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遅延新入生勧誘編
強者蹂躙③
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敵の動きを予測して仕掛けたタイミングに合わせてボールを奪取する。
その力に長けている賢治は幾度となくカウンターを一人で潰してきた。
俺でさえも当時の単純な1対1での勝率は5割程度だろう。
賢治に勝ち越せるのはそれこそ涼介だけだった。
アイツが最後尾で守っているからこそ、前線からのハイプレスが成り立っているんだ。
ボールは逆サイドに展開され、光へと渡る。
そして光と流星のワンツーだが、かなり深めのスルーパスが出された。
「あれはパスミスだよ」
ラッキーと言わんばかりに桜川が言葉を漏らしたが、まるで足に加速装置でも付いているのかと疑いたくなる光のダッシュ。
サイドバックを置き去りにし、タッチラインギリギリで間に合い、中へクロスを上げた。
思わず周りから驚きの声が上がる。
そしてさらに驚くべきはそのクロスの精度。
バランスの悪い状態で上げたにも関わらず、クロスはドンピシャで優夜の頭へ。
瑞都のセンターバック二人が挟んで競るが、優夜が頭一つ抜けてヘディングシュートを撃った。
シュートは運良くキーパーの目の前に飛んだためゴールとはならなかった。
「あ、あぶな……!」
「あの人、前から足が速かったのは知ってるけどクロスもあんなに上手かった?」
「いや…………光は足の速さ以外はユースレベルだと並の印象しかなかった。本人もプライベートで練習するほど熱心という感じじゃなかったために代表でも控えが多かったが…………」
唯一無二の足の速さに加えて正確無比なクロスをあげられるようになったら、相手のディフェンダーは手が付けられなくなるだろうな。
にしても未だ無失点。
押されてはいるが、ヴァリアブルの攻撃を凌ぎ切っている内に瑞都は一点欲しいだろうな。
「抑えてる抑えてる! 落ち着いて行くぞ!」
前橋兄が喝を入れるように選手を鼓舞した。
瑞都の選手がパスを受けたところを龍二が寄せてインターセプトし、左サイドの涼介にパスが渡った。
涼介はダブルタッチでディフェンダーの股を通して一人かわし、続けて寄せてきたディフェンスに対し高速シザースからのエラシコでバランスを崩して転ばせた。
一瞬の出来事で周りの観客から再びどよめきの声があがった。
ペナルティエリアに入ったところで正面に前橋兄、後ろから股を抜かれたディフェンダーが涼介を挟みにかかった。
涼介は右中にカットインをし、二人のディフェンダーを右に釣っておきながら、マルセイユルーレットで即座に縦へと抜けた。
ゴールから左角度30度の位置、キーパーと1対1になり左足を振りかぶる。
キーパーが角度を消してシュートを防ぐために、前に飛び出て手足を伸ばした。
それを嘲笑うかのように涼介のシュートはキーパーの股をゴロで抜けていった。
そのままボールはゴールへと吸い込まれていき、ゴールネットを揺らした。
「「「うおおおおおお!?」」」
大きな歓声がグラウンドを包んだ。
まさに圧巻。
ディフェンダーをいとも簡単に2枚抜き、2人に挟まれたところをあっさりと引き剥がし、キーパーの股を通してゴールを決める。
サッカーに詳しくない人が見ても一発でスーパープレイだと分かるゴール。
アウェイの空気をたったワンプレーでホームに変えてしまった。
「…………やっぱ凄いね神上涼介……。足に磁石でも付いてるのかってぐらいボールが離れなかったよ……」
「涼介はもうプロにいても遜色無いほど十分に戦えるはずだ。つまり瑞都高校が相手にしているのはプロと言っても過言じゃない」
涼介だけじゃない、優夜も賢治もレベルは既にプロと変わらず、将来的に海外の強豪チームに入り、日本代表を背負うプレーヤーになるはずだ。
光と流星は後もう一歩ステップが上がれば涼介達に追いつける。
龍二と郡司もこのまま成長を続ければ日本代表も目指せるだろう。
俺から見たヴァリアブル世代と呼ばれるメンバーの力関係はこんな感じだ。
他にもFC横浜レグノスの大城国紗凪や、川崎ディルマーレの熊埜御堂将太朗がヴァリアブル世代として呼ばれている。
そう言った点から見た時、瑞都の狩野隼人の実力は恐らく流星と同じくらいだと俺は思う。
足元の技術、ポジション取り、足の速さは確かに一級品だが、特級品である涼介や優夜や賢治には及ばない。
下手をすればAチームより強い今のBチームを倒す手段が瑞都高校には、無い。
1点を決められた後、瑞都高校の守備は完全に崩壊した。
再び光からのクロスが上げられ、優夜が今度はしっかりとゴールに流し込む。
涼介が左からディフェンダーをかわし、ファウル覚悟で来た相手もかわした後、中にグラウンダーのパスを出し、流星がダイレクトで決めた。
繰り広げられているのは、ただただ蹂躙されていく瑞都高校の選手達。
パスカットをし、カウンターから狩野が仕掛けるが再び賢治に封殺され、転がされた。
次第に選手達から声がなくなり、試合を見ていた生徒達は一人、また一人とグラウンドから帰っていった。
結果、前半終了時には6ー0という大差になっており、瑞都高校の選手達の心は折れてしまっていた。
その力に長けている賢治は幾度となくカウンターを一人で潰してきた。
俺でさえも当時の単純な1対1での勝率は5割程度だろう。
賢治に勝ち越せるのはそれこそ涼介だけだった。
アイツが最後尾で守っているからこそ、前線からのハイプレスが成り立っているんだ。
ボールは逆サイドに展開され、光へと渡る。
そして光と流星のワンツーだが、かなり深めのスルーパスが出された。
「あれはパスミスだよ」
ラッキーと言わんばかりに桜川が言葉を漏らしたが、まるで足に加速装置でも付いているのかと疑いたくなる光のダッシュ。
サイドバックを置き去りにし、タッチラインギリギリで間に合い、中へクロスを上げた。
思わず周りから驚きの声が上がる。
そしてさらに驚くべきはそのクロスの精度。
バランスの悪い状態で上げたにも関わらず、クロスはドンピシャで優夜の頭へ。
瑞都のセンターバック二人が挟んで競るが、優夜が頭一つ抜けてヘディングシュートを撃った。
シュートは運良くキーパーの目の前に飛んだためゴールとはならなかった。
「あ、あぶな……!」
「あの人、前から足が速かったのは知ってるけどクロスもあんなに上手かった?」
「いや…………光は足の速さ以外はユースレベルだと並の印象しかなかった。本人もプライベートで練習するほど熱心という感じじゃなかったために代表でも控えが多かったが…………」
唯一無二の足の速さに加えて正確無比なクロスをあげられるようになったら、相手のディフェンダーは手が付けられなくなるだろうな。
にしても未だ無失点。
押されてはいるが、ヴァリアブルの攻撃を凌ぎ切っている内に瑞都は一点欲しいだろうな。
「抑えてる抑えてる! 落ち着いて行くぞ!」
前橋兄が喝を入れるように選手を鼓舞した。
瑞都の選手がパスを受けたところを龍二が寄せてインターセプトし、左サイドの涼介にパスが渡った。
涼介はダブルタッチでディフェンダーの股を通して一人かわし、続けて寄せてきたディフェンスに対し高速シザースからのエラシコでバランスを崩して転ばせた。
一瞬の出来事で周りの観客から再びどよめきの声があがった。
ペナルティエリアに入ったところで正面に前橋兄、後ろから股を抜かれたディフェンダーが涼介を挟みにかかった。
涼介は右中にカットインをし、二人のディフェンダーを右に釣っておきながら、マルセイユルーレットで即座に縦へと抜けた。
ゴールから左角度30度の位置、キーパーと1対1になり左足を振りかぶる。
キーパーが角度を消してシュートを防ぐために、前に飛び出て手足を伸ばした。
それを嘲笑うかのように涼介のシュートはキーパーの股をゴロで抜けていった。
そのままボールはゴールへと吸い込まれていき、ゴールネットを揺らした。
「「「うおおおおおお!?」」」
大きな歓声がグラウンドを包んだ。
まさに圧巻。
ディフェンダーをいとも簡単に2枚抜き、2人に挟まれたところをあっさりと引き剥がし、キーパーの股を通してゴールを決める。
サッカーに詳しくない人が見ても一発でスーパープレイだと分かるゴール。
アウェイの空気をたったワンプレーでホームに変えてしまった。
「…………やっぱ凄いね神上涼介……。足に磁石でも付いてるのかってぐらいボールが離れなかったよ……」
「涼介はもうプロにいても遜色無いほど十分に戦えるはずだ。つまり瑞都高校が相手にしているのはプロと言っても過言じゃない」
涼介だけじゃない、優夜も賢治もレベルは既にプロと変わらず、将来的に海外の強豪チームに入り、日本代表を背負うプレーヤーになるはずだ。
光と流星は後もう一歩ステップが上がれば涼介達に追いつける。
龍二と郡司もこのまま成長を続ければ日本代表も目指せるだろう。
俺から見たヴァリアブル世代と呼ばれるメンバーの力関係はこんな感じだ。
他にもFC横浜レグノスの大城国紗凪や、川崎ディルマーレの熊埜御堂将太朗がヴァリアブル世代として呼ばれている。
そう言った点から見た時、瑞都の狩野隼人の実力は恐らく流星と同じくらいだと俺は思う。
足元の技術、ポジション取り、足の速さは確かに一級品だが、特級品である涼介や優夜や賢治には及ばない。
下手をすればAチームより強い今のBチームを倒す手段が瑞都高校には、無い。
1点を決められた後、瑞都高校の守備は完全に崩壊した。
再び光からのクロスが上げられ、優夜が今度はしっかりとゴールに流し込む。
涼介が左からディフェンダーをかわし、ファウル覚悟で来た相手もかわした後、中にグラウンダーのパスを出し、流星がダイレクトで決めた。
繰り広げられているのは、ただただ蹂躙されていく瑞都高校の選手達。
パスカットをし、カウンターから狩野が仕掛けるが再び賢治に封殺され、転がされた。
次第に選手達から声がなくなり、試合を見ていた生徒達は一人、また一人とグラウンドから帰っていった。
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