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部活勧誘編
一一②
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「よぉ。お前、にのまえはじめって言うんだろ?」
「え? あ、うん……え?」
「お前その言い方だと脅してるみたいになるだろ……」
新之助が一の席に近づくや否や風当たりキツく話しかけた。
本人にその自覚はないのだろうが、側から見たら完全にイジメの現場だ。
誤解されるだろ。
「実はニノマエを初めて見た時から気になって仕方がなかったんだ。俺のこの溢れる想いを止めることが出来なくて思わず声を掛けてしまった」
「え……」
「馬鹿かお前!! 意味変わってんだろ誤解される誤解される!!」
既に周りがちょっとザワついてんじゃねーか。
やめろよ俺まで巻き添えにするの。
まだイジメとして誤解されてた方がマシだわ。
「ニノマエって苗字珍しいな。俺初めて見たぜ」
「ああ、そういうことね。良かった、便器の水とか飲まされるのかと思ったよ」
「声かけられただけで普通思わないだろそんなこと……」
どんだけ卑屈な考え方してるんだ。
「ニノは中学どこの方だった?」
「英坂中学だよ」
「あーあーエイ中ね。はいはい」
「知ってんの?」
「知らね」
「知らねーのかよ」
何で知ったかしたんだよコイツ。
変な見栄張るな。
「何か部活とかやってたのか? ちなみに俺達はクラブチーム派閥だから部活はやってなかった」
「勝手に変な派閥に加えるな」
「あー、僕はどちらかと言えば部活だったかなー」
「マジ? 何部?」
「んーとねー、帰宅部」
「それはな…………部活やってないって言うんだよ」
「えーでもちゃんと活動してたよ?」
「家に帰ることを活動と呼ぶなよ」
何コイツ。
ちょっと面白いんだけど。
俺の周りにいなかったタイプのユルさだ。
「そうすると俺も帰宅部だな! 毎日活動してたし」
「その理論は全生徒に当てはまるから意味ないぞ」
「えっと……ごめん、二人の名前は……」
「俺は高坂修斗。こっちのデビューが佐川新之助」
「お前、人のことデビューって呼んでたの?」
新之助がショックを受けた顔を向けてきたが無視した。
「デビューって、何を?」
「それはもちろん───」
「修斗、それ以上話したらお前の口をまつり縫いしなきゃならなくなる」
「口止めの仕方が怖えよ」
「ああ、そういえば初日に奇抜な格好で来てたね。高校デビューってことか」
「なっ!?」
「バレてんじゃねーか」
「分かる分かるー。最初はカマしたろーってみんな思うよね」
「ぐぐぐ…………!」
「大丈夫、気持ちが空振りして黒歴史になることなんてみんなあることだから」
「それ以上はやめろお前ええええ!!」
凄い攻撃力だ……。
何が凄いって、言ってる本人に悪気が全くないというところだな。
ナチュラルメンタルブレイカーだ。
「10年もすればいい思い出になるよー」
「10年も我慢しなきゃならねーのか!?」
「でも今もデビューの名残りあるよね」
「生徒会長にも言われたけどデビューの名残りってなんだよ!! 俺どんなオーラ身に纏ってんの!?」
……構図としては新之助がニノマエを脅してるように見えるのに、実態は新之助がボコボコにされてる不思議な状態。
新之助はイジられやすいタイプだな。
チャイムが鳴ると同時に、宇佐木先生が入ってきた。
毎回時間ピッタリに来るな。
「私のクラスでもうイジメが起きてるのか」
宇佐木先生は新之助とニノマエを交互に見ると早々に新之助がイジメてると断定した。
「いやいや雪セン。俺、俺がイジメられてんの」
「入学して3日目で私のことを雪センなんて呼んだのはお前が初めてだよ佐川新之助」
「やったよ名前覚えられてる」
「ポジティブすぎん?」
イヤミだということに気付け。
「え? あ、うん……え?」
「お前その言い方だと脅してるみたいになるだろ……」
新之助が一の席に近づくや否や風当たりキツく話しかけた。
本人にその自覚はないのだろうが、側から見たら完全にイジメの現場だ。
誤解されるだろ。
「実はニノマエを初めて見た時から気になって仕方がなかったんだ。俺のこの溢れる想いを止めることが出来なくて思わず声を掛けてしまった」
「え……」
「馬鹿かお前!! 意味変わってんだろ誤解される誤解される!!」
既に周りがちょっとザワついてんじゃねーか。
やめろよ俺まで巻き添えにするの。
まだイジメとして誤解されてた方がマシだわ。
「ニノマエって苗字珍しいな。俺初めて見たぜ」
「ああ、そういうことね。良かった、便器の水とか飲まされるのかと思ったよ」
「声かけられただけで普通思わないだろそんなこと……」
どんだけ卑屈な考え方してるんだ。
「ニノは中学どこの方だった?」
「英坂中学だよ」
「あーあーエイ中ね。はいはい」
「知ってんの?」
「知らね」
「知らねーのかよ」
何で知ったかしたんだよコイツ。
変な見栄張るな。
「何か部活とかやってたのか? ちなみに俺達はクラブチーム派閥だから部活はやってなかった」
「勝手に変な派閥に加えるな」
「あー、僕はどちらかと言えば部活だったかなー」
「マジ? 何部?」
「んーとねー、帰宅部」
「それはな…………部活やってないって言うんだよ」
「えーでもちゃんと活動してたよ?」
「家に帰ることを活動と呼ぶなよ」
何コイツ。
ちょっと面白いんだけど。
俺の周りにいなかったタイプのユルさだ。
「そうすると俺も帰宅部だな! 毎日活動してたし」
「その理論は全生徒に当てはまるから意味ないぞ」
「えっと……ごめん、二人の名前は……」
「俺は高坂修斗。こっちのデビューが佐川新之助」
「お前、人のことデビューって呼んでたの?」
新之助がショックを受けた顔を向けてきたが無視した。
「デビューって、何を?」
「それはもちろん───」
「修斗、それ以上話したらお前の口をまつり縫いしなきゃならなくなる」
「口止めの仕方が怖えよ」
「ああ、そういえば初日に奇抜な格好で来てたね。高校デビューってことか」
「なっ!?」
「バレてんじゃねーか」
「分かる分かるー。最初はカマしたろーってみんな思うよね」
「ぐぐぐ…………!」
「大丈夫、気持ちが空振りして黒歴史になることなんてみんなあることだから」
「それ以上はやめろお前ええええ!!」
凄い攻撃力だ……。
何が凄いって、言ってる本人に悪気が全くないというところだな。
ナチュラルメンタルブレイカーだ。
「10年もすればいい思い出になるよー」
「10年も我慢しなきゃならねーのか!?」
「でも今もデビューの名残りあるよね」
「生徒会長にも言われたけどデビューの名残りってなんだよ!! 俺どんなオーラ身に纏ってんの!?」
……構図としては新之助がニノマエを脅してるように見えるのに、実態は新之助がボコボコにされてる不思議な状態。
新之助はイジられやすいタイプだな。
チャイムが鳴ると同時に、宇佐木先生が入ってきた。
毎回時間ピッタリに来るな。
「私のクラスでもうイジメが起きてるのか」
宇佐木先生は新之助とニノマエを交互に見ると早々に新之助がイジメてると断定した。
「いやいや雪セン。俺、俺がイジメられてんの」
「入学して3日目で私のことを雪センなんて呼んだのはお前が初めてだよ佐川新之助」
「やったよ名前覚えられてる」
「ポジティブすぎん?」
イヤミだということに気付け。
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