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アルバイト勧誘編
家庭訪問④
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「お帰りなさいませ」
「まさかメイドまでいるとは……」
「違う世界の住人であることを思い知らされてる気分ね」
「そんなことないってば。とりあえず早く降りてもらってもいいかな」
ニノに追い出されるようにして固まっていた俺達は超快適車もといリムジンから降りた。
なるほど新之助が言っていた通り、こりゃ家というよりも屋敷だな。
間取りは20LDKとかそういう感じか?
「鈴華さん久しぶりっすね!」
「お久しぶりでございます、佐川様」
牧村さんの時と同様、新之助がメイドの人に挨拶をしている。
出会った人全員と仲良くなるんかコイツは。
それにしてもメイドの人も綺麗で様になってるな。
俺らよりかは歳上だと思うが、落ち着いた雰囲気があるというか佇まいがプロだ。
「皆さまのお荷物をお預かりします」
「だ、大丈夫だよ鈴華さん、僕ら全員の荷物なんて多いし」
なぜキョどるニノ。
お前のとこのメイドさんだぞ。
長いこと世話してもらってるんじゃないのか。
「そーそー。荷物ぐらい自分で持てるしな」
「失礼致しました。それではご案内させて頂きます」
鈴華さんを先頭に俺達はニノの家へとお邪魔させてもらった。
玄関からして既に格の違いを見せつけられる。
まるで美術館の入り口のようだ。
靴を脱ぐタイミングでさえ掴めない。
「僕の部屋は2階だよ」
「おや、お帰りになられたのですね一様」
階段を上っている途中、2階から声を掛けてきた人がいた。
その人の姿は鈴華さんと同じメイド服なのだが、大層お年を召していらっしゃる。
同じ服装でも別物に見えるのは不思議だ。
「出たなメイド長!」
「おやおやお元気でしたか新之助様。懲りずにまた来られたのですね」
なんで急にボス戦みたいなの始まった?
じゃなくてまた新之助かよ。今度は何したんだお前。
「あの人は牧村和子さん。執事の牧村さんと夫婦なんだ」
ニノがあっさりと紹介してくれた。
というか夫婦でニノの家で働いてるのか。
凄いな。
「よくも前回は渋苦いお茶を飲ませてくれたな!」
「新之助様がわたくしの姿を見て妖怪などと仰るものですから、つい」
「えぇ~……」
「それは佐川君が悪いよ」
女子陣からの非難の目が凄い。
前橋ですら頷いてる。
「他の一様のご友人の皆様、ごゆっくりお過ごし下さいませ」
「俺わい!」
「お帰り下さいませ」
「丁寧に帰らそうとすな!」
新之助、お前の負けだな。
年の功には勝てんよ。
メイド長牧村さんは一礼し、俺達はそのままニノの部屋へと向かった。
「ここが僕の部屋だよ」
「ひろーい!」
「こりゃビビるな……」
ニノに連れられて入った部屋は当然というか案の定広い。
まるで梨音の家の2階の壁を全てぶち破って一つにしたぐらいの広さだ。
の割には意外と物は少ない。
所々に不要なスペースが空いてしまっているほどだ。
「わぁ…………」
前橋なんて驚きすぎて惚けてるよ。
「クッションとかあるから適当に座ってよ」
「はーい」
「こ……これは……! 梨音、きいちゃん見てコレ!」
八幡がクッションを指差して声を上げる。
「なになに?」
「これ…………知ってる」
「そう! 人をダメにするクッション! ニノ持ってたのね!」
人をダメにするクッション……。
そんなのあるのか。
見た目はどう座ればいいのかよく分からん形してるが…………意外と柔らかそうだな。
車の中の時からそうだが、八幡はやたらとダメにするのをお気に入りだな。
「ダメなクッションか…………新之助と同じだな」
「だから何で一緒にすんだよ。人をダメ人間みたいに言うなよ」
すまん。つい連想ゲームのように。
きゃっきゃと女子陣がクッションに乗っかって遊び始める。
その光景を俺達3人は眺めていた。
「…………な?」
「な、何が!?」
「お前の家を推薦してよかったろニノ。見ろ、お前の部屋のソファを巡って女子三人がきゃっきゃうふふだ」
「べ、別に気にしてないし……」
「嘘をつけぇ! 俺だったら超気にする!! 自分の普段使ってるクッションに女子が乗っかってると想像しただけで超興奮する!!」
「きめぇ」
「俺の部屋もニノぐらい広ければ提供できたというのに……!! 俺は貧乏な両親を恨む!!」
「親御さんもお前が息子でがっかりしてると思うよ」
「………………」
「ニノ?」
「え? ああ、うん。そうだね酷いね」
「くっ…………まずは手始めにクッションから揃えるべきか……」
どうやら珍しく人の機微に敏感な新之助が気付いていないようだが、俺はニノが一瞬黙っていたのが少し気になった。
何かニノにも思うところがあるのか?
「あ、梨音スカートの中見えそうだぞ」
「っ!? …………見た?」
「青色までしか見えなかった」
「見えてんじゃないのよバカ!!」
教えてあげたのに酷いな。
「まさかメイドまでいるとは……」
「違う世界の住人であることを思い知らされてる気分ね」
「そんなことないってば。とりあえず早く降りてもらってもいいかな」
ニノに追い出されるようにして固まっていた俺達は超快適車もといリムジンから降りた。
なるほど新之助が言っていた通り、こりゃ家というよりも屋敷だな。
間取りは20LDKとかそういう感じか?
「鈴華さん久しぶりっすね!」
「お久しぶりでございます、佐川様」
牧村さんの時と同様、新之助がメイドの人に挨拶をしている。
出会った人全員と仲良くなるんかコイツは。
それにしてもメイドの人も綺麗で様になってるな。
俺らよりかは歳上だと思うが、落ち着いた雰囲気があるというか佇まいがプロだ。
「皆さまのお荷物をお預かりします」
「だ、大丈夫だよ鈴華さん、僕ら全員の荷物なんて多いし」
なぜキョどるニノ。
お前のとこのメイドさんだぞ。
長いこと世話してもらってるんじゃないのか。
「そーそー。荷物ぐらい自分で持てるしな」
「失礼致しました。それではご案内させて頂きます」
鈴華さんを先頭に俺達はニノの家へとお邪魔させてもらった。
玄関からして既に格の違いを見せつけられる。
まるで美術館の入り口のようだ。
靴を脱ぐタイミングでさえ掴めない。
「僕の部屋は2階だよ」
「おや、お帰りになられたのですね一様」
階段を上っている途中、2階から声を掛けてきた人がいた。
その人の姿は鈴華さんと同じメイド服なのだが、大層お年を召していらっしゃる。
同じ服装でも別物に見えるのは不思議だ。
「出たなメイド長!」
「おやおやお元気でしたか新之助様。懲りずにまた来られたのですね」
なんで急にボス戦みたいなの始まった?
じゃなくてまた新之助かよ。今度は何したんだお前。
「あの人は牧村和子さん。執事の牧村さんと夫婦なんだ」
ニノがあっさりと紹介してくれた。
というか夫婦でニノの家で働いてるのか。
凄いな。
「よくも前回は渋苦いお茶を飲ませてくれたな!」
「新之助様がわたくしの姿を見て妖怪などと仰るものですから、つい」
「えぇ~……」
「それは佐川君が悪いよ」
女子陣からの非難の目が凄い。
前橋ですら頷いてる。
「他の一様のご友人の皆様、ごゆっくりお過ごし下さいませ」
「俺わい!」
「お帰り下さいませ」
「丁寧に帰らそうとすな!」
新之助、お前の負けだな。
年の功には勝てんよ。
メイド長牧村さんは一礼し、俺達はそのままニノの部屋へと向かった。
「ここが僕の部屋だよ」
「ひろーい!」
「こりゃビビるな……」
ニノに連れられて入った部屋は当然というか案の定広い。
まるで梨音の家の2階の壁を全てぶち破って一つにしたぐらいの広さだ。
の割には意外と物は少ない。
所々に不要なスペースが空いてしまっているほどだ。
「わぁ…………」
前橋なんて驚きすぎて惚けてるよ。
「クッションとかあるから適当に座ってよ」
「はーい」
「こ……これは……! 梨音、きいちゃん見てコレ!」
八幡がクッションを指差して声を上げる。
「なになに?」
「これ…………知ってる」
「そう! 人をダメにするクッション! ニノ持ってたのね!」
人をダメにするクッション……。
そんなのあるのか。
見た目はどう座ればいいのかよく分からん形してるが…………意外と柔らかそうだな。
車の中の時からそうだが、八幡はやたらとダメにするのをお気に入りだな。
「ダメなクッションか…………新之助と同じだな」
「だから何で一緒にすんだよ。人をダメ人間みたいに言うなよ」
すまん。つい連想ゲームのように。
きゃっきゃと女子陣がクッションに乗っかって遊び始める。
その光景を俺達3人は眺めていた。
「…………な?」
「な、何が!?」
「お前の家を推薦してよかったろニノ。見ろ、お前の部屋のソファを巡って女子三人がきゃっきゃうふふだ」
「べ、別に気にしてないし……」
「嘘をつけぇ! 俺だったら超気にする!! 自分の普段使ってるクッションに女子が乗っかってると想像しただけで超興奮する!!」
「きめぇ」
「俺の部屋もニノぐらい広ければ提供できたというのに……!! 俺は貧乏な両親を恨む!!」
「親御さんもお前が息子でがっかりしてると思うよ」
「………………」
「ニノ?」
「え? ああ、うん。そうだね酷いね」
「くっ…………まずは手始めにクッションから揃えるべきか……」
どうやら珍しく人の機微に敏感な新之助が気付いていないようだが、俺はニノが一瞬黙っていたのが少し気になった。
何かニノにも思うところがあるのか?
「あ、梨音スカートの中見えそうだぞ」
「っ!? …………見た?」
「青色までしか見えなかった」
「見えてんじゃないのよバカ!!」
教えてあげたのに酷いな。
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