、こんなにちっちゃかったのに。男の子って不思議ね」

 雪菜は指先で数センチの隙間を作り、あの頃はこのぐらいだったわ、などと冗談を言っている。

「あの頃は、私も明日馬くんも必死だった。例えこの体に暴走した細胞が入ってても、私の命を食い尽くしても、何も後悔してないの」

「……っ!」

 雪菜の言葉に、誠はびくりと震えていた。

 彼女は誠の反応を確かめるように見つめながら、真剣に言葉を続ける。

「ねえ誠くん、あたしの事は気にしなくていいのよ? 何もあなたのせいじゃないの。その、明日馬くんも、絶対恨んでないと思う」

「……俺は、そんなつもりじゃ、ないですから」

 長年の癖か生来の負けん気なのか、誠は何とか否定した。

「ただ部下として、指揮官のあなたを心配してるだけですから……」

「そう?」

「そうです」

「……ほんとにっ、この嘘つき小僧めっ!!」

 雪菜はいきなり誠を抱き寄せた。体調が悪いと思えないほど、力強い動きだった。

「っ!!?」

 瞬間、心臓が止まりそうに脈打って、頭の中が真っ白になる。全身に、顔の神経に、びりびりと何かの電流が走って、熱いと言うより、痛いに近い。

 柔らかな雪菜の体。頬に触れるしなやかな髪。

 鼻腔をくすぐる甘い香りと、そして確かな命の匂い。

 誠をきつく抱き寄せて、少し頬ずりするように動く、愛しい人の熱い体温。

 それらがいっぺんに五感に流れ込み、誠の思考をパンクさせた。

 動けない誠にかわって、誠の脳内操縦席では、煩悩の象徴であるエロ瀬誠が操縦桿を握ろうとしていた。

「ようし、ここは俺に任せろ! ここが最終決戦だ!」

 だがそんなエロ瀬を殴りつけ、ふっ飛ばすのは、理性の象徴たる正義誠である。エロ瀬にかわって操縦桿を握り締め、彼は凛々しい顔で叫ぶ。

「お前の好きにはさせんぞエロ瀬! お前はストレートでケダモノ過ぎる。ここは情熱的なキッスからだ!」

 いやお前は止めろよ、などと思いつつ、混乱の極みにはまる誠だったが、その時ふと気がついた。己を抱き寄せた雪菜の体が、小さく震えている事に。

 誠は急いで2人の人格を脳内操縦席から追い出し、しっかりと鍵をしめる。

「……鳴瀬くん、もういいの、もう十分よ。だからお願い……!」

 雪菜は誠の肩に手を置いて、2人の間に隙間を作った。

 離れるための距離ではない。

 より近付くためのしばしの別れ。

 心の引力を試すための加速路。

 視線が絡み合い、呼吸が整う。

 心臓が早鐘のように高鳴って、誠の覚悟を試しているかのようだった。

 やがて互いの距離が近付く。

 そこで雪菜が動きを止めた。

 彼女の視線は、部屋の入り口へと向けられていた。

 誠もつられてそちらを見る。

 入り口に立っていたのは、あの鎧姿の姫君だった。

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